ワーカホリックとは?意味や特徴や仕事中毒の負担を軽減する方法

Edit by mayan

「ワーカホリック」とは?日本語での意味、どんな状態?

日本でも最近よく聞くようなった「ワーカホリック」とは、日本語で「仕事中毒」の意味を持ちます。もともとある言葉ではなく「Work」と、アルコール中毒の意味を持つ「Alcoholic」を合わせてつくられた言葉です。日本語では「働き蟻」や「仕事人間」「仕事の虫」などと表現されますが、ワーカホリックはこれらの表現をまとめた言葉といってもよいでしょう。

自分の健康や趣味、自分に関わる時間の第一優先が仕事で、常に働いていないと気が済まない・常に仕事のことや仕事に関係するあれこれを考えている状態の人を「ワーカホリック」と呼びます。ワーカホリックであることは、プライベートはもちろん、家族関係・友人関係にも影響します。

ワーカホリックの人は、自分がワーカホリックであることに気づいていないケースが多く、自覚がないことで周りから「ワーカホリックじゃない?」「さすがにワーカホリックがすぎるよ」などと言われてから気づくパターンも少なくありません。

ワーカホリックになりやすい人の特徴5選

ワーカホリックとは、仕事中毒である人のことを指しますが仕事は本来あまり好きではない、やる気が出ない人も少なくありません。しかしワーカホリックな人からすると「仕事とは好き嫌いではなく、常に頭にあるもの」という認識であるため、理解できないと言われてしまうことも。

ワーカホリックとはどのような人がなりやすく、どのような特徴があるのでしょうか?ここではワーカホリックになりやすい人の特徴を5つご紹介します。

完璧主義

完璧主義の人は、ワーカホリックになりやすい傾向にあります。完璧主義とは高い目標や目的を設定し、すべてスムーズな状態・確実にスケジュール通りに進む状態を目指す性格を指します。

ミスやちょっとしたズレが苦手なため、常に仕事の効率や最短距離での完成、何かあった際のカバーする選択肢など多くのことを頭の中で考えています。「仕事だからミスしてはいけない」「ミスするべきではない」という意識が高いため「あれをやってこれをやって」と次から次へと考えを巡らせるためワーカホリックになりがちです。

仕事以外でプライベートの趣味がない

最近は、サブスクリプションなど家で楽しめるものが豊富です。お家でも楽しめるものが増えている分、サブスクを利用して自分が好きなことを探す人も増加しています。

しかし、仕事以外でプライベートの趣味がない、あるいは少ないとワーカホリックになってしまいがちです。仕事以外のことを考える時間がない、仕事の話とは異なることになると話すことがない、など仕事以外への意識が薄くなってしまうことでワーカホリックになりやすくなります。

責任感が人一倍強く真面目

責任感が強い人とは、完璧主義な人と同じく仕事に対する向上心や進捗、意識が高い人のことです。責任感が人一倍強く真面目な人もワーカホリック傾向にあるでしょう。

自分のタスクやキャパに限界があっても頼まれればやってしまう人や、自分だけすべてのことをこなそうとする人が多くいます。労働時間や残業時間も増え、一日の中で仕事が占める時間や割合が多いことから、仕事中毒に陥ってしまいがちです。

責任感が人一倍強いからこそ、力の抜き方がうまくないため、休日も月曜日からのタスク整理や効率よく進める方法を計画しているワーカホリックな傾向があります。

常に効率や仕事のことを考えている

仕事を効率的に進めることは大切です。しかし、効率よく進めるための施策ややり方を常に考えている、仕事のことで頭がいっぱいで休まらないのはワーカホリックな人の特徴です。

健康・休日・息抜きなどは、人が生きていく上で欠かせません。体力・思考の速度・他のことを大事にする時間は、目に見えないけれど少しずつ消耗されるもの。

常に効率や仕事のことを考えているワーカホリックな人は、これら必要なことですら「必要のない無駄なこと」と考えて仕事への意識・効率よく進める意識を優先してしまいがちです。

自分に自信がない・依存しやすい

自分に自信がない原因はさまざまですが、自信の穴埋めに仕事を頑張ることでワーカホリックにつながる人も。

依存しやすい・自分に自信がない人は、与えられた仕事を一生懸命こなします。常に「あっちの方が良かったかも?」「OKしか言われなかった、もしかしたらもっといい出来を期待していたのに期待はずれだったのかも?」などと勘ぐってしまい、結果的に常に仕事で頭がいっぱいになるのです。

