付き合っている相手と円満にお別れしたい…
人の気持ちは常に変化するものです。大好きで付き合った相手でも、時間の経過や状況の変化で気持ちに終わりが訪れることもありますよね。
ただ、2人の関係を終わりにしたいと思ったとしても、付き合ってきた人に別れ話をするのは気が重いもの。どのように切り出したらいいものかも迷います。
今回の記事では、円満に別れるための別れ話の切り出し方についてご紹介します。
別れ話をする前の準備ややってはいけないこと、別れたあとに気をつけたいことについても詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
別れ話をする前に準備しておきたいこと
別れ話をスムーズに進めるためには、準備をしておくことも大切です。勢いで別れ話を切り出しても、なかなか円満な別れに繋げるのは難しいでしょう。
お互いに納得のいく別れ話をするためにもまずは準備が必要です。別れ話の切り出し方について把握する前に、事前に準備しておきたいことを確認しておきましょう。
相手への不満や別れたいと思った原因を明確にしておく
まず、自分の中で別れたいと思った原因を明確にする必要があります。自分の中で考えがまとまっていなければ、相手にうまく伝えられません。
相手に納得してもらうためには、きちんとした説明が欠かせませんよね。自分にきちんと説明できない状態では、他人にうまく伝えるのは不可能です。
自分の中ではモヤモヤした気持ちがあっても、実際に相手に言葉にして伝えるのは難しいもの。あらかじめ、考えを整理しておきましょう。
頭の中だけで考えずに、紙に書き出してみるのがおすすめです。
会う頻度を少しずつ減らす
別れることを決めたのであれば、会う頻度を少しずつ減らしていくのがいいでしょう。
以前と比べて会う頻度が減れば、相手も自然とあなたの気持ちが冷めていることに気づくかもしれません。いきなり別れ話をされるよりも受け入れやすくなるでしょう。
また、頻繁に会っていた恋人と別れるよりも、あまり自分の生活に関わっていない状況の相手と別れるほうが、お互いにダメージが少なくなります。
いきなりすっぱり終わらせようとするのではなく、少しずつ離れていくほうがスムーズです。
同棲している場合は、解消後のことも考えておく
同棲している場合は、別居して付き合っている場合よりも少し複雑です。同棲を解消したあとにお互いがどのように生活するのかを考えて準備する必要があります。
自分1人で決められることではないので、そのことについても話し合わなければなりません。相手にも新しい生活への準備期間が必要なことを忘れないようにしましょう。
ただ「どうしよう」と切り出すよりも、ある程度あなたの考えをまとめておくことをおすすめします。自分の提案を固めたうえで、相手の意見を聞いて希望をすり合わせられるようにしておきましょう。
冷静に自分の気持ちの整理をする
付き合ってきた恋人と別れるのは、別れを決めた側にとっても寂しさや不安があり、負担がかかるものです。自分の気持ちを整理しておかないと、別れ話をしている途中で感情的になってしまうおそれがあります。
しっかりと自分の気持ちを整理して、冷静に対応できるようにしておきましょう。
別れ話を切り出される側は心の準備ができていないぶん、もっとショックを受けるはずです。円満に話を進めるためには、切り出す側が冷静でいる必要があります。
円満に別れたい…別れ話の切り出し方
円満に別れるためには、お互いに納得できる話し合いをすることが欠かせません。難しく思えますが、一つずつ丁寧に段階を踏んで切り出していけば大丈夫です。
ここからは、別れ話の切り出し方をお伝えします。
直接会って話す
別れ話をするときには、直接会って話すのが基本です。遠方にいて会えないなど、どうしようもない理由がないかぎりは、電話やLINEでの別れ話はおすすめできません。
LINEのメッセージで済ませられては、相手に誠意のないように感じられてしまう可能性があります。自分が雑に扱われたと思えば、ずっとわだかまりが残るでしょう。
また、お互いの表情や話し方がわかることも重要です。きちんとけじめをつけるためにも、できるだけ会って話をするようにしましょう。
「大事な話がある」と呼び出す
相手を呼び出すときには、大事な話がある旨を伝えておきましょう。いきなり別れを切り出されるよりも、ある程度覚悟していたほうが相手も話を受け入れやすくなります。
またいつものデートだと思われていると、緊急の用事が入ったときにキャンセルされてしまうかもしれません。先延ばしになれば、別れ話はどんどんしづらくなりますよね。
ダラダラと先延ばしにならないように、いつもとは違う大切な話がしたいのだということを相手にも理解してもらっておくことがポイントです。
結論から切り出す
別れ話は、結論から切り出すようにしましょう。言いだしにくいのはわかりますが、前置きを長くすると話の要点が伝わりにくくなります。
話の前置きが長いと言い訳のようにも聞こえて、自分の考えに自信がないようにも見えます。相手に納得してもらうには、あなたの気持ちが固まっていることを示さなければなりません。
最初にあなたの希望を理解してもらったうえで、考えや気持ちを聞いてもらったほうが相手も理解しやすいでしょう。
自分の考え、理由をきちんと説明する
別れ話は、別れたいことを伝えて終わりではありません。どうして別れたいと思うに至ったのかを、相手に説明する必要があります。
あなたにとってはずっと考え続けていたことでも、相手はそれを知りません。今まで言葉に出して伝えていないことは、相手はまったく知らないと思ったほうがいいでしょう。
恋人との別れは大きな選択です。納得してもらうためには、丁寧な説明が欠かせません。
ただ、自分の気持ちをわかってもらおうとすると感情的になりがちです。相手を責める形にならないように気をつけましょう。
冷静に伝えるために、しっかり自分の考えを整理して準備しておくことが大切です。
相手の話もしっかり聞く
自分の考えを伝えるだけではなく、相手の言い分もしっかり聞かなければなりません。
「もう自分の気持ちは決まっているのだから…」と相手の話に関心を向けなければ、相手の中でわだかまりが残ります。
あなたの気持ちが変わるかどうかではなく、相手が気持ちを整理するために相手にも考えを話す機会が必要なのです。
自分の気持ちを言って終わりではなく、相手の話にも最後まで真剣に向き合うようにしてください。
別れ話のときにやってはいけないこととは?
