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恋愛依存症とは?恋愛依存してしまう理由や抜け出す方法9つ

Edit by 羽莉花南

恋愛依存症に陥ってしまったかもしれない……

恋人のことが大好きなのは素敵なこと。相手のことを愛していれば「いつも一緒にいたい」「もっと思われたい」という感情も自然なものでしょう。しかし、自分よりパートナーのことを優先しすぎていたり、いつも苦しい思いを抱えていたりする場合には、恋愛依存症に陥ってしまっているかもしれません。

今回の記事では、恋愛依存症になる原因や克服方法まで詳しく解説していきます。「恋愛依存症になっているかも…」と不安になったときの参考にしてください。

そもそも恋愛依存症とは?恋愛体質との違い

恋愛依存症とは、簡単にいうとパートナーがいる状態に依存していることを指します。常に恋人が途切れない人である場合「私は恋愛体質だから」と思っているかもしれません。しかし、恋愛依存症と恋愛体質は別物です。

自分が恋愛依存症なのか恋愛体質なのかを見分けるには、恋愛のために自分を犠牲にしているかどうかで判断できます。恋愛体質の人は恋愛を楽しんでいることであり、自分にとってプラスの経験になり得るものです。「恋人がいたら楽しいな」くらいの気持ちなので、自分が忙しいときや疲れているときなど、恋人をつくらない時期も存在するでしょう。恋人がいる状態に依存することはありません。

一方で、恋愛依存症の人は、生活の中心が恋人である傾向にあります。自分や友達との予定を犠牲にして、恋人を優先している場合は、恋愛依存症である可能性が高いと考えられます。恋人がいる状態に依存しているため、相手に嫌われたくないという不安感も強くなりがちです。恋人が途切れた状態にも耐えられません。

「恋愛したい」という気持ちでいるのが恋愛体質の人で「恋愛していなければいけない」状態なのが恋愛依存症の人です。また、恋愛体質の人が「相手を幸せにしたい」という気持ちで付き合うのに対して、恋愛依存症の人は「自分を幸せにしてほしい」と考えている場合が多々あります。自分の幸せを恋人にゆだねてしまっている場合には、恋愛依存症に陥っているかもしれません。

恋愛依存に陥りやすい人の6つの特徴

恋愛依存症になりやすい人には、特徴があります。まずは、恋愛依存に陥りやすい人によく見られる特徴を紹介します。自分の性格や状況に当てはまるものがないか、確認してみてください。

考えや行動を相手にあわせがち

恋愛依存症に陥りやすい人は、自分の考えや行動を相手によって左右される傾向があります。自分軸が定まっていないのは、自分に自信がないからです。

自分の考えた行動に自信が持てないために、相手に言われるとおりに動いてしまう人は、恋愛に依存しやすくなります。また、自分に自信がないために「他人から認められたい」という承認欲求も強くなりがちです。恋人に「好き」「かわいい」などの肯定的な言葉を言われることで、ますます依存して、考え方や行動の仕方を相手にあわせるようになります。

何よりもパートナーを優先してしまう

恋愛に依存しているときは、パートナーが生活の中心となります。常に自分より恋人を優先している人は、恋愛依存症になりやすいと考えられます。

パートナーに会いたい気持ちが強くて、いつも相手のことを考えている状態です。もともと友だちとの予定が入っていたのに、恋人に突然呼び出されて先約をドタキャンした経験はないでしょうか。友だちよりも恋人を優先している場合には、恋愛依存症に陥りやすいでしょう。

頻繁に連絡がないと不安になる

パートナーからの連絡が少しないだけでも心配になるのも、恋愛依存症の特徴です。常に恋人のことを考えているので、相手からの連絡を待っている時間も落ち着かず、何度も確認してしまう人は注意が必要です。

恋人に送ったLINEの既読マークを見て「どうして見ているのに返事をくれないの」「嫌われたのかもしれない」と不安になることもあるかもしれません。恋人には恋人の生活があるので連絡が遅れることもあるはずです。しかし、自分がいつも恋人のことを考えているので連絡が遅れる理由を理解できず、冷静に判断できません。

「相手に嫌われたくない」という思いが強い

恋愛依存症の人は、相手の気持ちが自分から離れるのが怖くて、常に大きな不安を抱いています。相手に嫌われることを過剰に心配している場合には、恋愛依存に陥りやすくなるでしょう。

「相手に嫌われたくない」という強い思いから、自分をおさえて無理してでも相手にあわせてしまいがちです。相手に見捨てられないように「いい恋人」であろうとして、ますます相手に依存した行動をとるようになります。

感情表現が苦手

自分の感情を表現するのが苦手な人も、恋愛依存症に陥りやすいといわれています。感情表現が苦手だと、自分の気持ちや意見を言えないために、恋愛に限らず相手にあわせてしまいがちです。そのため常に我慢する癖がついてしまいます。

我慢する習慣をもったまま誰かと付き合うと、恋人に対してもいいなりになってしまい、恋愛依存症になるケースが多々あります。

すぐに身体の関係を持ちがち

恋愛依存症になりやすい人には、すぐに身体の関係を持ってしまいがちという特徴もあります。これも「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という思いから、相手の要求にすぐに答えてしまうためです。

身体にかぎらず、金銭的な要求に応じてしまうケースもみられます。無理な要求をのんだ後で、相手に見返りを求める傾向があるのです。悪循環によって、ますます相手に依存していくでしょう。

恋愛依存になる原因って?

