仕事のやる気が出ない……。これってダメなこと?
1週間のほとんどを費やす「仕事」。気づけばまた始まる仕事の日々だけど、なんだかやる気が出ない。やらないといけないことはたくさんあるのに、どうしてもやる気が出なくて進まない。みんなはどんどんタスクをこなしているのに…。やる気が足らない、なんてこと他の人はないの?
また、中には「仕事」と考えるだけで「やる気が出ない」「なんかしんどくなる」という人も少なくないでしょう。やる気がないことは、ダメなことではなく、仕事以外でも人として持つ当然の感情です。ここでは、仕事のやる気が出ないこと、仕事に気合が入らないことの原因や仕事のモチベーションを保つ方法をご紹介します。
仕事のやる気がなくなった原因は?
仕事のやる気がなくなってしまうことは誰にでもあるでしょう。「何かがあったわけじゃないけれど…」と考える人が多いものですが、実はしっかりと原因があることがほとんどです。しかし、自分で「これかも」と自覚できず、ずるずるとやる気がない日々が続いてしまい、仕事の進捗にも影響してしまうでしょう。
ここでは、仕事のやる気がなくなった原因をご紹介します。自分に当てはまる原因があるか確認しましょう。
心身の疲れが溜まっている
疲労やストレスは、自分が気づかないうちに蓄積します。普段は、仕事は仕事・プライベートはプライベートと分けていたとしても、疲労やストレスが溜まり処理しきれなくなってしまうことも。疲労やストレスの影響が強くなると、モチベーションを保つことが難しくなります。その結果、やる気の出なさにつながり、悶々とした時間を過ごすことになるでしょう。
疲労やストレスは、なるべく早めに対処できると良いのですが、日本人は感情を表すのが得意ではないため多くの人が溜め込んでしまいがちです。
職場環境や人間関係が悪い
人間の心身的負担は、職場環境や人間関係が大きく影響するといわれています。特に仕事は、1日のほとんどの時間、1週間のうちほとんどの日数を占めるため、心身的負担は毎日少しずつであっても蓄積していきます。
仕事は、大きなお金が動くだけでなく自己完結するわけでもないため、人間関係や職場環境が悪いと心身的負担もかなり大きくなるもの。やる気が出なくなってしまうことでさらに悪循環を招いてしまうでしょう。
人間関係での疲労はやる気が出ないだけではなく、体調を崩すきっかけにもなるため注意が必要です。
プライベートで大きな問題を抱えている
プライベートの問題は、仕事とは切り分けて考えるべきですが、あまりにも問題が大きすぎると仕事への切り替えができずやる気のなさにまで影響してしまいます。
- 大事な人との別れ
- 何か大きな病気や結果の待ち時間
- 漠然とした不安
プライベートにおける不安や悲しみは時間が解決してくれますが、渦中にいる間は心が落ち着かず「仕事のやる気が出ない」につながります。
仕事自体にあまり興味がない
やりたい仕事や、やりたかった仕事以外に就いている人も社会の中には多いでしょう。自分が情熱を注げる仕事ではない場合、やる気が出ず日々淡々と過ごしてしまいます。
自分の得意なこと・好きではないことを仕事にしていると、達成感を感じることも少ないため「これが良かったから次はこうだとどうかな?」などの向上心やモチベーションにもつながりにくいでしょう。
評価や報酬に納得できない
会社に所属している場合、仕事量が増えても報酬や評価につながりづらいことも。評価や報酬は、わかりやすくモチベーションややる気を向上させてくれます。
大変な仕事や量が多い仕事を的確に対処したのであれば見合った報酬や正当な評価が欲しいはず。とはいえ、会社の収益にしかならず、一社員への報酬になることは少ないでしょう。そのため「やってもやらなくてももらう金額や評価は同じ」であることに納得できず、投げやりな気持ちが芽生え、やる気が下がる・やる気が出ないことにつながります。
「仕事のやる気が出ない……」モチベーションを高める方法
「やる気が出ないのか」原因を解説しましたが、仕事のやる気を出すためにはどのような対策が必要なのでしょうか。ここでは、やる気を出し、モチベーションを高める方法をご紹介します。
しっかりと休息をとる
何よりも心身を回復させるのは、しっかりと休息をとることです。週5日働き、自由な日は2日の場合、予定を詰め込んでしまいたくなりますが、普段仕事で予定を詰め込む、分刻みのスケジュールをこなす人は、特にゆっくりする時間を保つようにしましょう。
出かける予定や遊びに行く予定だけではなく、自分の疲労回復に時間を費やし、日々の疲れを回復させる休日にすることが必要です。
プライベートと仕事を分ける
やる気が出ない原因がプライベートであるなら、完全に分けるよう意識しましょう。仕事とプライベートが一緒になってしまうと、どちらの感情も引きずってお互いに影響してしまいがちです。
また、在宅ワークであるとプライベートとの時間を分けにくくやる気のなさにつながります。「仕事の日はメイクする」「パジャマで仕事をしない」など、プライベートと仕事を分けてみましょう。
身体を動かしてリフレッシュする
身体を動かしている人は、やる気が出ない・なんだかうだうだと悩んでしまうことが少ないといわれています。体を動かすことでストレスを発散でき、仕事ややる気のスイッチが入るものです。嫌なことやうまくいかないことも体を動かすとすっきりします。
運動を習慣にしている人は、仕事の前に体を動かし、すっきりとした頭で仕事に臨めるため、仕事の効率も上がり、仕事自体が楽しくなってくるのです。
会社での評価や給与を見直してもらう
評価や給与の面でやる気が出ない、モチベーションが上がらない場合は、会社側に評価の仕方・給与の見直しをお願いしたり提案したりしてみましょう。同僚など同じ考えの人と一緒に話すことでさらに深刻さが増し、しっかりと話を聞いてくれる可能性があります。
その際、どこがどのように不服なのか、なぜこういった評価や給与なのか、など冷静に話し合えることが大切です。
働く環境を変えてみるのもあり!
