子育てに疲れた…子どもが可愛くないと感じてしまう
子育てが大変すぎて、可愛いはずの子どもを可愛いと思えない…。いけないとわかっているのに子どもに当たってしまう…。
子育てで疲れ切ってうまくいかないと「自分は親に向いていない…」と自分を追い込んでしまうパパやママは多いもの。疲れた状態で子どもの寝顔を見ながら涙を流す日々が続いているかもしれません。
子育てを完璧にできる人はいないし、どんな子育てが正解かは誰にもわかりません。子育てをしてよかったと思うこともあれば、後悔することもあるでしょう。自分の子育ての仕方の正解なんて後からわかる結果論に過ぎません。
子育てに疲れたと感じているあなたは、親として頑張りすぎているくらい頑張っているはずです。今回の記事では、子育てが疲れる原因や育児疲れの解消法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
子育てが疲れる原因とは?
子どもは可愛いはずなのに子育てがつらいと感じているのは、あなただけではありません。育児で悩むのは自然なこと。まずは、多くのパパやママが子育てに疲れたと感じる原因についてご紹介します。ぼんやりとしていた原因がはっきりすれば、少し頭の中がすっきりして対処法が見えてくるかもしれません。
常に気を張り詰めているから
子育てしている時期は、常に気を張り詰めていなければなりません。自分以外の人のことを気にしてずっと目を配っている状態は、子どもができる前まではあまりないことですよね。
小さな子どもはすぐに体調を崩しますが、それが重症なのかどうかもわかりません。また、動けるようになった子どもは少し目を離しただけですぐに怪我してしまいます。幼稚園や学校に上がれば、周囲と比べて「うちももっとこうするべきなのでは?」と悩みが尽きません。
子どものために常に気が休まらない状態が、体も心も疲れさせます。
自分だけの時間がないから
子育てしている間は、なかなか自分のための時間が取れません。常に子どもを中心に据えた生活となり、自分のことは二の次となります。
子どものためにやらなければならないことは膨大です。子どものことを優先しているうちに自分のするべきことが溜まっていき、リフレッシュする時間もなく、追い詰められた気持ちになるものです。
疲れたと感じても、解消する時間がなければ疲れは蓄積されていきます。
育児以外にも家事などやるべきことがあるから
子育て期間も、育児だけしておけばいいわけではありません。子どものこと以外にも、こなさなければならない家事がたくさんあります。子育てしながらの家事は、最低限のことをなんとかさばいていくのがやっととなるのが普通です。
以前のように部屋をきれいに保てない…。料理が手抜きになってしまう…。自分がやるべきことをきちんとできていないように感じて、自己肯定感も下がりがちになります。散らかった部屋の中で、一人で途方にくれることもあるでしょう。
予定通り動けないことが多いから
子どもがいると、スケジュール通りに動くことが難しくなります。予定を立てたくても、なかなか立てられません。
子どもは突然、発熱したり怪我したりするものです。元気なときでも親の思い通りには動いてくれません。自分の予定がスムーズに進まないことは、プレッシャーやストレスとなります。
子どものことで動く量が増えたり睡眠時間が減ったりして肉体的に疲れる面ももちろんありますが、物事をうまく進められない精神的な負担も大きいものです。
周りから認められたり褒められたりしないから
子育てはものすごく大変なことにもかかわらず、誰からも褒めてもらえません。仕事であれば大変な業務であっても、結果を出せば周囲から褒められたり認めたりしてもらえます。昇進や昇給というはっきりとした形で自分の成果を確認することも可能です。周囲から認められることによって、達成感を抱くことは少なくありません。
子育ての場合は、ものすごく頑張っても目に見えた成果がすぐに実感できるわけではなく、周囲からの賛辞が得られるわけでもありません。家庭内で完結することであるだけに、孤独を感じて追い詰められがちです。
