「もう疲れた…」人生や仕事に疲れた時に「手放すべきもの」とは?

Edit by 羽莉花南

仕事も人生も、もう疲れた…

仕事、恋愛、人間関係…。なにもかもうまくいかなくて、人生にもう疲れた…。物事がうまくいかないと、人生が嫌になってすべて投げ出したくなってしまうことがありますよね。あるいはふとした瞬間に「もう疲れた」と感じることもあるでしょう。

人生に疲れたと感じるのは、あなたが頑張ってきた証拠でもあります。自分のことを責めないで、ゆっくり休ませてあげてくださいね。

今回の記事では、疲れてしまう原因や「もう疲れた」と思ったときに手放すべきものについて、詳しく解説していきます。あなたの心が疲れてしまったときの参考にしてください。

「もう疲れた…」と感じやすい人の特徴

「もう疲れた」と感じる瞬間は、誰にでもあるもの。人生に疲れたと感じるのは、根性がないからでも、心が弱いからでもありません。あなたが一生懸命生きているからこそ、沸き上がってくる感情です。

ただ、人生に疲れたと感じやすい人には特徴があります。もしかしたら、真面目で誠実な性格があなたを追いつめてしまっているのかもしれません。人生に疲れたと感じやすい人の特徴を知って自分を見つめ直すことで、きっと心を楽にするヒントを見つけられるでしょう。

まずは、「もう疲れた」と感じやすい人の特徴について紹介します。ぜひ自分の性格と照らし合わせて、確認してみてください。

完璧主義

「もう疲れた」と感じやすい人には、完璧主義の傾向があります。完璧主義は、もちろん悪いことではありません。けれど、失敗や間違いを自分に許さない性格が、自分自身に過度なプレッシャーをかけてしまうことがあるのです。

また、完璧主義の人は「こうでなければならない」「これができなければダメ」という思いも強くなります。自分に厳しくしていると、自然と他人を見る目も厳しくなり、イライラする機会も増えるでしょう。

真面目で責任感がある

真面目な性格で責任感が強い人ほど、すべてを背負い込んでしまい、人生に疲れたと感じやすくなります。真面目で責任感が強い人は、自分を犠牲にしてでも役割を果たそうとしますよね。立派なことですが、無理を続ければあなた自身がボロボロになってしまうでしょう。

真面目な人は、周囲のことに気を配って、守る対象の中に自分を入れていないことがほとんど。あなたが大切にしなければならないものの中には、あなた自身も入っていることを忘れないでくださいね。

余白を持つことに罪悪感を感じる

人生に疲れたと感じやすい人は、余白があると「何かしなかれば」と思ってしまいがちです。何もしない時間や自分に余裕のある状況に罪悪感を感じてしまうのです。

何もしない時間は、無駄な時間ではありません。あなたのエネルギーをチャージするための大切な時間です。ゆっくり休むこともあなたの仕事の一部。罪悪感を抱かずに、自分を甘やかす時間も持つようにしてください。

仕事や人生に疲れてしまう原因

「もう疲れた」と感じるときは、冷静に考える余裕がありませんよね。しかし、仕事や人生に疲れたと感じるのにも原因があります。原因がわかれば対処ができますし、一つずつ確認すると実は大したことではなかったと思えるかもしれません。ここからは、仕事や人生に疲れてしまう主な原因について紹介します。

気遣い

もしかしたら、周囲に気を遣いすぎて「もう疲れた」と感じているのかもしれません。うまく気を遣える人は素敵ですが、あまりにも周りのことばかり考えていると、神経をすり減らしてしまいます。

仕事や人生に疲れたと感じるくらい追い込まれているのであれば、気を遣いすぎている可能性が高いでしょう。残念ながら、誠心誠意気を遣っても、それで相手が喜んでいるとも限りません。他人の感じ方はわからないもの。気持ちを楽にして、少し自分本位になってもよいでしょう。

人間関係

人生の悩みの多くは人間関係に起因するものです。人間関係が嫌になって「もう疲れた」と感じる人は多いでしょう。

職場や家族との人間関係がうまくいかないのかもしれません。あるいは、うまくいかせるために気を遣いすぎて疲れている可能性も考えられます。他人と関わるのには気力がいります。人間関係に振り回されて人生に疲れたと思ったときには、一人になる時間を取ることも大切です。

努力した結果が目に見えない

努力しているのになかなか結果が出ないと「こんなに頑張っているのになんで…」という気持ちになりますよね。頑張っているほど、「もう嫌だ」「もう疲れた」とプツンとやる気が切れてしまいそうになります。

けれど人生が続いている限り、失敗もうまくいかないことも、これからに活かす一つのデータに過ぎません。あなたの努力が無駄になることはないのです。「これができなければ」と思っていると視野が狭くなりがちです。ぜひ焦らずに長い目で見るようにしてみてください。

