疎外感を感じる…孤独を感じやすい人の特徴や心理|疎外感を乗り越える方法

Edit by 羽莉花南

疎外感で押しつぶされそう…どうすればいいの?

周囲にうまくとけこめない…。誰からも必要とされていない気がする…。そんなふうに感じるとき、どうすればいいかわからず押しつぶされそうな気持ちになります。

決定的な出来事があるわけでもなく、周囲の人と自分の考え方や価値観にズレがあるように思えて、理解者が誰もいなくて疎外されているような気分を感じることがあるかもしれません。

疎外感を抱くと、自分で自分を苦しい状況に追い詰めてしまいがちです。

今回の記事では、疎外感を抱きやすい人の特徴や強い疎外感によるデメリットについて解説します。乗り越える方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

疎外感とは?

疎外感とは、たくさんの人がいる中で自分だけが排除されていると感じることを指します。

たとえば、「みんなに嫌われている」「避けられている」と感じるのは疎外感を抱いているときです。あるいは、「自分は必要とされていない」「いてもいなくても同じ」と自分が評価されていないことに疎外感を抱くケースもあります。

また、自分だけがみんなの考え方や価値観と合わないときにも疎外感を抱きます。

孤独感と似ていますが、孤独感は「自分は一人だ」という感情であるのに対して、疎外感は「大人数の中で自分だけが排除されている」と感じるものです。

たくさんの人の中にいても、孤独や寂しさを感じる状態を指します。

孤独や疎外感を感じやすい人の特徴や心理

疎外感を抱きやすい人には、共通して見られる特徴があります。特徴を知ることで、乗り越えるためのヒントとなるでしょう。

まずは、疎外感を抱きやすい人の特徴や心理について見ていきましょう。当てはまるものがないかどうか、ぜひチェックしてみてください。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は、いつも「私なんて」と考えてしまいがちです。最初から自分の中で「こんな自分は受け入れられるわけがない」という前提があり、少しでも周囲との違いを感じたり輪に入れなかったりしたときに「やっぱり!」と疎外感を抱くことになります。

また、自分が周りと違うことに対して「自分が間違っている」「みんなとうまくやれない私が悪い」と自分を責める傾向があります。そのことが、ますます疎外感に拍車をかけることになるのです。

受け身姿勢が癖づいている

いつも受け身の姿勢で控えめな人は、自分の意見を言えないまま、周囲の輪に入れなくなることがあります。また、おとなしい人は、自分がされて嫌なことに抗議できず、ストレスを溜め込んでしまうことも。

そのようなことが続くと、だんだんと周囲と仲良くなれないことにストレスを感じて疎外感を抱くようになるでしょう。「自分は大切にされていない」と追い込まれた気持ちになるケースも考えられます。

周りの目を気にする

自分が評価されないことに悩むのは、周りに認められたいという願望を持っているからです。人からどう思われているかを気にしていない人であれば、「自分が排除されている気がする」と悩むこともありません。

みんなから嫌われたくないと思っていて人目を気にしているからこそ、疎外感を抱くことになります。人から好かれたいと思う気持ちが強くなりすぎて、過度の心配やストレスに繋がっていることが考えられます。

ネガティブ思考が強い

いつもネガティブな考え方をしていると、ちょっとしたことでも自分が周りから嫌われていたり避けられたりしていると思い込みがちです。

相手からすると深い意味のない言葉や態度でも、自分を責めたり避けたりするもののように受け取ってしまうことがあります。

自分と周囲の意見が違ったときなどにも、深刻に受け止めてしまいます。他の人が「まぁいいか」と流せるような状況でも、ネガティブに捉えて疎外感を抱くことがあるでしょう。

一人になることが苦手

一人になりたくないと思っているからこそ、人から受け入れられないことを恐れて悩むことになります。疎外感を抱いて苦しむのは、みんなの輪から外れたくないという気持ちの裏返しです。

また、一対一の人間関係なら大丈夫だけれど、大人数になるとどう振る舞っていいかわからないという人も少なくありません。一人にならないために「みんなと良い関係を築かなくては」というプレッシャーに押し殺されている可能性があります。

疎外感を強く感じてしまうと起こるデメリットとは

疎外感が強くなると、あなたの生活の妨げとなることがあります。ここからは、強い疎外感を抱いたときに起こるデメリットについて解説します。

ストレスが溜まる

「自分はみんなから嫌われている」「誰からも必要とされていない」と考えるのは、誰にとっても気持ちのいいものではないはずです。

ネガティブな感情をずっと抱えている状態は大きなストレスがかかります。疎外感が強くなると、自分で自分を追い詰めてしまうことになるのです。

ストレスが溜まった状態だと思考もネガティブになる傾向があります。通常なら冷静に受け止められるようなことも、深刻に考えてますます疎外感を抱くことになるケースも考えられます。

