「自己肯定感が低い…自分を愛せない…」自己肯定感が低い人の特徴とは

Edit by Chie

自己肯定感が低い…自分を愛せない…

自分を肯定できない。長所より短所の方がたくさん思いつく。自己肯定感という言葉はたくさん聞くけれど、自己肯定は難しい…。

「自分を愛するためには、何が必要?」そんな風に悩んでいませんか?

自己肯定感は、ありのままの自分を受け入れ、肯定する感覚を指します。他人と自分を比べずに、今の自分を好意的に考え、自分を尊重することで生まれ、自己肯定感が高いと物事を前向きに考えられます。

この記事では、自己肯定感が低い人の特徴や自己肯定感を高める方法について紹介します。あなたが今より少しでも自分のことを愛せるようになったら幸いです。

自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感が低いと、日常のさまざまな場面で「自分はダメだ」と感じやすくなり、心が疲れてしまうことがあります。

自己肯定感が低い人には共通する特徴がいくつか存在します。自分に自信が持てなかったり、周囲の評価に左右されてしまったりと、生きづらさを感じやすい傾向があります。

「なんとなく毎日がつらい」と感じている方は、もしかすると自己肯定感が影響しているのかもしれません。

ここでは、自己肯定感が低い人に見られる特徴について詳しくご紹介します。自分に当てはまるかどうかをチェックして、少しずつ自分と向き合ってみましょう。

1.コンプレックスがある

コンプレックスを抱えている人は、自己肯定感が低くなりやすい傾向にあります。

例えば、外見・学歴・家庭環境・職歴など、他人と比較することで劣等感を抱きやすくなります。

コンプレックスは成長の過程や社会経験の中で自然と形成されていくことも多いもの。「どうせ自分なんて…」という否定的な考えが無意識のうちに強くなり、自分を肯定する気持ちを持てなくなってしまうのです。

また、SNSが主流の今、同級生の現状や同世代のインフルエンサーの姿を見て、「自分はダメだ」と思ってしまうことも増えています。

まずは、自分の弱さを責めずに、受け止める姿勢を持ってみましょう。

2.承認欲求が強い

「誰かに認められたい」と願う気持ちは、とても自然なものです。過去の経験や心の傷から、自分では自分を評価できず、他人の言葉や態度で安心を得ようとすることもあるでしょう。

けれど、他人の評価だけを頼りにしてしまうと、思うような反応がなかったときに心が大きく揺れてしまいます。

そんなときは、自分自身を「認めてあげる力」を少しずつ育てていくことから始めてみましょう。

合わせて読みたい:承認欲求の満たし方とは?承認欲求が強い人におすすめ!幸せの探し方

3.自分を信じられない(自己信頼感が低い)

「どうせ自分にはできない」「やってもきっとうまくいかない」そんなふうに感じてしまう瞬間は、ありませんか?

自己信頼感が低いと、何かを始める前に諦めてしまったり、失敗を恐れて行動できなくなってしまいます。ですが、本当は少しのチャレンジでも、やってみたこと自体がすでに素敵な一歩。

結果ではなく、行動した自分をまず認めてあげることが、自己肯定感を育てる第一歩になります。

4.周囲の視線を気にしすぎている

「どう思われているのかな」「変に思われたかも」など、人の目が気になってしまうことは誰にでもあります。ですが、気にしすぎてしまうと、自分らしさを出すのが難しくなってしまうことも。

実は、自分が思っているほど周りは気にしていないことも多いのです。

少しずつでいいので、「こうしてみたいな」という自分の気持ちを大切にしながら過ごしていけたら、自分への信頼も深まっていくはずです。

5.すべてをネガティブに受け止めてしまう

ちょっとした失敗やうまくいかなかったことをきっかけに、「全部ダメだった」「やっぱり私には無理」と思ってしまうこと、ありませんか?

ですが、失敗の中にもできたことや頑張ったことはきっとあるはず。ネガティブに捉えてしまうクセがある人は、まず「ほんの少しでも良かったこと」を意識して見つけてあげてください。

自分を責めるより、ちょっとだけ褒めてあげることで、心が少しずつほぐれていきます。

6.逃げ癖がある

「また途中で投げ出してしまった…」と自分を責めてしまうこともありますよね。

逃げてしまうのは、必ずしも悪いこととは限りません。

「今の自分にはその道がしんどかった」「一度しかない人生、ここで自分を擦り減らすわけにはいかない」、そう思えただけでも、自分をよく理解し、自分の感情に素直に動けた証拠。自分を褒めてあげるべきことなのです。

大切なのは、逃げた自分を責めないこと。「今は難しかったけど、次はどうやって向き合おう?」と少しずつ考えられるようになれば、自己肯定感は自然と育っていきます。

自己肯定感が高いと、どんないいことがある?

