やりがいのある仕事とは?やりがいを構成する5つのこと&見出す方法

Edit by mayan

仕事にやりがいを見いだせない…

毎日仕事仕事仕事…、同じようなことを繰り返してPCに向かって気がつくと夜。SNSをのぞけば仕事を楽しんでいる人、仕事にやりがいを持っている人、プライベートのために頑張っている人…。どれにも当てはまらない気がするのは気のせい?

1日の大半、人生の大半を占める仕事。日々新たな職業や仕事が増える時代であり、仕事にやりがいを持って楽しんでいる人も増えていますよね。ふと自分を振り返ったときに、仕事のやりがいもなく楽しんでもいないことにうんざりしてしまうこともあるでしょう。仕事にやりがいを見いだせないことで、今後の将来やキャリアへの不安感も募ることがあります。

仕事でやりがいを見出せない私は、これからどうしていけばいいんだろう…?

そもそも、『やりがいのある仕事』とは?

「やりがいを持っていないと」「やりがいのある仕事がしたい」「仕事にやりがいを感じている」SNSなどではよく発信されますが、そもそも「仕事のやりがい」とは一体なんでしょうか。

仕事におけるやりがいは人それぞれ価値観が違いますが、以下のような例があります。

  • ありがとうと感謝されること
  • 困難な状況を解決できたとき
  • 失敗を生かし大きな成功につなげたとき

など、仕事においてのやりがいは人それぞれ。職業によっても違いますが、仕事を通して達成感や満足感が得られたときにやりがいを感じることがあるでしょう。自分にとってのやりがいを見つければ、仕事へのモチベーションにもつながります。

やりがいがあるのか、ないのかを判断するには、自分の今までや現在の仕事・担当し責任を持っている業務と向き合い、自分が今までどう対応してきたかとも向き合う必要があるでしょう。「やりがいのある仕事」と一言で言っても、正解や正しい仕事や向き合い方はないため、自分にとってのやりがいが見つけられるかどうかが重要です。

仕事にやりがいを見つけられない主な原因

それなりに楽しい、それなりにうまくやっている、今の会社や仕事が嫌いなわけじゃない。だけど「やりがいがあるか」と聞かれたら、言葉に詰まってしまう…。

やりがいは、自分で自覚するのも難しいことではありますが、中には「どんなに考えても仕事にやりがいを見つけられない」という人もいるでしょう。ここでは、仕事にやりがいを見つけられない主な原因をご紹介します。自分が仕事にやりがいを見つけられない理由に近いものを見つけてみましょう。

仕事内容が自分に合っていない

どんなに給与が良くて、関係性が良くても、仕事内容や業務内容が自分に合っていなければやりがいを感じるのは難しいでしょう。会社にいる時間、労働時間の大半は仕事であり業務です。ちょっとしたコミュニケーション時間や、ランチタイムのおしゃべりなどは、一時的な時間です。

人と話すこと・営業のように人を納得説得する力があるのにPC作業のみ、人とのコミュニケーションが苦手なのに営業など、やりがいではなく苦痛や負担、ストレスになってしまうでしょう。

どんなに頑張っても評価してもらえない

仕事は「できて当たり前」「やって当たり前」とされることも多いでしょう。しかし、大きなプロジェクトや大きな予算が動く仕事、頑張って進めた何かを評価されなければ、やりがいを見つけるのは難しいですよね。

頑張って勉強してテストで100点をとったのに「ふーん」と反応されるとやる気がなくなり、また頑張ろうという気が失せてしまうのと同じこと。

大人になると仕事で大きなお金が動いたり、さまざまな人とコミュニケーションをとったりする機会が増えます。いくら任された責任がある、任された仕事だといっても評価されなければ達成感も満足感も得られないでしょう。

上司や部下とうまくいっていない

仕事を円滑に進める上で、人間関係のスムーズさや良好さは欠かせない要素です。報告・連絡・相談をはじめとして、仕事を進めるのに人間関係がうまくいっていないとやりがいを感じるのは難しいでしょう。

気軽に話ができる環境や、進捗確認ができる関係性がないと仕事が滞ります。「どうしよう」「話しかけづらい」など、ためらっていることでその後の進行に関わり、さらに人間関係を悪化させる、という悪循環を生み出しかねません。仕事のやりがいには、一人ひとりとの関係・上司部下との良好さは必須ともいえるでしょう。

仕事内容が単調

世の中にはさまざまな職業があり、毎日違うことをする仕事もあれば毎日同じ作業や業務の仕事もあるでしょう。単調な仕事の方が向いている人もいますが、向いていない人にとって毎日同じことを繰り返す仕事はやりがいを見いだせず、退屈に感じてしまう人も多くいます。

単調であればあるほど、細かに気を配ることが必要です。毎日違うことをしたい・もっと自分の考えを形にする仕事をしたいと考える人にとって、単調な業務内容だとやりがいのある仕事とは言い難いでしょう。

