

「好きだけど別れる」というつらい選択…

一緒にいるのは相手のことが好きだからという気持ちが大前提。だけど、大人になるほど好きという気持ちだけでは関係を続けられないケースも出てきますよね。そして、好きだけど将来を考えて別れたほうがいいと思っても、気持ちがあれば離れたくないのは当然で、簡単には決断できないものです。
今回は、好きだけど別れることを選ぶ理由と決断の前に考えるべきことについて解説します。別れた後の乗り越え方や新しい恋の見つけ方についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
好きだけど別れることを選ぶ理由

本当だったら、好きな相手とは別れずにずっと一緒にいたいですよね。それでも別れることを選択しなければならないのはなぜなのでしょうか。
まずは、好きだけど別れるときに見られる理由について解説します。
結婚観や価値観の違い
お互いに恋愛感情を持っていたとしても、将来一緒に生きる未来が見えないときに別れる選択をするカップルは少なくありません。たとえば一方に結婚願望があり、もう一方はどうしても結婚に前向きになれない場合、どちらかが希望を諦めることになるでしょう。家族との関係や金銭感覚などさまざまな価値観が違いすぎて、擦り合わせができないような場合も同様です。
大人になってからの恋愛には好きな感情だけでなく、将来像が見えるかどうかが大切になってきます。
子どもに対する考え方の違い
2人の将来を考えるとき、結婚に対する考え方だけでなく、子どもに対する価値観も重要なものです。子どもが欲しいか欲しくないかという価値観がずれていると、2人の将来について考えるのが難しくなるでしょう。お互いに子どもが欲しい場合でも、子どもの育て方や接し方などの考え方が違えば、それもまた一緒に育てるところを想像しにくい原因となります。
結婚や子どもについては、自分の人生の中でも大きな選択の一つです。もともとの考え方が違い過ぎると擦り合わせが難しい問題でもあります。
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仕事や住む場所など生活環境の問題

気持ち以外にも、お互いの生活環境が別れを選択する原因となることもあります。仕事によって住む場所が離れていると、遠距離での恋愛を続けるのは近くにいるときよりも大変になることが多いものです。
一時的に離れているという状態であればいいですが、将来的にもずっと遠くに住まなければならない状況であれば、付き合い続けた先の未来も見えづらくなるでしょう。近くにいても仕事のスケジュールが合わずに2人の時間がとれない場合なども同様です。
それぞれに働いているとお互いの都合があるので、頑張っても擦り合わせができない場合もあります。
親や家族の反対
交際や結婚に関して、親や家族の反対を受けるケースもあるでしょう。反対を押し切ってでも2人でいることを選ぶか、自分の家族を優先するかはそれぞれのカップル次第です。
どんなに相手のことが好きでも、親や家族の反対にはどうしても逆らえないという人もいます。どちらか一方が家族に逆らってでも一緒にいたいと思っても、もう一方が自分の家族を優先すれば、別れる選択肢も出てきます。
お互いの成長のため
一緒にいてはお互いのためによくないと判断したり、離れることでもっと前向きな道に進めると考えられたりする場合もありますよね。そのような場合には、好きだけど別れる選択をすることもあります。
カップルの中には、依存し合ってお互いの成長の邪魔になっているケースも少なくありません。自分たちのことについて冷静に考えて、お互いが成長してより豊かな方向へと進むために、別れが必要となるケースもあるでしょう。
別れを決断する前に考えるべきこと

