

みんなから好かれたいと思うのはおかしい…?

よく「他人の顔を気にするな」「全員に好かれようとするのは不可能だ」といったことを耳にすることもあるでしょう。ですが、人に好かれる方法を知りたいと思うのは、決しておかしいことではありません。
人間は社会的な生き物であり、他人とのつながりから強い喜びや安心感を得ます。家族や仲間との良好な関係は、人間にとって大きな幸福感をもたらすものです。
だからこそ、人に好かれる方法を知ることは、あなたの精神的な健康や幸福感を保つ上で大事なこと。この記事では、日々の生活の中で実践できる「人に好かれる方法」についてご紹介します。
人から好かれる人の9つの共通点

人に好かれる方法について知る前に、まずは他人から好かれる人の特徴についてご紹介します。なぜか自然と周囲の人から好かれる人は少なからず存在しますが、そのような人たちには実は9つの共通点があります。
その共通点を知ることで、人に好かれる方法を考えるためのヒントになるかもしれません。また、他人から好かれる人の特徴をまねしてみることこそ、人に好かれる方法の実践であるとも言えるでしょう。
全員、平等に接する
他人に好かれる人は、誰に対しても公平に接します。人種、性別、地位、年齢に関係なく相手を尊重し、自分の立場や役割に関係なく敬意を払います。
特定の人にのみ丁寧に接したり、一部の人には高圧的に接したりする人に対しては、不信感や嫌悪感を抱いてしまいますよね。自分を含むさまざまな人に対し、公平に、かつリスペクトを込めて接している人は、多くの人から尊敬や信頼の念を抱かれるようになります。自分のことを大事に思ってくれる人のことは、やはり大切にしたくなりますよね。
常に笑顔
他人に好かれる人は、いつも笑顔を絶やしません。笑顔で人と接することで、周囲の人々との間にポジティブな空気を作り出すことができます。
笑顔でのコミュニケーションは、相手との距離感を縮め、親しみやすさを生み出します。そのような接し方の人と過ごすだけで、きっと自然と心が明るくなるはず。
自分が話しているときに相手が笑顔で聞いてくれていると、「この人には安心して話せるな」と好意的に感じることも多いでしょう。だからこそ、笑顔が絶えない人はみんなに好かれるようになります。
相談に乗るのがうまい・聞き上手
相談に乗るのがうまく、ついたくさん聞いて欲しくなってしまうような聞き上手の人は、他人から好かれるようになります。
自分の話ばかりするのではなく、相手の話に耳を傾け、理解し共感しようとすることで、話し手も安心感を抱くようになり、強い信頼関係が生まれます。自分の気持ちや悩みにきちんと向き合ってくれる相手こそ、もっと話したくなるし、好きになってしまうものですよね。
人とのコミュニケーションにおいては、いかにうまく話すかが注目されてしまいがちですが、相手の話をどう聞くかも同じぐらい重要です。
明るくポジティブ
明るくポジティブな人も、他人から好かれる傾向があります。
困難な状況やつらい気分のときでも、ポジティブな発言や態度によって周囲の人に希望やエネルギーを伝えてくれます。「この人と一緒にいるだけで、なんだか大丈夫な気がする」と感じる人とは、もっと仲良くなりたい、近くにいたいと思えますよね。
いつでも励ましてもらえる、話すだけで元気が出てくる、そのように感じる素敵な人は、きっとあなたの周りにもいるのではないでしょうか。

