「友達の幸せ…うれしいのに喜べない」そんな自分が嫌になる
友人の結婚、妊娠出産、昇進、独立、宝くじの小さな当たりまで…。友人たちが報告してくれる幸せな出来事はどれもおめでたい、すごい、よかったねと思っているのにうまく喜べない。「おめでとう!」「よかったね」と口では言うのに、なんでだろう…。人の幸せを喜べない私は、おかしい?嫌なやつ?
人の幸せを一緒に喜びたい気持ちはあるけれど、どんなに些細なことでも人の幸せを喜べないときもありますよね。自分の心に余裕がなかったり、知らず知らずのうちに嫉妬してしまったり…。ここでは、人の幸せを喜べないときの原因や対処法をご紹介ます。
人の幸せを喜べない人の5つの特徴
うれしいはずなのに、素直に喜べないと「なんで喜べないんだろう…」と自己嫌悪につながってしまいがちです。幸せやいいことは伝染するといわれていますが、素直に「おめでとう」「よかったね」といえないのはなぜでしょうか?
ここでは人の幸せを喜べない人の特徴を5つご紹介します。
自分の人生がうまくいっていない
人の幸せを喜べない人は自分の人生がうまくいっていない場合があります。
人生がずっとうまくいっている人は少ないかもしれません。しかし、自分の人生がうまくいっていない・思ったように進んでいないタイミングでの人の幸せな報告やお知らせは、素直に喜べない人が多いでしょう。
自分の人生がうまくいっていないと、心や気持ちに余裕を持つことが難しく、人の幸せに対して反応できない傾向にあります。
競争心が働く
切磋琢磨したり、良好なライバル関係だったりと、お互いに刺激のある関係は重要です。しかし、競争心ばかりに気持ちが向いてしまうと、相手の良いことや幸せすらも競争心をさらに掻き立てる要素となってしまいます。
競争心が強い人は「結婚することになった」という報告や「限定の何かが当たった」「新しい仕事関係で評価された」といった報告もすべて「負けていられない」と、競争心・闘争心が働いてしまい、喜べないのです。
羨ましく思う気持ちが強い
隣の芝生は青く見えるということわざがあるように、人の成功や幸せは羨ましく良いものに見えがちです。羨ましいと感じることが多い、羨ましいと思う気持ちが強い人は、人の幸せを喜べず「いいな」「ずるい」「羨ましい」といった受け取り方をしてしまうことが多いでしょう。
自分の幸せとは別軸の幸せに対しても「自分も頑張っているのに」「あの人だけ・あの子だけずるい」という気持ちから、人の幸せを喜べないのかもしれません。
どう反応すればいいかわからない
人の幸せを喜べない人の中には、それらの報告やお知らせに対してどのように反応したらいいのかわからず、結果的に曖昧な返事になってしまった人もいるのでは。
自分が悩んでいる内容で幸せになっている相手の場合や、自分にとってはそこまで大袈裟に喜ぶようなことではないと感じている場合など、どう反応すればいいかわからないため、うまく喜びを表現できない可能性があります。どう反応すればいいかわからないがために反応を表に出せず、結果的に相手にも不満を抱かせてしまいがちです。
他人に興味がない
人の幸せを喜べない人の中には、喜んでいる・いないなどの判断ではなく「そもそも他人のことに興味がない」という人もいるでしょう。
また、この場合は幸せな報告やお知らせ、話に限らず、不幸や散々な目にあった話であっても同じく反応ができないのが特徴です。他人に興味がないため「そっか、それで?」と結果や出来事にのみに関心を抱き、その人にとっての「うれしい」「幸せ」などの感情的な部分に共感できない傾向にあります。
他人の幸せを喜べる人になる対処法とは
自分の中で葛藤があるのはわかっているけれど「やっぱり人の幸せを喜べるようになりたい…。」と考える人も少なくありません。人の幸せを喜べない自分のことが嫌になってしまう前にまずは自分と向き合ってみましょう。ここでは他人の幸せを喜べる人になる対処法をご紹介します。