将来への不安

将来への不安が大きくなりすぎて、人生に疲れたと感じる場合もあるでしょう。将来への不安がまったくないという人はなかなかいないでしょう。

不安も悪い感情ではありません。将来のリスクを予測して、危険な状況から自分自身を守ろうとする本能です。人間は頭が良すぎていろいろ考えてしまいます。「もう疲れた」と感じてしまうほど不安になる場合は、きっと余計なことまで考えてしまっているのでしょう。自分を守るための感情が、かえって自分を追いつめてしまっている状態です。

自信のなさ・人の目が気になる

人目を気にしすぎることも、人生や仕事に疲れたと感じる原因となります。ポジティブな承認欲求は向上心につながりますが、過剰に人の目を気にすることは自分に不要なプレッシャーをかけてしまいます。人の目を気にしすぎるのは、自分に自信がないことによるものかもしれません。

人の目をまったく気にしないのは、きっと難しいでしょう。しかし、他人はそれほど自分のことを気にしていないと思うだけでも、気持ちがぐっと楽になりますよ。

人生や仕事に疲れた時に「手放すべきもの」

人生や仕事に疲れたときに、何かを手放すことで楽になれる場合があります。最後に「もう疲れた」と思ったときに、手放すべきものについて解説しますね。焦らなくて大丈夫なので、できそうなものから一つずつ手放してみてください。

誰かや何かへの執着

誰かや何かへの執着は、あなたを不自由にするでしょう。人生に疲れたときは、まず執着を手放すことを意識してみてください。あなたが執着しているのは、仕事かもしれないし、恋人かもしれません。

今はそれがかけがえのないものと思っていても、離れたら離れたで何とかなるものです。誰かや何かをずっと握りしめておくことはできず、できないことをするのはあなたを疲れさせます。「何も持っていなくても大丈夫」くらいの気軽な気持ちで過ごすと、いろいろなことがうまく回り出すでしょう。

起こっていないことへの不安

まだ起こっていないことへの不安も、手放してしまいましょう。心配しても起こるときは起こり、起こらないときは起こりません。「なるようになるし、なるようにしかならない」くらいに思っておきましょう。

たとえば将来へのリスクに備えて貯金をすることも大切ですが、それに囚われすぎるのはかえって不安を大きくします。未来について考えることはもちろん大切ですが、今を生きることもそれに負けないくらい大切です。

完璧主義

「もう疲れた」と感じたら、完璧主義も手放すときです。あなたが一生懸命頑張って作ろうとしている「完璧」も、ほかの人から見たら完璧ではないのかもしれません。

感じ方は人それぞれです。完璧ではない部分に、魅力が宿ることだって多いのです。自分の理想通りにできていないと最初のうちは心配になるかもしれませんが、「だいたいできていれば大丈夫」と意識して考えるようにしてください。

複雑な人間関係や他人からの評価

あなたを疲れさせる複雑な人間関係からは距離を置きましょう。そして、他人からの評価もひとまず頭から離すようにしてください。

今ある人間関係から離れるのは難しいと思うかもしれませんが、いきなり無視したりバックレたりしろといっているわけではありません。少し距離を置くくらいは、人目を気にしなければそれほど難しくないものです。苦手な人が自分の視界や気持ちに入ってこないようにするだけでも効果があります。

「こうあるべき」「こうすべき」といった思い込み

人生に疲れたときには、「こうあるべき」といった思い込みも手放してください。「こうすべき」という思い込みもあなたが作り上げたもので、周囲の人にとってはどうでもいいことかもしれません。そう思うだけでも、思い込みは手放しやすくなります。

思い込みがあると、どうしても視野が狭くなり、追いつめられやすくなります。「こうあるべき」「こうすべき」という考えはいったん置いておいて、「こうしたい」という心の声を大切にしてみてください。

手放した分だけ入ってくるものもある

手放すというと、「失う」「なくす」というマイナスのイメージを抱いてしまうかもしれません。しかし、手放すのは今あるものが減ることではありません。

あなたが何かを手放したところにはスペースができます。余裕ができたスペースも、あなたの持ちもの。そこにいらないものを入れておくのはもったいないのです。

何かを手放してスペースができた部分には、新しいものが入ってきます。今のあなたに必要な新しいものを迎えいれるためにも、不要なものは手放してしまいましょう。

自分にとって大事なものだけを大事にして生きよう

「もう疲れた」と感じるのは、あなたが不要なものをたくさん抱え込んでしまっているからかもしれません。あなたを疲れさせているものは、本当にあなたにとって大切なものかどうか、もう一度向き合ってみてください。

あなたの人生を損ねているものは、手放して身軽になりましょう。余計なものを抱えていないと、大切なものが見えてきます。そうすると、驚くほどスムーズに人生が進んでいくものです。

あなたにとって大事なものだけを大事にして生きるのが、自分を大切にすることにつながります。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。