育休中に出来る副業とは?育児休業給付金がもらえないパターンに注意!

Edit by mayan

育休中に副業をしたい!収入がほしい!

子供と過ごす時間がかけがえのない時間なのはわかってる、会社の理解も、みんなからの労いの言葉もありがたい。だけどやっぱり働いていないことに不安を感じる日もあるし、育児以外で気を紛らわせるものがほしい…。副業って、どうなの?

育児に専念するための育休は、女性にとっては欠かせないものですよね。子供と向き合う時間は2度と戻ってこない尊い時間です。しかし、なかには子供と向き合い続けるのが苦手、何かほかに集中できるものがほしいと考えている人も少なくありません。

ただし、育休中の副業については注意点などもいくつかあります。ここでは育休中の副業や収入について解説します。

どんな副業があるの?

育休中に限らず、副業を考えている人も増えてきた近年は副業の種類も増えています。本業に支障が出ない程度でできる副業も多く、主婦や学生なども副業を始めています。では、そんな副業にはどのようなものがあるのでしょうか。

クラウドソーシング

クラウドソーシングは、企業と個人事業主や副業を探している人をつなぐ、いわば求人掲示板のようなもの。多くの会社がクラウドソーシングへの求人を出しています。

自分のプロフィールに育休中であること、稼働できる時間、職歴などを書いておくと企業側からもオファーを受けやすいでしょう。

企業側ページには「副業でもOK」「副業でのお仕事も可能」などと書いてあることが多いため、育休中でも応募しやすいものが豊富です。

ポイ活

ここ数年で聞くことが増えたポイ活も副業の一つといえます。ポイントを活用し、さまざまな商品を買うことができるので家計も助かるという声が多く、主に主婦や育休中の方が始めています。

スマホ一つででき、広告を見るだけ・アクセスするだけ・買い物を特定のアプリやサイトを経由してするだけでポイントが貯まっていくため、片手間でできるのも選ばれる理由の一つです。気軽に始められるため、学生や主婦など節約やお得に買い物をしたい人に人気です。

アンケートモニター

企業などが提供しているアンケートに回答するとポイントやギフト券などをもらえるのがアンケートモニターです。企業や内容によっては、現金での還元もあります。

アンケートモニターは、食品・化粧品・ガジェットなど多岐に渡り、実際に試してもらうために自宅に送られてくることもあれば、すでに使っている人対象のものもあります。

スマホやパソコンがあれば誰でも始められ、自分の都合の良い時間に取り組むだけなので気軽さが人気です。

内職

ラッピングや、書類の封緘(ふうかん)などの細々とした内職も副業として行なっている人が多いでしょう。手作業で行うことが多いため、手先を動かして同じ作業をすることが得意な人に向いています。

  • 製造業などから原材料となるパーツ部品を受け取る
  • 梱包作業やパッケージに必要な資材を預かり組み立て
  • 検品や袋詰め

など、企業や扱うものによって作業内容はさまざまです。企業からマニュアルやキットが送られてくるので、自分で用意するものも少なくすみます。

クラウドソーシングは種類が豊富!

クラウドソーシングはいわば求人票なので、仕事の種類が豊富で自分ができそうなものが見つけやすいでしょう。未経験ジャンルでも採用してくれるところが多く、育休中であることを考慮し副業の範囲での受注などを行なってくれる企業もあります。ここではクラウドソーシングで受けられるお仕事を一部ご紹介します。

ライティング

WEBメディアやyoutube台本などのライター業務は多くの企業が求人を出しています。基本的にはリモートのため、育休中でも始めやすいでしょう。

メディアによって文字数やテキストの雰囲気は違いますがマニュアルも完備されているので、初めてでも問題ありません。また、ライティングスキルは副業を辞めた後、副業をお休みしている時の日常生活や本業でも役立つスキルとして残るものでもあります。

デザイン制作

WEBデザインはもちろん、小さなものから大きなものまですべてのアイテムにはデザインが必要です。デザイン制作をコンペのような形式で募集している企業もあります。

WEBデザインは時間がかかるため育休中の副業としては難しい場合もありますが、一定の範囲のみお願いしたい、ここのデザイン案がいくつかほしいなどの募集もあるため、一度詳細を聞いてみるとよいでしょう。

育休中の副業であることも伝えておくと配慮してもらえる可能性があります。

データ入力

企業にはさまざまな情報が溢れていますが、業務に追われて情報やデータが整理できていないところも多くあります。それらを外部の人にお願いしている企業も少なくありません。

アンケート結果や、在庫管理のためのフォーマットなど、データ入力を行う副業も主婦や育休中の人におすすめの副業です。企業の用意したフォーマットなどに送られてきた書類内容をまとめるので、隙間時間にコツコツ進められます。

在宅コールセンタースタッフ

コールセンターは会社内だけではなく、在宅も可能です。近年の流行病の影響などもあり、コールセンターの部署を縮小したり外部に副業としてお願いしていたりする企業も増えました。

