子育てしていると悩みが尽きない…
子育ては想像以上に大変…。そしてわからないことだらけ…。他の家庭の子育ての仕方を見て、自分との違いに焦ってしまうことも。心も体も疲れている状態で、正解もはっきりとわからない子育て中のパパとママの悩みは尽きません。
考えれば考えるほど、深みにハマってしまうのが子育てですよね。自分で決めた子育てのルールや思い込みに縛られると、予定通りにうまくできなかったことで自己肯定感も下がってしまいます。
今回の記事では、子育て中の多くのパパとママが抱える悩みについて詳しく解説します。考え方を変えるマインドセットの方法や子どもと接するときのおすすめの方法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
育児しているときにパパママが抱える悩み11選
子育て中「こんな悩みを抱えているのは自分だけなのでは…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。他のパパとママも同じように悩んでいます。
一人で子育ての悩みを抱え込んでいると、孤独感に押しつぶされそうになることも。「自分だけがダメな親なのだ」と思い込んで自分を追い詰めてしまうかもしれません。
まずは、多くのパパとママが抱える子育ての悩みについてご紹介します。みんなが自分と同じように悩みながら手探りで子育てを頑張っていると思えば、少し気持ちが楽になりますよね。
子ども中心で行動するため、自分の時間が持てない
子育てしているときは、どうしても子どもを中心とした生活になります。それまで生活の主導権は自分が握っていたはずなのに、思うようにスケジュールが立てられず、自分の時間も持てません。
「子どもがいるのだから自分の時間なんて考えてはいけない」という周囲からのプレッシャーもあるかもしれません。しかしリフレッシュできていない状態は、心にも体にも負担がかかります。知らない内にキャパオーバーのストレスを抱えていることもあるでしょう。
子どもの夜泣きで夜しっかり眠れない
子どもが夜泣きをする間は、夜にまとまった睡眠時間を取ることが難しくなります。睡眠環境が乱れると体がきついだけでなく、気持ちも落ち込みやすくなるもの。眠れない状況は、想像以上に肉体的にも精神的にも追い込まれます。
体を動かすのもつらいし、頭がぼーっとして冷静な判断もできません。思考が鈍ると、普段はきちんと気をつけられているようなこともおろそかになりがちです。うまくできない自分を責めて、ますますストレスが溜まります。
ワンオペ育児など、子育て環境に不安がある
育児環境に不安がある場合も少なくありません。一人で育てることを決めているかもしれないし、パートナーがいても忙しくて協力を期待できないかもしれません。実家に頼れないケースもあるでしょう。
パートナーがいない状態で一人で子育てをしている場合は、育児そのものが大変なだけでなく、働けない間に経済的な不安も抱えることが多くなります。
経済的に支えてくれるパートナーがいる場合でも、「仕事より子育てが楽」と思い込んでいる相手から心ない態度を取られて孤独を感じることがあります。
仕事と育児を両立できるかどうか心配
現在は共働きで子育てをするパパとママも増えています。あるいは、シングルで子育てすることを決めているケースもあるでしょう。そのような場合には育児だけなく、仕事との両立を考えなければなりません。
育休や時短勤務の制度が整っている会社であったとしても、子育てをしながらの仕事は「周囲に迷惑をかけてしまうのではないか」「突然のトラブルの対応はどうしよう」などさまざまな不安があるでしょう。子育て中に思い切り仕事ができないことで、キャリアを止めることにストレスを感じるケースも考えられます。
パパとママで価値観が違う
パートナーとの子育てへの価値観の違いは、よくある悩みの一つです。「子どもをより良い環境で育てたい」と思うのは、パパとママの共通した願いですよね。どちらも子どもへの気持ちが強いだけに、子育てについては簡単には譲れない部分も多いでしょう。
しつけの仕方や叱り方、食事や健康面、教育や進学について、パパとママの意見が合わずに対立してしまうことがあります。子どもができるまで円満だった夫婦関係が、子育てをきっかけに変わってしまうことも少なくありません。
イヤイヤ期やナゼナゼ期の対処がうまくできない
子どもが自分の気持ちを押し通そうとして「イヤ」を繰り返すイヤイヤ期のあとに、子どもが質問を繰り返すナゼナゼ期がやってきます。
イヤイヤ期には「子どもが言うことを聞いてくれない」と多くのパパとママが悩みます。イヤイヤ期に子どもの自己肯定感を損なわない対応を考えるのは、気力が必要ですよね。
