人と話すのが苦手…会話するのが苦手になった…
会話はコミュニケーションの要であり軸だ。わかっている。だけれど、いつからか私は会話をするのが苦手になっていた。誰とも話せていた私はどこかに隠れ、誰とも話せない私が顔を出している。「コミュニケーションがとりずらい」「あの人喋らないよね」そう言われていることもわかっているけれど、私だってどうしたらいいかわからない。
会話でしか得られないものもあるとわかっているけれど、人と話すのが苦手な私はこれからどうすればいいの?
会話はコミュニケーションの始まりですが、人と話すのが苦手という人は近年増加傾向にあります。ここでは、人と話すのが苦手になっている原因や、会話が苦手な人の特徴、克服方法や練習の仕方などをまとめてご紹介します。
会話が苦手な人の特徴とは
学生だけではなく社会人になっても、人前での発表や面接する機会がまったくないわけではありません。面接なども一方的なものではなく、会話なのです。面接や発表が苦手という人は少なくありませんが、普段から会話が苦手ということもあって、うまく話せないのかもしれません。では、そんな会話が苦手な人には、どのような特徴があるのでしょうか?
緊張してしまう
会話が苦手な人は「人と話すことに緊張してしまう」と感じていることが多く、誰との会話であっても緊張してしまい、自分らしく話せなくなってしまいます。常に大舞台に立つような緊張感が続く人も多く、友達であっても上司であっても同じように緊張してしまい、人と話すのが苦手と感じている人も。
緊張する原因はさまざまですが「私の声変じゃないかな」「話の内容あってるかな」など、聞いている方が気にしないことまで気にしていることも少なくないでしょう。
自分に自信がなく、相手の反応を気にしてしまう
人と話すのが苦手な人のなかには、自分に自信がなく自己肯定感が低いことで、話す内容・会話コミュニケーションをとるのに気にする部分が多い人もいます。
自分に自信がないことで「こんな話誰も聞きたくないだろうな」「こんなこと言っても大丈夫かな」などと考えてしまい、会話をするまでに時間がかかります。周りや相手が、話が上手いか下手かなどは関係なく聞いていても相手の反応をまず考えてしまい会話にならない・参加できないことも少なくありません。
相手がいるということを意識していない
人と話すのが苦手な人は「人に向けて話している」ことへの意識が薄い傾向にあります。会話はキャッチボールなので、話を聞く・理解する・返すと言うフローですが基本です。しかし、これらが意識できないと壁に向かって話をするように一方的に話をしてしまいます。すると相手が疲れ、人との話がうまくいかないと感じるのです。
大きな舞台などであれば「目の前の人を野菜だと思ってリラックスしてスピーチする」のは有効ですが、会話であれば相手は人間で自分の発した言葉に対して何か感想を持つのだ、ということを意識した方がよいでしょう。
人と接する機会が少ない
コロナ禍以降、在宅勤務が増えていたりオフィス内でも自ずと「無駄に話さない」空気があったりと、人と接する機会が少なくなったことで、人との会話が苦手に感じるという人は増えつつあります。
人と接する機会が少ないと「どうやって話していたんだっけ?」「何をどう伝えたらいいんだっけ?」と考えてしまい、会話するまで時間がかかるということも少なくありません。
相手と目を合わせようとしない
「目を見て話すのが苦手なんです…」という人は、一定数いますよね。相手の目を見て話しましょう、と幼い頃に教わりますが、これらが苦手なことで相手との会話がうまくいかず、人と話すのが苦手につながるケースも少なくありません。
相手と目を合わせるのが苦手、合わせようとしない人は、相手にも話の意図が伝わりにくいだけでなく、相手に少し不信感を与える要因にもなります。
プライドが高い
人と話すのが苦手な人の中には、一見関係なさそうな「プライドが高い」という特徴が要因になっている人もいます。
プライドが高い人は人からの見られ方を気にする傾向があるため、話の中で自分を大きく見せる嘘を言ったり話に途中で割って入ったりと会話を止めてしまうことも。
完璧主義のような部分があるので、会話すらも他の人に完璧に見られたいと意識が働いてしまい、会話がうまく成り立たず相手を疲れさせるだけになってしまうこともありがちです。
プレッシャーを感じている
緊張してしまうことにもつながりますが、会話へのプレッシャーを感じてしまう人も少なくありません。
「何か面白いことを話さなくちゃ」「相手が嫌がらないことを聞かなくちゃ」「気に入りそうなこと、よく思われそうなことを…」など、人との会話に対するプレッシャーが強く、会話が苦手に感じてしまいます。
本来、ラフな会話のラリーを相手が望んでいても、自分なりに考え込んでしまい、それが会話の正解かどうかを気にする傾向にあります。
会話や喋るのが嫌い…どうなってしまうの?