助けてくれる人がいないから
子育てについて、周囲からのサポートを受けられないケースも多くあります。実家の両親やパートナーの手助けが得られない人も少なくはありません。自分一人で何とかしようとすれば追い詰められます。
ちょっとした手助けがあるかどうかで、体の負担だけでなく精神的な疲れ方も大きく変わるもの。「一人でやらなければならないもの」と思えば、心も体も疲弊してしまいます。実家が近かったり、パートナーが子育てに協力的であったりする人を見ると、余計に気持ちが落ち込むものです。
どんなことがあっても休めないから
子育てには休日がありません。仕事のように「今日は体調が悪いから」と言って、休めないのです。ものすごくつらい出来事が起こったときでも、何もせずに泣いて過ごすことも許されません。
パパやママの体調が悪くても疲れていても、小さな子どもは親の手が必要です。子育て中は特に睡眠時間も削られて、体調も崩しやすいとき。自分がきついときでも、つらいことがあったときでも、容赦なくやらなければならないことが湧いてきます。
子育てに疲れた人に起こる変化
子育てに疲れたときには、自分の中に変化が起こります。一生懸命やっているときだけに、自分が疲れていることにも気付けずにいるかもしれません。しかし、次のような変化があれば、育児疲れのサインです。当てはまるものがないかどうか、チェックしてみてください。
睡眠不足になる
子育てに疲れたときには「疲れているのに眠れない」という状況になることがあります。慣れない育児への緊張、不安、そしてストレスなどによるものです。
特に子どもが生まれたばかりのときには、ホルモンバランスの乱れや子どもの夜泣き、授乳によって、ママの睡眠時間は削られがちです。睡眠環境が乱れているところに、さらに育児疲れが重なって、眠りたいのに寝られなくなってしまいます。
イライラしやすくなる
子育てに疲れたときには、イライラしやすくなります。イライラしている自分を責めることで、さらにストレスやプレッシャーを感じるケースが珍しくありません。
疲れているときには自律神経が乱れて精神的に不安定な状態です。普段は気にならない些細なことからも、ネガティブな情報を敏感にキャッチしてしまいます。イライラするのは人間として至らないからではなく、子育てによる生活の乱れやストレスによって疲れているサインです。
子どもやパートナーに強く当たる
育児で疲れたときに、子どもやパートナーに当たってしまうことも。家族に当たってもすっきりするわけではなく、その後さらに自己嫌悪に陥ってつらい気持ちになるでしょう。
子どもに当たってしまうと「自分は親に向いていない」と多くの人が自分を責めてしまいます。もちろん子どもやパートナーに当たるのは良いことではありませんが、子育てで疲れたときに目の前の家族に当たるのは誰にでもあること。あなただけがきちんとできていないわけではありません。
気分が沈みやすくなる
子育てに疲れると、イライラするだけではなく気分が沈みやすくなります。子育てしながら家事や仕事など膨大な量を完璧にこなせる人はいません。
本当は大変な中でできていることもたくさんあるはずです。しかし疲れていると、どうしてもできていない部分に目がいきやすくなります。
自分のできていないことや周囲がきちんとしてくれないことばかりに意識がいって「どうして自分ばかり…」と鬱々とした気持ちになりがちです。
子どものできないことばかりに目がいく
子育てで疲れたときには、イライラしたり気持ちが沈んだりするようになります。そうすると、ポジティブなことが目に入らず、ネガティブなことに意識がいきがちです。
子どものできていない部分ばかりが気になるようになると、さらに子どもにイライラしたり気持ちが落ち込んだりするもの。子どもの良い面やできていることが、見えづらくなってしまうのです。
育児疲れにはどう対処すればいいの?解消法をご紹介!