他人の幸せを喜べない自分を認めてあげる
まずは「人の幸せを喜べない自分がいる」ことを認めてあげることが大切です。自分の嫌な部分に向き合うことにはなりますが、まずは認めてあげることで、人の幸せを喜べない原因や、どうしたら喜べるようになるかを考えられます。対策や解消法も見つけやすいでしょう。
人の幸せを喜べない自分がいることを認めると、今まで自己嫌悪や「なんて嫌なやつなんだ」と悩んでいた部分ではなく「どうしたら喜べるのか」といったポジティブ考えに変化するはずです。
自分が幸せになる方法を考えてみる
人の幸せの基準と自分の幸せの基準は別物です。自分にとっての幸せの基準が何かを考えてみましょう。
美味しいご飯を食べることが幸せな人もいれば、美味しいご飯を好きな人と食べるのが幸せな人もいます。結婚し二人で歩むことが幸せと考える人もいれば、一人で人生の指針をにぎれることが幸せ・楽しいと感じる人もいます。
自分にとっての幸せが何かわかることで「相手にも幸せと感じる基準があって、それを教えてくれている」と、気持ちを整理することができるでしょう。
人と比較するものから距離を置く
現代はSNS社会です。便利な一方で、相手のさまざまないい部分だけが目に入ります。自分がSNSを見て比較してしまうなと感じたら距離をとりましょう。
SNSに限らず、人と比較してしまう情報やものなどから距離をとって嫌な気持ちになる状況をなるべく減らすことで「なんで喜べないんだろう…」と自己嫌悪につながることも少なくなります。また、比較するものから距離を置くことで、自分にとって何が大切で、何を幸せと感じるのか見つけやすくなるでしょう。
自分のために他人の幸せを喜んでみる
「人の幸せを喜べない自分が嫌い…」と、自己嫌悪やのちのち後悔してしまうのであれば、自分のためにも人の幸せを喜んでみるのも対策の一つです。
素直にお祝いができずとも、表面上だけでも「おめでとう」「よかったね」「すごい!」など喜んでみると、人の幸せを喜ぶ気持ちが持てるようになるでしょう。また今後、他人と同じように自分が幸せなことを報告した際、他の人に喜んでもらえるように、人の幸せを一旦喜んでみることも大切です。
表面的でも嘘でもいいから喜んでみる
先述したように、人のためにも自分のためにもまずは嘘や表面的でもいいので喜んでみることが大切です。「嘘も方便」というように、ときには表面上だけでも言葉を送る必要があります。
最初は表面上だけや嘘であっても、のちのち本当にお祝いの気持ちやうれしい気持ちが持てるかもしれません。人間関係を円滑に進めるためにも、たとえ表面上だとしても喜んでみることも一手です。
自分の幸せを見つけることを最優先しよう
自分にとっての幸せと人の幸せは違います。結婚や妊娠出産に限らず、昇進が幸せと感じる人もいれば、毎月旅行できることが幸せと感じる人もいるでしょう。幸せの基準やハードルは人によって方向も、高さも、すべて違います。
だからこそ自分なりの幸せは何かを考えてみましょう。人の幸せを願い、喜ぶには、自分の幸せをまず考えてみることが大切です。自分なりの幸せを見つけられ、大事にしていくことで人の幸せを喜べないと悩むことも少なくなるでしょう。
気持ちに余裕が生まれれば、人の幸せも喜べるようになる
自分の好きなものや幸せを見つけられることで、気持ちの余裕が生まれます。「私も充実している、あの子も充実して幸せそう。お互い幸せでうれしい」と考えられ、素直に人の幸せを喜べるようになるでしょう。
心の余裕や気持ちの余裕は、人の幸せを喜べないだけでなく、人間関係や自分の生活にも直結します。人の幸せを喜べないことで自分のことが嫌になってしまっているのなら、まずは自分の幸せが何かを考え、その幸せとともに気持ちの余裕を持てるように行動してみましょう。