「なるべく人と話さない仕事がいいな」「人と話すことが少ない部署がいい」など、今は人と話す機会が少ない仕事も増え在宅で月に数回のミーティングで済むような仕事も少なくありません。しかし、コミュニケーションの基本ともいわれる会話が怖いまま・嫌いなままだとどうなってしまうのでしょうか?
対人関係をうまく築けない
会話ができないことの大きなデメリットは対人関係をうまく築けないことです。「人との関係を築けなくても困らない」と考える人もいますが、対人関係を築けないと相談ができない・仕事などの進捗に影響が出る・情報の共有が不足するなどの不利益が起こります。
また、人からの評価はマイナスのものだけではなく、これからの自分を成長させてくれるプラスのものも含まれます。対人関係がないと自分自身の成長も促せないでしょう。
自分に有益な情報を得る機会が減る
対人関係にもつながりますが、話の中・会話の中で自分に有益な情報を得る経験をしたことがある人は多いでしょう。
会話が苦手・人と話すのが苦手な人はそれらの情報を得る機会が遅くなる・減るなどのデメリットにつながります。職業によっては人との会話で生まれるアイディアなどもあるでしょう。人と話すのが苦手な人は、それらの機会を失っていることにもつながっているのです。
自分の殻に籠ってしまう
自分なりのルールや自分なりの考え、やり方を持つのはとても重要です。しかし、自分の殻に閉じこもっていては、自分の考えや方法すらもアップデートできる機会が減ってしまうでしょう。
会話や人と話すのが苦手な人は「どうせ話を聞いてくれないだろうし」「今までこれで文句言われたこともないし」など、自分の殻にこもって時間を過ごします。自分の殻に籠ることも時には大事ですが、常態化しどんどん人との繋がりが絶たれる原因になります。
周りの意見に耳を貸さなくなる
周りの意見に耳を貸さないのは強情で頑固なイメージが先行しますが、実は人と話すのが苦手な人や会話が苦手な人にも起こりやすい現象です。
話すのが苦手ゆえ、他の人がどう思っているか意見を求めたり、周りの意見を反映することを億劫に感じたりと、周りからの意見に否定的な側面があります。話すのが苦手なので、そもそも意見を求めることができないため周りからも「あの人勝手だよね」という印象を持たれてしまう人も少なくありません。
ネガティブな思考を持つようになる
人と話すのが苦手な人は、ポジティブな考えに触れることもなければ、ネガティブな思考に触れることもなさそうだと思う人もいるでしょう。しかし、ネガティブな考えは何も刺激がないと生まれてしまいがちです。
誰とも話せない、うまく話ができないと愚痴や相談もできないため、叱られる・選考などに落ちる・思っていたよりも反応が少ないなどのネガティブなエネルギーがそのまま思考に反映されます。「どうせ自分なんて」と卑下するようになり、仕事や日常生活にもつながってしまう負のループに陥りがちです。
周りから怒っていると勘違いされる
あまり話さない人に対して「なんで怒っているんだろう」「なんか機嫌悪そうだな」と思った経験は誰しもありますよね。同じように、自分も周りから怒っている・機嫌が悪いと勘違いされているのかもしれません。
会話やコミュニケーションを積極的にとる人であれば「え!そんな怖い顔してた?」など弁解できますが、話すのが苦手な人や会話が苦手だとそのような誤解を解くことも難しいでしょう。そのため周りからは「なんかよくわかんないけど怒っている人」といった印象を持たれてしまうことも少なくありません。
言葉を発する機会が減る
在宅勤務が増えていることで、口数が少なくなるというニュースも見かけますが、話すのが苦手・会話が苦手な人も言葉を発する機会が少なく、いざ話そうとするとうまく言葉が出てこないという現象に陥ってしまいます。
言葉や会話は、練習しないと出てこないもの。長い間話していないと英語を忘れてしまう、というのと同じく母語であっても常日頃触れていても、発していなければいざという時には出てこないのです。
人と話すのが楽しくなった!9つの克服方法
「言いたいことはわかるけれど、やっぱりなんとなく苦手意識が…」と感じる人も少なくないでしょう。では、会話を楽しいものにするには、人と話すのが楽しくなるにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは、実際に会話が楽しくなったと感じられるようになる9つの方法をご紹介します。できそうなものを選んで実践してみましょう。
