結婚したくない理由なんて、聞かれても…
「結婚しないの?」「結婚は考えていないの?」と聞かれれば聞かれるほど、私を否定された気持ちになってしまう。
結婚がさまざまな部分で必要であった時代は終わり、近年では自分の幸せや、自分なりの人生の使い方も増えてきています。しかし、日本の法的な部分からもいまだ「結婚」がとても重要視される傾向にありますよね。
結婚しなくても、幸せになれる時代。SNSでも結婚せずとも人生を謳歌している人が多いとはいえ、年齢や周りの環境で「結婚」について考えることも多いでしょう。
「結婚したくない」「結婚を考えていない」と言えばまるでなにか問題があるかのように扱われがち。結婚が素敵なことはわかるけど、結婚をしたくない人だっていることをわかってほしい。好きな人と出会い、結婚し、妊娠出産することがすべての幸せでその他は幸せじゃないの?
結婚したくないと考える女性は多い?
某ウエディング雑誌のキャッチコピーがSNSなどでもバズるほど、結婚への価値観は変化しています。自立している女性も増え、選択肢が増えた今、結婚したくない・結婚を考えていない女性も多くいます。
少子化が進むのと同じく、近年日本の未婚率は増加傾向にあるとされています。5年ごとに行われる国勢調査の統計を基に計算・発表される生涯未婚率は年々増加傾向です。
社会的・経済的要因はニュースなどでも報道されていますが、自分で事業を起こしたりフリーで活躍したりと働く選択肢が増える一方で、結婚することで自分の時間やお金、やりたいことが制限されることが嫌な人が増えたことも影響しています。
また、トラウマや「2度と誰かを傷つけないため」と、自分の過去や事情を汲み取った上で生きる方法が増えていることも大きいでしょう。
私たちが結婚したくないと考える理由
「結婚したくない」といえば「どうして?」と聞かれることも多いでしょう。結婚したくないと考える理由は、社会的なものから心理的なものまでさまざまです。
「結婚したくない」と思っている人たちの理由をいくつか解説します。
自由なままでいたい
パートナーがいてもいなくても、結婚していなければある程度自由がありますよね。飲み会や集まりなどのようなイベントごとだけではなく、転職や起業などの仕事や推しへの時間とお金など趣味への自由度も高いでしょう。
結婚してもある程度自由に過ごせるかもしれませんが、独身のときよりも配慮することが増えるでしょう。全力で楽しめない・全力で挑めなくなるかもしれないことへの不安感や不自由度から、結婚したくないにつながるのかもしれません。
結婚へのイメージがネガティブ
SNSなどが発展し、さまざまなメディアでも他の人の結婚生活を見ることができるようになりました。それと同時に結婚してからのネガティブな面やめんどくさい手続き、多くのトラブルも可視化されたといえます。
結婚に対するイメージがよくなければ今ある自由や快適さを捨ててまで結婚したいとは思えません。華やかな結婚式や新婚旅行が輝いて見えても「結婚生活」へのイメージがよくないことで結婚したくないと感じる人も増えています。
相手との結婚に不安の種がある
今パートナーがいる人は相手との結婚に不安の種を感じていることから「結婚したくない」につながっているのかもしれません。「不安を抱えるくらいなら結婚したくない」「この人でいいのかわからない」など結婚と相手を結びつけられないと感じることもあるでしょう。
さまざまな選択肢があり、アプリなども豊富になった今、SNSなどを通して「最高に良いパートナーに出会った」投稿を見れば、自分の相手と比べてしまうことも。価値観や人柄から相手と自分を結婚という言葉で結びつけられない、という人も増えています。
結婚したいと感じる相手がいない
今パートナーがいる人でも「結婚するとなったら話は別かも」と思う人はいますよね。パートナーの有無に関わらず「結婚したいと感じる相手がいない」と、結婚への意欲が失われていくでしょう。
結婚したい相手と出会えるのは素敵なことですが、見つけるのは難しいもの。「結婚したい」と思えるほどの相手に今まで出会えず、これからも出会える気がしない、という気持ちから「結婚したくない」に変化している人もいるかもしれません。
今のままでも十分幸せ
今の生活や、ライフスタイル、交友関係や仕事などに満足しているのに、この幸せを壊されたり誰かが入ってきたりすることで時間を割かれるのが嫌な人もいるでしょう。
「二人でいたら幸せは2倍」ともいわれますが、幸せの基準は人それぞれ。今のままで十分幸せだからこそ「誰にも邪魔されたくない!」と考えてもよいはずです。
今の幸せは少しずつ変化はありながらも、自分なりに納得する形で続けていきたいからこそ「結婚したくない」のかもしれません。
結婚したくない理由を聞かれたら…?
「結婚したくない」と考える理由をいくつかご紹介しましたが「結婚したくないの?なんで?」と聞かれることも少なくありません。しかし中には言いたくない、言えない、ということもあるでしょう。
ここでは、結婚したくない理由を聞かれたときにどう反応すればよいのかご紹介します。
さっと流す
「結婚したくない」という気持ちに限らず、人にはさまざまな事情があります。さっと流して「ん〜まあね」などと軽めに答えておきましょう。
すべてのことに答える必要もありませんし、答えなくてもいいこともたくさんあります。さっと流すことで自分を守れるでしょう。
笑顔でかわしつつ「答えないとダメかな〜?」「まあいろいろあるんだよ〜」ときつい言い方にならない程度に流すのもおすすめです。
「秘密」
「ふふふ、秘密」とお茶目でミステリアスなムードで答えるのも一つの方法です。
言っても平気な間柄であれば別ですがそうでなければ「さっと流すのでは無愛想に見えてしまうかも」と不安に感じるでしょう。「秘密」と笑顔で答え、一切語らないことで察してもらうのもよいでしょう。
「ああ、触れられたくないんだな」と、察してもらうのは悪いことではありません。「秘密です(笑)」など、軽めに返してみましょう。
正直な気持ちを答える
「実はこうでね、結婚したくないんだよね」と前向きに捉えているように伝えましょう。
トラウマや、ネガティブイメージでの結婚したくないと考えていても、「そう思っているけれど、それが私にとっては良い選択なんだよね」と正直にポジティブに答えることが大切です。
嘘を重ねれば心苦しく、曖昧にすれば変に噂をされそう…という不安もあるでしょう。思いきって正直に伝えることで「結婚したくない気持ち」もいいものであると共有してみてください。
自分らしく生きるということ
「結婚したくない」「結婚を考えていない」は、悪いことではありません。見方を変えれば優しさや将来を守るためとも考えられるでしょう。
結婚は義務ではなく、あくまでもパートナーと自分との間で決めることです。「結婚したくない」「結婚しない」と決めていても、ぼんやり考えているとしても大切なのは自分らしく生きていくこと。
仕事・趣味・やりたいこと・行きたい場所、自分にとっての優先順位をつけて充実した人生を送りましょう。「結婚したくない」にはさまざまな理由がありますが、前向きな気持ちで判断した結果だと自信を持って過ごしてくださいね。
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