最近、楽しいことがない…毎日がつまらない…
仕事、学校、育児に家事…やらなければいけないことの繰り返し。前までは、うまくリフレッシュできていた趣味や友達との時間、ウィンドウショッピングだって楽しかったのに。
ふとした瞬間から、なんだか毎日つまらない、楽しくないと感じてしまうことは、誰にでも起こり得ます。何を見てもときめかない、何を聞いても前のような熱量で話せない、すべてに対してなんだか冷静になってしまう…。
忙しい日々のなかで、毎日がつまらないと感じてしまう瞬間、それらの原因と解消法にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、楽しいことがない…面白いことが何も見つからないと感じているときの心理状態や、そんなときに試したい9つの方法をご紹介します。今すぐできるものから、少しずつ挑戦していくと良いものまで幅広く解説します。
楽しいことがないと感じる人の心理状態
日々がつまらない、楽しくないと感じるのには多くの原因があります。楽しいことがないと感じている人の心理状態はどのようなものなのでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介します。
夢中になれるものがない
何かに夢中になっていると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。夢中になれることがあると「面白くないな」「楽しいことがない気がする」と考える隙も時間もありません。
日々につまらなさを感じているのなら、夢中になって時間を過ごせることがないのかもしれません。夢中になれないものばかりで構成される日々は、時間も長く感じてしまうでしょう。
疲れている
現代の日本人は「働きすぎ」「毎日疲れている」とニュースなどでも取り上げられるほど、多くの人々が疲労を隠しきれていません。
日々、やらなければいけないことで手一杯、寝ても疲れが取れない…と、疲れがどんどんと重なってしまうと、その状態しか認識できずに「何も楽しくない」となってしまいがちです。
何をすればいいかわからない
年々、趣味と呼べるものを持つ人は少なくなっているといわれています。情報化社会の現代では情報が溢れすぎていて、自分の好きなものややってみたいことがわからない…という人も。
面白くないと感じている心理の一つは、何をすればいいかわからず「始められない」という人も少なくありません。何をすればいいかわからない時間が長く続いてしまうと、どんどん腰が重くなってしまい、さらに新たなことを始めるのが遅くなり、楽しいことがないと感じる時間ばかりが過ぎていってしまいます。
孤独を感じている
孤独感は、多くの気力を奪います。忙しさにより、人にいつも以上に会えない、会社の中で雑談する相手がいないなど、孤独感が増してしまうこともあるでしょう。
また誰といても孤独を感じる、ということもあります。孤独感が強いと、何をしても喜びや楽しさを見出せず、楽しいと感じることもなくなってしまいます。
無気力になってしまっている
無気力になってしまうと、すべてに対してやる気が出ずに、虚しさを感じてしまうことがあります。虚無感や虚しさに囚われている場合、楽しい・面白いと感じることも難しくなり、日々のなかで面白いことを見つけられず時間だけが過ぎてしまう傾向にあります。
面白くない・楽しくないと感じているとき、すべてに対して無気力になってしまっていないか、思い返してみましょう。
人の目を気にしすぎている
人の目をまったく気にしないのも問題ですが、人の目を一度気にしてしまうと、自分がどのように見られているのか、どのように評価されるのかばかり気になってしまい、自分の意思ではなく他人を気にして決断を下すことが多々あります。
自分の気持ちに正直になっているわけではないので、負担を抱えることで楽しいと感じることが難しくなるでしょう。
他人の目を気にして選んだものは、のちに後悔へとつながります。楽しいことがないと感じるだけでなく「なんでこんな選び方をしたんだろう」とネガティブな考え方に引っ張られてしまう原因となります。
周りと比較してしまう
自分以外の人はうまくいっていて、何も悩んでいないように見えるかもしれません。そのように周りと比べていると、自分自身の成長や進んでいる方向がわからなくなってしまうことも。
周りと比較し、「自分はなんてダメなんだ」と、できていない部分に目が入ってしまいがちです。「どうせ」という言葉が先に出てきてしまい、周りとの差に落ち込んでいると、面白いことも感じられなくなってしまいます。
毎日に刺激がない
会社終わりの映画や恋人との時間、旅行などのイベント…。ちょっとした非日常は刺激となり、退屈さを感じず過ごせます。毎日刺激があるような日々を過ごしている人は少ないかもしれませんが、同じ時間に家を出て学校や仕事に行き、帰ってくる…。同じことの繰り返しが続くと飽きてしまうのも事実です。
飲み会といった他のコミュニティとの交流は刺激の一つ。刺激がない生活は退屈に感じられ、面白くない日々だと思ってしまうのも無理はありません。
新しいことに挑戦したい好奇心が強いが行動できていない
新しいことへの挑戦は、生活への刺激となります。しかし好奇心は強くても行動できていないと、日々に変化は起きず、毎日同じことの繰り返しとなってしまいます。行動できず燻っている自分のことも嫌だなと感じ、楽しいことや面白いことのない日々だと感じてしまうでしょう。
お金や時間などの理由ですぐには実行できなくても、「いつまでに」など期限を決めることで、行動のきっかけになるかもしれません。新しいことに挑戦するときは、いつでもドキドキするもの。そのドキドキは大きな刺激になります。少しずつ挑戦できるよう、道筋を立てるのも一つの対策です。
楽しいことがない状態が続くとどうなる?
