子どもを産まない選択|産むか産まないか決められないときの9つの考え方

Edit by 菜々子
目次
  1. 子どもを産むか産まないか……正解はあるの?
  2. 子どもを産む選択と産まない選択|どちらも「正解」
  3. 子どもを産まない選択をする人が増えた背景
    1. 1.女性の社会進出
    2. 2.結婚や出産に対する価値観の変化
    3. 3.経済的な不安
    4. 4.「育児が大変」という情報の可視化
    5. 5.自由時間の確保を重視
  4. 子どもを産むことによるポジティブな影響
    1. 1. 家族が増える喜びを感じられる
    2. 2. 子どもの成長を見守る楽しみができる
    3. 3. 「親」としての役割を得られる
    4. 4. 家族や親戚を喜ばせることができる
    5. 5. 将来的に支え合える
  5. 子どもを産まないことによるポジティブな影響
    1. 1. 自由な時間を確保できる
    2. 2. パートナーとの時間を大切にできる
    3. 3. 経済的負担を軽減できる
    4. 4. 心身の負担が軽減される
    5. 5. 自己成長の機会を増やせる
  6. 産むか産まないか決められないときの9つの考え方
    1. 1. 自分の本当の気持ちを知る
    2. 2. パートナーと話し合う
    3. 3. 経済的余裕があるか試算する
    4. 4. 不安や心配要素を書き出す
    5. 5. 周囲の期待を気にしすぎない
    6. 6. どちらの決断をしても自分を肯定する
    7. 7. 時間をかけてでも慎重に考える
    8. 8. 専門家に相談する
    9. 9. どちらの未来に興味が持てるか考える
  7. 子どもを産まない選択をしたあと後悔しないためには?
    1. 周囲の人間と比較しない
    2. 自分で選んだ道を否定しない
    3. 自分の幸せを見つける
  8. 子どもを産む選択をしたあとに考えたいこととは?
    1. ワンオペを避ける仕組みを考える
    2. 経済的な備えやサポート体制を整える
    3. 「親」になることを気負い過ぎない
  9. 産む選択・産まない選択をする際に大切なこと
    1. パートナーと納得できるまで話し合う
    2. 他人の意見に流されない
  10. 産むか産まないか…どちらも尊い選択

子どもを産むか産まないか……正解はあるの?

ふとした会話から子どもの話になり、息が詰まった。周りの友達は子どもについて考え始めてる…私は…?私は子どもを産むの?産まないの?

ライフスタイルも考え方も個人の自由が尊重されている現代、子どもを産むか産まないかも個人の選択に委ねられています。

なにかと忙しい年齢でこの難題にぶち当たったとき、歩みを止めて悩む人も多いのではないでしょうか。それだけ未来に影響のある選択だと思います。

どっちを選択するのも個人の自由。でもこの選択には責任を伴う重さがある…「産むか、産まないか」この問いに正解はあるのでしょうか。

子どもを産む選択と産まない選択|どちらも「正解」

「産むか産まないかって、まるで正解が1つしかないテストみたい…」

そんなふうに感じてしまう瞬間、ありませんか?頭ではそんなはずないってわかっていても、ふと心に浮かぶこともあるかもしれません。

悩む理由は「どっちを選んだら幸せになれるんだろう?」と見えない未来を想像しないといけないから。しかも一度選んだら簡単に戻れないと思うと、怖くなるのも無理ありません。

でもひとつだけ言えるのは、産んでも産まなくても、どちらを選択してもちゃんと幸せになれるということ。そしてこの問いに「正解」なんてありません。

だからこそ、どうすれば自分の心が納得できるかが重要です。どっちを選択しても、迷って、悩んで、それでも自分で選んだその答えが、きっとあなたにとっての正解でしょう。

子どもを産まない選択をする人が増えた背景

子どもをどうするかは個人の選択に委ねられています。しかし、毎日が慌ただしく過ぎる現代では子どもを産まない選択をする人が増えています。なぜ子どもを産まない選択をするのか……。次ではその理由を深掘りしていきます。