ワーカホリックとは無縁そうに見えますが、自信がない故に陥ってしまうケースも少なくありません。

仕事中毒の負担を軽減!ワーカホリックの対処法

ワーカホリックの概要、どんな人がワーカホリックになりやすいのかがわかったところで、大事なのはワーカホリックの対処法です。放っておくと、ワーカホリックなまま貴重な時間をただ仕事に費やしてしまう恐れがあります。仕事が好きでも好きでなくても、自分の時間を大事にできるバランスが大切です。

ここでは、ワーカホリックの負担を軽減しつつ、すでにワーカホリックな人におすすめの対処法をご紹介します。

業務を見える化、優先づけする

効率良く仕事を進める人は周りにもいますよね。そういう人たちは、業務やタスクの見える化と優先順位の振り分けがうまい人といえます。

ワーカホリックになりやすい人は、タスクや業務を無限に抱えている場合が多く、その中には今日明日で対処しなくても良いものも含まれていることも。

まずは「タスク・業務とは何か」「その中で優先順位は」「後日に回していいものはどれか」と、最初は紙に書いたりメモ帳やアプリを使ったりして管理してみましょう。

休憩や休暇をタスクにする

ワーカホリックとは仕事中毒であるため、休みや暇な時間が苦手です。「自由な空き時間」があるとその時間で仕事を進めよう!といった考えになってしまいがち。まずは休憩や休暇をタスクにする癖をつけましょう。

人によってはランチの時間・ストレッチの時間など、強制的にスケジュールに入れてタスク化しています。ワーカホリック気味であっても罪悪感が少なく、タスクを進められるでしょう。

仕事とはまったく関係のない趣味を見つける

ワーカホリックへの対処法の一つとして、仕事とはまったく関係のない趣味や楽しみ、習慣などを見つけることも大切です。映画鑑賞・神社巡り・登山、など何でも構いません。

自分がはまって何時間も没頭できることを見つけて意識的に時間を確保することから始めましょう。とはいえ、仕事にも役立つものを趣味にするのではなく、仕事とはまったく関係のない趣味を見つけることが大切です。

環境でオンオフをつける

最近は在宅ワークが増えていることで、オンオフがつけにくい人もいるでしょう。そのためワーカホリックに陥る人も少なくありません。ワーカホリック気味な人は環境でオンオフを作ることは、仕事を長く続けるためにも大切です。

ベッドにPCや仕事に関するものを持ち込まない、仕事が終わったらPCをしまってデスクに出しっぱなしにしないなど、自宅でもオンオフを切り替えましょう。

スマホやSNS、パソコンの電源を切る

スマホやSNS、パソコンの電源を切ることで、ワーカホリックな部分から離れることができます。電子機器類は、常に何かの連絡や情報が入ってくるものです。

せっかく休日であっても「あ、月曜日このメール返さなきゃ」「世間はこういうものを喜んでいるのか」など、ついつい仕事につながる何かを受け入れてしまいがちです。デジタルデトックスを含め、デジタル機器から離れる時間を作りましょう。

仕事から離れて自分を大事にする時間も持とう

仕事は大切です。毎日の生活にはお金が必要ですし、食事・服・何かを整えるのにもどこかへ行くのにも費用がかかります。お金を稼ぐのに仕事は欠かせないでしょう。仕事が生き甲斐なのは良いことですが、仕事ばかり、あるいは仕事が第一優先になってしまうと他の大切なことに気づかない人生になってしまいます。

家族との時間・子どもの成長・自分の趣味・大事にしていたものに囲まれる時間をワーカホリックな状態で取りこぼしてしまっては、豊かな人生とはいえないでしょう。

一日に数時間、一週間のうち1日でも仕事から離れて自分を大事にする時間を持つことで「何のために働いているか」「自分が好きなものとは、時間とは何か」を再認識できます。仕事だけが人生でないことを知り、ワーカホリックな自分を客観的にとらえることを習慣づけてみると良いでしょう。

仕事を一途に頑張った証としてワーカホリック気味であるのは悪いことではありませんが、メリハリをつけて仕事をすることも同じくらい大切なのです。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。