人生に疲れてしまった…前向きになれない…
目まぐるしい毎日に追われるように過ごしていたら、あるときプツンと張り詰めていた糸が切れたように「あぁ、人生に疲れたな」と感じてしまう。一度糸が切れてしまったら、どんどんネガティブな感情が渦巻いて、底なし沼にはまったかのよう。
忙しく、ときには理不尽なこの世の中で一生懸命生きていたら、ふと「人生に疲れた」と感じてしまうことも。
人生に疲れたと感じるときは、すでに心は疲れ切っているはず。優しく丁寧に心をケアしてあげましょう。
今回は、人生に疲れた人の特徴や、心のメンテナンス方法について解説します。
人生に疲れたと感じてしまうのはなぜ?
人生に疲れた。もう何もしたくない。どうして私は頑張れないのだろう。
心身が疲れ切ってもなお、自分を追い詰めていると、生きている意味がわからずに人生に希望が持てなくなってしまいがち。
もし今、あなたが人生に疲れたと感じているなら、その理由を明確にしましょう。理由がわかれば、対処法も見えてきます。
ここからは、よくある人生に疲れてしまう理由を紹介します。あなたの状況と照らし合わせながら読み進めてくださいね。
仕事が忙しく、十分な休息がとれていないため
仕事が忙しく、十分な休息がとれていないと、心身の疲労が溜まりやすく、人生に疲れたと感じてしまうかもしれません。
仕事でトラブルが立て続けに起こることで振り回されたり、周りよりもたくさん仕事を抱えていたりすると「私ばっかり」と気持ちがしぼんでしまうことも。
張り詰めた気持ちで頑張っていたところで理不尽な出来事に見舞われると、より人生に疲れたと感じてしまいます。
人生に疲れたと感じるときはすでにエネルギー切れを起こしているため、自分の気持ちが上がらないのです。
家庭環境があまり良いとはいえないため
家庭環境があまり良いものではなかった人は、人生に疲れたと感じてしまいやすいでしょう。
幼いころに親から十分に愛された、褒められたと実感できない人は、自己肯定感が育たず、自分を大切にするのが苦手なため、人生に疲れてしまいやすいのです。
さらに、家族からの干渉が強く「結婚はまだ?」などと詮索されることで、心がすり減ってしまうことも。
「放っておいてほしい、私の好きにやらせてほしい」と思いながらも、家族に気持ちを伝える機会を持てずに、自分だけで抱え込んでしまうのです。
人間関係がうまくいっていないため
人間関係がうまくいっていないと、人生に疲れてしまいやすいでしょう。
苦手な人に合わせて自分の意見を押し殺していると、疲れが溜まると感じませんか?「本当は離れたい、関わりたくない」と思っているのに、嫌われないように笑顔で振るまっていたら、心身が燃え尽きてしまいますよね。
また、周りの人が愚痴っぽい、相談される機会が多い場合も、知らずしらずのうちに気持ちが落ち込んでしまうことも。
特に、人生に疲れた人は共感力が高いことが多いため、相手のネガティブな感情をもらってしまいやすいのです。
恋愛関係で悩んでいるため
人生に疲れたと感じるとき、恋愛関係の悩みを抱えていることも考えられます。
忙しい彼の都合やペースに振り回されると「大切にされていないかもしれない」「本当に愛されているのか不安」と考えてしまいますよね。
また、長く一緒にいるようになると、自分の行いに感謝もなく甘える彼の姿に「利用されている?」「都合が良いだけ?」と腹が立つことも。
お互いに思いやりを持てずにいると、心がすり減って人生に疲れたと感じやすいでしょう。
「人生に疲れた……」と感じてしまいがちな人の特徴
うまく立ち回れなくて、自分が嫌になってしまう。仕事もミスが増えて、人間関係も窮屈だと感じてしまう。何もかもうまくいかないように感じて、人生に希望が持てない。
人生に疲れた人は、すごく頑張り屋で、周りにも気を遣ってしまう優しい人のはず。自分よりも周りを優先するあまり、心身の限界に気づかずに来てしまったのでしょう。
人生に疲れたと感じやすい人には、さまざまな共通点があります。
ここからは、人生に疲れた人の特徴をみていきましょう。
何事も完璧にこなそうとする
人生に疲れた人の特徴に、何事にも完璧主義なところが挙げられます。どんなことも手を抜かずに最高の状態でやりきろうと考える姿勢は素晴らしいものですが、ときには自分に無理や我慢をさせて達成しようとすることも。
また、完璧主義な人は人に頼れず、すべて自分で抱えてしまうという特徴があります。周りに助けを求められないままだと孤独感を抱いてしまい、1人で頑張る人生に疲れたと思ってしまうでしょう。
「大丈夫」「頑張る」が口癖
人生に疲れた人は「大丈夫」「頑張る」が口癖になっていた傾向にあります。
人生に疲れてしまうのは、周りに自分の弱みを見せたくないし自分でも自覚したくなくて、自分にムチを打って頑張ってきてしまった人の特徴です。
周囲の人に気をつかわせたくない、迷惑をかけたくないと思うと「大丈夫だよ」「まだまだ頑張ります」と強がってしまいがち。しかし、その口癖が、あなたに人生に疲れたと感じさせる理由なのです。
自己肯定感が低め
自己肯定感が低く、自分を否定しやすいのも、人生に疲れたと感じる人の特徴です。
