フルタイムで共働き…子供は可愛いけど子育てが大変すぎる…
フルタイムで共働きをする夫婦が増えています。2人だけの頃は問題なかったものの、子供ができるとお互いフルタイムで働きながら子育てをするのは、想像を絶する大変さ。余裕がなくなって、つい夫婦でお互いにイライラをぶつけてしまったり、子供に嫌な態度をとってしまったりして、落ち込むこともありますよね。
子供は可愛いと思っているのに、余裕のなさから感情的に叱ってしまう…。「自分は親に向いていないのだ」と追い詰められた気持ちになったり、子供の寝顔を見ながら涙を流したりするパパやママは珍しくありません。
今回の記事では、共働きで子育てをするのが大変な理由や大変な時期について、詳しく解説します。無理せず楽しく共働きの子育てを乗り越えるコツについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そもそも、現在は共働きが当たり前なの…?
共働きとは、夫婦ともに就業している状態を指します。どこまでを共働きとしてカウントするかは調査や集計によって異なりますが、「夫婦が就業している」という点では、どちらか一方が非正規雇用のパートタイム勤務や派遣社員、契約社員の場合でも共働きということになります。扶養内勤務である場合も同様です。
現状、日本では男性が正規雇用、女性が非正規雇用で共働きをしている夫婦が多くなっています。夫婦間で賃金格差があり、家事や子育てについては女性側に負担が偏っているケースが多く見られます。
2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した「マイナビ 2025年卒大学生のライフスタイル調査」では、結婚後に共働きを希望すると答えた割合は過去最高の70%でした。仕事に生きがいやキャリアを求めているのと同時に、「一方の収入だけでは生活が厳しい」「どちらかの収入に頼ることにはリスクがある」と経済的な不安により共働きを希望する声も多く見られます。
共働きで子育てが大変な理由・悩みの種は?
共働きで子育てをするのは、仕事と育児を両立しなければいけないということ。さらに子育て以外の家事もあるため、すべて完璧にこなそうと思うといくら時間があっても足りません。仕事と子育てのどちらかが中途半端になったり、理解を得られずに孤独を感じることもあるでしょう。
ここからは、共働きで子育てをするのが大変な理由についてご紹介します。自分たちだけでなく、他の共働き夫婦も同じように壁にぶつかっているとわかれば、気持ちが楽になるかもしれません。
時間的な制限
共働きで子育てをしていると、時間のやりくりが大変なことも多いでしょう。子供を保育園に送り出すまでは夫婦のどちらか一方が一緒にいる必要があり、またお迎えの時間までには仕事を終えて帰らなければなりません。
夫婦のどちらかに遠出の出張が入るともう一方がすべてフォローしなければならず、出張での仕事が難しい場合もあるでしょう。時間の拘束が長い仕事を諦めなければならなかったり、同僚に迷惑をかけて申し訳ない気持ちになったりするかもしれません。
仕事を予定通り進められない
育児期間のフレックスタイム制やリモートワークが認められている会社であっても、なかなか予定通りには仕事を進められないもの。自由な時間に出勤できたとしても、子供が体調を崩せば出勤すること自体ができなくなります。
また、在宅であっても子供を見ながらでは何かあるたびに作業を中断することになり、まとまった時間を取るのが難しいでしょう。「子供が寝ている間に仕事を進めよう」と思っても、稼動時間が夜中などになると他の人との連絡が取りにくくなります。
残業や急な対応ができない
子育てによって時間に制限がある中で働いていると、急なトラブルがあったときに困ってしまいます。定時間近で急な仕事が入ったり、問題が解決していなかったりする状態で残業できないと、他の人にお願いしなければならなくなりますよね。
風通しがよく、子育てしている人としていない人の両方に配慮されている職場であれば問題ありませんが、そのような職場はまだ多くないのが現状です。いつも周りに迷惑をかけてしまうという意識によって、職場での居心地が悪くなることも考えられます。
自分の時間が取れない