礼儀正しい
他人に好かれる人は、礼儀正しく、他人を尊重します。
たとえば、あいさつや感謝の言葉をしっかり伝えることなど、礼儀正しい人は基本的なマナーを大事にします。そのような態度からは、その人の人格や価値観、相手への敬意がにじみ出ていますよね。
礼儀は「相手に対する尊重や気遣い」を表すものとして、重要視するのが日本人の文化。礼儀正しさを通じて、自分のことを大切にしてくれていると実感できるからこそ、多くの人が礼儀正しい人は魅力的だと感じます。
思いやりがある
他者に対する思いやりがある人は、多くの人から好かれます。
思いやりがある人は、他人の感情やつらさに敏感で、困っている人には手を差し伸べ、時には自分の利益よりも相手の幸福を重視することも。「思いやりを持ちましょう」と言われても、たくさんの人に思いやりを発揮するのは簡単なことではありません。
思いやりをかけてくれる人に対しては、好意的な感情を持つだけでなく、それ以上のお返しをしたくなってしまうでしょう。
誕生日や記念日を大切にする
他人から好かれる人は、誕生日や記念日を大事にしています。
多くの人にとって、自分自身の誕生日や記念日は特別な日です。でも、他人の特別な日は、意外と忘れてしまうことも多いでしょう。
だからこそ、誰かの誕生日や記念日を忘れずにお祝いすることは、思いやりや優しさに満ちた行為といえます。お祝いしてもらったときには、「自分のことをそこまで気にかけてくれていたんだ」と嬉しくなることも多いはずです。
お祝いしてくれた人に対して生まれる感謝や信頼といったポジティブな感情は、その人が他人に好かれている証拠です。
仕事・プライベートに問わず誠実さがある
他人から好かれる人は、仕事でもプライベートでも誠実な言動を心がけています。
約束を守る、嘘をつかない、責任を持つ、努力するといったように、一つひとつの行動に誠実さが現れます。そのような態度は、信頼や良好な人間関係につながる理由のひとつ。
誠実な人は周囲の人にもポジティブな影響を与え、慕われるようになります。仕事においてもプライベートにおいても、そのような姿勢を大切にできている人には憧れてしまいますよね。誠実さが理由で慕われている先輩や上司が、きっとあなたの身の回りにいらっしゃるのではないでしょうか。
自己開示が得意
自分のことを相手に打ち明ける「自己開示」が得意であることも、他人から好かれる人の特徴でしょう。
自慢話だけでなく、自分の経験や考えていること、さらには弱みについても相手に伝えることで、お互いの理解が深まり、より親密な関係に発展していきます。また、弱みを共有することで相手との間に共感や思いやりの感情が生まれ、より深い対話が生まれるきっかけにも。
自分自身の弱みも含めて他人に伝える自己開示は勇気がいることですが、ありのままの自分を大事にすることは人に好かれる方法のひとつでもあります。
職場の人や友達から好かれたい

私たちは日々、さまざまな人との関係性の中で生活しています。働く中では職場の人とのコミュニケーションが欠かせませんし、仕事以外の時間においても、友人や家族とのコミュニケーションが必要であることも多いでしょう。
だからこそ、友達や職場の人に好かれる方法を知りたいと思うのは自然なこと。周りに愛され、満たされた時間を過ごしていたいですよね。
したがって、人に好かれる方法を知りたいと思う自分のことを卑下する必要はありません。誰しもが、人に好かれる方法について考えることはあるはずです。
人から好かれるための7つの習慣