楽しいことがない、面白くないと感じている状態から脱出できれば良いですが、思ったよりも長く続いてしまっている人も少なくないでしょう。この期間が長いとどのようなことが起こるのでしょうか?
気持ちが沈む
何も楽しいことがないと感情の動きも鈍くなってしまい、どんどんと気持ちが沈んでしまいます。面白くない、楽しいことがない、今日もつまらなかったな、なんとなく終わってしまった…。と、虚無感を覚えるだけでなく、「何してるんだろう自分」「なんでこんなに何も楽しくないんだろう」と、自分を責めてしまう原因にもつながります。
気分が沈むと、普段できていることすらもできなくなってしまい、どんどんと悪循環に陥ってしまうため、どこかで断ち切る必要があります。
ストレスが溜まる
私たちは、笑うことだけでも多くのストレスを発散しています。しかし面白いことがないと感じている間は、楽しいことで発散するはずのストレスが溜まっていく一方となり、もはやイライラする気力すらなくなることも。
日々ストレスは溜まっていく一方で、ストレスの捌け口を見失ってしまいがちです。
感情が乏しくなる
感情の起伏の大きさは人によってさまざまですが、楽しいことがないと感じている期間が長いと、感情が乏しくなり表にも出にくくなります。
「うれしい…と思う。」など、自分の感情にも自信が持てなくなってしまうでしょう。感情に自信が持てないと、自分の意思や気分もわからなくなってしまいがち。ネガティブな考えや、マイナス思考にもつながります。
面白いことが何も見つからないときに試したい9つの方法
面白いことがない、楽しいことがないと感じているとき、見つからないときはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、面白いことが何も見つからないときに試したい9つの方法をご紹介します。まずは、自分のできることを見つけてみましょう。
新しいことに挑戦してみる
自分にとって新しいことに挑戦してみると良いでしょう。新しいことは、意外とお金や時間をかけなくても挑戦できます。
料理を普段しない人は料理を、運動をしない人は運動を、語学の勉強やメイクの研究などでも良いでしょう。普段の自分とは異なる、小さなものでも新しいことを始めてみると、新たな楽しさを発見できるかもしれません。
夢中になれる趣味を見つける
趣味はなんですか?と聞かれても答えられない、という人が多い現代。そんななかでも、自分が夢中になれる趣味を見つけてみましょう。
編み物・風景の撮影・お菓子作り・塗り絵…。仕事や収益など、難しいことを考えるのではなく、自分がただ夢中になれて時間を忘れられるものを一つ見つけてみましょう。
日常のルーティンを変えてみる
ほとんどの人はルーティンが決まっているといわれています。朝起きてから寝るまでいくつもの動きをするなかで、普段とは異なる動きは刺激になるでしょう。
朝起きてすぐストレッチをしてみる、一駅手前で降りて歩いて通勤・通学する、モーニングをカフェで食べてから出勤する…。寝る前はスマホを消して本を読む、アロマを焚いてみるなど…。
日々のルーティンを少し変えてみると、楽しいことがないと感じていた心も「次はこれにしてみようかな?」と楽しむ気持ちが復活してくるでしょう。
考え込まずにリラックスする
楽しいことがない、面白くない、と感じている最中は、どうしても考えこんでしまいがち。「どうしてこんなふうに思っちゃうんだろう」「なんで楽しめないんだろう」「どうしたんだ自分」など、深く考えてしまいますが、考え込んでも答えが出ることは少ないでしょう。
リラックスして、流れるように日々を過ごすことが大切な場合もあります。
家族や友人に相談してみる
信頼できる友人や家族に「楽しいことがない」と感じている現状を相談してみましょう。誰かに話すことで楽になることもあります。また逆に「前もそうだったじゃん!」などと、気にしないように笑い飛ばしてくれることもあるでしょう。
口にして相談することで、自分の状態が冷静に見えてくるかもしれません。
人との交流を増やす
人との交流が嫌いでなければ、人との交流を積極的に増やしていきましょう。人との交流でしか得られない活力は、生活に刺激を与えてくれれます。
人に元気をもらう、人から感情を移される、ということもあります。少しずつ人との交流を増やしていくと良いでしょう。