「自己肯定感は高い方がいい」とよく耳にするけれど、実際にどんなふうに日々が変わるのか、いまいち分かりづらいですよね。

自己肯定感が高まることで、心の中にちょっとした余裕や安心感が生まれたり、自分を大切にする力が育っていくようになります。

ここからは、自己肯定感が高いことで感じられる変化や、日常にどんないいことがあるのかを、ひとつずつ紹介していきます。

1.自分のことを愛せる・大切にできる

自己肯定感が高まると、「この自分がいい」と自然に思えるようになります。

完璧じゃなくても、落ち込むことがあっても、自分自身を大切にできることが増えていきます。

「よく頑張ったね」と自分を褒めたり、「少し休んでみよう」と自分を労ることができたり。失敗を責めるのではなく、受け入れて次へとつなげられる力も養われていきます。自分を愛するって、少しずつ育てていけるものなのです。

2.自信を持つことができる

「自分ならきっと大丈夫」と思える感覚は、自己肯定感が高まったときに自然と芽生えるもの。

最初は小さな一歩でも、自分を信じる力が少しずつ育っていくと、行動する勇気や前向きなエネルギーに変わっていきます。

過去に抱えていたコンプレックスや不安も、少しずつ整理されて、優しく自分の心の奥にしまっておくことができるようになります。

自分への信頼が積み重なると、できることがどんどん広がっていく実感も湧いてくるはずです。

3.毎日が楽しくなる

自己肯定感があると、毎日の小さな出来事にも「楽しい」「うれしい」と感じる余裕が生まれてきます。

どんな日も完璧じゃなくていい、そう思えるだけで心は軽くなります。

失敗しても「まあ、そんな日もあるか」と自分を責めすぎずにいられることで、自然と前向きな気持ちが湧いてくるのです。

自己肯定感は、心の土台を整えてくれるもの。自分を大事にすることで、日常が少しずつ色づいていきます。

4.新しい挑戦に積極的になれる

「やってみたいな」と思う気持ちを素直に行動へ移せるのは、自己肯定感があるからこそ。

「失敗しても大丈夫、自分なら乗り越えられる」と信じられると、これまで不安で躊躇していたことにも挑戦してみようと思えるようになります。

小さな一歩を踏み出せた時点で、それは立派な前進。結果にとらわれず、挑戦した自分をちゃんと褒めてあげられるようになると、さらに新しいことへと気持ちが向かっていきます。

5.魅力がアップする

自己肯定感が高い人は、自分のご機嫌を取るのが上手です。

「今日は疲れたから早く寝よう」「ちょっと好きなもの食べよう」「昨日頑張ったから今日はご褒美に買い物をしよう」など、自分に優しくできる人は、自然と余裕が生まれて笑顔も増えていきます。

そんな人は周囲から見ても魅力的に映り、「明るく、心が健やかな人」と思われることも多くなるでしょう。自分を認めることは、外見や振る舞いにも表れて、心から輝く魅力につながっていきます。

自己肯定感を高める方法とは

「もっと自分を好きになりたい」「自信を持って前向きに過ごせるようになりたい」——そんなふうに思うことはありませんか?
自己肯定感が高まることで、心が安定し、日々の中で感じる小さな幸せや前向きな気持ちが増えていきます。

ここでは、無理なく自分に取り入れられる、自己肯定感を高めるための具体的な方法をご紹介します。焦らず、自分のペースでできることから始めてみてください。

1.自己理解に努める

自己肯定感を育む第一歩は、自分自身を知ろうとすることから始まります。

今の自分がどんな価値観を持ち、何を大切にしているのかを知ることで、他人と比べずに「これが私」と自然に受け入れられるようになります。

おすすめは、日々の感情や出来事を紙に書き出してみること。落ち込んだ時、嬉しかった時、それぞれの背景にある気持ちを整理するだけでも、自分への理解が深まり、自分との関係が少しずつやさしく変わっていくはずです。

2.毎日自分を褒めてあげる

どんなに小さなことでも「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかけてあげることは、自己肯定感を育てるうえでとても大切です。

たとえば「いつもより10分早く起きて朝ごはんを食べられた」「朝から洗濯をまわして干した」「苦手な上司に笑顔で対応できた」——そんなことでいいんです。

他人の評価ではなく、自分で自分を認めてあげる習慣を少しずつ積み重ねていくことで、自分の価値を実感できるようになります。自分を励ます言葉を、毎日の中にそっと添えてみてくださいね。