ここからは、人に好かれる方法を、具体的に7つの習慣としてご紹介していきます。
人に好かれる方法といっても、小手先のテクニックや一発逆転の必殺技はありません。日々の習慣の中で、自分自身の行動や考え方をじっくり見直していくことが大切です。気づいたときには、人に好かれる方法を自然と身につけているはず。
日々の生活や会話の中で意識しやすいものを選んでご紹介していきます。すぐに実践できそうな習慣から、生活の中に取り入れてみましょう。
積極的に人に話しかけて交流する
人に好かれる方法の1つめは、積極的に他人と交流することです。
他人からの好意が欲しいなら、まずは関係性を築くところから始めましょう。人に好かれる方法をいくつも知っていたとしても、まずはコミュニケーションを取らないことには何も変わりません。
他人と会話をするのが苦手と感じてしまうこともあるかもしれませんが、まずは他人に興味を持って接してみるようにしましょう。相手がどんな人なのか尋ねてみるだけでも、会話は続いていくはずです。
人に好かれるためには、まず積極的にコミュニケーションを取ることを意識しましょう。
人と話すのが苦手という方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
人と話すのが苦手…会話が苦手・嫌いな人必見!すぐに試せる克服方法
自分に自信をつける
自信がある人には自然と魅力が宿ります。「でも、自信が持てない…」と思っている方も多いはず。
そんなときは、小さな成功体験を積み重ねていくことがポイントです。たとえば、「今日は挨拶を自分からしてみた」「苦手なことにチャレンジできた」など、小さな「できた」の積み重ねが自信につながります。
自信がつくと表情も明るくなり、コミュニケーションも前向きに変化します。自然と人から好かれる存在へと近づいていけます。
笑顔を心がける
笑顔は、人間関係の潤滑油ともいえる大切な存在。無理に大きな声で話したり、気の利いた言葉を用意しなくても、優しい笑顔があれば相手との距離はぐっと縮まります。
笑顔は「私はあなたと良い関係を築きたい」と無言で伝える最高のメッセージ。会話の内容よりも、表情や雰囲気から相手は多くを感じ取っています。
まずは鏡の前で、自分の自然な笑顔を練習することから始めてみるのもおすすめです。
友達や新たに出会った人のいいところを5つ見つける
人に好かれるための意識づけとして効果的なのが、「相手の良いところを探す」という習慣です。
初対面の人でも、長年の友人でも、意識的に相手の良さに目を向けてみましょう。そうすると自然と相手への態度が優しくなり、ポジティブな空気が生まれます。
「あの人は気配りが上手」「声が優しい」「行動が丁寧」…そんな小さな発見が、相手との距離をぐっと縮め、結果的に自分も好かれる存在になっていきます。
礼儀作法を学び、常に心がける
あいさつ、感謝の言葉、丁寧な態度。これらの基本的なマナーは、相手に安心感や信頼感を与えます。
今どき礼儀なんて…と思うかもしれませんが、実はこうした丁寧なふるまいこそ、人間関係の土台になります。特別なことをする必要はありません。
「ありがとう」「お疲れさま」「お先に失礼します」といった一言が、相手の心に温かく響きます。礼儀は、自分を大切にすることと同じくらい、相手を大切にすることでもあるのです。
誰かに相談された時は自分ごとのように考える
相談を受けたときに、真剣に相手の話を自分ごととして受け止める姿勢は、相手に深い信頼を生みます。
「この人は私の話をちゃんと聞いてくれる」「一緒に考えてくれる」と感じることで、相手は安心し、ますますあなたを信頼するようになります。
もちろん、相手の悩みをすべて背負う必要はありませんが、親身に寄り添う気持ちは必ず伝わります。真摯な姿勢が、人から好かれる大きな要素になります。
自己開示をする
「こんなことを話しても大丈夫かな…」と心配になることもありますが、自分の気持ちや考えを素直に伝えることは、人間関係を深めるうえでとても大切です。
自分の悩みや失敗、思いを共有することで、「この人は信頼できる」と相手も感じやすくなります。
自己開示は、相手に対して心を開くことの証。完璧な自分を見せる必要はなく、弱さも含めた“ありのままの自分”が、信頼と好感を生み出していきます。
自分を好きになることが一番の近道

ここまで、人に好かれる方法をご紹介してきましたが、他人から好かれるために何よりも大切なのは、まず自分自身を好きになることです。
自分自身を尊重し、自己肯定感を持ち、自分が満たされた状態だからこそ、誰かに優しさや思いやりを伝染させることができます。
最も重要な「人に好かれる方法」は、まずは自分が自分のことを好きになること。まずは自分を愛し、大切にするところから始めてみましょう。
自分のことなんて、どうやって好きになったらいいかわからない……という方は、自己肯定感を上げる方法について学んでみるのもおすすめです。
「自己肯定感が低い…自分を愛せない…」自己肯定感が低い人の特徴とは
まずは自分から人を好きになろう

多くの人は、人に好かれる方法について考える中で「どうしたら相手から好意を持たれるのか」といったことに注目してしまいがち。
ですが、人間は自分のことを好きでいてくれる人のことを好きになってしまう生き物です。
だからこそ、自分への評価に注目しすぎるのではなく、自分自身も他人のことも能動的に好きになることを大切にしましょう。
自分から先に相手のことを好きになることも、人に好かれる方法のひとつです。
「好き」という感情を大切にしていれば、気づけばさまざまな人と満ち足りた関係が築かれているはずです。