共働きで子育てをしていると、毎日の時間はやらなければならないことでいっぱいいっぱいです。自分の時間はなかなか取れません。リフレッシュする時間が取れないことで、夫婦喧嘩になってしまったり、自分を追い込んでしまったりすることがあります。
調子が良いときには、自分の時間がなくても目の前のことを頑張れるかもしれません。しかし、気分が落ち込んだり体調を崩したりしたときには、共働きの子育てで自分の時間がないことがどうしてもつらく感じられるでしょう。
親族や周りの理解が得られない
共働きで子育てをすることに、周囲からの理解が得られないケースもあります。「子供が小さいときくらい、仕事を休んで一緒にいてあげればいいのに」「お母さんが仕事ばかりしていては、子供がかわいそう」と他人から言われてしまうかもしれません。
頑張って仕事と育児を両立しようとしているのに、それを否定されるような言葉を投げかけられれば悔しいし傷つきますよね。まったく関係のない人たちからの意見であれば受け流すこともできますが、両親や職場の人などからの理解が得られないと協力してもらえず仕事がしにくくなるでしょう。
子供との時間が少ない
共働きで子育てをしていると、夫婦ともに子供と過ごせる時間は少なくなります。子供が成長していく姿は一度きりしか見られないかけがえのないもの。特に小さいうちは、できるだけ近くで見ていたいと思うことは自然な感情です。「大切な瞬間を見逃してしまうのではないか」と不安になることもあるでしょう。
また子供のために働いているのに、子供との時間が少なくなって寂しい思いをさせていると感じると、どうすることもできない矛盾に苦しんでしまうかもしれません。
家事・育児の家庭内の役割分担が片方に偏りがち
共働き夫婦の子育てはお互いの協力が欠かせないものですが、実際は家庭内の役割分担が片方に偏りがちです。一般的には、女性に多くの負担がかかる傾向があります。
両方がフルタイムで働いているのであれば、平等に家事や育児を分担しないと、体力的にも精神的にもかなりきつい状況になります。男性は変わらず残業や出張しているのに、女性はそれが許されないという子育て夫婦は珍しくありません。仕事を大切に考えている女性ほど、不満がたまっていくでしょう。
子どもの保育園や学校の送迎
子供が小さい間は、朝に夫婦のどちらかが子供を保育園や学校に送って行き、夕方にどちらかが迎えに行く必要があります。保育園や学校の開始時間が職場の就業時間より早ければ良いですが、それほど早くから開いているところばかりではありません。
夕方も子供を預かってもらえる時間に制限がある場合がほとんどです。子供の送り迎えだけでも、仕事の時間に制限がかかります。
子供の急な対応
就業時間中に子供を保育園に預けていたとしても、子供が熱を出したり怪我したりすれば保育園から連絡が入ります。共働きである場合は、夫婦のどちらかが仕事を切り上げて子供を迎えに行かなければなりません。
子育てをする前は「たまに熱が出たときくらいは対応できるだろう」と考えていても、小さな子供は高頻度で熱を出します。怪我をすることも少なくありません。育休明けの職場では、思った以上に子供の対応に振り回されることになります。
家計のやりくり
子供ができると、夫婦2人だけのときよりも家計のやりくりが大変になります。もちろん家計に余裕を持たせるために子育てをしながらでも共働きをしているわけですが、共働きをしているからこそかかるお金というのも生じてきます。
たとえば、共働きの場合は保育園に支払うお金が必要です。保育園の月謝が、どちらかの給料と変わらないということも珍しくありません。また、夫婦だけのときは共働きで完全に財布を別にしておくこともできますが、子供ができると子供のために協力して貯めなければならないお金も出てくるので、管理が複雑になります。
専業主婦(夫)が羨ましく感じる
周囲に専業主婦(夫)の友だちがいれば、優雅に見えて羨ましく感じることもあるでしょう。誇りを持って取り組んでいる仕事であっても、心と体が疲れると、ついネガティブに考えてしまいがちです。
専業主婦(夫)にももちろん悩みがあるはずですが、自分がきついときには、どうしても自分と違った状況の人がよく見えがちです。共働きの子育てで疲れているときに他の人と自分の状況を比較すると、落ち込んでしまいます。
共働き世帯にとって子育てが大変な時期は?
