自暴自棄になる自分から卒業したい…|立ち直る9つの方法

Edit by ツバキとミモザ編集部

いつも自暴自棄になってしまう…

嫌なこと、うまくいかないこと、恋愛に悩んで解決策が見当たらないとき、ついつい自暴自棄になってしまう。落ち着いてひとつひとつ解決したらいいと頭の中ではわかっているけれど、一回集中力やその人への気持ちが切れてしまうとどうしようもない。

何かのきっかけで自暴自棄になり、自己嫌悪に陥ってしまうこともありますよね。仕事や日常生活だけでなく、恋愛において自暴自棄になりがちな人も多いでしょう。恋愛の悩みは、自分一人で片付けられる場合と片付けられない場合があることも、自暴自棄になりやすく、解決に時間を要してしまう原因です。

では、自暴自棄になってしまうのには他にどのような原因があるのでしょうか。また、自暴自棄になってしまいがちな自分から卒業するのにはどのような解決策があるのでしょうか。自暴自棄になる原因や解決策を知っておくことで、恋愛の悩みが減り、前向きに日常生活を送れるようになるかもしれません。

自暴自棄になってしまう原因とは?

「どうして私はこんなに自暴自棄になってしまうんだろう」、「毎回こんな風になるのはもう嫌だ」と感じたことはありませんか。

自暴自棄になってしまうのには必ず原因があります。そして原因は恋愛をはじめとして、さまざまなことが考えられるでしょう。自暴自棄になってしまう原因や自分が自暴自棄になりやすいタイミングを探してみましょう。

ここでは、自暴自棄の原因としてよくあるものを4つご紹介します。

大きな失敗をしてしまった

仕事や試験、人間関係などの中で大きな失敗をしてしまうと「もうどうでもいいや!」と自暴自棄になってしまうことがあります。また、恋愛でもサプライズの失敗や告白の失敗などは大きなダメージになるので、自暴自棄になる原因となるでしょう。

仕事や恋愛の大きな失敗はたしかに心苦しく、恥ずかしさも伴いますが、自暴自棄になっても失敗した事実は消えるものではありません。失敗に向き合い、次に活かすのがベストですが、失敗を引きずることで挽回のチャンスを見失い、自暴自棄になってしまいます。

人間関係がうまくいっていない

人間関係は、人が生きていく上でストレスを感じる要因の上位に入るともいわれています。会社や仕事であれば上司や部下と、恋愛であれば好きな人や、好きな人が被ってしまった友人同士の関係がうまくいかないこともあるでしょう。

人間関係や恋愛がうまくいかないと「どうせ私なんて」「あの人と関わりたくない」「どうしてこんなに私が気を使わないといけないんだろう」など、ネガティブな気持ちになってしまいがち。また人間関係や恋愛の悩みは、算数のように方程式で解決できるものではないため、解決策もあいまいで、長い間苦しむことが多く、ある日爆発して自暴自棄になる原因となるでしょう。

友人が少ない・支えが少ない

「友人関係は数より質」ともいわれますが、友人や支えが少ないこと自体がストレスで自暴自棄になってしまうことがあります。「この人には言えない」「相談できない」など、仕事や恋愛の悩みを共有したり吐き出す先が少なかったりすることでフラストレーションがたまっていきます。

友人を大事に思っているからこそ、「私の個人的な悩みなんて誰にも言えない」「相談したら迷惑だろう」と思ってしまうことも、自暴自棄を引き起こすきっかけになっているかもしれません。

感情の起伏が激しく、コントロールがうまくできない

感情が豊かなのはとても素敵なこと。豊かな感情は、恋愛やあらゆる人との関わりの中で、とても大切です。

しかし、中には感情のコントロールができず、振り回されてしまう人もいます。恋愛においても楽しさ、嬉しさなどの感情だけで溢れているならいいのですが、悲しさや怒り、寂しさなどのマイナスな感情をコントロールできないことが、自暴自棄につながります。感情をコントロールするのではなく、感情にコントロールされてしまっているのです。