好きだけど別れることが前向きな結果をもたらすこともたくさんあります。同時に、一時の感情で悲観的になって好きなのに別れてしまうと、後悔することも珍しくありません。
1度別れてしまえば、関係をやりなおすのはなかなか難しいものです。後悔しないためにも、別れることを決める前に考えるべきことについても確認しておきましょう。
価値観の擦り合わせは可能か
好きだけど別れるときに、2人の価値観が違うことはよく挙げられる理由です。しかし、価値観が自分とまったく同じ人というのは存在しません。何か問題が起こったときに「この人とは価値観が合わない!」と思い込んでしまうこともよくあります。
少し考え方にズレがあったとしても、お互いに話し合いながら歩み寄っていくことで絆は生まれます。また人の価値観というのは、一緒にいる相手や時間の流れによって変化していくものです。
別れるのは、よく話し合って2人の価値観を擦り合わせられないか確認してからでも遅くはありません。まずは話し合う時間を作りましょう。
一時的な感情ではないか
「別れるべき」「この人とは合わない」と考えているのは、一時的な感情によるものではないでしょうか。長く一緒に時間を過ごすほど、いい時期もあれば悪い時期もあります。付き合っていれば、関係がうまくいかない瞬間も訪れるでしょう。調子が悪いときには、もう別れるしかないと自分を追い詰めてしまいがちです。
今自分が悲観的になっているなと思ったら、すぐに結論を出すのは避けましょう。大切なことほど、冷静になって時間をかけて考えることが大切です。
周囲の意見に流されていないか

好きだけど別れる決断をするとき、自分でも無意識のうちに自分が持っている考えではなく、周囲の意見に流されていることがあります。「相手の収入が高くないから結婚できない」「自由人だから一緒にいたら苦労する」など、今あなたが考えていることは、本当にあなたの頭で考えて判断したことでしょうか。
将来について考える基準は人それぞれです。さまざまな意見に耳を傾けるのも大切なことですが、自分の基準は見失わないように注意が必要となります。周りの人の意見はその人が持つ価値観の意見であり、自分が幸せになるための判断は自分にしかできません。
相手に対する愛情は本当に冷めたのか
本当はまだ好きなのに、相手に対する愛情が冷めたと勘違いしているケースもあります。好きな相手でも、喧嘩した後や嫌なことを言われたときなどには、嫌いだと感じる瞬間もありますよね。
人の感情には波があり、自分でもわからなくなるときがあるものです。恋愛感情を向けている相手だからこそ、怒りを感じたり悲しくなったりすることもあるでしょう。
感情的になっているときには、別れる決断を急がないほうが賢明です。繰り返しになりますが、大切なことほど冷静になって判断する必要があります。
別れた後の生活を想像できるか
本当に別れる前に、別れた後の生活について考えてみましょう。恋人と別れた後に生活に空く穴は、想像以上に大きいものです。今は当たり前にあるものや時間が、あなたの生活からなくなります。それでも先のことを前向きに受け止められるようであれば、別れるタイミングといえるでしょう。
好きだけど別れる選択をした後の乗り越え方

自分の気持ちを抑えて好きな相手と別れるのは、とてもつらいことです。それでも、別れた後もあなたの生活は続いていきます。
別れたことを後悔しないためにも、前向きな気持ちで乗り越えていかなければなりません。ここからは、つらい時期の乗り越え方についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
思いっきり泣いて悲しむ
悲しいときには思い切り泣きましょう。真面目な人ほど「自分で決断したことなのだから悲しんではいけない」と自分を追詰めてしまうことがあります。「泣いたら余計にネガティブな気持ちになりそうで嫌だ」と考えて我慢するケースも少なくありません。
しかし、悲しい気持ちも消化してあげることが大切です。わざと向き合わずに蓋をしてしまうと、自分の中でどんどん膨れ上がってしまいかねません。きれいに気持ちを切り替えて進んで行くためにも、まずは泣いて気持ちを整理しましょう。
新しいことに挑戦する
寂しいときやつらいときには、忙しくして余計なことを考えないようにするのも効果的です。別れる前と同じ生活を送っていると、恋人がいなくなったことで穴が開いた部分がどうしても目につきやすくなります。
気分を一転できれば、前向きに考えやすくなるでしょう。前から気になっていたことに挑戦するのにもいいタイミングです。新しいことに挑戦して、新たな生活を始めましょう。
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仕事や趣味に没頭する