恋愛依存症になりたいと思ってなる人は、きっといないと思います。頭のなかでは「恋愛依存は自分にとってよくない」とわかっていますよね。それなのに、どうして恋愛依存症に陥ってしまうのでしょうか。恋愛依存症になるには、原因が存在します。

自分に自信がない

恋愛依存症になる原因として、まず自分に自信がないことがあげられます。自分で自分の価値を認められないため「パートナーがいる」という状態に依存するのです。

「自分を好きな人がいる」「自分を愛してくれる恋人がいる」という状態で自分の自信を保とうとするために、相手から嫌われることや恋人が途切れることをとても怖がります。不安な気持ちから、恋愛依存症に陥ってしまいがちです。

幼少期からの愛情不足

恋愛依存症には、幼少期の親からの愛情不足も関係しているといわれています。恋愛依存症の人の親が子どもに愛情を注いでいなかったというわけではありません。幼少期に子どもが無限に求める親からの愛情に対して、本人が十分だと感じられなかったケースも考えられます。

たとえば親が忙しくてあまり甘えられなかったり、厳しくしつけられたりする場合も、恋愛依存になる原因の一つであるとされています。幼少期に親に求めていて納得いくまで得られなかった愛情を、大人になってから恋人の愛情で埋めようとするのです。

過去の恋愛にトラウマがある

過去の恋愛でのつらい記憶が、恋愛依存症の原因になっているのかもしれません。たとえば浮気されたり突然振られたりした経験が、トラウマとなっている可能性があります。

離れた原因が相手にあったとしても、自分を責めている場合が考えられます。「また浮気されるかも」「もう嫌われたくない」という思いから、相手に尽くしすぎてしまうことも、恋愛依存症に陥ってしまうきっかけとなるでしょう。

恋愛以外の嫌なことからの逃避

現実逃避願望から、恋愛依存症に陥ってしまう人もいます。現実でつらいことや悲しいことがあると、そこから逃げるために恋愛に走る場合があります。

嫌なことを考えないために、恋愛に集中しようとして、過度に依存してしまうのかもしれません。また、精神的にも安定していない状態なので、自分で自分をコントロールできず、恋愛依存症になりやすいこともあるでしょう。

恋愛依存になることで生じるデメリット

恋愛依存症は、あなたにさまざまなよくない影響を与えます。恋愛依存のデメリットについて整理しておくことで、恋愛依存症となっている状況を冷静に判断するきっかけになるかもしれません。ここからは、恋愛依存症によるデメリットについてみていきましょう。

情緒が不安定になる

恋愛依存症になると、パートナーの言動によって気持ちを振りまわされ、感情が安定しません。また「嫌われたらどうしよう」という不安をいつも抱えているため、情緒不安定となります。

自分の気持ちを自分でコントロールできない状態はストレスが大きく、つらいものです。そして本当の気持ちを無理におさえつづけると、自分の気持ちがわからなくなったり、いつか爆発したりする可能性もあります。

自尊心が低下する

恋愛依存症になって自分を犠牲にしていると、自尊心を低下させます。自分を押し殺してパートナーにあわせている状態は、自分を大切にしている状態と対局です。

恋愛に依存した生活を続けていると「恋人のいうとおりにしていなければ愛されない」「恋人にあわせていなければ好きでいてもらえない」という意識が、自分のなかにどんどん刷り込まれていきます。

パートナー以外との繋がりが減る可能性がある

恋愛依存症で恋人中心の生活を送っていると、友だちや職場の人など、パートナー以外との繋がりが希薄になってしまうおそれがあります。パートナーにいつでも会えるようにと、他の予定を入れないようにしているかもしれません。あるいは、恋人のために他の人との約束をドタキャンしてはいないでしょうか。

そのようなことを続けていれば、当然パートナー以外の人とは距離ができてしまうでしょう。今の恋人と別れたときにはひとりぼっちという事態にもなりかねません。

生活スタイルが不規則になることも

恋人の生活にあわせて行動する恋愛依存症の状況では、自分の生活が不規則になりがちです。通常、恋人同士は、二人の生活スタイルにあわせて無理のないスケジュールを組むはずです。どちらかが100%相手にあわせようとすると、大きな負担がかかります。

