嫉妬とは…?なぜ生まれるの?
恋愛関係だけでなく、同性間・上司や部下など、他人に対して嫉妬を抱いてしまう人は多いでしょう。嫉妬自体は悪い感情ではありませんが、「嫉妬深い」と聞くとあまりいいイメージはありませんよね。
嫉妬とは、そもそも、自分よりも優れている・恵まれている・特別と感じたときに相手に対して起こる妬みの感情のこと。例えば、相手のことを「たいして努力もしてないのにうらやましい」などと思うことも嫉妬です。
身近な感情であるが故に、「行き過ぎた嫉妬は身を滅ぼす」という言葉があるほど、さまざまなトラブルにも発展しやすいとされています。
自分は嫉妬深いのかも…
嫉妬心が強い自分が嫌になる。「自分は頑張らないとできないことも、あの子は頑張らずにできてしまう」と、いつも感じてしまう。そう悩むこともありますよね。
嫉妬とは、生きる上で切り離せない感情の一つ。自分より優れた人や恵まれている人など、自分が持っていないものを持っている人を見ると、嫉妬深い自分が顔を出してしまう、という人もいるでしょう。
「隣の芝生は青い」という言葉があるように、自分は持っていないもの・叶えられなかったものを持っている存在が近くにいると、劣等感から嫉妬に変わっていきます。
自分の嫉妬深さを自覚している人は改善の余地もあり、嫉妬とはうまくつきあっていけますが、自覚がないと攻撃的な言葉を発してしまう可能性があります。
嫉妬心が強い原因とは
「あ、私って嫉妬深いのかも」と気づくタイミングは、ふとしたときであることが多いでしょう。とはいえ、嫉妬深い理由には心当たりがない、よくわからない人も多いかもしれませんね。
嫉妬深い原因としては、以下のようなものがあります。
- 劣等感が強い
- 承認欲求が強い
- 執着心が強い
- 完璧主義
- プライドが高い
- トラウマや過去の経験・生き方
中でも劣等感や承認欲求は、SNSが活発なこの時代と切っても切り離せない嫉妬深さの原因とも言えるでしょう。SNSをパッと開けば、可愛く着飾り、カフェへ行く、高価なものをいくつも買う…など、キラキラした生活を送る人が目に入り、自分の生活と比べて嫉妬してしまうこともありますよね。頭の中では「生活の一部の切り取り」とわかっていても、自分よりも楽している、楽しいだけの人生のように感じてしまうでしょう。
また、常に誰かと比較される環境や競争社会で生きてきたなど、過去のトラウマが嫉妬深い性格を作っている可能性もあります。普段の性格とは違い、競争や順位が出るときだけ嫉妬心が強くなってしまうタイプの人もいるでしょう。
嫉妬深い自分を改善する5つの方法&マインド
できればしたくない嫉妬。「嫉妬深い自分を変えたいけれど、何から始めればいいのかわからない」、「嫉妬深い自分を改善する方法なんてあるの?」と思ったことはありませんか。
嫉妬深い性格を直すのは簡単ではありませんよね。ここでは、嫉妬深い自分を改善する5つの方法とマインドをご紹介します。嫉妬とはどのように付き合えばいいのか、嫉妬深い自分をどう改善するべきなのか考えてみましょう。
人と自分を比べない
嫉妬深くなってしまう原因は、人と比べた際の劣等感や承認欲求であることが多いでしょう。
- 自分以外の人の生活
- 仕事の内容・成績
- スタイルや見た目
- SNSのフォロワーや内容
日常生活の中でも劣等感を感じる場面は多々あり、嫉妬心につながりやすくなっているかもしれません。いきなり人と比べないようにするのは難しいでしょう。できるところやできる場面から、人とf比べない努力をしてみましょう。
過去の自分と向き合い、断捨離をする
過去の生き方やトラウマがきっかけで嫉妬してしまう場合は、まず過去との決別が大切です。感情の断捨離をするわけではなく、過去の自分と向き合って「今の私には必要ないな」と認めることで嫉妬心が軽減する可能性もあるでしょう。
競争や比べられる環境にいた場合、良い成績や結果を残している仲間や兄弟を横目に悔しい思いをしたことで、嫉妬心が大きくなってしまったのかもしれません。自分自身のコンンプレックスや過去のしがらみから解放されることで、嫉妬してしまう気持ちだけではなく他の部分でも解放されるでしょう。
日々の出来事に喜びを見つける
小さな出来事に喜びや幸せを見つけてみましょう。天気が良い、カフェの新作を飲めた、会社にいつもより少し早く着いた、お昼ご飯がおいしかった…。なんでもいいですが、小さな喜びを見つけると、幸せや喜びのハードルが下がり嫉妬心を抱くことが少なくなっていくでしょう。
例えば買い物中、何かが売り切れで、別のものを進められた際には「新しいものに出会えた!」などポジティブな変換をしていくと、嫉妬心を無くすだけではなくポジティブなマインドを作ることにもつながります。
周囲の人・自分・時間に感謝をする
「感謝なんていつもしてるよ」という人も多いかもしれませんが、嫉妬深い人こそ自分が思っている以上に感謝をすることが重要です。嫉妬した後の矛先が周囲に向かい、「周りのせいで私はこうなんだ」「周りの努力が足りないから私が認められないんだ」など、他責につながってしまいます。
しかし少なくとも今の環境や状況は周囲の人のおかげです。また、頑張った自分のおかげ、かけた時間のおかげです。周囲の人や自分に感謝の心を常に持つことで、嫉妬心で心が埋め尽くされることは少なくなっていくでしょう。
自分の好きなところを見つける
嫉妬心が強い人は、他人のいいところや優れているところ、恵まれているところに目が行きがちです。人の長所を見つけられることはいいのですが、嫉妬につながってしまうと、せっかく見つけた長所も嫉妬をかき立てる材料にしかならないでしょう。
まずは自分のいいところ、好きなところに目を向けて見つけてみましょう。「絶対にゴミを分別するところ」「靴を揃えて脱ぐところ」などささいなことからでかまいません。自分のいいところや好きなところが見つかると、「あの人とは違うけど、自分はこうでいいのかも」と自分を認められるようになっていくでしょう。嫉妬心も少しずつ軽減されます。
人に左右されない自分で在るために
長い人生の中で、出会う人は何万人といるでしょう。そしてその中には圧倒的に自分よりも優れていたり恵まれていたりと、嫉妬深い自分にとっては苦しい感情になる人もいます。
嫉妬深いのは悪いことではありません。嫉妬からモチベーションにつながることや学ぶことも少なくないため、嫉妬がプラスに働くこともあるでしょう。大切なのは、嫉妬深い自分に振り回されないこと。
嫉妬深いと嫉妬心だけが先行してしまい、トラブルや自分自身を責める理由にもなりかねません。人に左右されない自分で在るために、嫉妬心とうまく付き合っていくことが大切。
少しずつ自分の嫉妬深さと向き合い、改善していけるといいでしょう。