夫婦円満の秘訣|仲良し夫婦でいるためのコツやうまくいかないときの対処法

Edit by 菜々子

仲良し夫婦の秘訣を知りたい!

いつも仲が良い夫婦、2人の口からは互いの愚痴なんて出てこない。どうしてあんなに夫婦円満なんだろう……?私も仲良し夫婦を目指したい。

あなたの周りにも、いつ見ても仲が良いおしどり夫婦はいませんか?仲が良い夫婦は幸せを身にまとっているようで素敵ですよね。円満な夫婦は喧嘩などしないのでしょうか?そんなことはありません。どんなに仲が良い夫婦でも喧嘩のひとつやふたつは経験しているものです。

喧嘩やすれ違いが生じても2人で乗り越えることで夫婦の絆は深まります。または、衝突が起きないように気をつけていることがあるのかもしれません。今回は夫婦円満でいるための秘訣や関係がうまくいかないときの対処法についてご紹介します。

仲良し夫婦でいるためのコツ

夫婦が仲良くいるためには、ちょっとした心がけや配慮が必要です。日常生活における些細な出来事にも夫婦円満でいるヒントが隠れています。次では仲良し夫婦でいるための秘訣についてご紹介します。

1. 感謝の気持ちをこまめに伝える

感謝の気持ちをこまめに伝えることは大切です。人は感謝されると嫌な感情は湧かないもの。感謝されることに対して、やってよかったと思えるでしょう。

何かしてもらったら「ありがとう」。料理をしてくれて「ありがとう」、家事をしてくれて「ありがとう」、日々の生活のなかに感謝の言葉を増やしてみましょう。親しき中にも礼儀ありというように、たとえ夫婦といえど、やってもらって当たり前だと思わずに、感謝の気持ちをこまめに伝えることで夫婦円満につながります。

2. スキンシップを大切にする

スキンシップは夫婦円満の大切な要素です。忙しい毎日でも、ちょっとした触れ合いが二人の絆を深めてくれますよ。

例えば、「おはよう」と言いながらの軽いハグ、テレビを見るときに自然と寄り添う、おやすみ前のキスなど、日常の小さな接触が心を温かくします。手を繋いだり、肩を揉んだりするスキンシップは、緊張をほぐし「あなたのそばにいるよ」という安心感をもたらしてくれます。

また、スキンシップをとると愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが脳から分泌されます。そしてそのオキシトシンは人との繋がりを深める効果があるといわれています。長く連れ添うほど「当たり前」になりがちですが、意識的にスキンシップを取り入れることで、何年経っても新鮮な愛情を感じられるのではないでしょうか。

参考:仙台赤門短期大学「教職員コラムリレー|オキシトシンの威力

3. 相手を尊重し、思いやりを持つ

「今日どうだった?」と聞かれて、嬉しく感じたことはありませんか?相手の話を心から聴くことは、最高の愛情表現です。

例えば、夕食後のリラックスタイムに、スマホを置いて相手の目を見ながら話を聞く。この何気ない時間が、実は大切な夫婦の絆を育んでいるんですよ。話を聞いてもらえると「私のことを大切に思ってくれている」と感じられますよね。逆に、何か作業しながらの「うん、うん」という返事だけでは、寂しさを感じてしまうもの。

相手の話に真剣に耳を傾ける、この小さな心がけが、お互いの心をグッと近づけてくれます。

4. 相手の話をしっかり聞く

相手の話をしっかりと聞くことは、夫婦関係の土台となります。なぜなら、相手の話に真剣に耳を傾けることは「あなたを大切に思っている」という最も強いメッセージになるからです。

例えば、夕食後のひと時に、スマートフォンを置き、テレビを消して、相手の目を見ながら今日あったことを聞く。この10分間の質の高い傾聴が、一日の疲れや不安を解消し、安心感と信頼を育みます。互いの言葉に真摯に耳を傾けることが、長年連れ添う夫婦の秘めた強さなのです。

5. 適度な距離感を保つ

「夫婦だから、2人で1つ」という考え方も素敵ですが、適度な距離感が夫婦の絆を深めることも多いんです。自分の時間や趣味を持ち、それぞれが充実感を得ることで、2人の時間がより特別になります。

例えば、週に一度は自分の趣味に没頭する時間を作る、友人との交流を大切にする、時には一人旅をするなど、それぞれの世界を持つことで新鮮な話題や経験が生まれます。そして夜に「今日どうだった?」と話せば、新鮮な話題で会話が弾みますよね。

お互いを尊重し、「あなたの世界」を大切にすることは、実は「私たちの世界」をより豊かにしてくれるのです。2人の関係が息苦しくならないよう、適度な距離感を意識してみませんか?

