「承認欲求強くて何が悪い」承認欲求とは?強い人の特徴・魅力と主な原因

Edit by mayan

承認欲求は、誰にでもあるんだから。

「自分の話を聞いてほしい」「今頑張っていることを認められたい!」と思ったことがある人は多いはず。「わかってほしい」「理解してほしい」「認めてほしい」という承認欲求は、誰もが持っている自然なもの。しかし、SNSなどでは「承認欲求が強いのは…」「承認欲求って…」などとネガティブに書かれることも。

承認欲求自体を否定されがちで、「もしかしたら私、承認欲求が強いのかも…」と悩む人も増えています。しかし、承認欲求が強いことや承認欲求があることは決して悪いことではありません。誰かに認めてほしいと思うのは自然なことだからこそ、あらゆる人に発信が見られるSNS時代には承認欲求とうまく付き合っていく方法も必要です。

「承認欲求があるのはだめなの?」「承認欲求とうまく付き合っていきたい」という方に向けて、コントロールしたい承認欲求との付き合い方をご紹介します。

承認欲求とは

承認欲求は「自分のことを他者に認めてほしい」と思う欲求のことです。最近は、SNSの発達によって日常生活の中でも聞く機会が増えましたよね。承認欲求はいくつかありますが、一般的に以下のような状態が当てはまります。

  • 自分の話を聞いてほしい
  • 自分がしたことについて褒めて認めてほしい
  • 不特定多数の人に好かれたい
  • SNSで「いいね」やコメントががたくさん欲しい
  • 他者よりも優れていると認めてほしい
  • 自分のことを理解してほしい

さまざまなものが当てはまりますが、承認欲求は誰にでもあるもの。決して悪いものではありません。だからこそ、承認欲求とはうまく付き合っていくことが大切です。

承認欲求が強い人の特徴・魅力

「あの人って承認欲求強いよね」などと否定的な意味で聞くようになりましたが、実は承認欲求が強いことによるメリットも多くあります。誰もが持っているのに、強い人・あまり無い人と分けられがちな承認欲求。悪く捉えられがちな承認欲求の強さは悪いことではなく、人生で必要なことでもあります。

では、「承認欲求の強い人」のメリットや特徴はどんなものがあるのでしょうか。承認欲求の特徴を5つに分けてわかりやすく解説していきます。

1.自分が主役の場でも自分らしくいられる

主役になるのが恥ずかしい人も多いですが、承認欲求の強い人は主役や主人公など中心になれるタイプ。自分が主役であることで、自分らしくいられる人が多いのが特徴です。

周囲から注目を浴びることに対して抵抗が無いので、注目されればされるほど自分の本領を発揮したり、さらに頑張ったりできます。承認欲求が強いことで、自分が主役として率先して動く人が多いでしょう。

2.努力家で成長意欲が高い

承認欲求が強い人は、主役になるため・認めてもらうために隠れて努力するなど、成長するために人一倍頑張れる人です。

会社であれば、上司や同僚などから良い評価を受けることでステータスを持ちたいという気持ちが強いため、向上心があります。話題の中心にいたい、誰かに認めてほしい、褒めてほしいという気持ちが強いので、認めてもらうための努力を欠かさない人がほとんどです。自信過剰と思われがちですが、自信を持つための行動が自然にできる努力家が多いといえるでしょう。

3.共感性が高く、人に寄り添うことができる

「承認欲求が強い」と聞くと自信家で扱いづらいと思われがちですが、承認欲求が強い人には共感性が高く人に寄り添える人も多く、相談相手や愚痴を聞く相手になることも。相談や愚痴を聞く、仕事を任されるなど「誰かに頼りにされる」ことを嬉しく感じます。

承認欲求が強い分、相手の話や感情に耳を傾け、理解しようとする意識があります。悲しみや喜びを分かち合いながら話を聞くことができるのも承認欲求が強い人の特徴です。

4.周囲に合わせることが得意

承認欲求が強い人には、実は周囲に合わせるのが得意という特徴も。他の人に合わせることで自分の存在を認めてほしいという承認欲求は、同化欲求とも呼ばれます。

周囲の流れや意見に合わせることができるので、協調性があって周囲との仲も良好に進められ、他の人がやらないことや気づかないことを率先してできるタイプでもあります。また、仲間意識が強く人間関係を大事にするので、友人や周りの人を立ててくれるのも特徴です。

5.協調性があり、チームプレーが得意

承認欲求が強いことと反対に思われがちですが、実はかなり協調性があります。チームプレーが得意な人が多いのも特徴的です。「自分のおかげでチームが成り立った」と自信を持てることで、チーム内で重要な役割を割り振られてもしっかりとこなします。

承認欲求が強い人は、協力体制を持ちつつ、チームの中で決め事やミーティングなどの際に指揮を取ることも多いでしょう。承認欲求が強いからこそ協調性を持っている人が多いのが特徴の一つです。