自己成長できる気がしない

仕事をする上で自分自身が何かしらを学び、社会人として人間として成長したいと考えている人は多いでしょう。仕事を通して出会う人たちは自分が今まで出会ってきたタイプの人とはまったく違う人、似ているけれど考え方が違う人…さまざまなマナーや仁義、やり方や生き方に出逢います。

自分がこの仕事をしている上で、それらの恩恵を受け自己成長できると感じられなければ、やりがいにはつながらないでしょう。仕事を通して、自分自身が磨かれていく、自分自身が「いつかこうなっていたい、いるだろう」というビジョンが描けるかどうかもやりがいには重要な観点です。

出世する未来が見えない・キャリアアップできない

自己成長と同じく、この仕事を進めていく先の出世やキャリアアップが見込めなければやりがいを感じない原因につながるでしょう。出世やキャリアアップは、給与アップや待遇の良さにもつながり、誰もが目指すところです。しかし、会社の体質・体制・仕事の内容的に出世が遅いと感じる場合や、上司の出世がうまくいっていないのを目にする機会もあるかもしれません。そんな場面に立ち会うと、仕事をどんなに頑張ってもゴールのための第一通過点にも達することができない未来を描いてしまうでしょう。

今よりも給与を上げたい、仕事を少し部下と分けたいなど、出世したいなど、未来像を描けなければ、やりがいを持って仕事をするのは難しいといえます。

仕事にやりがいは必要か?不要か?

仕事はそこそこに進めているけれど、仕事はやりがいがないといけないの?仕事にやりがいって必須なの?

「仕事にやりがいを見いだせない」というと、まるで悪いことのようにイメージされがちですが、仕事のやりがいがないのが悪いわけではありません。中には、仕事を生活の手段として選んでいるため、こだわりもやりがいもとくにないと言う人もいるでしょう。

一方で、仕事にやりがいがあれば、高いパフォーマンス・より良い成果を期待でき、自分自身の可能性を広げることにもつながります。仕事に向き合う姿勢もポジティブなものに変わっていくかもしれません。今の仕事に対する向き合い方が変わることで、人生の歩み方や人生観が変わる可能性もあるでしょう。

人生を好転させたい、仕事へのネガティブな考え方を変えたい人には、仕事へのやりがいが必要といえます。

やりがいを構成する5つのこと

やりがいについて解説してきました。しかし、自分の仕事においてのやりがいは、何に重きを置けばいいのかわからない人も多いでしょう。やりがいは、人によって基準がさまざまです。同じ仕事をしていても、同じ人と付き合っていても、自分のやりがいと同僚のやりがいは違い、それぞれで大事にしているものが異なります。

ここでは、やりがいを構成する5つのことをご紹介します。自分がどこに重きを置いてやりがいを持ちたいか、やりがいとしてフォーカスしたいかを考える参考にしてみてくださいね。

業務内容

仕事の業務内容は、やりがいを構築する上で欠かせない要素でしょう。「この仕事の着地点はこうしたい」「ここでこんなふうに契約を取りたい」など、業務内容そのものに意義を持つことで、やりがいとなります。

  • 契約を取る
  • MTGで何かを決める
  • 予測されている数値以上の数字をだす

など、自分が目指すゴールや目標に小さなことを積み重ねていくことで到達できるものは、やりがいへとつながります。

他者からの評価

他者から認めてもらえることは、仕事に限らず嬉しいものですよね。人間は誰しも多少の承認欲求があります。それは「他者から認められたい」という気持ちであり、仕事で認められることで満たされることもあるでしょう。

他者からの「よく頑張った」という評価も、仕事をする上でのやりがいとなります。上司・同僚・担当した会社やクライアントなどからの評価は、自分の自信にもつながります。「もっと認めてもらおう」「またさらに良いものを提案しよう」など、やりがいを見つけられる要素といえるでしょう。

環境

ある研究で「自分が何をしても、状況は変わらない」という環境で、人は積極的な働きかけを起こさなくなるという結果があるほど、人は環境に大きく左右されます。周りに向上心を持っている人が多ければ自分も向上心を持ちやすく、なんとなくの人しかいなければとくに向上心を持つこともないでしょう。

またオフィス環境や、社内の人気関係なども環境状態の一つ。やりがいを持って働ける環境に身を置くのも、やりがいを構成する法法の一つといえるでしょう。

人間関係

人間関係は、やりがいに限らずさまざまな部分に影響します。メンタル・仕事の進捗・体調面などは、人間関係で大きく左右することがありますよね。やりがいを構築する要素として人間関係は重要です。

環境と同じく、人間関係一つで価値観や気持ちは左右されるため、人間関係が良好でなければやりがいを持つことは難しいでしょう。友人関係・仲間や同僚、恋人など、仕事においての人間関係だけに限らず、人間関係はさまざまな場面でやりがいにつながります。

