

自分の意見を言えずにモヤモヤしてしまう…

「今日も自分の意見を言えなかった」「言いたいけど対立はしたくない」
言いたいことがあるのにうまく言えず、モヤモヤを抱える日々は本当につらいですよね。周りから「気にせず言えばいいのに」と言われても、そう簡単にはいかないからこそ苦しくなってしまうもの。頭ではわかっていても、「言えない自分」を変えられずにいると、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
もし、怖がらずに自分の思いを伝えられたら、今よりずっと心が軽くなるかもしれません。もちろん“言えない”要因は自分だけでなく、周りの状況や環境にもあるのでしょう。でも、言えない状態が長く続くと、あなた自身が苦しむだけでなく、いつの間にか自分を見失ってしまう危険も。
そこで今回は、「少しだけ勇気を出して変わりたい」「モヤモヤしている気持ちを解消したい」と願うあなたに、言えない状況を乗り越えるためのヒントをお伝えします。
言いたいことが言えない人の性格とは

言いたいことが言えずに悩む人は、「優しい人だね」と周囲から評価されることも多いでしょう。しかし、ただ“優しい”だけでは片付けられない、共通する性格の特徴があるようです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は「言いたいことが言えない」という悩みを抱えがちです。自己肯定感とは、ありのままの自分を認めて受け入れられる感覚のこと。
自己肯定感が高いと「自分は自分、他人は他人」と割り切って主体的に発言できますが、自己肯定感が低い場合は自信のなさから他人の顔色をうかがい、「相手に認めてもらうことで安心する」傾向が強くなってしまいます。その結果、言いたいことを飲み込んでしまいがちです。
対立を避けたい
「対立を避けたい」という気持ちが強い人も、言いたいことを言えない傾向があります。優しい性格の人ほど、相手と衝突することを必要以上に怖れたり、不安に感じたりすることも。
もちろん、はっきり言える人が対立を望んでいるわけではありません。ただ言わなければならない局面では、必要なことをしっかり伝えようとします。一方、「相手が怒ったらどうしよう」「場の空気を悪くしたくない」という思いが強いと、自分の考えを口にすることがどんどん難しくなります。
完璧主義で慎重になる
完璧主義な人も、慎重になりすぎて言葉を飲み込んでしまうことがあります。
一見、完璧主義な人は「自分の意見をはっきり言いそう」というイメージもあるかもしれません。しかし、完璧主義には「自分が決めた正解以外はすべて失敗」と捉えやすい特徴も。失敗を許せないために慎重になり、結果として言いたいことを我慢してしまうのです。
言いたいことが言えないままだとどうなる?

「言いたいことはあるけれど、言えなくても別にいいかな」と思っている人もいるでしょう。しかし、その状態を放置してしまうと、あなた自身が傷つき、人間関係にも悪影響が及ぶ可能性があります。
ストレスがたまる
言いたいことが言えずに我慢を重ねると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。
我慢している時間は、心がどこか苦しいもの。さらに「言えない自分」にガッカリしてしまうと、一層負のループに陥りがちです。こうして消化しきれなかった感情がどんどん蓄積されてしまうと、心が疲弊するだけでなく、日常生活にも支障が出るかもしれません。
人間関係が気まずくなる
言いたいことが言えない状態を続けていると、せっかくの人間関係も居心地が悪くなることがあります。
自分自身はもちろん、相手にも「本当は何か言いたそうだけど…」と気をつかわせてしまうことになり、会話が上辺だけになってしまうのです。その結果、お互いに心の内を言い出しづらくなり、気まずい空気が生まれてしまうことも。
自分の気持ちがわからなくなる
いつも相手に合わせてしまうと、自分が「本当は何を考えているのか」「どうしたいのか」を意識する機会が減っていきます。
「周りがこう言うから」と自分の本心を後回しにしているうちに、「自分がどう感じているのか」がわからなくなってしまうのです。自分を見失うと、ますます言葉が出なくなるという悪循環に陥りかねません。
思ったことが言えないときの悩みやストレスの解決法

「言えない自分から卒業したい」「溜まったストレスから解放されたい」──そう思ったときに、まず試してみてほしい方法をいくつかご紹介します。
小さなことから発言する練習をする
言えない自分を変えたいなら、最初は些細なことからでOKです。
いきなり大きな意見をはっきり言おうとすると、ハードルの高さに挫折してしまうこともあります。たとえば、人と会ったら自分から挨拶をする、会話のなかで「昨日こんなことがあって…」と少しだけプライベートを共有してみるなど、本当に小さなことから始めてみましょう。
そうやって少しずつ言葉に出していくうちに、「意外と大丈夫かも」という自信が芽生え、次第に自分の考えや意見を伝えられるようになっていきます。
言いたいことを紙に書き出す
言いたいことがあるのに口にできずイライラしたり、モヤモヤしてしまったりしたときは、紙に書き出して発散するのがおすすめです。
自分の考えや感情を“見える化”すると、頭の中が整理されてスッキリします。言いたいけど伝えられないときも、まずは文字にしておくことで「自分は本当はこう感じていたんだ」と再確認できるはず。言葉に詰まってしまうときにも役立ちますよ。
自己肯定感を高める

他人の評価に左右されることが多い場合は、自己肯定感を少しずつ育ててみましょう。
自己肯定感は、一朝一夕で高まるものではありませんが、「良い部分もダメな部分も含めて自分なんだ」と認めることから始めてみてください。ありのままの自分を受け止められると、周囲に合わせすぎることなく、自然に言葉が出るようになっていきます。
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深呼吸してリラックスする
いざ伝えようとしても、焦りや緊張で言葉が出なくなるときは、深呼吸をして身体をリラックスさせてみましょう。
「言わなきゃ」「声に出さなきゃ」と意識するほど、のどが詰まるように感じることもあります。そんなときは、ゆっくり息を吸って吐いてみてください。呼吸が整うと心も落ち着き、言葉が少しずつ出やすくなります。
伝え方を工夫する
どうしても「はっきり言う=相手を否定する」イメージがあると、言葉を発するのが怖くなりますよね。
しかし、伝える際に「相手を傷つけない工夫」をすれば、言いづらさはかなり軽減されます。たとえば、クッション言葉を使ってから自分の意見を言うなど、まずは「伝え方」を研究してみてください。あなた自身が罪悪感を抱きにくい形で発言できれば、少しずつ言葉を出すハードルが下がっていきます。
まずは小さなことから言ってみよう!

言いたいことが言えない人は、決して「小心者」なわけではありません。むしろ相手を大切に思うからこそ、自分の意見を言えずに苦しんでいる優しい人なのだと思います。
だからこそ、その優しさを自分にも向けてあげてください。言えないままでは、あなた自身がストレスでつぶれてしまうかもしれません。
大切なのは、いきなり大きなことを言おうとしなくてもよいということ。まずは小さなハードルをひとつずつ乗り越えてみましょう。ほんの少しずつでも前に進めば、あなたの心はきっと軽くなり、理想の自分に近づいていくはずです。自分の思いを大切にしながら、ゆっくりと自分らしさを取り戻してくださいね。