自暴自棄になりやすい人の特徴

「他の人はきちんとしているのに、私は何もうまくいかない」、「私なんて、ダメな人間なんだ」と、自暴自棄になるたびに、自己嫌悪に陥ったり他人と比較して落ち込んでしまったり。周りは上手くできているのに自分だけ恋愛も仕事もうまくいかない、とため息をつきたくなりますよね。

自暴自棄になる原因はさまざまで、誰しもが自暴自棄になってしまう可能性があります。しかし、中でも特に自暴自棄になりやすい人には、以下のような特徴があります。

自尊心が低い

自暴自棄になりやすい人は、自尊心が低い傾向にあります。

自尊心とは、字の通り「自分を尊敬したり尊いと思ったりする気持ち」のこと。簡単に言えば、自分を大切にする心のことです。プライドや自分への自信などとは少し違い、失敗や苦手なことがあっても「私は私で、大切な存在なんだ」と認めてあげられるかどうかが大切。

自尊心が低い人は「私なんか」、「私ごとき」など、自分のことを「大切にされなくても仕方ない」と思う傾向があります。そのため、「自分なんてどうなってもいいんだ」「必要ないんだ」などと自暴自棄になりやすいのです。

完璧主義

常に100点や120点を目指している完璧主義の人も、自暴自棄になりやすい傾向があります。完璧主義の人は「完璧でないこと」に対してストレスを強く感じ、「完璧じゃない自分なんていらない!」と自暴自棄につながります。

仕事でも恋愛でも、思ったように進行しないことで「こんなこともできないなんて」と自分を責めてしまいがちです。また「彼の隣に並ぶにはこうでなければ」など恋愛面での完璧主義は、ストレスをためる速度も早く、自暴自棄になりやすいとされてます。

自己肯定感が低い

SNSを使っていると、よく目にするようになった言葉が「自己肯定感」。「自己肯定感高く生きよう!」という発信が目立ちますが、それは自己肯定感が低い人が多いからこそ。

自己肯定感が低い人は「こんなこともできない私には価値がない」などと思ってしまいがちです。自分を認めることが難しく、「こんな私なんて」と自暴自棄になってしまいやすいといわれています。恋愛でも、自己肯定感が低いことで恋人との関係に影響が出る傾向があります。

大きな挫折を経験している

仕事や結婚などの人生で大事な局面で大きな失敗や挫折を経験していると、自暴自棄になりやすいとされています。

例えば恋愛なら、大好きな人との別れ・婚約破棄などの大きな挫折や失敗を経験している人は、心の柔軟性が低く「できれば失敗や挫折をしたくない」「もうあんな恋愛したくない」と完璧主義になってしまいがちです。大きな失敗や挫折は人として成長させてくれるものである一方で、自暴自棄になるきっかけとなってしまうこともあります。

人に心を開くことが苦手

信頼や信用は一朝一夕では築けませんよね。人との関係性を築くのが苦手な人や、人に心を開くのが苦手な人も、自暴自棄になりやすい傾向にあります。

特に恋愛で大きな傷を負う出来事や、裏切られた経験があると、好意を寄せてくれている人とも距離を取ってしまい、うまくいかないことも。また、自分も相手に好意を抱いていても伝えることが苦手なせいで、自分の中で気持ちや悩みをため込み、「相手はどうせ私のことを好きではないだろう」などと勝手な決めつけが多くなり、自暴自棄な行動につながるでしょう。

自暴自棄が故に起こしてしまう行動

自暴自棄になると、「自分なんてどうでもいい」、「放っておいてくれ」、「どうなったとしても誰も心配なんかしないんだ」と思ってしまいがち。

自暴自棄になることで、自分を含めさまざまなことに対して敵意を持ってしまいます。普段であれば分別がつくことでも、自暴自棄になっているとコントロールできません。自暴自棄が故に起こしてしまう行動の中には、以下のようなものがあります。

