人と会うと疲れる……誰かといるのが苦手……
楽しい時間のはずなのに、相手の目線、話のトーン、いろんなことが気になって緊張してしまう。考えるのをやめようとしても、うまく頭から離れてくれない。そんな自分がもっと嫌になる……。
「人と会うと疲れる」という感覚は、多くの人が抱いたことがあるでしょう。仲の良い相手に対しても、気が重くなったり、緊張がなかなか取れなかったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが「気にしないようにする」だけでは、根本の解決にはなりません。この記事では、人といると疲れてしまう人の特徴をならべた上で、効果的な対処法を9つご紹介します。
自分を責めて落ち込む必要はありません。ご自身に合う方法から、少しずつ自分との向き合い方を変えてみましょう。
他人といると疲れてしまう人の特徴
人と会うと疲れてしまう人には、いくつかの共通点があります。効果的な対処法を考える上で、どのような原因や特徴があるかを把握しておくのが大切です。
「他人と会うと疲れる」と感じる人の特徴として、以下が挙げられます。
- 人からどう思われているか気になる
- 気を遣いすぎてしまう
- 否定されると不安になる
- 自分に自信がない
- つい相手に期待してしまう
- 人より繊細である
人からどう思われているか気になる
他人と会うと疲れる人々は、他者の評価に対してとくに敏感です。
他人の目線を気にしすぎると、精神状態にも深く影響を及ぼし、不安や緊張を生み出す原因となります。結果として、自分の行動や言動に対する自己批判やネガティブ感情が強くなってしまうでしょう。
自分の価値を他人からの評価に委ねてしまう人は、とくに共感できるのではないでしょうか。
気を遣いすぎてしまう
誰かと過ごしているときに気を遣いすぎてしまう人も「他人と会うと疲れる」と感じやすいもの。
過度に気を遣うのは、多くの人にとって精神的な負担となります。とくに他者との関係を大事にしたいと考える人の中には、相手を不快にさせないよう、自分の感情や意見を抑えてしまう方も多いでしょう。
そのような「自己犠牲的な気遣い」は、心理的な緊張やストレスを引き起こし、疲労や不満を蓄積する原因の一つです。
否定されると不安になる
「人と会うと疲れる」と感じやすい方は、他者からの「否定的な反応」に大きな不安を抱いているケースも少なくありません。
他者からの否定に対する敏感さは、自己肯定感の低さや過去のネガティブな経験が影響している場合があります。他者の何気ない一言や態度にも過敏に反応し、否定的な自己評価として受け取ってしまう方は、人と会うと疲れやすいかもしれません。
自分に自信がない
自信の欠如も、他人と過ごす中で疲労感を生み出します。
自己肯定感が低い人は、自分自身のことを過小評価してしまいがち。そのため、他人とのコミュニケーションにおいても、自分の考えや感情を十分に表現できず、心に蓋をしてしまいます。
自信の欠如による心理的な影響は決して小さくなく、大きなストレスや疲労感につながります。自信をうまく育めなかった人ほど、他人と会うと疲れる方が多いでしょう。
つい相手に期待してしまう
相手に期待しすぎてしまう人も、他人と過ごすうちに疲労を感じるでしょう。
相手に対して「自分にとって嬉しいことをしてくれるのでは」と期待しても、相手が自分の思い通りに行動してくれるとは限りません。自分の思いと現実との間にギャップが生まれると、感情的な失望やストレスが引き起こされます。
高すぎる期待が相手に伝わると「束縛されたくない」と思われてしまい、長期的には関係性が悪化する可能性もあるでしょう。
人より繊細である
繊細な性格を持つ人々は、誰かと過ごす中で疲労を感じやすい傾向があります。
他人よりも繊細な人は、他者の言動や感情に対して敏感であり、ちょっとしたコミュニケーションにおいても大きな心理的影響を受けやすいです。そのため、他人と過ごす際の感情的な反応を増幅させ、疲労を感じやすくなります。
「気にしないようにしよう」と意識しても、自分の感情や思考を無理やり抑え込むことになるため、悪循環につながるのです。