企業側から自分の携帯に転送されてくるケースでは、会社契約のスマホなどが自宅に送られてきて対応する場合があります。答え方やマニュアルなどが用意されているので、初めてでも挑戦しやすいでしょう。

プログラミング・ウェブ開発

プログラミングや開発が得意な人、本業で行っていた人は、副業でも同じように関わることができるでしょう。副業の場合は、本業よりも少し軽いものだったり一部だけだったりと、育休中の状態に負担がない程度での関わりを推奨してくれる企業も多くいます。

本業の会社が副業OKであれば、育休中の副業からそのまま長期契約などにもつながるので、自分のスキルと今後長期になった場合はどうなのかなども考えておくとよいでしょう。

育休中に副業する際の4つの注意点

副業を始める前に、自分の今の状態を把握しておく必要があります。育休中、これからかかるお金のことで不安になることもありますが、もしかすると副業を始めたことで不利益を被るかもしれません。育休中の副業について、注意しなければいけないことをご紹介します。

育児休業給付金の支給条件の確認

育児給付金は、会社などに所属している場合会社から支給される育休中の給料です。平均して通常の給与の5割〜7割程度といわれており、会社や会社の中での役職・立場によって異なります。

育児休業給付金を受け取れる条件は、会社によって違います。なかには「副業として収入がある場合はこの限りではない」などもあり、副業することで会社からの給与がなくなってしまう可能性もあるのです。受給資格の確認・支給条件の確認なども必ず行いましょう。

業務委託やバイトなど雇用形態をよく考える

クラウドソーシングであっても友人などの紹介であっても、雇用形態の確認を必ずし、自分が育休中の副業として応募・仕事を探していることをしっかり相手と認識を合わせましょう。

なかには契約した後に、契約形態についてトラブルになってしまうことも少なくありません。また、雇用形態によって受けられる対応、稼ぐことができる金額なども変わります。

育児休業給付金がもらえないケースも

育児休業給付金は、仕事をお休みしなければならない育休中に欠かせない収入源ではありますが、もらえないケースもあるので注意しましょう。

自分自身が企業代表であったり、自営業やフリーランスで働いていたりすると、そもそも育児休業給付金の対象外となってしまいます。また、育休中のお金を出すのは「その会社に戻ってくる前提」があるため、出産後に会社を退職する、育休を取得せずそのまま職場復帰するなどの場合も対象外です。

育休中に副業したいけど…不安でいっぱい

育休中に副業をしたい気持ちはあるけれど、育児や家事をしながら仕事まで果たしてできるのか不安。時間は取れるか、うまく対応できるだろうか、たくさんの不安で押しつぶされそう。育休中の副業には不安がつきものですが、どのような不安を持っている人が多いのかご紹介します。

会社にバレるかもしれない

会社に内緒で副業を始めてしまうと、バレるかもしれない不安がストレスになってしまうでしょう。会社が副業OKではない場合は、慎重に判断しましょう。

住民税の金額や、赤字申告によってバレてしまう可能性があるため、信頼できる上司などに副業について相談してみるのもよいでしょう。

また、公務員の場合は原則として副業が禁止ですが、一般企業の場合は法律違反ではありません。しかし、立場や人間関係にヒビが入ることもあるため、注意が必要です。

確定申告が必要になるかもしれない

深刻で会社にバレてしまう不安があると上記しましたが、ある程度収入を得てしまうと確定申告が必要になります。この場合会社の収入と合わせて収支を計算し収入を申告しないといけないため手間がかかるだけではなく、会社側にバレてしまう原因となります。

副業の所得が20万円を超えていると、確定申告が必要になるので注意が必要です。育休中の確定申告は会社側への書類の取り寄せなども必要となるため、負担が増えてしまいます。

社会保険料の免除が受けられないかもしれない

育児休業中は社会保険料が免除となるのが一般的です。

しかし、本業と同じくらいに収入を得てしまうと社会保険料・住民税などさまざまな税金が天引きされ、金額に影響する可能性があります。

副業をしているからといって社会保険料が必ず高くなるわけではありませんが、働き方や金額によっては免除を受けられない、金額の前後などの可能性がないとはいえません。

産休・育休中におすすめの副業&在宅ワーク9選

育児休業中に副業をするかしないかは個人の判断ですが、始めるのならどのような仕事がよいのでしょうか?ここでは、産休・育休中におすすめの副業&在宅ワークを9種ご紹介します。自分にもできそうなものを見つける参考にしてくださいね。

アンケートモニター

アンケートモニターは、実際にその商品やサービスを使ってアンケートに答え、レビューを送るだけで収入を得られる副業です。

ギフト券やポイントでの還元がほとんどですが、なかにはポイントを貯めて現金に還元できる企業やサイトもあるので、自分がどのよな還元方法だとよいのかも考えましょう。

食品から化粧品、文具や雑貨、ガジェットなどさまざまなものがアンケートモニターにあります。自分の興味のあるジャンルで隙間時間にできるので、育休中の目が離せないときにも始めやすいでしょう。