キャリアアップ

キャリアアップは、やりがいを構築する上でも人生を考える上でも必要な要素です。給与、待遇、立場など、キャリアアップすることで変わっていくものは多々あります。どんなに頑張っても変わらないキャリアであれば、やりがいにならず仕事自体にもやる気を感じなくなるでしょう。

キャリアアップを視野に入れて仕事をすることはもちろん、キャリアアップできる道があることはやりがいを構築する上で大切な要素といえるでしょう。

仕事にやりがいを見つける方法

やりがいを構成する要素がわかっても、自分がやりがいを見つけられるかどうか「あ、これが自分にとってやりがいかも」と思えるかどうかは別物です。自分で仕事のやりがいを見つけるには、さまざまな方法があります。

ここでは、仕事にやりがいを見つける方法をご紹介します。自分にとってのやりがいが何かわからないときは参考にしてみてくださいね。

自分が楽しいと感じる業務を見つける

仕事の中にもさまざまな業務があります。

  • 書類確認・作成
  • 各部署との連携
  • お金周りの計算や在庫管理
  • 商談や営業
  • スケジュール進行

毎日行う業務の中で自分が「あ、好きかもしれない」「もしかしたら得意なのかも」と楽しさを感じるものを見つけましょう。人と話すのが好きな人、契約を獲得するのが好きな人、うまく動くように進行を管理するのが好きな人…さまざまな自分なりの楽しいがあるはずです。

適正診断を受ける

「楽しい業務なんてないけどな…」「むしろ今の職種や業務、合っていない気がするけど…」という人は、適正診断を受けてみるのもいいでしょう。適正診断は、その人の能力・適正・性格を定量的で客観的に測定するテストのことを指します。

「あなたはこういう作業が向いているかも」「こんな職業や仕事が得意そうだよ」などと診断してくれます。もちろん100%その通りではないかもしれませんが、自分の今の仕事への違和感ややりがいが見つけられないモヤモヤを解決できる可能性はあるでしょう。

目標を立てて取り組む

どのような仕事や業務であれ、目指すものがあることで仕事へのやりがいを見いだしやすくなります。一つの目標が達成できたら次の目標を立てる、を繰り返していくことで、スキルアップや仕事の効率化などにもつながるでしょう。

目標は大きなものから小さなものまでさまざまです。

  • 契約を取る
  • 今日中に資料作りを終わらせる
  • プレゼンで必ず採用される

など、自分がもっている業務内での目標を立て、それに向かって試行錯誤してみましょう。

自分の強みを書き出す

仕事をする上で自分の強みを活かすと、仕事は大きく変わり始め、やりがいも感じやすくなるでしょう。自分が「割と得意かも」「周りからよく頼られるのはこれだな」というものを書き出してみてください。

  • 人に気に入られやすい
  • 目上の相手でも臆せず話せる
  • いつでも第二・第三の案がだせる
  • 効率よく回せる
  • スケジュール調整がうまい

自分の得意が見つかると、仕事に活かしやすくなり自分の強みと相手の強みを交換し、効率よく仕事ができるでしょう。

転職を検討する

どうしても今の職場や仕事でやりがいを見つけられる気がしない、というときは転職を考えましょう。現代は終身雇用の時代ではなく、キャリアアップや環境を変えるための転職が当たり前の時代です。自分が求めているやりがいを持てそうな会社や職種を探し、転職を考えるのも一つの方法でしょう。

転職している中で今の会社や職業、業務内容の良さに気づくことがあるかもしれません。自分が置かれている環境に「これでいいんだろうか」と違和感を抱いたときは転職のサイトやエージェントなどで一度シュミレーションしてみるのもいいでしょう。

楽しい仕事に転職するのも一つの手段!

世の中に「辛くない仕事」は存在しません。何かしらの苦しみや辛さが隣り合わせになっているでしょう。やりがいや楽しさもない仕事は、人生の大半を占める仕事の時間が、苦痛で不安なものに変わってしまうのも時間の問題です。

自分が楽しいと思えそうな仕事、やってみたいと思える仕事、挑戦ややりがいを感じられそうな仕事に転職するのは悪いことではありません。一社に長く務める人もいますが、転職が当たり前の時代。自分軸で会社を選んで転職し、やりがいのある仕事に就くことで、豊かな人生をこれからも過ごしていける要素の一つになるでしょう。

仕事をしている自分を好きでいるために─

やりがいは「仕事をしているときの自分を好きかどうか」にもつながります。

やりがいも目標もなく、ただなんとなく仕事をし、ある程度の時間で帰り、家で過ごす。それが好きな人もいますが、やりがいもなく淡々と過ぎてしまう日々に嫌気がさし「何しているんだろう自分」と感じる人も少なくありません。SNSが発達し「仕事している自分が好き」という発信が増えたことで、焦る気持ちや疑問を感じた人もいるでしょう。

自分にとってのやりがいはなんなのか、仕事において何をやりがいにして今後どうしていくのかを考えるタイミングが今なのかもしれません。この記事を参考に、自分にとってのやりがいやこれからのあり方を自分と向き合って考えてみましょう。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。