愚痴や悪口を控える
愚痴や悪口は、何かあるとつい言いたくなってしまいます。しかし楽しいことがない、面白くないと感じているときには、愚痴や悪口のネガティブさに引っ張られてさらに気分が落ち込んでしまいます。
愚痴や悪口は、気持ちが沈んでしまっているときだけではなく普段からあまり良いものではありませんが、特に控えるようにしましょう。
毎日日記を書いてみる
日記を一言でも書いてみましょう。その日見たものや会った人、面白い・楽しいと感じたことがあれば、些細でも書いておくと、見返したときに「あ、こんなこと面白いと思ってたんだ」と思い出せます。
また1日の終わりに書くことで、その日のことが頭の中で整理され、ぐっすりと眠るための助けにもなるでしょう。
規則正しい生活を送る
とにかく何かを始めたい人は、まずは規則正しい生活を送ってみましょう。楽しいことがないと感じているのは、体に疲れが溜まっていたり、寝不足だったりする場合もあります。
規則正しい生活のなかで、しっかりとご飯を食べぐっすりと眠ることで、心や頭のモヤモヤが晴れて「楽しい」と感じられるようになるでしょう。
楽しいことがあることによるメリット
楽しいことが日々ある生活はどのようなメリットがあるのでしょうか?毎日笑って過ごしている人は幸せそうに見えますが、実はさまざまなメリットがあります。
脳が活性化され、幸福感を得られる
楽しいことやうれしいこと、面白いことが日常的に感じられるようになると脳が活性化されます。「楽しい!」「うれしい!」と感じているときは、ずっと気分が良く、幸せな感覚で1日を終えられるでしょう。
これは、心から楽しむことで脳が活性化され、脳から「幸せだよ」というサインが多く排出されるためといわれています。毎日楽しそうな人が、幸せそうに見えるのはこうした背景があるためです。
自己肯定感が高まる
楽しいことやうれしいこと、面白いことが起こるメリットのなかでも大事なのが、自己肯定感が高まることです。現代ではSNSの影響もあり、自己肯定感が低い人が増えています。
「自分なんか…」「自分なんて」と否定的になるので「これもできる」「あれもできる自分すごいじゃん」と自己肯定感を上げていきましょう。また、何かで上を目指すことも大事ですが、「お年寄りに優しい自分」や「美味しいものはシェアしたくなる性格」など、些細なことからも自己肯定感は上げられます。
自己肯定感が高まり、できることが増えると楽しくなり、「もしかしてあれもできるかな?」「あれもやってみたいかも」と次々とやってみたいことが浮かんでくるようになるでしょう。
新しい知り合いが増える
楽しそうな人、面白そうにしている人、幸せそうな人の周りには人が集まりますよね。楽しいことがある日々は、新しい出会いも増えていきます。
「あの人いつも楽しそう」「あの人面白いことみつけるの得意だよね」といった話は、周りからわかりやすく評価されやすい部分でもあります。新しい知り合いやコミュニティを増えるのは、楽しさが続くことのメリットの一つです。
心に余裕ができる
ポジティブなことが日々起きると、心にも余裕が出てきます。楽しいことがない、面白くないと感じていたときは、どうにかしなきゃともがいて余裕がなくなってしまいがちです。
楽しいことが日々あると「まあでもどうにかなるかな」「ここはこうしたら調整できそう」と、自分の状態を冷静に受け止められて、自分の心にも相手への態度にも余裕を持って過ごせるでしょう。
知識やスキルを得られる
知識やスキルは、好奇心とともに育ちやすいといわれています。何気なく知った知識や、楽しみながら学んだことは忘れにくいでしょう。
ポジティブな状態が続くと、多くの人からさまざまな情報も集まりやすく、自分の中でも新しいことへの好奇心や知識への興味関心が増していくことでしょう。
知識やスキルは、一生自分の財産となるものです。増えていくに越したことはないでしょう。
すぐに実践できる!楽しいことや面白いことの例
「紹介した9つは正直まだハードル高い気がするなあ」と感じている人もいるでしょう。ここでは、今すぐ実践できる、手軽で身近な、楽しいことや面白いことの例をご紹介します。先述した9つとあわせて、自分ができそうなことをやってみましょう。
仲の良い人と会話する
自分にとって気兼ねなく話せる人と会話をしましょう。無気力な様子を見せても平気な人と少しずつでも会話をすることは、自分の考えや感情を整理することにもつながります。