やっとイヤイヤ期が終わったと思ったら、パパやママが疲れ切ったところでナゼナゼ期に突入します。イヤイヤ期に比べたら楽だと思われがちですが、忙しいときに何でも質問されるのは、意外とストレスになるものです。やさしく対応できずに、後から自分を責めるケースもあるでしょう。
叱り方がわからない
子どもの叱り方にも悩みます。間違っていることやしてはいけないことは、親としてきちんと子どもに伝える必要があります。だからといって、子どもを否定したり怒鳴って怖がらせたりしないように配慮しなければなりません。
知識を詰め込んでいても、実際に対応するときには簡単ではありませんよね。育児書で読んだり、先輩パパママに教えてもらったりした方法を試しても、うまくいかないことのほうが多いもの。
子どもの受け止め方も反応もそれぞれです。叱り方の正解を知ろうとするほど、わからなくなります。
子どもの成長や発育が気になる
子どもが健康に育っているかどうかは、パパとママの一番の関心事ですよね。「〇歳にしては小さいのではないか」「まだ話し出さないけど大丈夫か」など、さまざまなことが気になります。
大切だからこそ、慎重になってネガティブに捉えてしまいがちです。
子どもの成長は人それぞれ。それでも「周りの子はもう歩いているのに」「同じ年の子たちはもう夜泣きが終わったみたい…」と周囲ともつい比べて不安になってしまいます。
子どもがご飯を食べてくれない・偏食
子どもがなかなかご飯を食べてくれないこともよくあります。特に乳幼児は食事の感覚自体に慣れていなかったり、お腹が空いていないタイミングで食事の時間になったりして、食が進まないことが珍しくありません。
また、自分の好きなものしか口に入れようとしない子どもは偏食になることもあり、パパとママは心配になるでしょう。子どもの健康を考えて用意したご飯を食べてもらえないと、悲しい気持ちにもなるものです。
教育費や養育費などお金に対して不安がある
子育てにはお金がかかります。特に子どもの生涯でかかる教育費にかかる額を聞いて、予想以上の金額の高さに驚くこともありますよね。「子どもの教育費は足りるだろうか」といくら貯金しても不安になってしまいます。
また、養育費や教育費にどこまでお金をかけるかというのも問題です。周りの子が小さいうちから習い事をしたり塾に通ったりしていると、自分の家庭でも同じようにするべきではないかと焦ります。
経済状況は家庭によってそれぞれですが、周囲と比べてプレッシャーを感じることも少なくありません。
子育てについて相談できる人がいない
子育てには、さまざまな悩みがつきものです。話を聞いて共感してくれる人が近くにいるだけでも救われるもの。しかし、誰にも相談できない状況にあるパパやママも少なくありません。
子育ての悩みを相談できないと、自分だけが悩んでいて、自分だけがダメな親のように感じて追い詰められてしまいます。誰にも話をできずに頑張り続けるときには、強い孤独を感じるものです。
子育てに正解ってあるの?
子育ての悩みの多くは、正解がわからないことからくるものもあります。調べようとしてもさまざまな情報がでてきて、どれが正解なのか余計にわからなくなりますよね。しかし、本当は子育てに正解なんてありません。
子育てに正解はない
子育てがうまくいったかどうかは、結局のところ結果論に過ぎません。何十年も後に「あのときの子育ての仕方がよかった」と納得することはあるかもしれませんが、子育てをしている子どもが小さい時点で、未来のことはわかりませんよね。
子育てに「これが正解!」というものはなく、逆に言えばパパとママが子どものためを思って頑張っている子育てはすべて正解とも言えます。一つの答えを見つけようとして、気負いすぎないことが大切です。
子ども一人ひとりに個性がある
子どもには、それぞれの個性があります。一人の子にとっては「良い子育て」でも、別の子にとってはそうではないかもしれません。すべての子どもにとっての正解の子育ての仕方は存在しないのです。
周囲の子育ての仕方を見て振り回されるよりも、自分の子どもとしっかり向き合うことのほうが「あなたの子育ての正解」に近づけてくれるでしょう。いろいろなところから入ってくる情報よりも、子どもを内面から理解して、その子にあった子育てをしたいです。
パパママと子どものかかわり方はそれぞれ違う
パパとママ、子どもとのかかわり方にも正解はありません。家庭によって、家族の在り方もそれぞれの役割も違います。すべての家族が同じ接し方をして、同じ形にはならないはずです。
パパとママの考え方が違って、それぞれの接し方をするのもどちらかが間違っているわけではありません。自分にそれぞれ異なる接し方をするパパとママから、子どもはさまざまな考えや対応の仕方などの生き方を学ぶのです。
家庭で悩みを抱え続ける3つの危険性
