恋に恋してるのかもしれない…
恋をすることは、とても刺激的です。見た目もかっこよく、仕事もできる彼を見つけて、恋に落ちるための駆け引きを楽しむ。そんな男性といつか結ばれたいし、一緒に行きたいところもしてみたいこともたくさん、そして幸せな結婚生活……。
でも、その気持ちは本当に「恋」なのでしょうか?誰かのことを愛しているのではなく、もしかしたら「恋に恋する」女性になっているのかも。
誰かのことを深く愛しているのか、それとも恋に恋する状態なのか、どちらなのでしょうか。ご自身の過去を振り返ってみると、相手のことが好きなのか恋愛に憧れて始めた恋なのか、わからなくなってしまうような経験がある人もいるかもしれませんね。
恋に恋するのではなく、いつかは本当の恋がしてみたいですよね。では、恋に恋するとは具体的にどのような意味なのでしょうか。そもそも、本当の恋とは何なのでしょうか。
「恋に恋する」の意味とは?
まずは「恋に恋する」という言葉の意味について考えてみましょう。
「恋に恋する」とは、特定の誰かへの愛情よりも、恋愛そのものや恋愛中の自分に対して夢中になっている状態のこと。たとえば、付き合うまでの駆け引き、交際が始まってからの日々、それによって得られるスリルや高揚感に熱中しているなら、それが「恋に恋する」ということです。
簡単に言えば、「恋に恋する」とは「誰かのことよりも、恋すること自体が好き」ということです。
恋に恋している女性の特徴
それでは、「恋に恋する」女性がどのような特徴を持つのか、詳しくご紹介していきます。恋愛に対する感じ方や行動パターンから、恋に恋する女性の傾向をいくつか挙げてみました。
惚れやすい
恋に恋する女性は、新しい出会いや可能性に対して非常に敏感で、すぐに恋愛感情を抱いてしまう傾向があります。
気になる男性のかっこいいところや魅力的な側面を見つけると、すぐに惚れてしまいます。そして、その相手のことを何度も考えてしまい、さらに恋愛感情を膨らませてしまうでしょう。このような特徴は、「自分にとって理想的な恋愛」を常に頭に描いているような、恋に恋する人に多くみられます。
h3. 恋愛している自分が好き
次に、「恋愛している自分が好き」という特徴。恋に恋する女性は、自分が恋愛感情を持つことや、誰かに夢中になることそのものに魅了されています。
恋をすると、普段とは違う自分を感じ、その変化や新鮮さ、高揚感に心を奪われます。それまでの日常を離れ、新しい恋を楽しみたいと考えるため、誰かを愛するというよりも恋に恋する女性だと言えます。
追いかける恋愛が好き
さらに、恋に恋する女性は誰かを追い求める恋愛のプロセスが好きです。なぜなら、追いかける過程はドラマチックで、恋愛の興奮を最大限に引き立てるから。
理想の相手と結ばれるのか、相手は何を考えているのかなど、わからないことだらけなのが恋愛です。だからこそ、先の見えないスリル感を追い求めてしまい、結果的に恋に恋する状態になります。得られたときの満足感よりも、追求する過程そのものに価値を見出すでしょう。
相手が振り向くと冷めてしまう
これは一見矛盾しているように思えるかもしれませんが、恋に恋する女性は、追い求めていた相手が自分に興味を持ち始めると一気に冷めてしまう傾向があります。
恋に恋する女性は、相手を追いかける過程に魅力を感じることが多いです。そのため、相手が自分に興味を持ち始めると、恋の魅力が削がれてしまうように感じられるでしょう。
相手のことを愛したり、一緒に満たされた関係を築いたりすることよりも、自身の興奮に左右される。まさに、恋に恋する女性の特徴ですね。
相手の長所ばかりに目を向ける
恋に恋する女性は、恋愛相手の長所ばかりを見て、相手の短所から目を逸らしてしまう傾向があります。これは「認知的不協和理論」とも呼ばれ、恋に恋するあまり、自身の理想的な恋愛に不要な「相手の短所」を無意識のうちに無視してしまう現象です。
しかし、相手が持つ問題点や欠点に蓋をして自分の理想に執着しても、長期的な恋愛関係においては相手の短所がどうしても目に入ってしまうもの。なかなか相手の欠点を受け入れられないため、恋に恋する女性にとって、長く恋愛をすることは難しいでしょう。
参考:無藤 隆、森 敏昭、遠藤 由美、玉瀬 耕治 『新版 心理学』(2018, 有斐閣) P389
異性の地位や外見を重視する
最後に、恋に恋する女性は、恋愛対象である相手の社会的地位や外見を過度に重視するという特徴を持っていることが多いです。
長く関係を続ける恋愛においては、地位や外見などの表面的な魅力よりも、心の深いつながりが重要となります。表面的な魅力も相手に好意を持つ上では重要なことかもしれませんが、相手の性格や価値観に対する理解といった深いつながりが、恋愛を持続させる鍵となります。
しかし、恋に恋する女性は「かっこいい人と恋愛できている私」や「みんなが羨む経歴を持つ彼と付き合っている私」に憧れを抱いてしまいます。
恋愛相手の地位や見た目に対し高い理想を持ってしまう場合、それは恋に恋する状態かもしれませんね。
恋に恋している状態から抜け出すヒント
ここまでご紹介してきたように、恋に恋する女性とは、「相手に対する愛情」よりも「恋愛そのものに酔っている」人のことです。そのため、恋に恋する状態を卒業しなければ、相手との愛情を育み、長期的な関係を築くことは難しいでしょう。
恋に恋する自分から卒業するために必要なのは、自分の本当の欲求に向き合うこと。
なぜ恋の刺激が欲しいのか、誰かを追いかけたい理由とは何か、そのような欲求や動機を深ぼってみると、恋に恋するあなたが本当に求めていることがわかるはずです。
「誰かにもっと愛されたい」「もっと特別な存在になりたい」など、人によって求めるものもさまざまでしょう。
もしあなたが、愛情や承認を求めているなら、恋に恋するよりもまずは自分自身を愛するところから始めましょう。本当に自分を満たせるのは、他人ではなく自分自身です。時間をかけてゆっくりと、自分に対する愛情を育んでみましょう。
もし刺激を求めているなら、本当に自分を満たしてくれる活動を探してみるのがおすすめです。一時的な恋愛の刺激は、少しの間だけ満たしてくれても、その後に空虚な孤独感を連れてきます。もっと深く長く、自分を満たせることは何なのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
恋ではなく、相手に恋ができるように─
恋愛において、まず必要なことは「相手に恋をする」こと。恋愛そのものではなく、相手に深い愛情を抱いているなら、それが本来の恋なのかもしれません。
相手を深く愛するために必要なのは、まずは自分が自分自身を愛することです。自分を満たせているからこそ、相手にまっすぐ向き合えるようになるでしょう。
そして、相手への深い愛情を育むことは、自分を満たしてくれることでもあります。
あなたが本当に求めている恋とは、どのような恋愛ですか?一度立ち止まって、じっくりと考えてみましょう。
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