リスト作成

さまざまなリスト作成を行う副業もあります。パソコンで行う場合と手作業でシートを作成する場合があるので、募集要項や概要などをしっかりと確認しましょう。

主に、営業先リストの作成・ショップ一覧の作成など、マニュアルに沿って行うことが多く、初心者でも始めやすいため、主婦にも人気の副業です。リストの作り方やフォーマット、まとめ方は企業からマニュアルが渡されます。

営業メール送信

企業のなかで営業の手が足りていないと、営業先へのメールを送る作業を副業として募集している場合があります。

営業メールのテンプレートとリストを企業からもらい、企業のアドレスを使って送付する作業です。テンプレートの空欄や、各企業名などだけ毎回変えて送るので注意が必要ですが、慣れてくると作業効率も上がります。

また、企業によってはアポ取りまで成功した場合、インセンティブとしてプラスの料金が支払われることもありますよ。

動画編集

動画の編集は、今や若い人から年配の方までできる人が多いスキルですよね。副業にも多く、ショート動画などを作成できる人を探しているショップや企業も多いため、比較的応募しやすいといえます。

動画編集と一言で言っても、「撮影から編集・公開まで」のところもあれば「テロップや動画カットのみ」など、認識のずれが生じる場合があります。どこまで何をするのかは企業によって異なるので、企業に質問してイメージの擦り合わせや認識の確認をしましょう。

動画編集の業務では、自分の編集できる範囲と会社の求めている編集者の範囲をしっかりと確認することが大切です。

ECサイトへの商品登録

ECサイトに商品を登録するためのお手伝いです。用意された写真フォルダやファイルから商品写真の登録・価格の登録・特徴などをサイト上に登録し出品していきます。

フリマアプリや、パソコンでの作業経験があると、スムーズに始められるでしょう。なかには、発送代行も兼任できる人を探している企業もあるので、余裕がある場合や少し多めにスキルや時間を活かしたい人は検討してみてくださいね。

WEBデザイン制作

WEBデザイン制作の経験やスキルがある場合、それらを副業に活かすのもよいでしょう。長期的な契約になる可能性もあるため、副業がOKな会社であればそのまま副収入として続けることもできます。

パソコンでの作業とこまめな連絡などが必要となる作業のため未経験では難しいでしょう。また多くの場合、WEB制作には納期があるため、自分が育休中であることなども伝えてどこまで携われるかの確認が必須です。

ライティング

WEBやアプリ、企業のHPなどのテキストを書くライティングのお仕事は未経験でも始めやすく、育休中のちょっとした時間をみてコツコツ進めることができます。

SEO、トレンド、ママたちへの知識、HPなどのキャッチコピーなど、さまざまなものがあるので、自分が興味のあるところや知識があるところから始めるのもよいでしょう。また、取材やインタビューなどがオンラインでできる場合は給与なども上がるため、企業と相談しましょう。

文字起こし

編集部などがインタビュー・取材した内容を文字起こしする作業です。インタビュー時間の大体2倍〜3倍程度の時間がかかりますが少しずつ進めていくことができるため、子供が寝た時や少し余裕のある時にまとめてやることもできるでしょう。

録音を聴きながらテキストに起こすので少し大変な作業ですが、その分報酬が高いこともあって人気です。文字起こしのデータは、後に雑誌やWEBメディアで記事として掲載されるための重要な素材になります。

翻訳

外国語スキルがある場合は、翻訳を副業にするのもよいでしょう。今は多くの翻訳機などが出ていますが、ニュアンスや雰囲気は、翻訳機では対応できません。

絵本、SNS、企業のHPなど、翻訳スキルを持つ人はまだまだ日本では少ないため多くの場所で需要があります。英語はもちろん、韓国語・中国語なども近年では重要視されているので、自分の持つスキルを活かし、それらの語学を忘れないためにも副業をしてみるのもよいでしょう。

その他の事務作業

企業の中でも、事務作業はとても重要です。在庫管理、経費等の申請・管理、リストや取引先とのデータなどさまざまな作業があります。

企業の中には事務作業を外注している場合があるため、副業にするにもぴったりです。在庫などを管理し、足りないものが出てきたら発注する、営業先のリストを更新し、現在の進捗状況を共有・シートなどで管理するなど、事務作業を育休中に忘れないために副業にしている人も少なくありません。

副業は制度を理解したうえで、始めるようにしよう

副業で収入を得るのは悪いことではありませんが、会社によって一部ルールが違ったり自治体などによって受けられるサービスが違ったりと、すべてが統一されているわけではありません。

副業で収入を得たことによって、本来受けられるはずのサービスやお金がもらえなくなってしまう可能性もあるのです。自分の会社や自治体、受けているサービスなどの条件をしっかり確認した上で、副業を行いましょう。

また、育児休暇は子供ためだけではなくお母さん自身の体力回復も行うべき時期でもあります。体を第一優先にした上でどうするか検討しましょう。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。