「幸せになりたい…」
幸せって何か最近よく考える。SNSを見れば、色々な人がいて自分にはないものを持った人たちばかりで、なんだか疲れてしまうし、みんな一様に幸せそうに見える。幸せになりたいと願っているのに、なんだか自分だけ遠ざかっているようで惨めな気持ちにもなってしまう。
幸せの定義は人それぞれですが、SNSが発達した現代ではお金・地位・容姿などがわかりやすく幸せの指標になりつつあります。自分が持っていないもの、満足していないものばかりに目がいってしまい、持っていないことから「幸せになりたいな」と常に感じているかもしれません。
「幸せになりたい」けど自分なりの幸せってなんだっけ?ただただ幸せになりたい、こんな自分でも幸せになる方法はある?
自分で自分を幸せにするには?
「幸せになりたい」と願いつつ、どうしたらいいかわからない・時間は刻々と過ぎていてまた1日が終わってしまった……なんてこともあるでしょう。幸せになりたいと願うことは悪いことではありませんが、自分でも幸せに気づく準備が必要です。
誰かに頼れば、わかりやすい幸せを感じやすいでしょう。しかし毎日毎週、誰かの力で幸せにしてもらうのはとても難しいこと。自分で自分を幸せにできなければいつまでも「幸せになりたいな」と思ったまま過ごすことになります。
自分自身をを幸せにする方法は?自分が幸せを感じる瞬間はどんなとき?すぐに答えられなかったら、まずは自分を幸せにする方法から探してみましょう。
幸せになる方法と7つのマインドセット
「幸せになりたいけれど、幸せになる方法はわからない」「何から改善すればいいの?」と思う人も多いでしょう。幸せの形や上限は人それぞれですが、幸せになるには考え方も影響します。
幸せになりたいからこそ、どうすればいいのかも知っておきましょう。考え方を変えることや一度振り返ってみることは、幸せになるためだけではなくさまざまな出来事に応用できます。
ここでは幸せになる方法と7つのマインドセットをご紹介します。
1.自己愛持つこと
幸せになる方法の中でも難しいのが、自己愛を持つことです。自己愛とは、自分と自分自身の能力に対する信頼・自信・誇りを持つことを指します。ナルシスト的になればいいのではなく、自分ができたことやいいなと思った事柄を否定しないことも自己愛につながります。
自己愛は継続が難しく、ネガティブな方に引っ張られてしまうことも。しかし人に優しくすることと同じように、自分にも優しく接することで少しずつ自己愛を持てるようになるでしょう。
合わせて読みたい:自分を愛するには…?自己愛を手にいれる方法とマインド
2.心身ともに健康な状態を維持する
「幸せになりたい」とどんなに願っても、心身の健康に勝るものはありません。やる気や行動、幸せ探しは心身の健康が保たれてこそ実行できます。
病気やちょっとした体調不良の際に、不安や「こんなことしている場合じゃないのに」などと感じることもあるかもしれません。それらは心身の健康が保たれていないために感じる、健康であることのありがたみとも言えます。まずは心身の健康を維持するところから始めましょう。
3.小さな成功体験を積み重ねる
人はどうしても、大きな目標を達成したくなる傾向があります。大きな目標を達成したとき
の達成感や幸福感はとても気持ちの良いものですが、達成するまでは幸せを感じにくくなります。大きな成功体験を得るための小さな成功体験を積み重ねていきましょう。
例えば「5kg痩せる!」の目標に向けて、下記のように小さくも確実な成功体験を積み重ねることで、自分のできたことに目を向けられるようになり幸福度も増していきます。
- 一駅歩いた
- お菓子を食べなかった
- 夜ご飯は少なくした
4.小さな喜びや笑顔になる瞬間を大切にする
小さな成功体験と同じく、小さな喜びや笑顔になる瞬間を大事にしていきましょう。寝る前に「今日起きたいいこと」を数える、日記に箇条書きしておくなど自分なりに小さな幸せを記憶しておけるように工夫することが大切です。
