同棲から別れを決めた、どうすればいい?
同棲カップルと聞くと、ラブラブで幸せな様子を思い浮かべますよね。しかしどんな関係であっても、時間とともに変化していくもの。同棲したからといって、関係性が安定するわけではありません。
大好きな恋人と同棲した後に、別れを決意するケースもあるでしょう。その場合、別居して付き合っているときのように、すぐにさようならというわけにはいきません。同棲していれば、ただ付き合っているとき以上に、別れるための準備が必要になるはずです。
今回の記事では、同棲後円満に別れる方法や気を付けたいポイントについて紹介します。同棲を解消して別れたいと悩んでいるときの参考にしてください。
同棲から別れる確率は意外と高い?
同棲している恋人と別れたいと考えたときには、「でも同棲までした相手と別れるなんて…」と思うこともあるかもしれません。しかし、同棲しているカップルが別れるのは、珍しいことではありません。
同棲に関するさまざまな調査により、同棲しているカップルが別れる確率はおよそ5割から8割といわれています。同棲後付き合い続けたり、そのまま結婚したりするカップルのほうが少ないのです。
ドキドキワクワクした気持ちで始める同棲ですが、どんなに好きな相手でも長く一緒に暮らすと良いことばかりではありませんよね。同棲すると絆が深まると同時に、別々に暮らしているとき以上に別れる原因となることも増えるでしょう。
同棲していたカップルが別れる原因6つ
ラブラブだった同棲カップルが別れることになるのは、なぜなのでしょうか。まずは、同棲していたカップルが別れる原因について、一緒に見ていきましょう。
同棲カップルが別れる主な原因として、次の6つがあげられます。
- 金銭感覚
- 結婚観
- 生活リズムのずれ
- セックスレス
- 家事負担の偏り
- 許せない部分・嫌な部分が見えた
金銭感覚
同棲していた恋人との別れを考える原因として、金銭感覚のずれに気づくケースが多く存在します。別々に住んでデートのときだけ会う関係であれば、それぞれの生活があり、相手のお金の使い方はそれほど気にならないかもしれません。しかし同棲する場合は、生活費の多くを共有することになります。
自分が節約して頑張っているときに、相手が考えなしにお金を使っているように見えれば、イライラしたり怒りを感じたりするでしょう。逆に自分は自由にお金を使いたいのに、相手が二人のお金を倹約しようとすると息苦しさを感じる可能性もあります。
結婚観
同棲後に、お互いの結婚観の違いに気づいて別れることも考えられます。片方は結婚前提の同棲のつもりであったのに、もう片方はそんなつもりはなかったというケースも少なくありません。
二人に結婚の意思があったとしても、子どもの有無についての希望や、家族・親戚との付き合い方の違いに気づくこともあるでしょう。お互いが目指しているゴールがかみ合わないことで、同棲解消して別れる結論に至ることがあります。
生活リズムのずれ
一緒に住んでいると意外とストレスになるのが、生活リズムのずれです。最初はそれほど大したことではないと感じていても、長く続けばため込んだストレスが爆発してしまうこともあります。
一緒に朝食を食べたいのに相手が昼過ぎまで起きてこない…。夜はすっきり寝たいのに、いつまでも隣でスマホを見ている…。大きなズレではなくても、些細なことが積み重なることで、嫌になってしまうケースもあるでしょう。
セックスレス
同棲後セックスレスになり、別れるケースも多々あります。同棲して毎日好きな人といられるのは素敵なことですが、同時にマンネリ化しやすくもなります。
別々に暮らしているときは、相手に会える日を楽しみにしたり、会えばドキドキしたりしますよね。デートのときには、思い切りおしゃれして相手に会いに行っていたのではないでしょうか。同棲を始めると、そのようなドキドキを維持するのは難しいものです。心地よく安心できる関係が、いつの間にか相手を恋愛対象として意識できなくなる可能性があります。
家事負担の偏り
家事の負担の偏りによって、ストレスがたまるケースも考えられます。同棲後の家事は、女性に偏りがちです。特に相手がそれまで実家暮らしであった場合には、母親がなんでもしてくれて、家事を自分で行う意識がない人もいるかもしれません。