1.女性の社会進出

楽しくて仕方がない仕事、これが私の生きがいにもなっている——。

女性の社会進出が進み、仕事を通して自己実現をする女性が増えています。キャリアも夢も大切な人生のステップ。このステップに「子どもを産み、育てる」という未知の要素が入ると「これからどうなるんだろう」「今まで築いてきたキャリアはどうなるの?」と不安を覚える人も少なくないでしょう。

仕事が楽しくなる時期と生物学的な出産適齢期が被るのは、産むのを躊躇する理由のひとつかもしれません。

2.結婚や出産に対する価値観の変化

昔は「結婚して子どもを持つのが女の幸せ」という価値観が強かったかもしれません。しかし今はこうした価値観が少しずつ変わってきています。

誰かと生きる幸せもあれば、一人で自由に生きる幸せもある。婚姻関係にしても法律婚や事実婚というように、個人の意思でさまざまな選択ができる現代です。

周りと比べず、ましてや周りに合わせることなく「自分の幸せは何か」を大切にする人が増えるのは自然な流れでしょう。

昔の価値観に縛られず、個人の幸せを考えたうえで子どもを産まない選択をする人も増えたのではないでしょうか。

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3.経済的な不安

「出産にも子育てにもお金がかかる」その現実に不安を覚え、子どもを産まない選択をする人も多いでしょう。

子ども一人が成人するまでにかかるお金は2千万〜4千万円といわれています。20代30代でこの金額を目にすると「こんな大金稼げるかな…」「私には無理かも」とためらうのは自然なこと。

かわいがるだけでは子どもは育てられない、経済的不安から産まない選択をする人もいるのです。

参考:auフィナンシャルサポーター「https://www.fp.au-financial.com/media/kakei/article-062.html

4.「育児が大変」という情報の可視化

SNSをひらけば夜泣きで寝不足、ワンオペ育児、育休明けのマミートラックなど、経験者の嘆きが飛び込んでくる。そんな大変な世界に飛び込む勇気、今はない——。

昔より「育児が大変」という声が届きやすくなり、子育てがよりリアルに感じれるようになりました。疲弊した姿を見て不安が広がるのも素直な気持ち。

楽しいだけではない現実を知り「子どもを産まない」という選択が生まれたのかもしれません。

5.自由時間の確保を重視

一人の時間、好きなことに打ち込める時間を大切にしたい。そんな想いから子どもを産まない選択を考える人もいます。

育児は素晴らしい経験かもしれませんが、その分、自分の時間が減ってしまうのも事実。限りある時間をどう過ごしたいかは人それぞれです。

自由な時間に趣味を極める、キャリアアップのために勉強を頑張るなども、産まない選択をする理由のひとつです。

子どもを産むことによるポジティブな影響

「子どもを産んで人生観がガラッと変わった」「かけがえのない存在ができた」などとポジティブなことも聞くけれど、具体的にはどんな変化があるのでしょうか。次では子ども産むことによるポジティブな影響についてご紹介します。

1. 家族が増える喜びを感じられる

小さな手で指を握られたとき、スヤスヤと寝息をたてて眠る顔を見つめるとき「この子に出会えてよかった」と感じる瞬間があるでしょう。

子どもがいると家の中が賑やかになる反面、思い通りにならなくてストレスが溜まることも多々あります。しかし、子どもの笑い声や「ママ」「パパ」と呼ばれるたびに、心にポワッと灯りがつくようなじんわりとした幸せを感じることも増えるでしょう。