些細なことで笑えたり、嬉しい・楽しいと感じられたりするのはとても幸せなこと。小さな幸せが多ければ多いほど、集まったときの幸福感も大きくなり、良い連鎖になっていきます。つい「こんなことくらいで」と思いがちですが、まずは小さくても幸せな瞬間を大切にしていきましょう。
5.自分をよく分析し、自分の幸せを見つける
「幸せになる方法」はたくさんありますが、自分にとって幸せな出来事がわかっていないと、いざ幸せなはずの瞬間が訪れても気づけません。自分のことをよく分析してどんな瞬間に幸せを感じるか、どう幸せになりたいのかを考えてみましょう。
自分のことを分析するのは「幸せになりたい」と思っている理由や、なぜ日常の幸せに鈍感になってしまったのかを考えることにもつながります。また自己愛を持つことにもつながるので、紙に書き出す・携帯のメモ機能を使うなど向き合ってみましょう。
6.ご褒美の時間を作る
幸せになりたい人の中には、自分の時間が足りず常に忙しなさを感じている人もいるでしょう。ご褒美の時間がない人は、ご褒美時間を作ってみましょう。「ご褒美」は何かを買うといった、物理的なものだけではありません。
- お風呂にゆっくり入る
- いつもより早めにベッドへ入りしっかり眠る
- 遠回りして歩いて帰ってみる
- 丁寧に料理をする
上記のような、日常に少しだけ自分を大事にする時間を作ることでもあります。好きなドラマや推しを見る時間をとるなど「丁寧で自分のためのご褒美時間」を作ってみましょう。
7.人・環境・時間など、周囲への感謝を忘れない
今関わっている人・環境・時間は全て自分1人で生み出せるものではありません。周囲への感謝は忘れないようにしましょう。「幸せになりたい」と思っていても周りに感謝できなければ、周りからの協力やサポートも受けられません。幸せなはずなのに、なんだかいつもポッカリと心に穴が開いたような感情になってしまいます。
「お休みしても大丈夫なのは同僚たちのおかげ」「こんなふうに元気付けてくれる友達のおかげ」など、当たり前ではないことを心に留めて感謝するようにしましょう。
自分に「今、幸せ?」と問い続けて
「ただ幸せになりたいだけなのに」「幸せになりたいだけでなんでこんなに……」と思ったことがあるかもしれません。でも実は、起きている幸せをキャッチできていないだけかもしれません。
幸せは意外と身近に、些細なものから大きなものまでありますが気づかないことも。特に「幸せになりたい」「幸せになりたい」とそればかり考えていると見落としてしまいがちです。
何に、どんな風に幸せと感じるかは人それぞれで、決まった指標がありません。何かのたび「今自分は幸せか」「幸せじゃないのはなんで?」と問いかけてみましょう。自分が幸せと感じる瞬間やできごとを知り、その瞬間が増えるように行動して積み重ねることが幸せになる方法です。
幸せになれない・幸せを遠ざけてしまう7つの行動
幸せになりたいからこそするべき7つの方法とマインドセット。一方で「幸せになりたい」と願っているときにやりがちな行動もあります。
幸せになりたい・幸せになる方法を探しているのに、逆の言動をすることで自ら幸せを遠ざけてしまっているかもしれません。7つのマインドセットを実行しつつ、自分がしているかもしれない幸せを遠ざける行動を確認しましょう。そして当てはまる場合は、徐々に自分の言動から離していきましょう。
1.ネガティブ思考を続ける
「幸せになりたい」と思うあまりに、ネガティブな思考を引き起こしていると、目の前の幸せや些細な喜びにも反応しにくくなります。ネガティブな思考は、ネガティブな出来事を引き起こしやすいので、負の連鎖に。すぐに不安になり、マイナス面ばかり目についてしまいます。
ネガティブ思考になってしまうのは仕方ないのですが、ずっとネガティブでいるのではなく一定のタイミングで切り替えましょう。
2.自分を過小評価する
謙虚でいることは、人間関係や環境の中でも必要なことでしょう。しかし、過小評価と謙虚は、似て非なる別物です。謙虚でいることは大切ですが、過小評価することで「こんなことしかできない」「これくらいしかできない人間だから」とネガティブになってしまいます。