話すのが苦手なら、聞き手になってみる
話をするのが苦手・会話が苦手だけれどコミュニケーションが上手な人や人との関係性が良好な人は周りにもいますよね。「同じように会話が苦手なはずなのに…」という人は、話すよりも聞き手になっていることで人とコミュニケーションをとっているのかもしれません。
「あの人に話すとすごく楽になる」「何も言わないで最後まで聞いてくれる」など、聞き手に回ることでコミュニケーションをとる・周りからの評価を上げるのも一つの方法です。
会話のネタを事前に集める
会話をする際に「何を話せばいいかわからない」「どうやって話を切り出せばいいんだろう」と考えてしまう人はあらかじめ会話のネタを集めておくとよいでしょう。
それが今思いついた話なのか、事前に用意した話なのか相手にはわかりませんし、わかっても「話したいと思ってくれたんだね」と、コミュニケーションの糸口となります。「話のネタ用意してくるなんて面白いね」「自分の苦手なことわかってて偉いよね」など、評価につながるかもしれませんよ。
ポジティブな言葉を選んで話す
人と話すことが苦手だと、ついついネガティブな言葉が先行してしまうことがあります。しかし、会話が苦手であるからこそ、ポジティブな言葉や反応をすることでコミュニケーションはとれるようになります。
「こういうことが嫌だった」で終わらせるのではなく「こういうことが嫌だったけれど、実はそこから発見があって」など、少しポジティブな表現を加えるなど、言葉を選んで話を嫌な気持ちで終わらせないように意識しましょう。
相手に対して興味を持つ
話をするのが苦手、会話が苦手な人は、相手に興味がない・持てない人も少なくありません。まずは、相手に対して興味を持つことから始めましょう。
興味を持つ切り口はなんでもOK。「いろんな人と話せているけれどなんでだろう?」「アニメが好きって言ってたけれど何見るんだろう」など、自分が興味を持てそうな切り口から相手を見てみると興味が湧いてくるものです。興味が湧くと会話の糸口も見つけやすくなりますよ。
積極的に話しかけてみる
会話や人と話すのが苦手がゆえ、自分から話しかけられない人は多くいます。しかし、話しかけられるのを待つだけでは会話やコミュニケーションは生まれません。
とくに今まで話したことがない人は「あの人は話しかけてもいい人なのかな?」と警戒心を抱かせてしまっている可能性もあります。自分から積極的にコミュニケーションをとるようにし、話しかけてみましょう。うまくいかなくても、話しかけたことで対人関係は動き出します。彼方から気軽に話しかけてくれるきっかけにもなるでしょう。
相手が話し終わってから言葉を発するようにする
聞き上手になることにもつながりますが、聞きたいことや突っ込みたいことがあっても、相手が話終わるまで待ってから言葉を発するように心がけてみましょう。会話がうまくいかない人のなかには人の話を遮りがちで、相手に不快感を抱かせてしまったというケースも少なくありません。
まずは相手が話したいことを話してもらい、気になったところは突っ込んで聞いてみる・共感する、自分の経験談を交えて話すなどの対応をしましょう。もしそこでうまく会話がキャッチボールできなくても、聞き上手な印象になり、聞き上手の練習にもなるでしょう。
会話が盛り上がりそうな相手を見つける
たとえば、アニメが好きな人にまったく関係のないニュースの話や、興味のないドラマの話をしても会話が弾むとは考えにくいですよね。会話が苦手だからこそ、会話が盛り上がりそうで自分も知っている・興味があることを話せる人を見つけることが大切です。
「アニメが好き」「いつもおしゃれな服装」「持ってるアイテムが全部ピンク」など、なんとなくでも自分が話しかけても話が盛り上がるかもしれないと思える相手に話しかけてみると、話しかけるハードルも低くなります。
会話を楽しもうという意識をもつ
スピーチなど大勢の前で自分の意見を発するのは緊張しますよね。しかし会話は相手がいます。想定している答えでも答えではなくても、何かしら自分の話を聞いて反応をしてくれます。会話はキャッチボールです。スピーチのように、じーっと見られているわけではありません。