一言で子育てといっても、育児の状況はいつも同じではありません。子供の年齢や環境によって、大変さは異なります。子供の年齢が上がっていくにつれて新たな悩みも生まれる一方で、子供の成長に伴って楽になることもあります。
共働きしながらの子育てがつらいときに「ずっとこの状況が続く」と思うと追い詰められてしまうかもしれません。しかし、状況は数年単位で変わっていきます。ここからは、それぞれの時期の子育ての大変さについて解説していきます。
出生〜乳児期(0〜1歳ごろ)
生まれたばかりの子供を抱えているときは、夜泣きや授乳でまとまった休息時間が取れません。この時期は、育休中の人が多いとはいえ、睡眠不足で赤ちゃんのお世話や保育園探しなどで心が休まる暇がないでしょう。
さらに一方が育休をとっていてもう一方が働いていると、子育ては育休中の方に任せきりになりがちです。社会とのつながりが薄い中、パートナーにつらさを理解してもらえないと精神的に追い詰められてしまいます。
幼児期(1歳〜小学校入学まで)
子供が歩き出すようになると、乳幼児のとき以上に子供から目が離せません。いろいろなことができるようになって可愛い時期でもありますが、元気いっぱいの子供の相手をするのは、体力的にとても大変です。
さらにこの時期には、育休をとっていた場合でも職場に復帰する人が多くなります。久しぶりの仕事も子供の対応で以前のようにうまく進められず、ストレスや不安を感じる人も少なくありません。
小学生
共働き家庭の子供が小学校に上がるときに直面する「小1の壁」と呼ばれるものがあります。保育園や幼稚園の場合は、延長保育で預かってくれるところも多いですが、小学校に上がると夫婦の仕事が終わるまで子供をどこで預かってもらうかが問題になります。
通常、学童保育で預かってもらえるのは18時頃までです。多くの場合、定時ですぐに上がって迎えに行かなければ間に合わない時間ですよね。子供の成長に伴って手はかからなくなっていく一方で、時間のやりくりは大変になります。
中学生
「中学生にもなればそれほど手がかからず楽になるのでは」と思われそうですが、「子育ては中学生が一番大変」ともいわれています。これは、共働き世代に限ったことではありませんが、中学生になると子供への対応に悩む親が多いのです。
まず反抗期に入るとコミュニケーションが難しくなり、また勉強や進路への関わり方の重要度が増します。さらに、中学生になると勉強量が増えたり生理的な体の変化が起こることで生活リズムが乱れがちに。中学生の子育てでは、小さい子供のときにはなかったさまざまな新しい悩みが生まれます。
無理せず育児を楽しむアイデア・コツ14選
ここまで見ていると「共働きで子育てをするのは無理なのでは…?」と思う人もいるかもしれません。確かに共働き世帯の子育ては大変ですが、夫婦で協力して工夫することで、乗り越えていくことも可能です。
子育ての状況は時間の流れとともに変わっていきます。やりがいを感じている仕事を、子育てとの両立が無理だとすぐに諦めてしまうのはもったいないです。ここからは、共働き夫婦が育児を楽しみながら乗り越えていくコツについてご紹介します。
夫婦の家事分担を見直す
共働きでの子育てがつらいと感じたら、まずは夫婦の家事分担を見直してみてください。お互いフルタイムで働いているのに、女性にばかり負担が偏っているというのはよくある状況です。
どのようにして家事の負担を平等にしていくかは、それぞれの夫婦によって違います。量だけで考えるのではなく、お互いに得意なことを担当するのも一つの手です。自分の好きな家事をそれぞれが担当すれば、精神的な負担が少なくなります。お互いの苦手な部分を補い合ってこその夫婦です。
家族で協力する
子育ては家族で協力して行いましょう。我慢が続くと自分ばかりが損しているような気がして、相手を責めたくなってしまいますよね。しかし、子育てをする夫婦は敵同士ではありません。むしろパパとママは、共に育児の大変さを乗り越えていく戦友です。
「自分も大変だけど相手も大変なのだ」「パートナーがいてくれるおかげで自分の負担は減っているのだ」と考えるだけでも、気持ちが楽になります。2人で助け合うことで、あまり孤独にならずに子育てを乗り切れるでしょう。
効率的な家事方法を見つける
仕事と育児の両立が大変なのは、家事に手をかけすぎているからかもしれません。少しやり方をかえるだけで、家事はぐっと楽になります。
「こうしなければ」という思い込みが、効率的な家事の妨げとなっている可能性があります。家族で納得できる方法であれば、家事のやり方にルールはありません。手を抜けるところは手を抜いて、これまでのやり方を手放していきましょう。
完璧をやめる