あまりにもやる気が出ない、どんなに対策をしても成果が出ない場合は、思い切って働く環境を変えてみるのも一つの手段です。
会社でリモートなどの制度がなければ自分から提案しても良いでしょう。また、現代は転職社会でもあります。転職も珍しいことではなく、順調に年収を上げる・好きな職に就く人も少なくありません。働く環境を変えることでやる気やモチベーションを取り戻せるでしょう。
キャリアプランを考える
人生100年時代、定年退職や年金はないと言われている現代。毎日のように発達していく技術や変わりゆく社会はこれからも続くでしょう。今の自分の仕事もいつAIになるかわからない、と感じたことがある人も少なくないはずです。
キャリアプランやライフプランを見直し、考えることで「自分が今何をすべきなのか」が見えてきます。多くの選択肢があるとわかれば、やる気やモチベーションのUPにつながるでしょう。
何か新しいことを始める
新しいことを始めることで、やる気やモチベーションをキープできるでしょう。新しいことを始めるときのエネルギーはとても大きなものです。新しいことを早くやりたいがため、仕事を定時に終わらせる、タスクを管理するなどのスピードにも直結するでしょう。
趣味でも勉強でも、また仕事に関連する何かでも良いのですが、新しいことを始めることで他のやる気にも火がつきやすくなります。
主体的に動く
会社員に限らず、自分から動かず指示を待っているだけだとやる気やモチベーションを保つのは難しいでしょう。まずは自分から行動し、自分なりの考えを持つことが大切です。
特に仕事は「他にできることがないか」「こうしたら他の人もわかりやすいかも」と主体的に動くことで、次のステップへの踏み台になるでしょう。先輩や周りからの反応も変わってくるかもしれません。
ポジティブな言葉遣いを心がける
仕事をしていると、嫌なことやうまくいかないことは日々あります。ポジティブに考えられないこともたくさんあるでしょう。無理矢理ポジティブに変換する必要はありませんが、なるべくポジティブな言葉を心がけましょう。
ポジティブな言葉を口に出すことで行動でき、やる気が出ることにもつながります。
ご褒美を用意する
大きな仕事が終わったあと、一週間や連勤の終わりに、などさまざまな場面で、自分へのご褒美を用意しましょう。大きなものでなくても良いので、自分にとってのご褒美を見つけておくことも大切です。
- お酒を飲む
- ケーキを買って帰る
- 読みたかった本を読む
- スイーツとお酒をベッドの上で楽しむ
など、非日常的ご褒美からちょっとした贅沢まで、自分を喜ばせるものを用意しましょう。
生活習慣を整える
生活習慣は生活の基本です。学校があるうちは、さまざまな時間的スケジュールやお金の制限がありますが、社会人になると、ある程度自分で時間もお金も自由に使えるようになります。
毎夜、お酒を飲んで帰ってくることもできますし、毎日深夜まで起きてゲームしていても誰にも何も言われないでしょう。しかし、それらは規則正しい生活習慣とはかけ離れているため、体調を崩したり疲れやすくなったりするなど、やる気がなくなる行動でもあります。
決まった時間に起き、朝日を浴び、軽く運動するなど、規則正しい生活習慣を身につけましょう。
やる気を取り戻して、前向きに仕事に取り組もう!
朝起きた瞬間、メイクをした後、家を出る前、会社についてからもやる気が出ない日々。どんなに頑張っていてもやる気が上がらない、罪悪感は募るけどどうしていいかわからない。
やる気が出ない日は誰にでもあるでしょう。特に仕事は楽しいことや嬉しいこと、達成感ばかりではなく嫌なことも大変なことも多いからこそ、やる気にも影響します。
やる気がなくなってしまった原因をしっかり探り、やる気を取り戻しつつ前向きに仕事に取り組めるように過ごしましょう。