同棲していても、お互いにやるべきことや仕事がありますよね。忙しいときに二人分の家事を押し付けられるのは、なかなか長い間我慢できるものではありません。
許せない部分・いやな部分が見えた
同棲すれば、相手の良い面だけでなく、嫌な面も見えやすくなります。デートだけしているときにはそれほど気にならなかったことも、毎日繰り返されると我慢できなくなることも多いでしょう。
相手の癖や習慣が、一般的に悪いとされていることでなくても、自分にとっては不快な可能性もあります。他人が自分の思い通りに行動してくれることは、まずありません。目を瞑れない部分が多くなると、同棲を続けるのは難しくなると考えられます。
同棲後、円満に別れるために必要なこと
同棲している場合には、別れを決めた後にもしばらく一緒に生活しなければなりませんよね。険悪になったり、気まずくなったりするのは、避けたいものです。円満に別れるためには、別れを切り出すタイミングや切り出し方が大切です。
重要なのは別れを切り出すタイミング
自分が部屋を出ていく場合には、次の生活の準備が整ってから別れを切り出すのがおすすめです。逆に相手が部屋を出ていくケースでは、相手に準備の時間を用意する必要があります。部屋の契約の更新日が近い場合には、そこに合わせて切り出すと、スムーズに進めやすいでしょう。
相手が忙しいときやお酒を飲んでいるときに、別れ話を切り出すのは避けましょう。また、クリスマスやバレンタインなどのカップルに関わるイベントの近くや生理中なども話し合いを避けたほうが無難です。感情的にならずに冷静に話し合えるタイミングで、話を切り出すことが大切です。
別れ話の切り出し方
別れ話を切り出すときには、感情的になって相手を責めるのは避けましょう。話し合いは、冷静に進めるようにしてください。できるだけ自分都合で、相手に納得してもらえる理由を考えておくのがおすすめです。
同棲を解消して別れたいと切り出しても、引き留められる可能性は十分に考えられます。選べる状況であれば、自分が部屋を出ていくようにしたほうが、揉め事を避けられるでしょう。
同棲を解消するときのポイント4つ
同棲を解消して別れるときには、別居していて別れるときよりもさらに、注意しなければならないことが多く存在します。同棲して別れるときには、以下の4つのポイントに気を付けるようにしてください。
- 何かあったときのため連絡先を1ヶ月は残す
- ペアものや、一緒に買ったものは処分する
- 家電や家具などの処分はきっちり分ける
- 決めたらすぐに切り替える
何かあったときのため連絡先を1ヶ月は残す
恋人と別れたときには、すぐに連絡先を消去して気持ちをすっきりさせたいと考える人も多いかと思いますが、同棲して別れる場合1ヶ月は相手の連絡先を残しておくほうが安心です。
別れた後も部屋の引き払いや光熱費などに関して、話し合いや支払いの必要が発生する可能性があります。すべての支払いが終わるまでの1ヶ月間は、連絡先を消さずに残しておきましょう。
ペアものや、一緒に買ったものは処分する
ペアのものや一緒に買ったものは、処分するのがおすすめです。後々のトラブルを避けるためもありますが、気持ちをまっさらにして新生活をスタートさせるのにも効果的です。
同棲していれば、相手の存在が生活に深く入り込んでいますよね。気持ちを切り替えるときに足かせになりそうなものは、処分してすっきりさせておきましょう。
家電や家具などの処分はきっちり分ける
家電や大きな家具の処分には、お金も手間もかかります。どちらか一方に押し付けずに、協力して処分するようにしましょう。
最後の出来事というのは、お互いに強く印象に残ります。どちらかに負担が偏れば、嫌な思い出となってしまうでしょう。大変なことは最後まで協力して、きれいに片付けたいところです。
決めたらすぐに切り替える
同棲していると、別れた後も引っ越しまでの間は生活を共にすることになりますよね。自分で潔く気持ちを切り替えることを意識していないと、だらだらと曖昧な関係が続いてしまうことにもなりかねません。
