仕事がつまらないとやる気が出ない…
毎日の仕事は、生きていくために必要だとわかってる。就活に転職にキャリアアップ…。人生のことを考えるタイミングはたくさんあるけど、そのたびに今の仕事のことを考えてしまう。今の仕事でいいの?仕事がつまらないと感じているのは私だけ?みんなは仕事のこと、どう思ってるの?
会社員であってもそうでなくても、「仕事がつまらない」と感じている人は少なくないでしょう。仕事がつまらないと感じてしまう理由にはどのようなものがあり、どうすれば良いのでしょうか?
仕事がつまらない、楽しくないときに起こるデメリット
仕事のモチベーションを保つ方法は人それそれですよね。仕事がつまらないと感じている人も多いですが、これらはネガティブな思考でもあり、感情や考え方に大きく影響します。仕事がつまらない、楽しくないときに起こるデメリットをご紹介します。
自己肯定感が下がる
仕事がつまらないと感じ続けると、自己肯定感の低下につながります。「なぜこんなことをしているんだろう」「この仕事をずっと続けてもいいんだろうか…」「なんでこんな仕事しかできないんだろう…」といった考えが頭の中を巡ります。
これらが毎日続くと「仕事をつまらないと感じてしまうのは自分に能力がないから」「自分で変えようとしないから」「こんな仕事しかできないから」と自分を卑下する思考につながり、自己肯定感が下がる要因となります。
ストレスが溜まる
好きな仕事や、やりがいのある仕事ではなくつまらない仕事であればあるほど、ストレスは溜まりますよね。仕事とストレスは切っても切り離せない関係ではありつつも、仕事がつまらなければそのストレスはさらに増すでしょう。
嫌々やる仕事、達成感がなく同じことの繰り返し…。仕事を一度つまらないと感じてしまうと、その後もストレスは溜まり続けていきます。
溜まったストレスを発散できなければ心身ともに疲弊し、仕事自体ができなくなってしまう可能性も少なくありません。
モチベーションの低下
自己肯定感の低下と同じく、モチベーションの低下にもつながります。仕事が楽しければ、新たに勉強したり、さらにスキルアップを目指したりと新しい目標を立て続けることになり、モチベーションを保ちやすいでしょう。
しかし、つまらないと感じていれば「この仕事を頑張った先の未来」を想像しにくく、モチベーションにつながりません。モチベーションが低下することで、すべてにおいてなあなあになってしまいがちです。
ピリピリした雰囲気が周りに伝わる
つまらないと感じてしまっている無気力さや、つまらないことによるピリつきは、自分が思っているよりも周りに伝わってしまいます。
人間関係において、常にピリついた雰囲気を纏っている人との関係性をうまく築いていくのは難しいでしょう。後輩や同期など、無意識のうちに気を遣わせてしまっているかもしれません。
スキルがなかなか身につかない
どんな仕事であれ、意識しながら行うことでスキルをはじめとする、仕事をうまく進める力が身につくと言われています。しかし「つまらないな」と思いながら仕事をしていると、身についた可能性のあるスキルを見逃してしまうことにもつながります。
たとえばデータ入力や、細々とした数字のチェックなどは大切な業務ですが、つまらないと感じてしまうことでいつまでもケアレスミスが続き、さらに仕事への意欲が削がれてしまいます。
仕事がつまらないと感じるときにやりがちなNG行動
仕事がつまらないことで無気力になったりイライラしたりした結果、ついやりがちな行動がいくつかあります。それらの言動は自分のネガティブな思考の要因や自己肯定感が下がる要因にもつながります。もしかすると無意識に行っているかもしれません。
仕事がつまらないと感じるときにやりがちなNG行動をご紹介します。
会社内で愚痴を言う
つまらない仕事が続くと、つい会社内で仕事の不満や嫌なところについて愚痴を言ってしまいがちです。しかし「壁に耳あり障子に目あり」ということわざがあるように、どこで誰が聞いているかわかりません。
自分たちはパーソナルなスペースで話しているつもりでも、上司や関係者がどこにいるかわかりませんし、誰から伝わるかわかりません。また、口にしてしまうと余計につまらない・しんどいとインプットされてしまいます。
やる気が出ないまま仕事をする