円満に別れるためにやるべき行動を取ろうとすることも大切ですが、やってはいけないことも同じくらい大切です。
ここからは、別れ話のときに避けるべきNG行動について説明します。
一方的に終わらせない
自分の気持ちが固まっていても、一方的に関係を終わらせるのはやってはいけない行為です。2人で築いてきた関係を終わらせるには、お互いの納得が必要です。
あなたは自分の気持ちを通してすっきりするかもしれませんが、自分の言い分にまったく耳を傾けてもらえず、勝手に結論を出された相手はやるせない気持ちが残るでしょう。
別れ話では、自分の気持ちをわかってもらおうと必死になりがちです。押しつけがましくならないように、注意しなければなりません。
自然消滅
別れ話を切り出しづらい気持ちはわかりますが、自然消滅させようとするべきではありません。きちんと話をしないで付き合っていた人の元を離れるのは失礼な行為です。
音信不通になったあなたを、相手は心配しながらしばらく待つことになる可能性があります。必要以上に相手の気持ちをかき乱す行為は避けるべきです。相手の時間を無駄にするのもよくありません。
時間が経って相手の気持ちが落ち着いたころに「失礼な彼女だった」と恨まれても文句が言えない別れ方です。
LINEやメールで別れ話をする
会えない理由がないかぎり、別れ話は直接会ってするようにしましょう。LINEやメールで済ませようとするのは、億劫な別れ話から逃げようとしているように感じられます。
最後に自分のために直接時間をとって別れ話をしてくれたかどうかで、あなたから相手への誠意の伝わり方も変わるでしょう。
自分のために最後まで丁寧に対応してくれたという事実が、相手の心の傷を和らげることもあります。
また、LINEやメールでは表情や話し方による気持ちが伝えられません。文章で伝えられる気持ちには、限界があります。
中途半端に優しくする
別れを決めたのであれば、中途半端に優しくするのはかえって相手のためになりません。
別れ話をするときは、相手に申し訳ない気持ちにもなるでしょう。しかし、別れは誰のせいでもありません。必要以上に引け目を感じないようにしましょう。
罪悪感や同情から優しくして期待を持たせれば、別れ話をスムーズに進められなくなり、最終的に相手のことを余計に傷つけるかもしれません。
失礼な態度を取ってはいけませんが、けじめのある態度を心がけるようにしてください。
別れたあとに気をつけたいこと
1度付き合って別れた関係というのは、とても繊細なものです。別れたあとにも、気をつけなければならないことがあります。
連絡をしてしまうのはNG
別れたあとは、自分から連絡しないようにしましょう。「友だちに戻りたい」「相談に乗ってほしい」と思ったとしても、それは振った側が決めることでありません。
別れたのに連絡を取ろうとするのは、相手が気持ちを整理しようとしている時間を邪魔することになります。別れを決めたのであれば、自分の都合で相手を振り回さないようにしましょう。
また、相手から連絡があったとしても、ヨリを戻す気がないのであれば期待を持たせるような態度を取らないように気をつける必要があります。
優しさと馴れ合いを混同しないようにしましょう。
共通の友人に細かく話すのは避けよう
共通の友人に、2人が別れたいきさつを詳しく話すのもおすすめできません。
相手にとって、友だちに知られたくないこともあるでしょう。細かい話をされては、友だちとの居心地が悪くなるおそれがあります。
誰かに話を聞いてもらいたいときには、共通の友だちではなく、自分だけの友達を選びましょう。
円満に別れるには、前後の行動も大切!
円満に別れるためには、準備の段階から別れたあとまで丁寧に対応する必要があります。時間をかけて築いてきた2人の関係をきれいに終わらせるためには、別れるときも同じようにそれなりに時間がかかるものです。
別れ方を雑にすると、これまでの楽しい思い出まで相手にとってつらいものになってしまいかねません。お互い好きになって一緒にいたのに、相手にとって嫌な存在になったり憎まれたりするのは悲しいですよね。
相手の気持ちや思い出を守るためにも、最後まで相手と丁寧に向き合うようにしましょう。