6. 喧嘩を長引かせない

夫婦喧嘩は時に避けられないものですが、大切なのは喧嘩の有無ではなく、その解決方法です。

感情的になったときは「今は冷静に話せないので、少し時間がほしい」と伝えてみましょう。翌朝、落ち着いた気持ちで「昨日はごめんなさい」と素直に謝ることで、関係は修復に向かいます。こうした小さな工夫が、実は関係を深める鍵となります。

喧嘩の後に適切に仲直りできると、むしろ以前より絆が深まることも少なくありません。怒りが収まらないと感じても、意識的に相手の良いところを思い出すと、自然と心が和らぐもの。喧嘩も2人の関係を成熟させる大切なプロセスと考え、できるだけ長引かせないように注意しましょう。

7. 夫婦の時間を確保する

夫婦の時間は夫婦仲を保つためにとても大切です。日々の忙しさに追われていると、同じ空間にいながら心が離れていくことがあります。質の高い2人だけの時間を意識的に作ることで、関係は深まっていきますよ。

例えば、子どもが寝た後の短い時間でも、お茶を飲みながらゆっくり話す。週末の朝は少し早起きして、静かな朝食の時間を共有する。月に一度は「デートの日」を設定するなど、小さな習慣が実は大きな幸せを育んでいきます。

「時間がない」と思っても、短くても心を込めた時間があれば十分です。2人の関係を育てる特別な時間を大切にすることで、日常の中にも喜びが増していくことでしょう。

8. 記念日やイベントを楽しむ

結婚記念日や誕生日など、特別な日を大切にすることは、2人の絆を深める重要な機会です。日常から少し離れて「私たちの日」を祝う時間は、関係を振り返り、感謝の気持ちを新たにする貴重な時間となります。

初デートのレストランで食事をしたり、プロポーズの場所でゆっくり過ごしたりするのも良いでしょう。豪華なことよりも、二人の思い出が詰まった場所や行事を大切にすると、より意味深い時間になります。「去年よりも今年のあなたを大切に思う」そんな気持ちを伝え合える特別な日を、2人のカレンダーに記して大切にしていきましょう。

9. 他人であることを忘れない

夫婦になると「この人のことはすべてわかっている」と思いがちですが、相手は一生「他人」であり、常に新しい一面を見せてくれる存在です。それを忘れないことで、関係はより豊かになります。

「いつもありがとう」と感謝の言葉を伝える、相手の意見や好みを尊重する、プライバシーを守るなど、「他人への敬意」が最も親密な関係を育みます。

長く一緒にいると「当たり前」になりがちな日常も、「この人は特別な他人」という視点で見ると、新鮮な気持ちで向き合えるもの。お互いを大切な「他人」として尊重する心が、長年経っても色褪せない愛情の基盤となるでしょう。

10. 家事や育児は協力しておこなう

家事や育児の分担は、現代の夫婦にとって大切なテーマです。どちらかに負担が偏ると、知らず知らずのうちに不満が溜まり、関係に影響することも。「これは私の仕事、あれはあなたの仕事」と厳密に分けるよりも、お互いの状況を見ながら助け合える関係が素敵ですよね。

例えば、料理が得意な方が作り、片付けは苦手な方が担当する。子どもの寝かしつけを交代で行う。疲れているときは「今日はちょっと大変だから助けてくれる?」と素直に頼る。

このような協力と感謝の積み重ねが、夫婦の絆を深めていきます。二人三脚で家庭を築く喜びを分かち合うことで、より温かな信頼関係が育まれるのではないでしょうか。

11. 愛情表現を言葉にして伝える

「言わなくても伝わるはず」と思いがちですが、愛情は言葉にするとより確かなものになります。

朝の「今日も素敵な一日になりますように」、帰宅時の「おかえり、待ってたよ」、何気ない瞬間の「あなたがいて幸せ」。こんな言葉は、忙しい日々の中で心に温かさをもたらしてくれます。