  • お酒を限界を超えて飲むなどのやけ酒
  • 引きこもって人との接触を断つ
  • 暴飲暴食
  • SNSなどで愚痴や悪口を書き込む
  • 恋人や友人に暴言を吐く
  • 学校や会社の無断欠勤

自暴自棄になって起こしてしまう行動は、「自分なんてどうなってもいいんだ」という意識が原因であるため、普段やらないことや禁止されていたことに手を伸ばしがちといわれています。

投げやりになったら、少し休もう

原因が恋愛でも仕事でも、自暴自棄になると、ついつい何でもかんでも投げやりになり、ふと我に返ったときに自己嫌悪に襲われるという人も多いでしょう。

特に恋愛においては、失恋や恋人との喧嘩、意見の食い違いは自暴自棄になるきっかけとして大きなものです。「もういいや」「どうせうまくいかない」など、投げやりな思考になり、恋人との関係すらも諦めて自暴自棄になってしまいます。恋愛は一人ではできず、恋愛が原因で自暴自棄になると、相手と付き合っていてもいなくても、関係が悪くなる原因にもなりかねません。

投げやりになりそうになったら、一旦休息を入れましょう。急に爆発し、自暴自棄になるのではなく、一旦立ち止まることが大切です。「爆発しそうなので休みます」と自分へ報告し、「今の自分には休みが必要」と認識してみましょう。

自暴自棄から立ち直る9つの方法

自暴自棄になってしまうと立ち直るのに時間がかかる人、恋愛で自暴自棄を繰り返してしまう人も多いのではないでしょうか。

一度自暴自棄になってしまうと、「もうどうでもいいんだ」、「後戻りできない」という意識が働き、立ち直るのに時間がかかります。また、立ち直るのに時間がかかることもストレスに感じてしまうでしょう。

恋愛で自暴自棄になった際は特に早く解決し、立ち直りたいですよね。ここでは自暴自棄から立ち直る方法を9つご紹介します。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣を送るようにしましょう。SNSや、さまざまなサブスク・コンテンツが発展し、PCなどでの作業も多くなった現代では生活習慣が乱れがちです。

また、自暴自棄になると「私なんどうでもいいんだ」という気持ちが強く昼夜も逆転してしまうことが多いでしょう。生活習慣が乱れるとネガティブな気持ちも増長し、恋愛にも仕事などにも影響します。恋愛のことで自暴自棄になってしまった場合は特にネガティブな気持ちを引きずることが多いので生活習慣から整えてみましょう。

文化的な趣味を持つ

文化的な趣味とは、映画鑑賞、美術館巡り、読書など。文化的な趣味では感性を揺さぶられることが多く、さまざまな価値観や考え方に触れられます。

趣味を楽しむことで心が落ち着くだけでなく、感性を磨くことにもつながります。多くの文化に触れることで自分の悩みや考えを振り返るきっかけにもつながります。

自分の悩みを人に聞いてもらう

自分の悩みを話すことが苦手なために、自暴自棄になってしまう人も多いでしょう。「私の恋愛の悩みなんて、相談しても仕方ない」などと思わず、友人や信頼できる人に悩みを聞いてもらうことが、自暴自棄から立ち直る方法の一つです。

恋愛や仕事の悩みがあったとき、「話してもどうせ解決しない」、「私なんかの悩みを誰も聞きたくない」と思っているのは、本人だけかもしれません。相談してくれて嬉しいと感じる人も多くいるはず。自分自身にとっても、悩みを口にするだけでストレス発散や気持ちの整理につながります。

自分の失敗や挫折・短所を受け入れる

恋愛でも仕事でも、失敗や挫折がゼロの人生を歩んでいる人は少ないでしょう。まずは自分の失敗や挫折を認めて受け入れることが大切です。

恋愛の失敗は特に受け入れることが難しいですが、自分の短所や失敗も受け入れた上で、相手との関係性を築いていけるようにしましょう。自分の短所や失敗を受け入れることで、自暴自棄になることも少なくなります。また、自暴自棄になったとしても「なぜ自暴自棄になるのか」を考えられるようになるでしょう。

