漠然とした不安の正体とは?将来に対する不安を打ち消す7つのヒント

Edit by Ryo

瞑想・マインドフルネスを行う

瞑想やマインドフルネスは、不安やストレスに対して高い効果を発揮することがわかっています。

マインドフルネスとは、過去や未来にとらわれることなく、今この瞬間に集中すること。忙しない現代の生活の中で、精神的なバランスを保つために必要なものとして重要視されています。

瞑想のやり方は意外と簡単です。居心地の良い場所に座り、一定時間深呼吸を繰り返しましょう。その際に、自身の呼吸に意識を集中させます。空気が体のどこを通るのか、どれぐらいの強さで呼吸しているか、観察するように呼吸に集中します。

最初はなかなかうまくいかないもの。しかし慣れてくるにつれ、心が落ち着いていくのを実感できるようになるはずです。

有酸素運動をする

漠然とした不安を感じるときには、運動してみるのも効果的です。特におすすめなのが、ジョギングやサイクリングといった「有酸素運動」。

有酸素運動によって「エンドルフィン」というホルモンが分泌されます。「幸せホルモン」とも呼ばれており、ストレスや不安感を軽減する効果が確認されています。

有酸素運動には、神経伝達物質のバランスを改善したり、睡眠の質を向上させたりと、他にもメリットがたくさん。

無理のないペースで、週に3日程度から始めてみましょう。自分を追い込むのではなく、楽しいと感じるレベルで運動するのが大切です。

リラックスする時間を作る

自分のためにリラックスする時間を作るのも、おすすめの対処法です。

漠然とした不安を感じるときは、精神的な余裕がなくなっている証拠かもしれません。仕事やSNSから一旦離れて、自分自身のための時間を作るようにしましょう。

本を読んだり映画を見たり、自分の好きなことをしながらリラックスすることで、精神的なバランスを立て直せます。

毎日忙しいあまり、自分の時間を取れていないという方も多いでしょう。不安を感じた時こそ、焦りは禁物。自分のために一旦休むのが、実はいちばんの近道かもしれません。

プロの助けを求める

ひとりで抱え込まず、専門家の助けを借りることも有効な手段です。

この記事でも様々な方法をお伝えしていますが、自分一人で不安に対処するのが難しいケースも珍しくありません。そのようなときは我慢することなく、専門家の力を頼ることが重要です。

プロのカウンセラーや医師に相談してみることで、より専門的な視点からアドバイスを受けることができます。特に精神的な負担が強い時は、なるべく早く手を打つことが重要になります。

気を紛らわせるより、不安の原因を解消することに努めよう

長く不安に苦しんだことがある方なら分かるかもしれませんが、不安から一時的に逃れるだけでは結局問題の解決にはなりません。

もちろんリラックスしたり気を紛らわしたりすることは、不安への対処法のひとつではあります。しかしそれだけでは、結局不安が消えることはありません。

なぜ漠然とした不安を感じてしまうのか、その要因をきちんと理解し、対処する必要があります。

しかしそれは、簡単なことではありません。不安をどうにかしようとする前に、まずはもっと自分自身について知らなければならない人が多いでしょう。

不安と向き合うことは、複雑な自分自身と向き合うことにもなります。

時には、不安と向き合い、自分を見つめよう

今回ご紹介した方法も、不安の本当の原因を見つけるための手段でもあります。今すぐに不安の根源と向き合うことは、人によっては負担が大きすぎるかもしれません。

今回ご紹介した方法を試してみれば、なぜ不安になっているのか、自分が何に対してどのように感じているのか、少しずつわかるようになるはず。

自分自身のことを理解するのは、実はとても難しいこと。自分では分かっているつもりでも、まだまだ分からないことや、未熟な部分がたくさん出てくるかもしれません。

しかしそのような自己理解も、あなたにとっては大きな成長のきっかけにもなります。言い換えれば、漠然とした不安を感じているときは、あなたにとっては大きな変化の合図かもしれません。

前向きになれるまで、一歩ずつ

まだまだ多くの人々が、「前向きに考えよう」「ポジティブになろう」とアドバイスしてくれます。しかし無理に前向きになろうとすることが、本当にあなた自身のためになるとは限りません。

ポジティブになることよりも、実は重要なことがあるかもしれません。強引なポジティブ思考は、裏を返せばネガティブな自分に対する否定でもあります。

まずは少しずつ、自分自身について理解を深めていく。そして自分自身のことを大切にする。自分自身の素直な思いや感情を大切にすることから、一歩ずつ進んでいきましょう。

 

Ryo

Writer

心理学部卒。金融系の正社員ライターとして勤務しながら、メンタルヘルスやライフスタイルといったジャンルでも執筆。珈琲は自分で淹れる派。