育児で疲れたときは本当につらく、さらに鬱々とした気持ちは子どもやパートナーにも影響を及ぼす場合があります。家族に当たる自分が嫌で、さらに落ち込んだり気持ちが落ちこんだりすることでさらにイライラして…と負のループに陥ってしまうことも珍しくありません。
ここからは、育児疲れの解消法についてご紹介します。負のループを断ち切って、気持ちを切り替えていきましょう。
しっかり睡眠をとる
疲れたと感じるときには、睡眠をしっかりとるだけで体も心もすっきりと見違えります。とはいえ、子育て中にまとまった睡眠時間をとるのは難しいものですよね。
まとまった睡眠時間がとれない場合、短い仮眠時間をこまめにとることを意識してみてください。日中子どもが寝ている時間に15~20分程度の仮眠をとれれば、ずいぶんと違います。
また、子どもの睡眠時間が整えば、一緒にゆっくり眠れるようになります。日中子どもを外で遊ばせたり、夜部屋を真っ暗にしたりしてメリハリをつけ、できる範囲で子どもの睡眠時間を整えるようにしましょう。
周りに協力をお願いする
育児、家事、仕事とさまざまなことを一人でこなすのには限界があります。疲れを溜め込まないためにも、周囲に協力をお願いすることが欠かせません。
実家やパートナーなどに頼るのが難しいケースもあるでしょう。自治体の支援事業やプロのヘルプサービスを利用するのも一つの方法です。
それほど大きな額をかけずに受けられるサービスも意外と多いので、ぜひチェックしてみてください。
ひとり時間も大切にする
気持ちをリフレッシュさせるためには、ひとりの時間が必要となります。周囲の協力や自治体、プロが提供しているサービスを利用して、ひとり時間を確保することが育児疲れの解消には効果的です。
特に日本では「親が子どもを誰かに預けるのはひどい」「無責任」といったプレッシャーがありますよね。しかし、自分の時間を確保するのはあなたのためだけではなく、子どもと笑顔で接するためでもあります。
子育て中は、関係のない人の目よりも家庭内の自分と子どもの幸せを優先して良いのではないでしょうか。
育児も家事も適度にがんばる
育児も家事も完璧にできる人なんていません。無理なことを自分に強いれば、当然ストレスが溜まって疲れてしまいます。すべてを完璧にこなすことは困難ですし、こなす必要はありません。
毎日できる範囲のことができれば合格点です。「育児も家事も適度に」「ほどほどに頑張れば大丈夫」と気持ちを切り替えるだけで楽になります。
自分にやさしくすることで、子どもやパートナーのことも大らかな気持ちで見守れるようになるはずです。
人と話して発散させる
不安やストレスは、一人で溜め込んでいるとどんどん大きくなってしまいます。人と話すことで、こまめに発散させましょう。
疲れているときに人と話すのは億劫になりがちですが、実際に気の合う人と話していれば楽しくなってくるものです。自分だけではなく、他の人も自分と同じように感じていたり悩んでいたりすることがわかれば、気持ちも楽になります。
人と話すことで「みんなそんなもの」とすっきりと前向きな気持ちになれるでしょう。ただし、疲れたと感じるときは、厳しいことをいう人ややたらとアドバイスしたがる人と話すのは避けたほうが賢明です。
イライラしたときには深呼吸する
イライラしたときには、一度考えるのをやめて深呼吸しましょう。大きく息を吸って吐き出すと、気持ちが落ち着きます。息を吐くときには、自分の中のネガティブな感情を吐き出すことをイメージしてみてください。
疲れてイライラしているときには、呼吸が浅くなりがちです。力んだり緊張したりしているときには、無意識に呼吸を止めていることも。深い呼吸は、自律神経を整えてくれます。日頃からゆっくりと深い呼吸を意識するのもおすすめです。
完璧を求めすぎない
「子育てはこうしなくては」「育児も家事も完璧にこなさなくては」という意識は、ここで捨ててしまいましょう。あれもこれも完璧にこなすことは不可能で、できないことをしようとすれば、自分を追い詰めてしまうだけです。
「こうでないと」と思っていることも、本当に正解かわかりません。すべてほどほどにこなせれば大丈夫。子育てで疲れたときには、状況を変えるためにもっと頑張るのではなく、手を抜けるところを探しましょう。やめたり手放したりしたらうまくいくことは、案外多いものです。
周りの子どもと比較しない
自分の子どもと周囲の子どもを比較することは、子どもにとってもあなたにとっても不要なプレッシャーとなります。それぞれの子どもは、持っている個性も違えば成長の速度も違います。