長く一緒にいると「わかってるでしょ」と言葉を省きがちですが、だからこそ伝える価値があるのかもしれません。相手の好きなところを具体的に伝えると「そんなふうに見てくれていたんだ」と嬉しい気持ちになるもの。小さな愛の言葉を日常に散りばめることで、何年経っても心が通い合う、温かな関係を育んでいけるでしょう。

12. 一緒に新しいことに挑戦する

新しいことに一緒に挑戦すると夫婦仲が深まります。毎日同じことの繰り返しで、少しマンネリを感じることはありませんか?そんなときは、2人で新しいことに挑戦してみるのも素敵です。

初めての体験を共有することで、思いがけない発見や喜びが生まれるもの。例えば、二人で料理教室に参加する、休日にハイキングコースを探索する、旅行先で地元の文化体験に挑戦するなど。「ちょっと難しいかも」と思うことでも、2人で励まし合えば楽しく乗り越えられるものです。

また、パートナーの新たな一面を見ると「まだまだ知らないことがあるんだな」と新鮮な気持ちになれますよね。日常から少し踏み出す勇気が、2人の絆をより深めてくれるのではないでしょうか。

13. 出会った頃や付き合った頃のことを忘れない

忙しい毎日の中で、ついつい忘れがちになるのが「なぜ2人が一緒になったのか」という原点です。たまには初心に戻って、出会いや恋愛時代を思い出してみましょう。

古いアルバムを眺めながら思い出話に花を咲かせる、初デートの場所を再訪する、「あのとき、こんなところに惹かれたんだよね」と語り合う。こういった時間は、今の関係に新鮮な気持ちをもたらしてくれます。

最初の「ドキドキ」や「大切にしたい」という気持ちを思い出すと、日々の小さなイライラも自然と和らぐものです。2人の歩んできた道を大切にし、時々原点を振り返ることで、これからの歩みもより温かく確かなものになっていきます。

夫婦関係がうまくいかないときの対処法

どんなに仲が良い夫婦でもうまくいかない時期があるものです。長く生活を共にしていれば、時にぶつかることは自然なことです。ここでは夫婦関係が難しくなったときの対処法をご紹介します。

1. 冷静に自分の気持ちを整理する

自分の気持ちを整理することは、夫婦関係の問題解決の第一歩です。なぜなら、自分の本当の思いを理解してこそ、建設的な対話が可能になるから。

例えば、イライラしているときは深呼吸をして一人になる時間を持ち、「なぜ怒りを感じているのか」「何が不満なのか」をノートに書き出してみましょう。感情が整理できたら、「私はこう感じている」という形で冷静に伝えることができます。感情的になっているときは一度立ち止まり、自分の気持ちと向き合うことで、対話の糸口が見えてくるものです。

 

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2. 相手の立場になって考えてみる

相手の視点から状況を見ることは、関係修復の鍵となります。なぜなら、同じ出来事でも立場が変われば見え方が大きく異なるからです。

例えば、「話を聞いてくれない」と感じても、相手は仕事のプレッシャーや体調不良など、別の悩みを抱えているかもしれません。「もし自分が相手の立場だったら?」と想像してみると、新たな理解が生まれることがあります。思いやりの視点を持つことで、不満や怒りが和らぎ、問題解決への道が開けるものです。相手を理解しようとする姿勢こそが、夫婦関係の危機を乗り越える力となります。

3. 夫婦の時間を意識的に作る

質の高い夫婦の時間を確保することは、関係の修復に不可欠です。コミュニケーション不足はすれ違いの大きな原因となります。

例えば、週に一度は「デートナイト」を設定する、子どもが寝た後の30分は二人だけでお茶を飲む、朝15分早く起きて一緒に朝食を取るなど、短い時間でも質を大切にしましょう。そうした時間には、スマートフォンを離れ、目を見て会話することを心がけます。忙しさを言い訳にせず、2人の関係に投資する時間を意識的に作ることが、夫婦の絆を取り戻す道筋となりますよ。

