「誰かに必要とされたい…求められたい…」心理状態と解消する方法

Edit by mayan

誰かに必要とされたい…求められたい…

「やっぱりあなたがいなきゃ!」「自分にとって必要なのは君だ!」漫画やドラマの中のセリフたちを、現実に求めている自分がいる。誰かに必要とされたい。そんな気持ちになるのは私だけなの?

誰かに頼られ、必要とされるのはうれしいことですよね。自分を必要としてもらえれば、多くの人が優越感やうれしい気持ちを持つことでしょう。しかし「もっと必要としてほしい」と考える人や「唯一無二くらい必要だと言って」と孤独感を感じてしまう人も少なくないでしょう。

なかにはそんな衝動からSNSの過激な発言や写真などに発展してしまうこともあり危険と隣り合わせです。「誰かに求められたい」気持ちにはどのような心理が働くのでしょうか。ここでは「誰かに求められたい」「必要とされたい」気持ちが先行する心理状態と解消する方法を詳しく解説します。

必要とされたいと思う欲求はおかしいこと?

「誰かに愛されたい」「いつでも必要だと思われたい」「何かを考えるとき、私が心の中に必ずいてほしい」承認欲求?依存?わからないけれど、必要とされることに、私は意義があると思っているんだ…。

必要とされたい欲求は、自分だけに限らず誰でも持っているものです。自分がどんなに自分のことを愛していても、第三者や自分にとって大事な人から向けられる「必要としているサイン」はうれしいものですよね。必要とされたいと思う欲求はおかしいものではありませんが、一方で思いすぎることで、人間関係やさまざまなトラブルの原因になることがあるのです。

誰かに必要とされたいと思うときの心理状態とは?

承認欲求といわれる「誰かに必要とされたい」と感じる気持ち。誰にでも持ち合わせているからこそ、心理状態や気持ちの大きさによって、さまざまな行動につながります。SNSだけではなく、リアルな場でも誰かに必要な人でありたいという思いが強く出てしまうことがあるでしょう。

誰かに必要とされたい、と感じる人の心理状態はどのようなものなのでしょうか。自分が思っているよりも、さまざまな要因が隠れていることがあります。

寂しさを感じている

「誰かに必要とされたい」と考えるときに、寂しさを感じている人は少なくありません。寂しさは、さまざまな思考を鈍らせますが、その中でも孤独感に敏感になるといわれています。

家に一人でいるとき、カップルや友人同士のお出かけを見たとき、話の輪に入れていないときなど、孤独感や寂しさから「誰かに必要とされたいな」と感じるでしょう。寂しさや孤独感は「必要とされたい」承認欲求の大きな要因の一つでもあります。

自分の存在意義がほしい

誰かに必要とされていると「自分はここにいていいんだ」と、許されている感じがしますよね。自分がいること、存在意義がここにあると実感することができます。そこにいていいと許しをもらうことで、自分のことを認められる人は他人軸で承認してほしい傾向にあります。

恋人やパートナーからの言葉、友人や家族、仲間からの言葉は自分の存在意義となり、大きな糧になるでしょう。本来存在意義や、そこにいてもOKという許しは必要ないのですが「存在を肯定してもらいたい」気持ちの表れともいえます。

愛情不足

愛情のバケツの大きさは人それぞれです。どんなに周りが愛情を注いでも、ヒビや元々の容量が大きければいつまでもいっぱいにならず、それは「不足」として捉えられてしまうでしょう。

「誰かに必要とされたい」人の中には「愛情が足りない=必要とはされていない」と感じる人も。愛情不足によって、誰かに必要とされ愛情のバケツを満たしてもらいたいという気持ちが隠れていることも考えられます。しかし、愛情不足から必要とされたい欲求が出てきた場合、どんどん欲しくなってしまい、不足の状態がずっと続いてしまう原因にもなりかねません。

頼られたい

一定の範囲で頼られるのは信頼されているように感じてとてもうれしく、ついつい頑張って解決する方向を考えたり、話を聞いたりしてしまいます。しかし、頼られるのは頼ったことがあるからかもしれません。自分が人を頼るとき、その相手のことを信用した上で相談したり、話を聞いてもらったりするでしょう。同じように、頼られるには相手にまずはこちらから心を開く必要があります。

頼られることは信頼や信用がないとできないことであるため「誰かに必要とされたい」「頼って欲しい・頼られたい」と、一緒に考えてしまうこともあるでしょう。

自己肯定感が失われている

自己肯定感は、今日明日で上がるものではありません。自分の存在意義が欲しいのと同じく、自分を肯定できる要素をたくさん集めたいため「誰かに必要とされたい」と心のどこかで感じているのかもしれません。

誰かに必要とされるのは、自分の存在意義を肯定してもらい「あなたはそれでいいよ」「私は必要としているよ」という肯定材料になります。自己肯定感が失われていると、自分を肯定してもらえる要素を求め「必要だって言われたい・思われたい」と感じ始めることもあるでしょう。

必要とされること、愛されること

必要とされ、愛されることで自分は大丈夫と、いていいと認めてあげたい。必要とされている・愛されている実感はいつまでも持つことができなくて、恋人や友人が他の人を必要にする瞬間はどうしたって憂鬱になる。必要とされる、ってその人に愛をもらっている・愛されているってことだって私は思ってる。

必要とされていることに愛情を感じる人も少なくありません。愛情表現として必要とされているのだ、と感じることは承認欲求・依存の原因になる心理です。しかし実際は、愛されることと必要とされることは別物でそれぞれに自分の価値は付随します。

必要ではない、からといって愛されないわけでも、愛情がないから必要としないわけでもありません。それらは別物で、や別の感情でつながっている人間関係はたくさんあります。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。