3.成功体験を振り返る・積み重ねる 

うまくいったことや、できたことを思い出してみると、自分が意外とたくさんのことを乗り越えてきたと気づけるはずです。

大きな目標でなくても、「毎日お弁当を作れた」「あの時ちゃんと断れた」など、小さな成功を振り返ることが、自分に対する信頼感を育ててくれます。

新しい挑戦に踏み出したときも、小さな成功が「自分なら大丈夫」と背中を押してくれる存在になります。自分の歩みを認めることから、自己肯定感は育っていきます。

4.好きなこと、やりたいことをする

「やってみたい」「好きだな」と感じた気持ちは、自己肯定感を育てる大切な種です。やりたいことを自分のために選び、行動することで「私はこれがいい」と思える実感が積み重なっていきます。

どんなに小さなことでも構いません。「気になる本を読んでみる」、「お花を飾ってみる」、「いつかやってみたかった習いごとに一歩踏み出す」。

そのひとつひとつが「私らしさ」を形作り、自分への信頼と愛情につながっていくでしょう。

5.否定的な口癖を改善する 

つい「どうせ」「でも」「だって」と、自分を否定する言葉が口ぐせになっていませんか?

そうした言葉は、知らず知らずのうちに自分を否定してしまっています。

最初は気持ちが追いつかなくても、「きっとできる」「私は頑張ってる」とポジティブな言葉を口にしてみましょう。言葉は心に影響を与える力を持っています。

毎日の中で少しずつ、前向きなフレーズに置き換えていくだけでも、心のあり方がやわらかく変わっていくはずです。

6.感情を押さえ込もうとしない

つらい気持ちやネガティブな感情が湧いたとき、「こんな感情は持っちゃだめ」と押し込めてしまっていませんか?

ですが、本当はそうした気持ちも大切な“あなたの一部”です。無理に消そうとせず、「今は不安なんだな」「少し疲れているのかも」と、優しく認めてあげることで心は少しずつ落ち着いていきます。

感情にフタをせず、そのままの自分を受け入れていくことが、自己肯定感を育てる大きな一歩です。

断ち切ろう!自己肯定感を低くする悪い習慣

私たちは気づかないうちに、自己肯定感を下げてしまうような行動を日常の中でとってしまっていることがあります。

どれも意図せずやってしまいがちなことですが、少し意識を変えるだけで、自分をもっと大切にできるようになるはずです。

ここでは、自己肯定感を下げてしまう代表的な習慣を紹介します。当てはまるものがあれば、ゆっくりで構いません。少しずつ手放す意識を持ってみましょう。

他者と自分を比較して落ち込む

「隣の芝生は青く見える」と言いますが、他人と自分を比べすぎることで、自分に自信を持てなくなってしまうことがあります。

「あの人みたいに上手くできない」「自分は何も持っていない」と感じてしまうと、自分の良さがどんどん見えづらくなってしまいます。

ですが、今のあなたにも素敵なところはきっとあります。過去の自分と比べてできるようになったこと、頑張ってきたことに目を向けてみましょう。

小さな成長を認めることが、少しずつ自己肯定感を育ててくれます。

まず否定から入ってしまう

「無理かも」「どうせできないし」と、つい最初から否定して諦めてしまっていませんか?

自分に自信がないと、新しいことに挑戦するのが怖くなってしまいますよね。失敗したときのダメージを減らそうとして、あらかじめ期待しないようにしてしまうのかもしれません。

ですが、ほんの少し勇気を出して行動してみると、「意外とできたかも」と思える経験が増えていくはずです。最初は小さな一歩でも、その積み重ねが自分を信じる力に繋がっていきます。

つい誰かに依存してしまう

「誰かがいないと不安」「相手に必要とされないと自分の価値がない気がする」と感じたことはありませんか?

つい誰かに依存してしまうと、自分の存在意義を他人の言動や評価にゆだねてしまい、自己肯定感が下がってしまいやすくなります。

自分を認めてあげられるのは本来、自分自身だけ。少しずつ「私は私で大丈夫」と思える時間を増やしていくことで、他人に頼りすぎず、自分軸を育てていけるようになります。

大切なのは、あなた自身の心の声に寄り添ってあげることです。

自分を愛することで、毎日が楽しくなる

自己肯定感を下げてしまう習慣は、意外と身近なところに潜んでいます。

他人と比較して落ち込んだり、最初から否定してしまったり、誰かに依存しすぎてしまうのは、誰にでも起こりうることです。でも、それに気づけた今が、変わるチャンスでもあります。


大切なのは、「ダメな習慣をやめよう」と強く意気込むことよりも、「今日は少しだけ自分に優しくしてみよう」と思えること。

完璧じゃなくていい、少しずつでいい。

自分を大切にする小さな選択を積み重ねていくことで、自己肯定感はゆっくりと育っていきます。

焦らず、あなたのペースで、自己肯定感を高めていきましょう。

Chie