大変さのなかに、確かな喜びを感じられるはずです。

2. 子どもの成長を見守る楽しみができる

初めて歩いた日、初めて「ママ」「パパ」と言った日——。子どもは毎日少しずつ成長し、そのたびに小さな感動が生まれます。

昨日できなかったとこが今日はできていたり、思わぬ言葉にハッとさせられたり……。成長をそばで見守ることは喜びと驚きの連続でしょう。

ひとつひとつの成長が忘れられない思い出になります。子どもの成長は平凡にすぎる毎日を彩ってくれることでしょう。

3. 「親」としての役割を得られる

子どもができると自分が「親」として見られることが増えるでしょう。「親」という言葉に最初は戸惑いやプレッシャーもあるかもしれません。

毎日小さな命を守り抜き、成長すると今度は思春期の敏感な心に対応するなど、親の役割は多岐にわたります。思い通りにいかないことも多々あるので、子どもと一緒に悩むこともあるでしょう。いつでも正解が出せる完璧な親なんてそういません。

子どもに向き合い、寄り添っているうちに「親」としての自分も自然と成長していくのかもしれません。その過程は人生に深い意味をもたらしてくれるはずです。

4. 家族や親戚を喜ばせることができる

子どもの誕生は、自分だけではなく家族や親戚にとっても大きな喜びになるでしょう。

あなたの子どもを愛おしそうに抱きしめる両親、名前を呼んで微笑みかける祖父母の顔。そんな姿を見ていると「産んでよかったな」とじんわりと幸せを感じることもあるでしょう。

誰かを喜ばせるために子ども産む必要はないけれど、大切な人たちと同じ喜びを分かち合う経験はかけがえのない大切な時間になるはずです。

5. 将来的に支え合える

小さな手を引いて歩いていた日々が、気がつけば大きな手に引かれる側に。時間とともに変化する親子関係に、ふと胸が熱くなることがあるかもしれません。

今は守る側でも、いつかは「大丈夫?」とあなたを心配して守ってくれる日がくるかもしれません。子どもに頼るために産むわけじゃない。でも、人生のどこかで自然と助け合える関係を子どもと築けたら、それだけで心強く、うれしい支えですよね。

子どもを産まないことによるポジティブな影響

子どもを産まない選択にも人生に深い喜びや豊かさはちゃんとある——。

パートナーとの深い絆はもちろん、二人だからこそ味わえるかけがえのない経験もたくさんあるでしょう。次では子どもを産まないことによるポジティブな影響をご紹介します。

1. 自由な時間を確保できる

朝起きたらコーヒーを淹れてゆっくり味わう、思い立って旅行する。子どもを産まない選択をすると制限なく自分の時間を満喫することができるでしょう。

誰かのスケジュールに合わせることなく、自分のペースで日々を過ごせることは心に余白をもたらしてくれます。

「今のゆったりした生活が好きだな」と感じていれば、それは大切な感覚。自由な時間を大事にする生き方も豊かであたたかいものでしょう。

2. パートナーとの時間を大切にできる

休みの日にはゆっくり起きてブランチへ行く、お酒を飲みながら他愛のない話をする。パートナーと過ごす何気ない時間がとても愛おしいものだったりしますよね。

子どもを産まない選択は、パートナーとの時間をたっぷり味わえるひとつの豊かさでもあります。

「この人と二人で過ごす今が好き」そう思える時間を大切に過ごすのも、産まない選択をしたポジティブな一面です。

3. 経済的負担を軽減できる

仕事を頑張る自分へのご褒美としてちょっとお高めのレストランに気兼ねなく入る、デパ地下のお惣菜を「おいしそう」という気持ちだけで購入する——。

子どもを産まない選択をすると、将来の学費などの心配がない分、生活にゆとりが生まれるかもしれません。「安心して生活ができる」という感覚は、心の安定につながります。

子どもを産まない選択には、静かだけどたしかな豊かさが広がっているのです。

4. 心身の負担が軽減される

夜泣き、急な発熱、どこへ行くにも大きな荷物を抱えての移動。子どもがいる生活は穏やかとはほど遠く、心も身体もくたくたになる日が続くこともあります。

自分の体調に合わせて休んだり、静かに過ごす日々にホッとする……。これは子どもを産まない選択において見落とせない、ポジティブな一面ではないでしょうか。

誰かのためにヘトヘトになりながら過ごす毎日ではなく、自分が笑って過ごせる人生を選択する。それは人生を前向きに楽しんでいる証でしょう。

5. 自己成長の機会を増やせる

子どもを産まない選択は「自分を育てていく時間」を与えてくれるでしょう。

たとえば仕事終わりにカフェで勉強したり、週末に資格に挑戦したり、憧れていた留学に一歩踏み出したりと、小さな積み重ねが自信になり、自分の世界を広げてくれるでしょう。やりたいことにどんどん挑戦し、成長する感覚はワクワクしますよね。