どんなにつまらない仕事であっても、目の前の仕事をしないわけにはいきません。とはいえ、仕事をつまらないと感じてしまうとやる気のないまま仕事を始めてしまいがちです。
やる気がないまま仕事を始めると、ダラダラと続けることになり、いつまでも仕事が終わらず、さらにつまらないと感じてしまうでしょう。
どんなにつまらないと感じていても、仕事は仕事と割り切ることも大切です。
無断欠勤や急な欠勤が増える
「仕事がつまらないから」という理由で無断欠勤や急な欠勤が増えてしまうのは、社会人として許されるものではありません。
仕事や会社は多くの人が関わって成り立っています。「つまらないから」とやる気が出ず、無断欠勤や急な欠席が増えると、部署や会社全体に影響する可能性もあります。
自分の評価の低下にもつながり、転職や異動などの際に不利になってしまうこともあります。
理由も考えずに転職する
転職が当たり前の時代ではありますが、理由を考えず転職してしまうのは、良いこととは言い難いでしょう。
理由も考えず転職してしまうと、キャリアアップなどにもつながりにくく、今後どうしていきたいかを明確にしづらくなります。転職を考えるのであれば、今の環境と今後どうしたいかについて慎重に向き合いましょう。
仕事をサボる
無断欠勤や急な欠勤と同じく、仕事をサボるのは社会人としてもNGです。仕事がどんなにつまらなくても、自分一人ではなく、周りも一緒に動いています。周りの人や、部署全体に関わることだと自覚しましょう。
また仕事を一度サボり始めると、ハードルが低くなりサボることに慣れてしまいます。仕事への向き合い方も雑になってしまい、クオリティも下がるだけでなく人間関係などにも影響してくるでしょう。
仕事が面白くない、退屈だと感じる原因とは
「仕事がつまらない」と言っても、さまざまな原因があります。仕事の内容・環境・人間関係など、仕事そのもの以外が原因であることも少なくありません。ここでは、仕事が面白くない、退屈だと感じる原因をいくつかご紹介します。
人間関係が良好ではない
仕事の環境だけでなく、自分を取り巻く環境も仕事がつまらないと感じる要因の一つです。人間関係が良好でない場合、仕事の内容を問わず、気分が落ち込みやすく、退屈さも感じてしまいがちです。
またコロナ禍で進んだ在宅業務を継続している場合、人との関わりを希薄に感じて仕事に対してやる気が出ない、退屈と感じる人が多い傾向にあります。
仕事内容に魅力を感じていない
仕事内容が単調な作業だったり、興味がなかったりするなど、仕事内容自体に魅力を感じていないことで仕事が面白くない、退屈だと感じている人は多いでしょう。
自分がやりたい仕事ばかりをできるわけではないと分かっていても、仕事の内容が魅力的ではないことで仕事に対する姿勢もネガティブなものになってしまいます。
上司からの評価が妥当ではない
仕事の評価は給与や待遇に直結します。自分の仕事内容や業務量に対して、正当に評価されないと仕事をつまらないと感じてしまうでしょう。
本来、正当な評価があればモチベーションにもつながり、今後について目標や行動計画を立てられます。しかし正当な評価がないことで「頑張っても無駄だ」と目の前の仕事へのモチベーションは下がり続け、仕事へ向かう姿勢は良いものとは言えなくなるでしょう。
自分のスキルと仕事のレベルが見合っていない
自分のスキルや経験と見合っていない仕事内容を割り振られていることが、仕事をつまらないと感じる要因かもしれません。
例えばスキルアップを望んでいるのにいつまでも新しい内容への挑戦がない、まだ転職したばかりなのにいきなりリーダーを任されるなどが考えられます。
現在のスキルとこれから目指していきたいものを踏まえて、仕事の内容はあっているのか見返してみましょう。
仕事量が多く、労働時間が長い
実際に対応できる仕事量は、人によって異なりますよね。成長を考えて量や時間を多少増やすことはあっても、キャパオーバーになるほどのものではないはずです。
しかし上司の采配や周囲のカバーなどで、作業を一手に引き受けてしまうこともあるでしょう。労働時間が増えてしまうことで、プライベートの時間や体力がなくなり切り替えがうまくいかなくなることも、仕事へのやる気を失う原因です。
仕事がつまらない…辛い気持ちを乗り越える9つの対処法