会社の上司などではなく、本当に仲が良いと感じられる相手、信頼できる相手と何気ない会話をしてみましょう。雑談は、コミュニケーションでもあり、思考を整理するタイミングでもあります。昨日見たTVの話、今の自分の状況、食べたいもの、最近のお気に入りの映画など、その人と楽しいと感じられる話をしましょう。
美味しいものを食べる
今すぐできることの一つとして、美味しいものを食べるのも良いでしょう。普段は行かないカフェ、いつもなら買わないケーキやパン、デパ地下のお惣菜など、自分の好きなものを食べると身も心も満たされます。
自分で選んで、自分で買って、自分で食べることで、少し自分のことを「いいかも」と思い直し、やりたいことや楽しいと感じることを見つけられるでしょう。
身体を動かす
運動や筋トレとまでいかずとも、家でできる軽いストレッチをしたり、散歩をしてみたりなど、身体を動かすことでも気分が晴れることもあります。散歩やストレッチはお金や準備のハードルが低く、今すぐに始められます。
少し身体を動かすことで考えがスッキリしたり、なんだか体が軽くなったりと、少しずつ回復を感じられるでしょう。
音楽を聴いたり、テレビを観る
音楽やテレビ・映画鑑賞や、サブスクリプションでの動画視聴など、自分が楽でいられるものに触れる時間を増やしましょう。
音楽や動画やテレビは、普段見るもの聞くもの以外のものに触れるのも良いでしょう。「K-POPを聞いたことないから聞いてみようかな?」「そういういえばあのドラマがおすすめってどこかで見たな」など、新たな出会いによって良い方向に向かうかもしれません。
身の回りの整理整頓をする
ベッドメイキング・部屋の掃除・洋服の断捨離・食器の整理・デスク周りの整理など、自分の身の回りの整理整頓をしてみましょう。
「部屋が乱れると心が乱れる」と言われるほど、身の回りの状況は精神的な部分にも影響します。また、小さなことから積み重ねていくことで達成感を味わえ、自己肯定感にもつながります。
楽しいことがないときにやってはいけないこと
楽しいことを見つける過程で、さまざまな感情になります。「楽しいことがないな」と感じているときにやってしまうことで、さらに気持ちが沈んでしまったり、余計に行動に制限をかけてしまったりと、悪循環に陥ってしまうこともあります。
無理に楽しもうとする
まずやってみることは大事ですが、無理は禁物です。無理をして始めたことは長く続かず、余計に負担になってしまいます。
無理のない範囲で続ける、ちょっと疲れたら休む、なんだか違うなと思ったら離れてみる…。「無理しているな」と自分が感じたことを大切にして過ごしましょう。
自分のことを責める
楽しいことがない、つまらない、そんな日々なのは自分のせいだ…と考え込んでしまう人も多いでしょう。自分のことを責めてしまうと、さらにネガティブな考えが浮かんでしまい、行動がどんどん億劫になってしまいます。
楽しいことがない、面白くないと感じてしまうは誰のせいでもありません。たまたま、自身にとって良くないタイミングが重なっただけです。
SNSの投稿に流される
現代はSNS社会で、スマホでアプリを開けば他人の生活や感情が可視化されている時代です。「わたしはこんななのにあの人は」「みんなはこうなのに私は…」と、SNSに引っ張られてしまうことも少なくありません。
SNS上の言葉は、まるで正解のように感じてしまいがちです。しかし、あくまでSNSは一部でしかなく、見えている部分がすべてではありません。SNSの投稿に流され、自分らしくない行動に力を注ぐようなことのないようにしましょう。
楽しいことを見つけて、充実した毎日を過ごそう!
楽しいことがないつまらない日々だと感じることは誰にでもあり、また、そのように感じてしまうタイミングが来るかもわかりません。
毎日楽しいことばかりでも疲れてしまうかもしれませんが、私たちが生きていくうえで適度な刺激は必要です。自分なりの楽しいこと・面白いことを見つけてみましょう。
最初は楽しいフリ、面白いフリ、でも大丈夫です。いつの間にかハマっていたり、逆に「あ、やっぱり違ったかも」とやめてみたりと、自分なりのペースを見つけられるでしょう。
楽しいことを見つけ、面白いと感じられる日々を自分なりのペースで作り上げていきましょう。