チャレンジしたり、新しいことを取り入れたりする機会も逃しやすくなるので「自分なんか」と自分を過小評価しないように心がけてみましょう。
3.他人に期待しすぎる
他人への期待は悪いものではありませんが、期待しすぎることでマイナスなエネルギーを生み出してしまう可能性もあります。
「ここまでしてくれるだろう」
「言わなくてもわかってくれるだろう」
「この人は何もしなくてもやってくれるだろう」
他人への過度な期待は、その期待が自分の想定を下回ると裏切られたかのように感じてしまいます。他人に期待しすぎたのは自分のはず。期待しすぎないように「ここまでしてくれたらいいな」といったボーダーラインを設けましょう。
4.ないもの・足りないものにばかり目を向ける
「もっとお金があったら」「もっと細かったら」「大手に就職していたら」など「たられば話」はたくさんあるでしょう。ないものや足りないものにばかり、つい目が行きがちです。
隣の芝生はいつまでも青く、なんでも羨ましくよく映るでしょう。お金や恋愛などのわかりやすいものから、いつも笑顔で過ごしている性格などまで気になるかもしれません。しかし見えているものが全てではなく、他の人には他の人の悩みがあります。
足りないものにばかり目を向けるのではなく、今あるもの・今充実しているもの・大事にしたいものへ目を向けて考えましょう。
5.人の悪口が多い・短所を探してしまう
自分が幸せでいると、些細なミスやトラブルなども気になりませんよね。幸せを感じているときには人の悪いところや短所は見えにくく、人の悪口や短所といった「人の粗探し」は幸せを感じていないときに見えやすいと言われています。
悪口や短所ばかりを探していると人のマイナス面ばかりを見るようになり、イライラすることも増え、自分から幸せから遠のいてしまうことに。
人の悪口は、巡り巡って自分に返ってくるとも言われています。短所や悪口で人を評価するのではなく、なるべく良いところを見つけられるよう改善していきましょう。
6.過度なストレスに耐え続ける
「幸せになりたい」と強く願う理由はなんでしょうか。中には過度なストレスから、その環境を抜け出すことが幸せにつながる人もいるでしょう。過度なストレスに耐えるのは忍耐力があると評価される一方で、ネガティブな思考にも陥りやすく、幸せや幸運を遠ざける行動にもつながります。
すぐにストレスの原因を一気に取り除くことは不可能かもしれません。少しずつ「過度な」ストレス負担を軽減しましょう。
合わせて読みたい:ストレスフリーの意味とは|不安・不満を溜めずに生活する9つの方法
7.苦しい人間関係を続ける
ストレスの中でも、苦しい人間関係を続けることは幸せが遠ざかる行動のひとつです。「幸せになりたい」と感じている人は、人間関係で悩んでいる人も多いでしょう。
人間関係は何ごとも縁ですが、苦しい関係が嬉しい気持ちや楽しい気持ちになることは少ないでしょう。逆にネガティブな思考を引き起こしてしまい、「この人と会いたくないのに」といった感情で埋め尽くされてしまいます。すぐに断ち切れなくても、必要以上に関わらない・離れられるのであれば離れることを意識しましょう。
「幸せになりたい」から「幸せでいたい」に…
「幸せになる」にはまず「幸せでいる」ことが第一歩。実は日常の中に溢れていた些細な幸せや楽しみ、嬉しいことや良いこと。「幸せになりたい」の気持ちだけで捻くれてしまっていると見つけにくく、多くの機会を逃すことにもつながります。
「誰かに幸せにしてもらう」のではなく「幸せになりにいく」「自分なりの幸せをまずは見つける」その上で「幸せでいたい」へ変化させることが幸せになる方法です。
「幸せになりたい」というのは、誰もが願っていること。しかし、そう願う上で大事なのは「幸せでいる」こと。幸せになりたいと願うだけで他人から幸せを享受するのを待つのではなく、まずは今目の前にある幸せに目を向け、小さな幸せを積み重ねていくことが大切です。