集中力が下がる

疎外感を抱いて、周囲からの見られ方を気にしていると集中力が下がります。本来集中力を向けるべきところから意識が逸れてしまうため、ミスをしたり後悔する行動をとったりすることも増えるでしょう。

失敗するとますます自分がダメに思えます。さらに周囲からも責められているように感じ、悪循環に陥ってしまいます。

自分に自信が持てなくなると、さらに気にすることや悩みが増えて、集中すべきことに集中できなくなるかもしれません。

モチベーションが維持できない

「自分は評価されていない」「いてもいなくても同じ」と思っていると、物事に対するモチベーションを維持するのが難しくなります。

「一生懸命頑張っても、どうせ自分のことは誰も認めてくれない」と感じると、何を目標として頑張ればいいのかわからなくなりますよね。

前向きなモチベーションがないと、自分を振るい立たせるのは難しいものです。

本来のパフォーマンスが発揮できない

疎外感を抱くことによるストレスの増加、集中力やモチベーションの低下から、本来のパフォーマンスが発揮できないケースも少なくありません。

そうすると、自分でも「私の能力はこの程度」と思ってしまい、ますます疎外感を抱くようになるおそれがあります。

疎外感を乗り越える方法

強い疎外感を抱いたままでは、なかなか自分らしい生き方ができません。

最後に、疎外感に苦しむ状況を乗り越えるための方法についてご紹介します。ぜひできそうなものから、試してみてください。

コミュニケーションを大切にする

疎外感を抱きそうになったときは、周囲の人と丁寧にコミュニケーションをとることを心がけてみてください。

「周りからこう思われている」というのは、自分一人で勝手に思い込んでいる場合も多いものです。周囲の人が考えていることを、勝手に決めつけて悩んでいる時間はもったいないですよね。

周りに嫌われていると思い込んでいると、自然とあなた自身の態度もそのようになってしまい、自分で自分を追い込む状況を作ってしまいかねません。

自分の意見を相手に伝えることで、解決できることもあります。人と話すこと自体がエネルギーに繋がることもあるでしょう。

周囲の言葉を真に受けない

周囲の話に耳を傾けることは大切ですが、すべての言葉をそのまま受け止める必要はありません。人にはそれぞれの考え方や価値観があります。「自分は自分」と切り離して考えることも大切です。

また、あなたと違う意見を周りが持っていたとしても、あなたを排除しようとしている訳ではありません。「ぞれぞれの考え方がある」と気楽に受け止めましょう。

似たような意見を持っている人同士でも、まったく同じ考えを持っているということはありません。みんな考えが違うと思えば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

疎外感を感じる原因を知り、対策を考える

疎外感を抱くのには、それぞれに理由があるはずです。みんなの輪に入れていないと悩んでいるのであれば、自分から歩み寄る努力も必要でしょう。

自分と周囲の考え方が違うことに悩んでいるのであれば、自分と周りを切り離して考える必要があるかもしれません。

原因がわかれば、自分がどう動けばいいかが見えてきます。

あなたが疎外感を抱いている原因をよく考えたうえで、どうしたらいいかを考えてみましょう。

集中できる物事を見つける

人との関わり以外でも、集中できる物事を見つけるのがおすすめです。他にやるべきことや趣味を持つことで、「自分には居場所がある」と思えます。

一つのコミュニティだけがあなたの世界のすべてになると、そこでうまくいかないときに疎外感を抱きやすくなります。

疎外感を抱くときには、視野が狭くなっていることが多いものです。ぜひ自分の世界を大きく広げることを意識してみましょう。

自分を大切にする

疎外感を抱きやすい人は、周囲の目を気にしすぎて自分のことを後回しにしがちです。まずは、あなた自身が自分のことを大切にしてあげてください。

自分で自分を大切にできるようになると、周囲を過度に気にすることはなくなります。また、自分のことを大切にしている人のことは、周囲も大切に扱うようになるものです。

周囲とうまくやりたいと思ったときには、実は自分を大切にするのが近道となるのです。

疎外感を感じるとき、自分を責めずに気持ちを切り替えよう!

疎外感を抱いているときは、苦しくてつらいですよね。どうしたらいいのかわからなくて、絶望的な気持ちになることもあるでしょう。

しかし、疎外感は自分自身で作り出した思い込みに過ぎません。自分次第ですぐに切り替えられるものであることを知っておくだけでも気持ちは楽になります。

無理をしてみんなに好かれようすると自分を押し殺せば、結果として人とうまくやれない事態になることも。

無意識に自分を責めている人も少なくありませんが、自分で自分を責めているとなかなか苦しい状況から抜け出せません。

どうしたらいいかわからないときには、まずはあなた自身を大切にすることを意識するようにしてみてください。自分を大切にしていれば、自然と疎外感やストレスから解放されて、自分らしく生きられるようになるでしょう。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。