仕事や趣味に没頭して、恋愛から離れるのも一つの手です。ただ、何か別のことに集中しなくてはと思っても、悲しいときにつらいことに取り組むのは酷なもの。つらい気持ちを抱えながら自分を追い詰めてしまうと逆効果になります。
自分が前向きにやりたいと思えることに集中するようにしてみてください。恋人に向けていたエネルギーを仕事に向けて成果が出れば、別れたことに対しても「これでよかった」と前向きな気持ちになれるでしょう。趣味の時間が楽しければ、寂しい気持ちも癒されていくはずです。
親しい人と話す
恋人と別れたばかりのときには、1人で引きこもっているとネガティブに物事を考えてしまいがちです。親しい人と話をして、元気をもらうようにしてください。
大好きな友人や家族と楽しく過ごしていると、別れて孤独な気持ちも自然となくなっていきます。つらいときに1人で耐える必要はありません。弱っているときは周囲の人に甘えましょう。
思い出の品を整理する

好きだけど別れる決断をした後に、相手との思い出の品が目に入れば心が揺らぐのが自然です。思い出の品は、早い段階で整理することをおすすめします。
そうはいっても、すぐに処分するのは決心がつかないときもありますよね。「こうしなければ」という思い込みでさらにつらい気持ちになっては逆効果です。捨てる決断がまだできない場合は、自分の目に入らないところに移動させましょう。
自分を大切にする時間を作る
別れた後は自分で思っている以上に弱っているものです。この時期は自分を大切にし、甘やかしてあげましょう。恋人と別れたぶん、時間にも余裕ができます。空いた時間をぜひ自分のために使ってください。
理想の未来を思い描く
別れたばかりの頃には、ついつい過去の思い出に意識が向きがちです。それでも思い切って後ろを振り返るのはやめて、未来に目を向けてみましょう。
前向きな姿勢こそが、早く立ち直るためのポイントになります。これからあなたが歩んでいきたいと思う理想の未来を思い浮かべてみてください。想像する未来が明るければ、気持ちも上向きになっていくはずです。
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新しい恋を見つけるための3つのポイント

過去の失恋から立ち直るのに1番効果的な方法は、新しい恋をすることですよね。好きな状態で別れた後は、すぐにそんな気持ちになれないかもしれません。
無理をする必要はないので、次の恋愛に前向きになったときに動けるようにしておきましょう。自分の中で「次の恋がある」と知っておくことが大切です。
自分磨きをして魅力を高める
新しい出会いを引き寄せるためや、素敵な人に好意を持ってもらうためにも、自分磨きは欠かせません。見た目をきれいにしたり、経験や知識を積んで人間力を高めたりすることは、自分の気持ちを前向きにすることにもつながります。
一つの恋愛を終えた後に自分を励ます方法としても、自分磨きはぴったりです。自信を持って次の恋に臨めるように、自分を高めておきましょう。
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自分から出会いの場に行く
新しい恋に出会うためにも、自分から積極的に人と出会える場に行くのがおすすめです。すぐにそんな気持ちになれないという場合には、気持ちを整理して落ち着いてからでいいでしょう。
ただ、無理やりにでも新しい場所にいることで、気持ちを切り替えられることもあります。ぜひ自分のタイミングで、気になる場所に足を運んでみてください。
過去の恋愛を引きずらず、前向きな気持ちを持つ
過去の恋愛を忘れるのは、なかなか難しいものです。しかし、あまり意識をそちらに引っ張られていると、新しい出会いを見逃してしまいます。後ろ向きになりそうなときほど、自分で意識して前向きな未来に目を向けるようにしてみてください。
気持ちをコントロールするのは大変ですが、ポジティブな考え方を意識していれば、自然と自分にとっていいものが目に入りやすくなります。少しずついいことが積み重なれば、気持ちも癒されていくでしょう。前向きなオーラを放つあなたは、恋愛対象としても魅力的に映ります。
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自分の選択を信じて未来を見よう

好きだけど別れるのはつらい選択です。しかし、あなたがよく考えて将来のためにした選択ならば、自信を持って先に進んでいきましょう。
大きな覚悟を持ってした選択を正解にするかどうかは、あなた次第。今は寂しかったりつらかったりしたとしても、幸せな未来を手に入れた後は「あのとき頑張って別れる決断をしてよかった」と思えます。
自分にとっていいと信じてした選択は、あなたをより幸せな未来に連れていってくれるはずです。キラキラと輝く未来に向かって進んでいきましょう。