仕事も家事も子育ても、完璧にできる人はいません。そして、完璧にする必要もありません。できないことをしようとすれば、どんどんストレスがたまってしまいます。
SNSや周囲の人を見て、「こうしなければ」「ああしなければ」と思い込んでいる人は多いもの。しかし、家族が笑って過ごせれば、それだけで十分です。家族に必要なものは、それぞれの家庭によって違います。自分たちにとって大切なものを優先して、すべてのものを完璧にこなそうとするのはやめましょう。
子供にも協力を頼む
子供も家族の一員です。そして子供は年齢に応じてできることが増えていきます。そのときにできることを、子供にも協力してもらいましょう。子供に協力を頼むことは、子供を対等な立場の人間として扱うことを意味します。
「子供にはできるだけ負担をかけたくない」と考えるかもしれませんが、何も役割がないとかえって寂しさや不満を感じるもの。子供をチームの一員としてカウントすることで、子供にも責任感ややりがいが生まれます。家族の絆も深まるでしょう。
周囲に協力を依頼
両親や親戚など、信頼できる人が周囲にいるのであれば、子育てへの協力をお願いするのも一つの方法です。「自分たちだけで何とかしなければ」と考えると、追い詰められてしまいます。頼りっぱなしはいけませんが、困ったときには頼ってほしいと思っている人も多いはずです。
助けてもらった分は、その人たちが困っているときにお返ししましょう。誰にも迷惑をかけずに生きようと頑張っていると、誰かに迷惑をかけられたときに腹が立ったり鬱陶しく感じたりしてしまいます。持ちつ持たれつを意識しているほうが、周囲と良い関係を築きやすいものです。
仕事や会社に打診する
共働きで子育てしている事情を会社に説明して、待遇について相談する方法もあります。「共働きなのも子供がいるのも自分の都合」と思い、職場に何も言わずに与えられた条件で働いている人は多いもの。しかし、会社では「希望を言ったもの勝ち」であることも少なくありません。
信頼できる上司に相談すれば、少なくともあなたが大変な状況であることはわかってもらえるでしょう。何も改善せずに「個人のわがまま」だと一蹴されるようなら、これからもずっと会社に自分の生活を擦り合わせて働いていくのかどうかを改めて考えるタイミングにもなります。
コミュニケーションや共有するルールを作る
子育てしている共働きの夫婦は、忙しいためにコミュニケーションが疎かになる傾向があります。しかし、こまめにコミュニケーションをとることは、ストレスをためずに協力して育児するには欠かせません。
気分やその場の雰囲気に振り回されないように、2人の間で共通のルールを決めておくのもおすすめです。平等だと思えるルールを作っておけば、納得した気持ちで子育ての取り組めますよね。1人で頑張っているわけではないと感じられて、孤独感も薄まります。
自分自身のケアやストレス発散方法を共有する
時間に余裕がないと、自分自身のケアは後回しになりがちです。しかし、共働きで子育てをする中で、自身のケアは最優先事項といっても過言ではありません。パパとママが心や体を壊してしまっては大変です。
共働き世帯の子育ては、自分たちが元気だからこそできるもの。しかし、やらなければならないことが山積みのときに1人でリラックスしようとしても、かえって不安になることもありますよね。ストレス発散の方法を見つけて、夫婦で共有するのがおすすめです。
シッターや家事代行サービスを利用する
子育てによって手がまわらないときには、シッターや家事代行に頼ることも選択肢の一つです。知らない人に子供のことを頼むのが不安な場合は、最初は自分も一緒にシッターさんと3人で過ごすようにすると良いでしょう。
「お金を払って家事代行を頼むなんてもったいない」と思うかもしれませんが、家事代行の料金は実はそれほど高くありません。その間に仕事をしたり休んだりできるのであれば、十分に元がとれる場合がほとんどです。地域によっては補助金が出る場合もあるので、ぜひチェックしてみてください。
地域の育児支援を見直す
現在、少子化や人口減少に歯止めをかけるために自治体でもさまざまな育児支援も行われています。手厚い支援が受けられる地域も少なくありません。
金銭的な支援もあれば、実際にシルバー世代を派遣してくれたり一時的に子供を預かってくれたりするサービスを実施している地域もあります。自治体が実施している育児支援であれば、安心して受けられますよね。無料や安い料金で質の高いサービスが受けられるのも魅力です。
共働きの「良いところ」を見つける
大変なときにはついネガティブな面ばかりに目がいってしまいますが、共働きによるメリットも数多くあります。落ち込みそうになったときには、良い面に意識を向けてみてください。