会話を楽しむ意識を持ち、まずは目の前の相手と話してみましょう。少しずつ、本当に楽しいと感じる瞬間が増えてきます。
言葉だけでなく表情やジェスチャーでも表現する
会話は言葉だけではなく、表情やジェスチャーも加えると相手にも伝わりやすくなり、コミュニケーションが楽しくなります。日本語は抑揚のない言語なので、表情や口も動かさずに応えることができます。しかし、相手とのコミュニケーションをとるための会話で無表情・無反応でいれば、ほとんどの人が威圧感を感じたり怖い人という印象を持つでしょう。すると、もう話しかけないようにしようとマイナスの方向に進んでしまいます。
感情が表にでにくい人は、まずは恥ずかしがらずに表情やジェスチャーを使って表現するところから始めてみましょう。練習を重ねるうちに、少しずつ表現力が身につきますよ。
それでも人と話すのが難しい…そんな人への練習方法
会話を楽しむことも、自分から積極的に話をする必要があることもわかっている。それでも会話をすること、人と話すことは自分にとって難しいと感じる人も少なくありません。いつまでも会話ができないと困るけれど、何をどうすればいいのかわからない人は、まず「会話の練習」から始めましょう。ここでは、会話をするための練習方法をいくつかご紹介します。
SNSを使う
SNSはテキストでのやりとりがほとんどですが、いきなり対面で話をするよりも会話やコミュニケーションをとりやすいツールです。まずはSNSで趣味や興味のある分野の人たちと仲良くなり、コミュニケーションをとってみましょう。
会社や学校などの相手とも、SNSを通して話をしてみるのもアイデアです。その際に「人と話すのが苦手ですが、仲良くなりたいとは思ってます」「対面だと緊張しちゃうので、SNSでやりとりさせてください」など、会話が苦手だからこそうまくSNSから始めたい旨も伝えると相手も納得してくれて、不快感や不信感なども与えずにすみます。
相手の話を聞きながら相槌をうつ
会話が苦手な人は聞き役になるのも一つの手段であることをすでにご紹介しましたが、相手の話を聞きながら相槌を打つだけでも、会話に参加しコミュニケーションをとることにつながります。自分から話しかけなくても、何人かでランチをしたり必要な話し合いをしたりと、誰とも話さないわけではありません。無理に会話に参加し、パニックになってしまう・緊張してしまうよりも、相手の話に適度に相槌を打ち、「会話は苦手だけれどあなたの話はちゃんと聞いています」「そういう考えなんですね」という気持ち行動で示しましょう。
相手の話への相槌を打つだけでも、相手への意思表示になります。
身近な人に会話に付き合ってもらう
身近な人とは会話ができるのに、友人となると苦手かも…という人は、身近な人に会話や話の練習に付き合ってもらいましょう。自分が緊張しないで話す相手にはどのように話をしているのか、自分が話している内容はどのようなものなのかを改めて考えてみると、会社やその他の人と話すときに活用できるかもしれません。
身近な人に自分がどんな感じで話しているかを聞いてもらい、客観的な意見を求めてみましょう。「アニメの話が得意だよ」「服の話よりはヘアアレンジの話よくするよね」など自分でも気づかないようなことも発見できるかもしれません。
外に出て人と接する機会を増やす
在宅や、あまり外に出る機会が多くない場合は、まず外に出て人と触れる機会を増やしましょう。カフェやお店の店員さんに注文したりお礼したりする会話だけではなく、友人や親しい人たちと話をする、いつもは行かない場所に行ってみるなど、チャレンジすることが大切です。
会社で飲み会や何かの集まりがあるならそこに参加してみるのもよいでしょう。会話をする相手のいる場に積極的にでていくことで、誰かに話しかけられて答えるというレスポンスの練習を必然的にすることになります。
無理して会話を続けようとしない
会話が上手になりたい、上手く会話したい気持ちが先行してしまい焦ってしまう人も少なくありません。しかし、無理して会話を続けるのではなく、聞き役に回って話と話の間の沈黙も楽しむようにしましょう。
会話が難しいと感じている人は、会話を最初から続けるのではなく会話に参加し、自分も少しずつ楽しむことを優先しましょう。話せそう、自分も会話できそうと思ったタイミングで少し話を切り出してみると、スムーズな会話を始められます。
人と話せるとこんなメリットが!