4. 相手を責めず、伝え方を工夫する

言いたいことがあるときは、きつい言い方をせず相手の気持ちに寄り添いながら伝えると良いでしょう。同じ内容でも伝え方によって相手の受け取り方が大きく変わります。

例えば、「あなたはいつも〜」という責める言い方ではなく、「私はこう感じる」という自分の気持ちを中心に伝えてみましょう。また、具体的な状況を挙げて「このときこう思った」と伝えると、相手も理解しやすくなりますよ。批判や非難の言葉は関係を悪化させるだけ。

相手の気持ちに配慮しながら、建設的な対話を心がけることで、互いの理解が深まり、関係の改善につながっていくでしょう。

5. ルールを決めてみる

2人の間にルールを設けることは、関係を整える効果的な方法です。なぜなら、明確な取り決めがあると感情的な対立を減らし、問題解決が円滑になるからです。

例えば、「喧嘩は寝る前に解決する」「不満は溜め込まず3日以内に伝える」「話し合いの際は相手の話を最後まで聞く」など、2人が守れそうなルールを話し合って決めてみましょう。

ルールは固すぎると逆効果なので、お互いの性格や生活リズムに合わせて柔軟に考えることが大切です。2人で決めたルールを守る過程で、互いを尊重する姿勢が自然と身につき、関係の安定につながっていくでしょう。

6. 相手の良いところを思い出す

夫婦関係がうまくいかないときこそ、相手の良いところを思い出してみましょう。困難な時期こそ視野が狭くなり、欠点ばかりに目が行きがちになりますよね。

例えば、「初めて会ったときに魅力的だと感じたところ」「日々の生活で感謝していること」「困ったときに支えてくれた思い出」などを思い起こしてみましょう。意識的に良い面に目を向けると、心が穏やかになり、相手への愛情が自然と湧き上がってくるもの。

人は誰しも長所と短所を持つ存在。パートナーの良いところを再発見することで、関係を見つめ直す新たな視点が得られるでしょう。

7. リフレッシュの時間を作る

夫婦仲がうまくいないときはリフレッシュの時間を作るのも良いでしょう。自分が心身ともに充実していることで、相手に対しても余裕を持って接することができるから。

例えば、好きな趣味に没頭する、自然の中で散歩する、友人とおしゃべりを楽しむなど、自分を癒す時間を意識的に作りましょう。一見、夫婦の問題解決から離れているように思えますが、自分の心に余裕があれば、相手の言動にも寛容になれるものです。

お互いが自分の時間を大切にし、リフレッシュした状態で向き合うことで、よりよい関係が築けるでしょう。

8. 友人や周囲の信頼できる人に相談する

友人や周囲の信頼できる人に相談することも夫婦仲がうまくいかないときにおすすめです。第三者は冷静に問題と向き合ってアドバイスをくれます。そのアドバイスによって俯瞰して夫婦関係を見直せるでしょう。また、話すことで心のモヤモヤを整理できます。言語化することで自分の正直な気持ちに気づくことがあるかもしれません。

友人や信頼できる人に相談することは、あなたの心を軽くしてくれます。自分では解決方法が見つけられないときは相談するのも手です。

何でも話せる仲良し夫婦を目指そう

仲の良い夫婦は、互いを認め合い尊重し合うコツを自然と身につけています。夫婦円満の秘訣を日々の生活に無理なく取り入れることで、関係はより豊かなものになっていくでしょう。

どんなに仲の良い夫婦でも時にはすれ違いが生じることがあります。そんなときこそ、今回ご紹介した方法を試してみてください。すれ違いや喧嘩を乗り越えるごとに、夫婦の絆はむしろ強まっていくもの。

互いにしっかり向き合い、粘り強く話し合うことで、一つひとつの問題を乗り越えていきましょう。人生の多くの時間を共に過ごす夫婦だからこそ、お互いを大切にし、理解し合いながら歩むことが、より充実した人生への道となるのです。

菜々子

Writer

外資系の客室乗務員や医療事務を経て、現在はフリーライターとして活動中。アメリカ在住、男の子2人のママ。多文化に触れた経験や、人の悩みに寄り添った経験を活かし、さまざまなテーマの記事の執筆を行う。