一人で二人分の生活にあわせて生活しようとすれば、当然ハードで不規則なものとなり、無理すれば体調を崩してしまうおそれもあります。

依存恋愛はやめたい……!克服方法を解説

「恋愛依存症はもうやめたい!」と思っても、これまで依存していたものからすぐに脱却するのは難しいですよね。少しずつ自分を整えて、今の状況から抜け出していくことを目指しましょう。最後に恋愛依存症の克服方法について紹介します。できそうなことから一つずつ、試していってみてください。

一人時間を充実させる

一人で過ごす時間で満たされれば、恋愛に依存する必要はなくなるでしょう。おいしいものを食べたり、ゆっくりバスタイムを楽しんだりして、丁寧に過ごしてみてください。読みたかった本や雑誌を読む時間を作るのもいいですね。

相手の生活ではなく、普段の自分の生活を充実させましょう。「今日は恋人と会うよりも、一人でゆっくり楽しみたいな」と思えるようになれば、恋愛依存症からは脱却です。

何か没頭できるものを見つける

恋愛から頭を離して没頭できるものを見つけるようにしましょう。「特に趣味がない」場合は、とにかく周りの人が楽しんでいることを何でも試してみるのがおすすめです。何も思いつかないときは、とりあえず目の前の仕事に集中して取り組むのもいいでしょう。

恋愛だけでなく、仕事、趣味、友だちの時間など、バランスよく過ごせるようになれれば、幸せ度もぐっと上がるはずです。

自分に自信を持つ

恋愛依存症から脱却するためには、自分に自信を持つことが大切です。本当は、自信に根拠は必要ありません。あなたは世界にたった一人だけしかいない存在で、あなたがあなたであることに価値があります。

しかし、いきなりそんなふうに「自信を持て」といわれても難しいですよね。少しずつ自身を取り戻していくために、ぜひ小さな目標をいくつか設定してみてください。達成感を味わうことが、自分への自信につながります。

恋人に理想を求めすぎない

恋愛依存症になっているときには、恋人に自分の理想を押しつけてしまいがちですよね。「こうでなければ愛されていない」という思い込みをなくすだけで、気持ちは楽になるはずです。

愛情表現の仕方は、人によって違います。「連絡がない=好きではない」「会えない=愛していない」というわけではありません。パートナーに理想を求めすぎずにありのままを受け入れれば、恋愛依存症による不安な気持ちも解消されていくでしょう。

自分の感情を受け入れる

恋愛依存症から抜け出すためには、自分の素直な感情を受け入れるようにしてください。相手にあわせすぎていると、だんだんと自分の本当の気持ちもわからなくなってしまいます。まずは、自分の気持ちと向き合うことを意識するようにしましょう。

「本当は何が食べたい?」「どこに行きたい?」と一つずつ自分に確認するようにしてみてください。自分の気持ちの一つひとつを大切にしていれば、素直な感情が戻ってくるでしょう。

パートナーとの関係を見直す

パートナーとの関係も、一度冷静に見直すことをおすすめします。恋人同士は対等な関係でなければ、お互いに幸せでいるのが難しいものです。あなたばかりが我慢して相手のいいなりになっているのであれば、健全な関係とはいいがたいでしょう。

あなたが変わることで、恋人からあなたへの態度が変化することも十分考えられます。関係を見直して、お互いが依存することのない良い関係を築きなおす方法を考えてみてください。

第三者に相談する

愛で悩んでいるときには、第三者に相談するのも効率的な方法です。恋愛しているとき、特に恋愛依存症に陥っているときに、自分で状況を冷静に判断するのは難しいですよね。そんなときこそ、第三者の客観的な意見は頼りになります。

ぜひ信頼できる人に相談してみてください。自分一人で考えているだけではわからなかった大切なことが、見えてくるかもしれません。

自分流の「恋愛ルール」を作る

恋愛依存症から脱却するために、自分の恋愛ルールを自分で決めてしまうのもおすすめです。恋愛しているときに、その場で判断して行動するのは難しいですよね。ついつい癖で依存する方向に流れてしまうかもしれません。

先にしっかりルールを決めておけば、それに従って行動するだけで状況を変えていけます。だんだんと習慣づけていくことで、恋愛依存症からも抜け出していけるでしょう。

パートナーと距離を置いてみるのもあり!

一度パートナーと距離を置くことで、恋愛依存症を抜け出す方法もあります。離れるのはつらいかもしれませんが、効果が出やすい方法です。

事前に期間を決めておきましょう。「恋愛依存しなくなるまで」という目標だと曖昧だし、ゴールが見えなくて挫折してしまう可能性もあります。無理のない期間を設定して、少しずつ期間を延ばしていく方法もあります。

恋愛依存症を抜け出して、苦しい恋とサヨナラしよう

恋愛は、本来幸せなもの。それが恋愛依存症になると、あなたを苦しめるものへと変わってしまいます。恋愛依存症は、あなたのなかの大切なものまで蝕んでいってしまいます。

恋愛依存症は、治らないものではありません。気持ちを切り替えて、少しずつ対処していくことで克服していけます。苦しい状況から脱却して、本来の幸せな恋愛を取り戻していきましょう。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。