「会話をあまりしなても困らないんだけど…」という人は少なくありません。しかし、会話をする・人と話せると得られるメリットも多く、それらは時として人生を変えるものかもしれません。ここでは、会話をする・人と話すことでのメリットをいくつかご紹介します。
いろいろな情報を得ることができる
会社やどのようなコミュニティーであっても情報は人から人へと伝わります。情報が複雑になることもありますが、多くの情報は正しく、効率よく何かを行うためのものです。有益な情報を逃すと「あの時聞いておいてよかったかも」と思うことも少なくありません。
学生時代に「今日持ち物検査があるらしいよ」と教えてくれる情報通がいるといった経験を誰しもしたことがあるでしょう。情報を得られるのは、会話やコミュニケーションをとれることで得られるメリットです。
コミュニケーションが円滑になる
コミュニケーション方法は会話だけではありません。しかし、一番わかりやすく、伝わりやすく、誰とでもできるのは会話です。メッセージでのやりとりだけでは伝わりにくいニュアンスや状態も、言葉で伝え会話で解決することで仕事やトラブルもスムーズに進められるでしょう。
コミュニケーションの要であり、始まりでもある会話は苦手でもよいですが、徐々にできるようになることで仕事ややらなければならないことなどを円滑に進めるためのきっかけになります。
交友関係や仕事関係の交流が深まる
会話をしないとあなたがどのような人かはわかりませんし、伝わりにくいでしょう。交友関係を広げたい、友人を増やしたい、いろんな人と話してみたいと思っても、あなた自身のことを誰かに話せないことで、周りの人もあなたのことを誰かに紹介できません。
会話をする、人と話をすることで、あなたがどんな人間でどんなことに興味があるかを相手も知ることができ「この人と話し合うかもよ!」などと交友関係を広げる手伝いをしてくれる可能性があります。また、仕事でも「こういうことに興味があります」「こういった話を聞きましたが本当ですか?実は私もです」など、会話や交流の糸口を広げられるでしょう。
ポジティブな気持ちになる
会話は、さまざまな意見に触れられるチャンスです。誰とも話さず自分とだけ向き合っていると、自分のダメなところや上司などに指摘されたことにばかり集中してしまい、ネガティブな気持ちを増長させます。
しかし人と話す、会話することで「たしかに言い方はキツかったけれど実は昨日こんなふうに褒めてたよ」「いつもはこう言っているから期待してるからかもよ」など、自分にとってプラスの情報も入ってきます。会話や話をすることが苦手だとマイナス部分にフォーカスしがちですが、ポジティブな側面も見えてくるでしょう。
悩みがあるときに相談ができる
悩みがあるときに相談ができないのは、自分へのかなりの負担になります。自分ではそう思っていなくても、心身への心労はじわじわと蝕んできます。相談や愚痴は自分で解決できる人もいますが、多くの人たちは人に話すことで発散し解決します。話している間に考えが整理され、悩みを解決することも少なくありません。
なかには「相談や愚痴なんて誰も聞きたくないよ」という人もいますが、似たような境遇だったりあなたのことを大切に思っている人なら、どんな内容でも相談にのってくれるでしょう。共有し、共に悩むことができる仲間を作ることも会話やコミュニケーションです。
相手のことを意識した行動ができる
会話や人と話すことができるようになると、相手への理解も深まります。「この人はこういう人なんだな」「こういうことはストレスだと感じているんだ」なども知れるため、相手のことを意識して行動や心配りができるようになります。
たとえば仕事の締め切りにおいても、会話の中で「スケジュール決まってるのが苦手」「時間まで指定してもらえないと、わからないんだよね」などを知ることができれば、その苦手に合わせて仕事を分けたり、割り振ったりすることもできるでしょう。
仕事でも自己表現できるようになる
会話をすることで、仕事でも自己表現をしやすくなります。「こういうことは得意なので任せてください。」「この色だとチカチカするけれど皆さんはどうですか?」など、仕事においての自己表現・自分の意見を述べることもできるようになり、仕事での評価も伸びやすくなるのは会話をするメリットです。
仕事だけではなく、会社や習い事、どのようなコミュニティのなかに入っても、自己表現できるようになるでしょう。
まずは実践してみよう!会話を楽しもう
会話は怖いと思っていた。いつもなんだか緊張するし、必要最低限できればいい、それが私って思っていた。けれど、心のどこかで会話を楽しみたい自分もいる。
人と話すのが苦手な人は、会話への恐怖心や相手の反応への恐怖心を持っている人がほとんどです。しかし、相手も同じ人間であり、同じようにわかることわからないことがあります。まずは自分で話しかけてみる、口にしてみることから始めましょう。
「実は話をするのが苦手で、」と切り出してみるのもおすすめです。どうしたら会話を楽しめるのか、探しながら人と話してみましょう。