ポジティブな友人を作る

恋愛の悩みから仕事の悩みまで、まずは人に話してみることが解決への第一歩です。相談する相手はがポジティブな友人だとよりよいでしょう。

ポジティブな友人に相談すると、自分が思っていることとは全く違う回答が返ってくることが多いはず。ポジティブな言葉は自暴自棄になる前のストッパーになるだけでなく、自暴自棄になっているときでも素直に聞けるものが多いでしょう。

マインドフルネス・瞑想をする

恋愛で喧嘩をした際や自暴自棄になってしまった状態から立ち直るためには、まず落ち着くことが必要です。マインドフルネスや瞑想で、自分と向き合う時間をゆっくり取ってみましょう。

マインドフルネスや瞑想は、感情がヒートアップしたときや悩みがあるときに有効とされています。まずは心を落ち着かせて、自暴自棄になった原因や今の気持ちを整理してみましょう。自分が何に納得できず、本当はどうしたかったのかに気づけるはずです。

自分の成功体験を思い出す

自暴自棄になるのは「うまくいかなかったから」ですが、逆に「うまくいったこと=成功体験」を思い出しましょう。

「あれもできなかった」「これもダメだった」と、失敗したことについつい意識が向きがちですが、自分が気づいていないだけで、失敗と同じくらい、もしくはそれ以上に成功体験も持っているはずです。上司に褒められた、恋愛はうまくいっている・ダイエットで結果を出せたなど、なんでもいいでしょう。

自分ができること、できたこと、うまくいったことを思い出してみることが大切です。

自己成長につながる目標を立てる

恋愛でも仕事でも、なんのトラブルもなく順調に進むことは少ないでしょう。何かうまくいかなかったときに自暴自棄になってしまうと「今後のことなんてどうでもいい」と考えてしまいがちです。

しかし目標を立てた上で行動すると、うまくいかないことがあっても、自己成長や、今後につなげる過程だと捉え、受け入れることができるでしょう。仕事であればステップアップや今後同じトラブルがあったときのため、恋愛であればもっといい関係性を築いていくためなど、自分のためになる目標を立ててみましょう。

負担にならない程度の軽い運動を取り入れる

ピラティスやヨガなどのゆっくりとしたものや、寝る前の5分間のストレッチなど、自分にとって負担にならない程度の運動を日常に取り入れましょう。

規則正しい生活習慣によって身体のリズムが整うと、自暴自棄になりにくいだけでなく、自暴自棄になったとしても早めに立ち直ることができるでしょう。可能であれば習慣化し、自暴自棄になってしまったときにも、一旦生活を整えて落ち着く方法として取り入れてみましょう。

自分を愛せなくてもいい。大切にするところから始めよう。

恋愛も仕事も、つらいことや嫌なことがあれば、逃げ出したくなるのも誰かのせいにしたくなるのも当たり前です。前向きに頑張り続けることがいいと思ってはいても、常にその姿勢を保つのは難しいかもしれません。

「自暴自棄にはなりたくないけど、自分を愛するなんて無理!」という人も多いでしょう。

いきなり「自暴自棄にならないように自分を愛しましょう」と言われても、難しいかもしれません。まずは自分を大切だと思うことから始めてみましょう。人によって「自分を大切にする」ことの基準は違いますが、恋愛や友人関係も含め、自分以外の誰かを優先していた人は、自分が好きなことをして時間を過ごす、自分の食べたいものや行きたいところを相手に伝えるなどの小さなことから始めるのがおすすめです。

ツバキとミモザ編集部

TSUBAKI & MIMOZA

「この生きづらい世の中で、本物の幸せを見つける、私のための処方箋」をコンセプトに現代を生きる全ての人に寄り添うWebメディア『ツバキとミモザ』編集部。