人生の主人公はいつだって自分自身。自分らしく楽しく成長していける毎日は何よりも誇らしいものでしょう。

産むか産まないか決められないときの9つの考え方

産むか産まないか、この問いの間でずっと心が揺れている——。

簡単に決められることじゃないからこそ、心が行ったり来たりするのは当然のこと。迷うあなたに、産むか産まないか決められないときの考え方を9つご紹介します。ヒントになるものが見つかれば幸いです。

1. 自分の本当の気持ちを知る

友達からの「妊娠しました」の報告に、なんとなく心がざわつくこともあるでしょう。それが焦りなのか、本当に子どもを望む気持ちなのか、自分でもよくわからないこともあるかもしれません。

こんなふうに立ち止まってしまうのは、ちゃんと自分の人生に向き合っている証拠です。周りと比べるのではなく「私はどうしたい?」としっかり心の声に耳を傾ける。自分の気持ちに正直になることが、どんな選択をするうえでも大切なはずです。

2. パートナーと話し合う

「子どもを産むか産まないか」これは一人で抱えるには大きすぎる問いでしょう。だからこそパートナーとの話し合いが大切になるはずです。

「子どもどうする?」の問いに、すぐに答えは出ないかもしれません。何度も話し合いを重ねてお互いの本音を打ち明け、一緒に答えを探していく……。この過程はふたりの絆をより強くしてくれるでしょう。

どんな答えになったとしても、二人で下した決断はそれだけでかけがえのない選択になるはずです。

3. 経済的余裕があるか試算する

産むか産まないか迷ったときは、一度どれくらいお金がかかるのか計算してみると迷いがなくなるかもしれません。

学費や生活費、習い事にかかる費用などを書き出してみる…。公立の学校に入れるのか、私立も考えるのか、大学生になったら一人暮らしをするかどうかなど、いろいろなパターンを考えると、子どもを持つ生活をよりリアルに考えられるでしょう。

現実をしっかり見つめることは、自分たちに合った選択をするための大きなヒントになるはずです。

4. 不安や心配要素を書き出す

妊娠、出産という一大イベント。心も身体も、生活までもまるっと変わってしまう出来事に不安を覚えるのは当然のことです。

「私に子どもを育てられるかな」「今のペースで仕事を続けられるかな」「パートナーはどれくらい育児にコミットできるのかな」など、こうした不安や心配事に苛まれていると苦しさは募る一方でしょう。

一度自分の素直な思いを紙に書き出してみてはどうでしょうか。頭の中が整理され、不安な気持ちが軽くなるかもしれません。何に悩んでいるのかはっきりすると、未来への道筋が見えてくるはずです。

5. 周囲の期待を気にしすぎない

結婚すれば次は「子どもは?」と周囲の期待を感じることもあるでしょう。周りは圧力をかけているつもりはなくても「子どもは早い方がいいよ」「孫が見たいな」といった無邪気な言葉に戸惑うこともあるかもしれません。

でも、誰かの期待に応えるために人生を選択する必要はないはずです。周りがどう思うかより、自分がどうしたいかが大切なはず。

期待を感じてモヤモヤしたときには、自分の心に耳を澄ましましょう。誰でもない、あなたの選択が大切です。

6. どちらの決断をしても自分を肯定する

産む、産まない、どちらを選択しても自分が考え抜いて出した答えならそれが正解です。とはいっても、選択しなかった未来が気になることもあるでしょう。「本当にそれで良かったのかな」と心がざわつくこともあるかもしれません。