承認欲求が強い主な原因

「どうしてこんなに承認欲求が強いんだろう…」「なんで承認欲求が強くなったんだろう?」と考えたことがあるかもしれません。

承認欲求は、向上心やモチベーションにもつながる自然な欲求ですが、一般的には否定的に捉えられることもあるため、「うまくコントロールしたい」と感じる人も多いでしょう。悪いものではないからこそ、うまく付き合っていきたいもの。人によって差が大きい欲求でもあります。ここでは、承認欲求が強くなる原因を解説します。

1.強いコンプレックスを持っている

強いコンプレックスを持っていると、承認欲求が強くなりやすい傾向にあります。「ここを私は気にしているけれど受け入れてもらえるだろうか」と不安を感じたり、過去にコンプレックスを人に指摘されて嫌な思いをしたりといった経験が原因となっています。人に不快な思いをさせたくない優しさも相まって、自分が気にしていることに対しての他人からの評価が気になってしまい、承認欲求が強くなりがちです。

2.自己肯定感をあげることが苦手

自己肯定感を高めるのが苦手な人も、承認欲求が強くなりがちです。自分で自分のことを褒める、認めてあげることが苦手なので、「こんなこともできないなんて!」「私はまだまだだめだ」と自分を必要以上に追い込んでしまうことも。第三者から「大丈夫だよ」と言われて初めて、「私は大丈夫なんだ」と自覚できるのです。努力家で頑張り屋さんであるがゆえに自分と他人を比べてしまうことが多く、他人からの評価を求めて承認欲求が強くなります。

合わせて読みたい:「自己肯定感が低い…自分を愛せない…」自己肯定感が低い人の特徴とは

3.完璧主義

完璧主義な人はとても真面目で努力家です。人に認められることによって自分の価値を確認し、自分のことを認められます。完璧主義の人は求める理想がとても高く、努力家で向上心があるため、他者に認められたい、褒められたい、という気持ちが強く承認欲求として現れます。

自分が頑張っていることを他者に認めてもらうことで、自分自身でも自分のことを認めてあげたいと思っている人も少なくありません。自分が理想とする結果を残すこと、他者の期待を超えるために努力することを大切にしているのです。

4.不安感や孤独感が強い

不安感や孤独感を払拭したい気持ちから承認欲求が強くなる人もいます。相手のことを考えて、「これでいいのかな?」「こう思って行動したけど、気分を害してしまったかな…。」「もし気に入らなかったらどうしよう」などと強い不安を抱えています。

承認欲求が強い人には、準備や予行練習などをしっかり行い真面目に取り組む人が多い傾向です。どれだけ準備しても、何が起こるかわからないと先を読んで不安になり、大丈夫であることを認めてほしいと感じているのです。

合わせて読みたい:「孤独感を感じる…ひとりが寂しい…」孤独感を感じた時の対処法

5.周囲と比較されることが多かった

兄弟や親戚、友人などと比べられることが多いと、承認欲求が強くなる傾向にあります。「こんなに頑張っているのに…」と、自己嫌悪に陥ったり自己肯定感が低いままになるのが承認欲求の原因のひとつです。

完璧主義の人と同じく、とても真面目で真摯に取り組み、向上心が高いため理想の自分やボーダーラインをしっかり持っています。周りと比較されることが多いと、認めてもらえなかった過去を払拭しようとさらに努力し、承認欲求が強くなる原因になります。

認めてもらうことで、安心したっていいんだから。

承認欲求は、強さは違えど誰でも持っている自然な欲求です。「誰かに認めてもらうこと」は悪いことではなく、お互いを認め合うこと。誰にも認めてもらえないとやる気を失うことは、誰もが経験のあることでしょう。誰かに自分が頑張ったことや自分の功績を認めてもらえることで安心して取り組めることも多く、その後のモチベーションにもつながります。

SNSが発達したことで、承認欲求が強いことを否定的に捉えられることも多いのですが、実はとても重要な気持ちです。誰かに認めてもらうことで、これからの良好な人間関係、自分への自信、モチベーションなどにつながりさらに頑張ることができます。誰かに認めてほしい、という承認欲求は悪いものではないので、否定せずに大切にしてあげてください。

一つの性格。自分の要素として愛そう。

承認欲求は、人間が持つ自然な欲求であると同時に自分を構成する要素の一つでもあります。承認欲求が強い人は、頑張り屋さんな人が多く真面目に物事に取り組むため、チームなどでも活躍しやすいタイプ。たくさんの人と良好な関係を築こうと努力できるのも魅力的です。

SNS上であっても仕事や勉強などであっても、努力したことを認めてもらえると嬉しいことに変わりはありません。承認欲求を否定したり隠したりせずに、自分らしく過ごすためのポイントと捉えることで、さらに充実した日々を送れるようになります。承認欲求が強いのは自分が持ついくつかの性格のうちのたった一つであり、自分の魅力的な部分の一つでもあることを忘れずに過ごしましょう。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。