子育ての悩みは誰もが抱えるものです。しかし悩みを放置してストレスを溜め込んでしまうと、それが家庭内でマイナスに働くことがあります。ここからは、子育ての悩みを変え続けることの危険性についてご紹介します。
子どもに強く当たってしまうことも
子育てのイライラを、子どもにぶつけてしまうパパとママは少なくありません。いけないことだと頭で理解していても、ストレスを溜め込んだ状態では冷静に対応できないものです。
子どもに強く当たって気持ちが良い人などいません。子どもに当たるのは、子どもを傷つけることはもちろん、自分も深く傷つきますよね。パパとママが子育ての悩みを抱え続けてストレスフルになった家庭の中は、皆が傷ついてしまう環境となります。
両親がイライラしていると子どもにも伝わる
子育てで疲れ切っている状態で「子どもに当たらないように」と意識して自分をおさえているパパとママも多いでしょう。しかし、心の中に溜め込んだイライラした気持ちは隠しきれるものではなく、一緒に暮らしている家族に伝わってしまいます。
特に子どもは親の気持ちの機微に敏感なもの。小さな子どもにとってパパとママは世界のすべてです。頼るべき大切な存在がイライラしているのは、子どもを不安にし、悲しい気持ちにさせるでしょう。
常にイライラしている自分の自己肯定感が下がる
子育ての悩みを抱えてイライラしている状態の自分を、心地よく受け入れられるパパとママはいないと思います。「子どもは可愛いはずなのにどうしてイライラしているのか」「なぜ自分は気持ちよく子育てをこなせないのか」と自分を責めてしまう人がほとんどです。
常にイライラいしている状態は、自己肯定感を低下させます。自分のことを認められない状況にますます気持ちがふさぎ、さらにイライラするという悪循環にハマってしまうかもしれません。
育児の考え方を変える5つのマインド・方法
子育てが大変なのは間違いありません。頑張っても頑張っても悩みは尽きないものです。ただ、少し意識して考え方を変えるだけで、気持ちがずいぶん楽になることもあります。
ここからは、子育ての考え方を変える方法についてご紹介します。
子どもに完璧を求めない
子どもにきちんと育ってほしいという思いが強いからこそ、パパとママは子どもに完璧であることを求めがちです。しかし、大人に完璧な人がいないように、子どもだって親の期待のすべてには応えられません。
子どもはこれから成長していくのです。今できないことがたくさんあるのは当たり前。パパとママがすべてをお膳立てしなくても、子どもは自分の感覚や外の世界からもさまざまな刺激を受けて自分で育っていきます。
完璧でなくて大丈夫。当たり前に思えても、子育てに一生懸命になっていると忘れがちですよね。
育児書は参考程度にとどめる
育児書の内容が、すべてのパパとママにとっての子育ての正解ではありません。育児書の情報は、数多くある子育ての中の例に過ぎないのです。情報に振り回されないようにして、育児書は参考程度にとどめましょう。
自分の子育ての答えは、子どもと接しながら見つけていくものです。育児書の通りにできない自分を責める必要はまったくありません。育児書を読み漁るよりも、子どもの表情や行動を注意して見てあげるようにしましょう。
周りの子どもと比較しない
周囲の子どもと自分の子どもを比較すると、余計な悩みが増えてしまいます。子どもの個性も成長のスピードも一人ひとり異なります。他の子どもができて自分の子どもができないことに目が向きがちですが、逆のことだってあるはずです。
他の子どもと比べるよりも、その子が昨日よりも今日できるようになったことに注目するのがおすすめです。他の子と比べて焦るよりも、その子のペースで成長して変化していく様子を見るほうが、パパとママもうれしい気持ちになりますよね。
日々元気に過ごしてくれていることに感謝する
子育てをするうちに、子どもに求めるハードルが高くなりすぎているのかもしれません。妊娠して子どもを授かったときや、出産して子どもに初めて出会えたときのことを思い出してみてください。子どもはただそこにいてくれるだけで、ありがたくて愛しい存在ですよね。
毎日元気でいてくれること、笑顔を向けてくれること、そのような当たり前の光景は実は当たり前ではありません。子どもがそこにいてくれることの喜びや感謝に目を向けるようにしてみてください。
パパママにも息抜きの時間を作る
パパとママも一人の人間です。「パパ」「ママ」というのは、役割のひとつに過ぎません。役割を手放して自分自身に戻る時間も大切です。
息抜きする時間を持つようにしてください。子どもと少し距離を置いてリフレッシュする時間は、自分たちだけのためではなく子どものためでもあります。罪悪感を抱く必要はありません。