どんな決断をしても、あなたは勇気ある選択をしたはずです。難しい問いにしっかり向き合って出した答えを、誰よりもまずあなたが肯定してみませんか。

7. 時間をかけてでも慎重に考える

人生がガラッと変わる選択だからこそ、時間をかけてじっくり考えても良いはずです。

なかなか答えが出なくて時間だけが刻一刻と過ぎていく気がするときもあるでしょう。答え見つからないまま、年齢的な焦りを感じたり、周りの出産ラッシュに飲み込まれてしまいそうになったり……。

「時間をかければ答えが見つかるの?」と不安に押しつぶされそうなときもあるでしょう。しかし、焦って決断しても心にモヤモヤが残るだけかもしれません。時間がかかるのはしっかり考えている証。納得する答えが出るまで、時間をかけても大丈夫です。

8. 専門家に相談する

どうしても答えが出ない、そんなときは専門家に意見を聞くのも手段のひとつ。専門家に妊娠や出産について教えてもらうことで、不安が解消されるかもしれません、出産に恐怖心がある場合、ドクターの言葉に安心感を覚えるはずです。

妊娠ができる身体なのかパートナーとともに専門病院でチェックしてみるのも良いでしょう。自分たちの身体について知ったうえで産むか産まないかを考えても遅くはありません。

9. どちらの未来に興味が持てるか考える

子どもがいる未来、いない未来どちらも想像しているけれど迷って決められない……そういう人も多いかもしれません。

どちらを選択しても良いところ、苦しいところがあるでしょう。だからこそ、どちらの未来を想像したときにワクワクするか心を観察してみるのはどうでしょうか。

頭よりも心のほうが素直かもしれません。考えすぎてわからなくなったときは「楽しそう!」と素直に感じる心を頼りに選択するのもひとつです。

子どもを産まない選択をしたあと後悔しないためには?

産まない選択をしたけれど、本当にこれで良かったのかな——。

考え抜いた決断は決して間違っていません。ですが時々、心にもやっとした感情が湧き出てくることもあるかもしれません。大切な選択を後悔したくない……。次では後悔しないための心の在り方をご紹介します。

周囲の人間と比較しない

友達のSNSにアップされた子どもとの幸せそうな写真。私は今もパートナーと二人きり。幸せだと胸を張って言えるけれど、なんだか心はざわついている.……そんな日もあるかもしれません。

選ばなかった道が気になるのは自然なこと。比べてしまうのも人間らしさです。

でも幸せの形は人それぞれ。人と違う選択をしたからこそ生まれる幸せもあるはずです。あなたの日常を大切にしてください。

自分で選んだ道を否定しない

産まない選択をした——。悩み抜いて下した決断に間違いはありません。

しかし、「なんで子どもを作らないの?」「子どもは産んだ方がいいよ」という心ない声に「間違った選択をしたかな」と怯んでしまうこともあるかもしれません。一瞬の怯みが後悔につながっていく可能性もあるでしょう。

周りの人はあなたがどれだけ悩んで選んだ道かを知りません。何を言われても、自分が決めた選択は誇らしいものです。

自分の幸せを見つける

幸せという不確かな価値観は「子どもを産んだら幸せ」と一括りにできるほど簡単なものではないでしょう。しかし「子どもがいる=幸せ」という古い概念が現代でもわずかに見え隠れしています。

それを感じてしまったとき、心がざわつくこともあるかもしれません。そうならないためにも、自分の幸せはどこにあるのか知っておくと良いでしょう。

「今週もお疲れ様」とパートナーと乾杯する時間、好きなドラマをエンドレスに観ている時間など、自分だけのとっておきの幸せを見つけましょう。自分にとって幸せはいつも心の拠り所になるはずです。

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子どもを産む選択をしたあとに考えたいこととは?