まったく違う人間を何かの基準を持って比べることは意味を成しません。「周囲の子よりできていない」と感じるのは、親の思い込みに過ぎないのです。他の子と比べるのでなく、その子自身を見てあげてください。難しいように思えて、実はとてもシンプルです。
外の空気を吸う
子育て中、家に引きこもってしまってはいませんか?忙しいのと疲れているのとで、気が付けば外の空気を吸えていないのはよくあること。締め切った部屋の中では空気が淀んでしまいます。知らずしらずのうちに、気持ちも沈んでいくでしょう。
子どもと一緒に少しお散歩するのも良いかもしれません。出かけるのが難しくても、窓を開けて大きく深呼吸するだけでも気持ちが前向きになります。新鮮な外の空気を体いっぱい取り込みましょう。
自分にご褒美を準備する
頑張った自分には、ご褒美を用意しましょう。子育ては、仕事と違って誰も見ていてくれません。いくら頑張っても褒められたり認めたりしてもらえず、悲しい気持ちになるものです。子育てを頑張っている自分のことは、自分が褒めてあげましょう。
おいしいご飯をデリバリーで頼んだり、おしゃれなお店のお菓子を食べたりするのも良いでしょう。欲しかったものを購入するのもおすすめです。子育て中は身なりが雑になりがちですが、キラキラしたアクセサリーや可愛いお洋服は気分を上げてくれます。
自分も一緒に楽しめることを考える
子育ての中で、自分が楽しめるポイントを見つけられれば強みになります。子どもと一緒に新しいことを発見したり、体を動かしたりすることを楽しめると良いですね。
子どもと一緒に楽しめることがないか探しながら、子育てしてみてください。楽しいことを探すだけでも、いつもの子育てから気分が変わるかもしれません。
大変ですが、一瞬一瞬が二度と戻らない大切な時間です。かけがえのない時間だと意識すれば、楽しいことも見つけやすくなります。
子育ては大変だけどうれしいこともある
子育ては大変ですが、その大変さを上回るうれしいこともありますよね。子どもがいることの幸せな部分に目を向ければ、疲れてつらい時間も気持ちを保ちやすくなります。ぜひ、子育ての中でも幸せを感じられる面に意識を向けてみてください。
子どもの成長
子育てに疲れたときは、子どもの成長に目を向けてみてください。子どもはものすごいスピードで成長します。ほんの数ヶ月で体格が変わり、昨日できなかったことが今日できるようになることも。
目まぐるしい子どもの変化は、疲れた気持ちを癒して明るい気分にしてくれます。
どんどん成長していく子どもの姿には大きな感動があり、子育てを頑張るパワーやモチベーションにもなるはずです。子育ては大変ですが、一瞬一瞬が子どもの成長と一緒にかけがえのない体験をしている瞬間でもあります。
自分の親としての成長
「育児は育自」という言葉があるように、子育てで成長しているのは子どもだけではありません。子育てするパパとママも、子どもと一緒に成長しています。
大人になってからまったく新しいことに挑戦する機会はなかなか巡ってこないもの。しかし、子育ては毎日が新しいことの連続です。親にとっても大変な挑戦をしているときなので「疲れた」と感じるのも当然ですよね。
大変さを感じるぶんだけ、自分も大きく成長しています。
家族がいるという実感
自分の子どもが傍にいることは、家族がいるという実感を与えてくれます。親にとって子どもは特別な存在です。何があっても守らなければと思う愛しい存在は、自分との強いつながりを感じさせてくれるでしょう。
元々は他人だった者同士が夫婦になって、そこに子どもが入ることで家族の絆がさらに強まるケースもあるかもしれません。
子どもが自分を必要としてくれる
子どもは一人では生きていけません。子どもにとって親は世界そのもの。心の底から頼りにしています。子どもにとって、親に見捨てられるのは何よりこわいことです。
自分を必要として求める存在がいることは、自分の価値を感じさせてくれます。自分を必要とする子どもの傍にいることは、生きる意味や力につながるもの。大変で疲れたと感じる一方で、充実感や満足感も得られるでしょう。
子どもの笑顔
子どもの笑顔は、他では感じられない幸せな気持ちにさせてくれます。子どもの笑顔を見れば、子育てで疲れた感覚も吹き飛んでしまうもの。子どもの笑顔を見たときの幸せな気持ちが、大変な時間やつらい気持ちを上回ります。
自分の子どもの笑顔は、他には代えられないものですよね。子どもがいなければ感じられない幸せを実感できる瞬間です。
「子どもが可愛くない…」そんな時期を乗り越え、見えてくるものとは?