同棲していた恋人と別れるときには、開放感だけでなく寂しさもあるはずです。ついだらだらと先延ばししてしまいそうになりますが、決めたならすぐに気持ちを切り替えましょう。先延ばしにするほど気持ちは苦しくなり、後々のトラブルに繋がるおそれもあります。
同棲解消が決まったらすべきこと
同棲の解消は、決めて終わりではありません。きれいに終わらせるためにするべきことがあるので、最後まで丁寧に清算しましょう。
同棲解消を決めたら、次のことに取りかかってください。
- 引越しの初期費用を貯めておく
- 退去費用・家具引き取りなどの分担を決める
- 共同の貯金やお財布などは清算しておく
- 引っ越しするまでの期間について話し合う
引越しの初期費用を貯めておく
同棲して別れるときに部屋を解約する場合、あるいは自分が出ていく場合には、引っ越しの初期費用を用意しておく必要があります。
荷物を運ぶのにも、新しい部屋を借りるのにも、最初はある程度まとまったお金がかかりますよね。相手が部屋を出ていく場合には、相手が費用を用意する時間についても考慮しなければなりません。状況によっては、費用を折半するのも、同棲解消をスムーズに進める方法となります。
退去費用・家具引き取りなどの分担を決める
同棲解消後に部屋を退去するのにかかる費用や家具の引き取り、処分の分担についても話し合っておかなければなりません。
お金に関することについては、しっかり話し合っておかないと、後々のトラブルの原因となりやすいものです。どちらかに負担が偏らないように、公平に分けるようにしましょう。
共同の貯金やお財布などは清算しておく
一緒にためていた貯金や折半していた生活費については、同棲解消前に清算しておきましょう。
同棲して別れた後に清算しようとすると、ややこしくなりがちです。お互いが納得できるように話し合って、きれいに清算するようにしてください。
引っ越しするまでの期間について話し合う
同棲解消後に引っ越しするタイミングについても、二人で話し合って、きちんと決めておきましょう。お互いの理解に相違があると、トラブルに繋がるおそれがあります。
部屋を解約する場合は、いつ解約の申し入れをするのか決めておかなければなりません。また、どちらかが出ていく場合にも、引っ越しの日取りは曖昧にせずにはっきりと消めておきましょう。
逆に同棲相手から別れたいと言われたときは?
自分は同棲解消したくなくても、同棲している相手から別れたいと切り出されるケースも考えられます。取り乱してしまいそうになりますが、感情的にならずに冷静に対応することを心がけてください。
まずは、相手が同棲をやめて別れたいと思っている理由について確認しましょう。改善の余地があると思えば、問題点の解決に向けて努力する旨を伝えてください。
それでも相手の気持ちが変わらない場合もあるでしょう。その場合は、相手の言い分を素直に受け入れるようにしましょう。相手を責めずに、感謝の気持ちを伝えられると良いでしょう。
同棲解消後に別れても、気持ちが変わらなければ復縁できる可能性もあります。その際、別れ話のときにどのような態度をとったかはとても重要なものとなります。同棲して別れた後に、あなたの気持ちがどのように変化するかはわかりませんが、最後に気持ちの良い印象を残しておくことが大切です。
どんな理由であれ円満な別れを心がけて
付き合っている期間が幸せでも、別れ方がきれいでないと、お互いに嫌な思い出になってしまいますよね。同棲を解消して別れるのがどんな理由であったとしても、マナーを守って円満に別れることを心がけるようにしてください。
一度好きになった相手であっても、ラブラブな期間があったとしても、同棲まで踏み切ったとしても、人と人との関係は、時間の流れのなかで自然に変化していきます。変化しながら続いていくか、お互いに別の道を選ぶかも、それぞれです。
「同棲解消」「別れる」というとネガティブに捉えられがちですが、恋人との別れは、必ずしも悪いものではありません。別れた選択を良いものにするかどうかは、別れた後のあなた次第です。大切な記憶をお互いのなかに素敵な思い出として残すためにも、最後に別れる瞬間まで丁寧に対応しましょう。