産むと決めたその先には、楽しみと同じくらい不安もあるでしょう。あなたの選択をスムーズに未来につなげるために、産むと決めたあとに考えたいことをまとめました。少しでも不安を和らげる力になれば幸いです。

ワンオペを避ける仕組みを考える

「ワンオペで心が折れて産後うつになった」そんな話を聞いて不安が募る人もいるのではないでしょうか。

初めての、ましてや小さな命を一人で守るのは相当な重圧があるはず。産前からワンオペを避ける仕組みを考えておくと安心できるでしょう。

在宅の仕事を増やす、飲み会を減らすなどパートナーと話し合っておくのがおすすめです。また、ベビーシッターや一時預かりなどの支援がある地域もあります。どのような子育て支援制度が受けられるのか事前に調べておくのも安心材料になりますよ。

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経済的な備えやサポート体制を整える

「出産費用っていくらかな?」「育休中の家計はどうなる?」「産後に頼れる人はいるかな?」など、産むと決めてから心配事が次々と頭に浮かぶ人も多いでしょう。

わからないことだらけで不安になるのは当然のことです。育児休業給付金や児童手当、地域の子育て支援制度を調べておく、親や友達にいざというときお世話になれそうか確認しておくと少しは気持ちが楽になるでしょう。

完璧でなくてもいい、できることからひとつずつ心配事を消していくと心が楽になりますよ。

「親」になることを気負い過ぎない

産むと決めた途端に背筋が伸びる思いがするかもしれません。「自分に親が務まるかな…」と不安になることもあるでしょう

でも大丈夫。今は立派に見える親たちも、最初はみんな手探りでした。子どもが泣けばオロオロし、悩み、つまずきながら少しずつ「親」になっていきます。

子どもを産んでも、あなたはあなたのままでいい。「ただ、この子が愛おしい」その気持ちがあれば十分なんです。

産む選択・産まない選択をする際に大切なこと

「産む、産まない」究極ともいえるこの問題になかなか答えが見つからないのは当然のことでしょう。難しい選択に迷ったとき、大切にしてほしいポイントをご紹介します。

パートナーと納得できるまで話し合う

「子どもどうする?」の問いかけに、子どもを産まないパートナーは意見を言いにくいと感じる人もいるようです。愛する人の身体の負担を考えると「産む、産まない」を簡単に言えないと、自分の意見を胸に秘めてしまう……。

それは愛情深く素晴らしいですが、子どもは二人の未来に共有するもの。本音を隠さず、心の内を明かして話し合いを重ねるのが人生を共に歩く二人の大きな一歩になるはずです。

相手を深く愛するあまり生まれる遠慮もあるかもしれません。しかし、お互いが正直に向き合い、納得できるまで話し合うことで二人の世界が始まるのだと思います。

他人の意見に流されない

「産む、産まない」という個人的な選択に、周りの人の意見を聞きすぎると自分の声が流されてしまうかもしれません。

他人に相談するのは良いことです。出産、子育てについて実体験を聞くのは未来を想像しやすいし、現実的に考えられるでしょう。しかし、最終的に決めるときは周囲の声から耳を塞いで、あなたの心の声を大切に。

誰にも流されず自分でした選択は「これで良い」と強い気持ちにしてくれるでしょう。

産むか産まないか…どちらも尊い選択

産むか産まないか……年齢問わず、この問いの答えを導き出すのは難しいですよね。

どっちを選んだから正解でもなく、ましてや幸せになれるという保証もない。だけどどっちを選択するかで人生はマルっと変ってしまう——

どちらの選択をしても、それはあなたが作り上げるオリジナルの人生。それは尊い選択なはずです。

自分の心にしっかり向き合ったあなたは、どっちを選択しても幸せになる強さを持っているでしょう。あなたの選択した道を応援しています。

菜々子

Writer

外資系の客室乗務員や医療事務を経て、現在はフリーライターとして活動中。アメリカ在住、男の子2人のママ。多文化に触れた経験や、人の悩みに寄り添った経験を活かし、さまざまなテーマの記事の執筆を行う。