仕事がつまらない、退屈だと感じてもすぐに仕事を辞めたり転職したりすることは難しいですよね。仕事がつまらないと感じている現状を打破するには、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
辛い気持ちを乗り越える9つの対処法をご紹介します。
本気で働いて結果を出す
どんなにつまらない仕事であっても、一定の成果を出すことはできます。つまらないと感じることは仕方ないと割り切り、一度本気で取り組み、今までにない結果を出してみると、別の側面が見えてくるかもしれません。
本気で取り組み、結果を出すことで改めてつまらないと感じるのであれば、転職や異動を考えてみるのも良いでしょう。
仕事を他人事と思わない
「今、自分が辞めても代わりはいくらでもいる」と考えてしまいがちですが、そのように考えると、仕事はいつの間にか他人事になってしまいます。仕事をどんなものであれ責任感を持ち、自分ごととして捉えて取り組んでみましょう。
つまらないと感じる原因が、他人事のように仕事を行っているからという可能性も少なくありません。「自分がやらなければ」と、自分ごととして仕事に取り組んでみましょう。
競争できるライバルを作る
負けず嫌いな人は、競争できるライバルを作って仕事に打ち込むと、つまらない仕事も楽しいと感じる瞬間を見つけられるでしょう。
自分軸だけで仕事をしていると、ただ仕事をこなすだけになります。同僚や友人など、競争できるライバルを作り、切磋琢磨することを楽しんでみましょう。
休息をとる
以前は仕事を楽しめていたという人は、働きすぎで疲れが溜まっていることにより、仕事がつまらないと感じている可能性もあります。
「プライベートの時間があまり取れていないな」「最近眠りが浅いかも」など、体がサインを出しているのかもしれません。思い切って有給を取る、休日に予定を入れずにゆっくりするなどのほかに、仕事の際も適度に休息を挟みましょう。
身近な信頼できる人に相談する
身近に信頼できる人がいる場合は、相談してみるのも一つの対処法です。口にすることで、何につまらないと感じているかを整理できるかもしれませんし、第三者からの意見をもらえるでしょう。
自分がつまらないと思っていた部分を理解することで、つまらないと感じていた原因だけでなく対処法もわかる可能性もあります。
積極的に行動して難しい仕事に挑戦する
行動を起こさずに停滞していることが原因で、つまらないと感じているのかもしれません。積極的に行動し、難しい仕事や今までとは異なるやり方などに挑戦してみると、マンネリな状況を打破できるでしょう。
難しいことに挑戦しているときは他のことを考える余裕がないため、つまらないという感情と向き合う時間も少なくなるでしょう。
給料のためだと割り切る
アルバイトであっても会社員であっても、ある程度の仕事をしていることで安定して給料がもらえる状況です。自分のやりたいことを仕事にする場合、給与が少なく安定していないといった側面もあるかもしれません。
「仕事は生活のため」「お金・給与のため」と割り切り、淡々とこなすように気持ちを切り替えるのも一つの対処法です。
オンオフの切り替えを上手にする
仕事とプライベートの切り替えを上手に行うことで、仕事への姿勢を変えられる可能性もあります。
パソコンを使った仕事やリモート勤務も多くなってきた現代、常に仕事のことを考えてしまう環境になりつつああります。しっかりとオンオフを切り替えて「土日はパソコンを触らない」「◯時以降は使わない」など、仕事と上手に付き合いしましょう。
転職を検討する
さまざまな対処法がありますが、どれもしっくりこなくて、つまらないという感情が続いてしまう場合は、最終手段として転職を検討しましょう。
今の仕事の内容、給与や待遇などをしっかりと調べた上で、最適な選択を真剣に考えて向き合うことが大切です。ここでしっかり向き合わず「とりあえずつまらないからやめた!」となってしまうと、転職先でも同じことの繰り返しになってしまう可能性があります。
仕事が楽しい!と感じる人の特徴とは
仕事をつまらないと感じる原因や対処法をご紹介しましたが、一方で「仕事が楽しい」「仕事が生きがい」という人もいます。仕事がつまらないという人と、仕事が楽しいと感じる人の違いや、仕事が楽しいと感じる理由はどのようなものなのでしょうか?