子育てがつらい…。子どもが可愛いと思えない…。そんな風に感じる自分を責めてしまうかもしれません。しかし、疲れたときにネガティブな気持ちが沸き上がってくるのは自然なことです。しかし、苦しい時期を乗り越えた先には、子育てする前には見えなかった世界が見えてきます。
子どもがいる人生でよかった
多くのパパやママが育児疲れを体験するのにもかかわらず、子育てが落ち着いた後には「子どものいる人生でよかった」と考えている親がたくさんいます。大変なことも多いのですが、それを上回るくらい幸せな気持ちを体験できると考えられます。
子どもの笑顔や寝顔を見たときに、子どもがいることの幸せを実感する人が多いようです。子どもができたことで、夫婦の絆が深まったり両親が喜んでくれたりして、家族全体で幸せを感じられるケースも多く見られます。
あの頃の自分は頑張っていたという達成感
毎日疲れたと感じていたつらい子育てを乗り切った後には、達成感を抱けます。頑張った自分への記憶は、生涯を通して自分の自信となるものです。「あんなに大変な育児を乗り切ったのだ」という事実は、その後の人生にも自信を与えてくれるでしょう。
一度大変な経験をしたら、次に少し大変なことがやってきたときには心を強く持ってスムーズに乗り越えられるものですよね。子育てを通して成長することは、きっとその後の人生も良い方向に変えてくれます。
大変だったけどまた子どもを育ててみたい
多くのパパとママが子育てで疲れたと感じています。子育て中は、涙を流すことだって少なくありません。それにもかかわらず、2人目や3人目の子どもを作っている夫婦も多いもの。つらい期間を乗り切った後には「また子どもが欲しい」と思えることも多いのです。
成長した子どもを可愛いと感じられるようになれば、つらかった育児期間も幸せな思い出に変わります。今は考えられなくても、数年後にはまた子育てしたいと考えている自分がいるかもしれません。
自分を育ててくれた親への感謝
自分が子育てで大変な思いをすると、改めて親への感謝を実感します。親は、生まれたときから傍にいてくれて、自分のためにいろいろと尽くしてくれたことに対して当たり前になりがちです。口うるさくて鬱陶しく感じる時期もあるものです。
しかし、子育てを経験した後は「こんなに頑張って自分を育ててくれたのだ」と心から感じられるようになります。親からの無償の愛に包まれていることや親のありがたさを感じられるでしょう。
この先も家族を大切に思える
子育てで大変な思いをしたからこそ、家族が大切なものだと思えます。きつい思いや疲れた日々を過ごしながら育てた子どもの可愛さはひとしおです。育児に悩んでいた日々の記憶が、子どもへの愛しさをさらに大きなものにしてくれます。
「子はかすがい」という言葉がありますが、大変な子育てを一緒に乗り切ったことによって夫婦の絆が強いものとなることもあるでしょう。大変な子育てによってつながれた家族の縁は、より強く太いものとなります。
子どもはずっと子ども…だけど、いずれ巣立っていく
親にとって、何歳になっても子どもはずっと子どもです。しかし、親と子どもの関係はいつまでも同じものではありません。子どもの成長にともなって親との関わり方は変化していき、いずれは親のもとから巣立っていきます。
子育ては大変で「疲れた」「もう嫌だ」と絶望してしまう瞬間もあるでしょう。しかし、そのようなつらい時間もずっと続くわけではありません。そして、子どもと一緒に過ごす日々がずっと続くわけでもありません。子どもと過ごす時間は有限です。
今しかない瞬間だと思えば、大変な子育ての時間もかけがえのない時間だと思えるようになるかもしれません。子育てで疲れたときに「この時間は一時期のもの」と考えるのは、もうひと頑張りしようという励みにもなり、今の時間が大切なものなのだと意識を切り替える助けにもなります。
いつか今の大変さにも終わりがやってくる
子育ては大変です。毎日疲れたと感じて、気が遠くなってしまうもの。しかし、つらい期間には必ず終わりが来ます。
子どもが成長しても子育ては大変なのものですが、大変さの種類が変わっていきます。子どもの成長段階によって、子育ての仕方も子どもとの関わり方も変化します。今の状態が、ずっと続くわけではありません。
そしていずれ子どもは親のもとを巣立っていきます。親と子であっても別々の個人であり、それぞれの人生があります。ずっと一緒にいられるわけではありません。
今この瞬間がかけがえのない時間です。完璧にこなそうと思わなくて大丈夫。親がすべて完璧にこなさなくても、子どもは自分でも育つ力を持っています。肩の力を抜いて、子どもの成長を見守りましょう。
二度と戻らない子育ての時間。ぜひ大変さもうれしさもかけがえのない経験として楽しんでください。