周囲に協力を頼めそうな人がいれば、一人で抱え込まずに信頼できる人も頼りましょう。行政のサービスやプロの手を借りる方法もあります。
子どもへの上手な接し方!おすすめの対処法
子育てをするなかで、パパとママがもっとも大切にしたいのは子どもとの接し方ですよね。最後に子どもへのおすすめの接し方についてご紹介します。
泣いていたら抱きしめる
子育てで疲れているときに子どもが泣き出したら、自分も一緒に泣きたくなってしまいますよね。「お願いだから泣き止んで」と途方に暮れた気持ちになります。
子どもが泣くのは、不快や不安、苦しい気持ちを伝えるメッセージです。子どもが泣いたときには、そっと抱きしめてあげましょう。抱きしめれば、子どもの温かさや愛しさを思い出します。安心すれば、子どもは泣き止んでくれるでしょう。
落ち着いたらお話を聞いてみる
子どもが落ち着いたら、ゆっくりお話を聞いてあげましょう。子どもの話は支離滅裂でわかりにくいかもしれません。しかし、その子の中にはきちんと世界観があって、ストーリーがあって、それを一生懸命パパとママに伝えようとしています。
子どもは誰よりもパパとママにお話を聞いてほしいのです。パパとママが自分に関心を向けてくれるだけで、うれしくて満足した気持ちになります。
子どもの話している間は相槌を打つ
子どもが話している間は、相槌を打ってあげましょう。「あなたの話を真剣に聞いていますよ」と子どもに伝えるのです。
子どもの話にはよくわからないこともあるでしょう。それでも話している間は遮らずに、ただ相槌を打ちながら話を聞いてあげてください。
子どもが一生懸命話をしてパパとママに自分のことを伝えようとしている姿は、愛しいものですよね。子どもの話を聞きながら、あなたの気持ちも癒されて落ち着いてくるはずです。
共感してあげる
子どもの話には、ぜひ共感してあげてください。パパとママが自分の気持ちをわかってくれれば、子どもはとてもうれしいものです。安心できて、自信にもつながります。
パパとママに共感してもらえるうれしさを知っていると、周りのお友だちにも共感できるようになります。他人の気持ちになって考える習慣が身に着きます。
周囲の人と信頼関係を築ける人間力は、その子にとっての生涯の強みとなるでしょう。
何かできたら大げさに褒める
子どもが何かできたときには、小さなことでもパパとママがしっかり褒めてあげてください。大好きなパパやママから褒められることで自己肯定感が高まって、子どものやる気や好奇心が膨らみます。
子どもを褒めるときには、子どもの褒められたいポイントを汲み取って褒めるのがカギとなります。漠然と何でも褒めても子どもの向上心は育ちません。また親の期待に沿った行動を褒めたり、周囲の子と比べて褒めるのもおすすめできません。
どうしても落ち着かないときは一度距離を置く
子育てが苦しいとき、子どもとどう接したらいいかわからないときには、一度距離を置くことも方法のひとつです。いっぱいいっぱいになっているときに無理やり子どもと一緒にいても、状況は悪化してしまうでしょう。
子どもは思い通りにならないもの。自分に余裕がないときにやさしく接するのは難しいときもあります。子どもに対する怒りやイライラを無理に押さえようとするよりも、子どもと距離を置くほうが効果的な場合も考えられます。
パパママそれぞれひとり時間を作る
パパとママは協力して、それぞれ一人の時間を持つようにしましょう。まとまった時間を取るのが難しい場合には、少しの時間でも大丈夫です。1日の中で少しでも一人になれる時間があるかないかで、気持ちがまったく違ってきます。
苦しい状況を、ずっと走り続けるのは不可能です。しかし途中でリフレッシュできる時間があるだけで、また頑張れるようになります。
地域の子育て支援センターなどを利用する
パートナーや家族などの頼れる人がいない場合もありますよね。その場合は、地域の子育て支援センターなどの利用がおすすめです。相談に乗ってくれるところもあれば、実際に子どもを見てくれるサービスを提供しているところもあります。
子育てにおいて心強いサービスがあるのに、あまり知られていないケースも多く存在します。ぜひお住まいの地域の子育て支援センターについても調べてみてください。
悩みをうまく解決しながら、育児を楽しもう!
子育て期間のパパやママは、悩みが尽きないもの。疲れ切って思いつめてしまうケースも少なくありません。
しかし、子育てに正解はありません。「絶対にこうすべき」「出来ない自分はダメだ」と自分を責める必要はまったくないのです。肩の力を抜いて、ぜひあなたのペースであなたの子育てをしてください。
子育てはとても大変ですが、かぎりある特別な時間でもあります。子どもが成長していく姿をワクワクした気持ちで見守れたらいいですよね。今しか体験できない一瞬一瞬を、パパとママが楽しく過ごせますように。