やりたい仕事をしている
会社員だけでなくフリーランスなど、働き方が多様になっている現代。やりたいことや好きなことを仕事にしている人も増えています。
自分がやりたいことを仕事にしている人は「仕事が楽しい」と感じ、仕事をつまらないと感じている人とは仕事に対する姿勢が異なります。
やりたいことや好きなことが仕事になっている人は、その仕事を続けるためにやりたくないことさえも楽しめる傾向にあります。
業務環境が良好
たとえ仕事内容が好きなことや、やりたかったことではないとしても、業務環境や人間関係などが良好であれば、仕事がつまらないと感じることは少ないかもしれません。
業務内容のやりがいは置いておいて、フルフレックス制度や待遇、社内の風通しの良さなど「居心地の良い環境」であることで仕事が楽しいと感じている人もいるでしょう。
スキルを身に着けたいと思っている
中には現在の仕事をスキルアップやステップアップのための架け橋にしている人もいるでしょう。現在の業務でスキルアップを目指して転職や昇進などにつなげるというように、先のことを考えていると、仕事を楽しいと感じる瞬間も増えていきます。
今の業務がスキルに直結するのであれば「これを頑張ったら未来の私にプラスになる」など、スキルアップや未来の自分の好待遇などへとつなげられるでしょう。
周囲の人間を大切にしている
仕事の内容にかかわらず、周りの人を大切にしている人は仕事が楽しいと感じる瞬間も多いでしょう。周囲を大切にしていると、業務以外でも人間関係を良好に築けるでしょう。
仕事は嫌でも会社の人とのランチや休憩時間のおやつ交換が楽しみなど、人間関係を大事にしていると、つまらないと感じる仕事であっても楽しいと感じられる瞬間につながります。
素直に質問できる
新しいところに加わって間もないうちは、簡単に質問できるでしょう。しかし少し環境に慣れると「こんなこともわからないのか」と思われてしまうのでは、という心配から質問できずに過ごしてしまう人も少なくありません。
素直に質問できるとその場で疑問や不明点を解決できるので、結果的に業務への嫌悪感・不得意さを軽減することができるでしょう。
会社や環境自体に問題がある場合の対処法
仕事がつまらないと感じる原因が自分の中であれば、先に紹介した9つの対処法を試せます。しかし自分の感情だけではなく、会社の環境や解決できない人間関係が原因の場合もあります。
自分以外の問題であれば、自分だけではどうにもなりません。会社や環境自体に問題がある場合の対処法はどのようなものがあるのでしょうか?
上司や人事に相談する
仕事内容や、会社、環境面でつまらないと感じる要因がある場合、まずは上司や信頼できる教育係・人事などに相談しましょう。
上司や人事に相談することで、部署全体や自分に割り振られている仕事内容の見直しが行われる可能性もあります。自分だけではなく全体において、仕事量や方向性に見直しが必要なのかもしれません。
異動願いを出す
会社にはさまざまな業務があります。事務・営業・経理・秘書・管理など多くの部署で成り立っています。自分の仕事がつまらない、あっていないと感じているのなら、異動願いを出して業務内容を変えることも対処法の一つです。
仕事にも向き不向きはあるため、部署を変えたことで仕事への姿勢が変わるかもしれません。自分に合う部署があるかもしれないと考えて、異動願いを出せるか打診してみましょう。
仕事は仕事と割り切る
異動や上司への相談が難しい場合は、仕事は仕事として割り切って対応するのも一つの対処法です。やりたいことや好きなことを仕事にしていても、やりたくないことをやらなければならないタイミングは必ずあるでしょう。
仕事は給料をもらうためのものだと割り切ることで、つまらないことに悩まなくなる可能性があります。「仕事はこんなものだよね」と上手に割り切り、退勤後や休日を思い切り充実させましょう。
転職エージェントを活用してみる
転職を検討する段階に入った場合は、転職エージェントを利用してみましょう。転職を具体的に考えていなくても、第三者目線で自分のスキルや能力を評価してくれる場所は必要です。
転職エージェントは今までの経歴やスキルなどを踏まえ、さまざまな職種や業種の提案をしてくれるでしょう。それらを見比べてみると、自分が今どうすべきなのかを考えるきっかけになります。
転職する
転職エージェントに相談したり、さまざまな事情と向き合ったりした結果、仕事がやはりつまらないと感じたら転職しましょう。
会社の環境は、自分一人では変えることは難しいもの。仕事内容や業務内容によっては、異動願いや相談すらも難しいと感じてしまう人もいるでしょう。
転職が当たり前の時代であるため、転職に対する偏見や不利な状況は減っています。ただし転職する際は今の自分や仕事としっかり向き合い、最終出社日には今までの感謝を伝えられるようにしましょう。
仕事が楽しいと思えるのは当たり前のことじゃない!
仕事がつまらないと感じる私に罪悪感があったけれど、つまらない理由もその対処法もわかった気がするから、少しずつ考えていくことが大切なのかも。
自分のやりたいことが仕事になっていても、そうではなくても、生きていくために仕事は欠かせません。今仕事が楽しいと感じている人は、それらが当たり前ではないことを再確認し、今仕事がつまらないと感じている人は、それがなぜなのか原因を知っていくことが大切です。
目の前の仕事に対する自分の気持ちと向き合う日を作って、何が楽しいのか、つまらないのかを追求してみましょう。