共働きだからこそ経済的に余裕が持てます。お互い働いているからこそ、相手の大変さも理解できますよね。また、夫婦がともに社会とつながって自分の世界を持てていることも、とても素敵なことです。社会でかっこよく働く両親の姿は、子供の目にも輝いて映るでしょう。
時短など便利家電の活用
便利な家電は、共働きで子育てする忙しい生活を助けてくれます。「高い家電を買うのは贅沢なのでは」と思うかもしれませんが、家電は一度購入してしまえばその後長く使うもの。家電によって浮く時間を時給で考えれば、元をとれる場合がほとんどです。
たとえば、時間を有効に使いたい人たちに人気があるのが、乾燥機付き洗濯機やお掃除ロボット。洗濯物を干したり、取り込んだりする手間が省けるだけでもかなり時短になりますよね。子供がいると洗濯物が増えるので、天気を気にせずいつでも洗濯できるのもうれしいポイントです。また、仕事に行っている間にお掃除ロボットが床を磨いてくれていれば、すっきりと掃除された部屋に帰れます。
子供に対して、罪悪感を抱かない
共働きで子育てをしている人の中には、子供に引け目を感じている人も少なくありません。「子供に我慢させている」「寂しい思いをさせている」と考えてはいませんか?しかし、共働きで仕事を頑張っているのは、子供のためでもありますよね。親が経済的に余裕があることで、子供の将来的な選択肢を増やせることは多いでしょう。
また、子育てしていたとしても、あなたの人生は子供だけのものではありません。生きがいやキャリアを求めて仕事をするのも人生の大切な一部です。生き生きと働く両親の姿は、子供にとっても自慢できる素敵なものであるはず。ぜひ、仕事を頑張っている自分に誇りを持ってください。
共働き夫婦の役割分担は必須
共働きで子育てをするときには、夫婦の役割分担が必須です。1人ですべてをやらなければならない状況だと、とても手がまわりません。また、どちらかに負担が偏る状況であれば、不満がたまって夫婦仲にも影響するでしょう。
家事分担
共働き世帯の家事分担は、一般的に女性に負担がかかりやすい傾向があります。女性が主に家事をして、男性が「手伝う」というスタンスでいるとなかなかうまくいきません。お互いフルタイムで働いているのであれば、置かれている立場は同じです。どちらかが軸になるのではなく、どちらも主戦力である自覚を持って家事に取り組むようにしましょう。
「やれるほうがやる」というのはもちろんですが、共働きで子育てをしていればお互い常に忙しいもの。ある程度役割を決めておくほうがいいでしょう。しかし、どちらかができないときには「代わりにやってあげる」という雰囲気になると、少し居心地が悪いですよね。ガチガチにルールで縛るのではなく、お互いへの思いやりを持って協力する必要があります。
学校や保育園への参加分担
共働きの子育て世帯が役割を考えなければならないのは、家庭内のことだけではありません。子供の学校や保育園の行事への参加についても、考えておく必要があります。
子供の参観日や面談などの日には、仕事を休む必要も出てくるでしょう。直前でどちらも休みにくいなるとトラブルの元になるので、日程がわかった時点で早めに夫婦で話し合うようにしましょう。
急な対応があった時の分担
急な対応についても、普段から夫婦で話し合っておくのがおすすめです。急なことだと、慌ててしまってお互いにイライラしがちですよね。普段から心の準備をしておくだけでも気持ちが違います。
学校や保育園で何かあれば、まずは登録してある電話番号に電話がかかってくるはずです。「まずはパパに電話がかかってくる」など、流れを把握しておくとスムーズになります。
パパもママもフルタイムでの仕事も珍しくない
現在は、夫婦ともにフルタイムで働きながら子育てをしている世帯が珍しくありません。日本ではまだ男女間での賃金格差があったり、男性が正規雇用で女性が非正規雇用であったりするケースも多いのですが、フルタイム勤務であれば実際に拘束される時間も仕事への責任も変わりません。
「自分のほうが大変」と思ってしまうと、相手を思いやる余裕がなくなってしまいます。共働きで子育てをするのは、どちらも大変です。相手も自分と同じように忙しく大変だということを忘れずに、協力し合うことが大切です。
共働きで子育てをするのは、一筋縄ではいかないからこそ協力を
共働きで子育てするのは、大変です。しかし、夫婦で協力できれば、大変な時間もかけがえのない家族の時間へと変わります。
責任を押し付け合ったり、不満ばかりに目を向けたりしていると、お互いを孤独に追いやってしまいます。役割分担を決めることも大切ですが、何より相手を思いやる気持ちを忘れないようにしましょう。
子供は日々成長して、過ぎた時間は戻りません。一瞬一瞬を大切にして、家族の大切な時間を積み重ねていってください。