自己肯定感が低めだと、自分に自信を持てないため、挑戦ができず単調な毎日を送りがち。「自分は何も成し遂げていない」という焦りや不安が強いうえに、周りの人と自分を比べて劣等感や嫉妬などのネガティブな感情を感じやすいのです。
ずっと自己肯定感が低いままだと、自分の存在価値について悩むことが増え、生きる意味を見失ってしまうかもしれません。
自分の価値を少しずつ肯定していきましょう。
過去のトラウマや失敗に囚われている
過去のトラウマや失敗に囚われていることも、人生に疲れた人に多くみられる特徴です。
トラウマや失敗は、確かに心に深く傷を負うものです。しかし、そこから立ち直れないでいると、新しい挑戦ができなかったり、自分を楽しませることができなかったりと、人生に張り合いや楽しみがなくなってしまい、次第に疲れてしまいます。
また、心の傷がうずく度に自分を責めてしまうため、ネガティブな気持ちで心がいっぱいになってしまうでしょう。
他人に期待しすぎている
他人に期待しすぎてしまうことも、人生に疲れた人の特徴です。
もし自分の期待通りに他人が動いてくれないと、がっかりした気持ちや裏切られたという思いが湧きますよね。
たまたま期待してうまくいかなかったとしても、それほど傷は深くありませんが、がっかりする気持ちが積み重なってしまうと、人生がうまくいかないと感じて、疲れてしまうかもしれません。
他人に期待しすぎる人は、それだけ他人に裏切られたと感じて心が疲弊する機会が多いのです。
人生に疲れた人が取るべき11の対処法
人生に疲れた人は、心身のエネルギーが枯れてしまって、これ以上頑張れない状態になっています。
「人生に疲れた」という考えがよぎったら、すぐに心身をケアしてあげる時間を取りましょう。このときは、自分を存分に甘やかしてあげるべきです。渇いてしまった心に水と栄養をあげるような意識で、自分を労わってくださいね。
ここからは、人生に疲れた人が取るべき対処法を11個紹介します。今日からできる簡単なものもあるので、少しずつ生活に取り入れてみてくださいね。
まずはゆっくり休息をとる
前向きな思考が浮かばず、人生に疲れたと思ったら、まずはゆっくり心身を休めましょう。きっとここまで頑張ってきて、身も心もへとへとになっていると思います。
仕事や家事など、追われる感覚を抱きやすいものからいったん距離を置き、自分に課した重荷を少しずつ外していってくださいね。
1人でゆっくりとリラックスできる時間を作り、好きな音楽や食べ物を楽しんで。今まで頑張ってきた自分をねぎらい、「今は充電期間だ」と割り切って、力を抜いて過ごしましょう。
完璧主義から卒業する
完璧主義から卒業するのも、人生を楽に生きるためにおすすめです。
思い通りにならないことが続くと、自分を追い込み心身が疲れてしまうがち。100%の成果を求めることをやめて、掲げる理想を見直しましょう。
すべてのことが完璧にできる人は、この世にはいません。皆、苦手なことがあって、誰かに頼って生きています。
「人に頼ってもOK」「できないことはできないと言っても大丈夫」と自分に言ってあげましょう。周りの人もあなたから頼られたらうれしいはずですよ。
物事をポジティブに捉える
人生に疲れた人は、物事をポジティブに捉える努力も取り入れてみましょう。
完璧主義だと、ついついできていない部分に目が向いてしまいがち。なかなか自分を褒めてあげられず、心がすり減ってしまいます。
今日できたこと・頑張ったことをどんな小さなものでも評価してあげてください。
また、自分の短所を長所に変換したり、長所に目を向けたりするのもおすすめです。
「自分にも素敵なところもあるかも」と思えたら、人生に希望が持てるはず。
周囲からどう見られるかを気にしすぎない
周囲からどう見られるかを気にしすぎず、自分らしく過ごすことを心がけてみてください。
周囲の評価が気になるのは、自分の価値と結びつけているからかも。でも、あなたにはすでに価値があるのです。周囲からの評価に振り回されて、自分を責めなくてもよいのですよ。
また、他人と比較することも、少しずつ手放していきましょう。自己肯定感が下がるような思考を手放せば、徐々に活力が戻ってくるはずです。
家族や友人など、親しい人に相談する
人生に疲れた人は、家族や友人などの親しい人に相談してみてください。
あなたを大切に思っている人なら、あなたの不安や焦りの気持ちをきちんと聞いてくれるでしょう。その人も同じような経験をしているなら、心温まる助言をもらえるかもしれません。
もし人生に疲れた原因を解消できなくても、誰かに話を聞いてもらうことで心は軽くなります。1人で抱え込まずに、一緒につらい気持ちを持ってくれる人に頼ってくださいね。
環境を変えてみる
もしあなたが人生に疲れたと感じているなら、環境を変えてみるのもおすすめです。気持ちがリフレッシュされて、前向きになりやすいでしょう。
今の環境に身を置いていると、いったん気持ちが明るくなったとしても、また同じように人生に疲れを感じてしまうかもしれません。
人生が疲れる原因となるものがわかっているなら、思いきって離れるのも検討してください。
仕事に疲れてしまったのなら、転職先を探してみる。友人関係がつらいなら、少し距離を置いてみる。
少しだけでも環境を変える努力ができたら、自分を認めてあげられるはずです。
思い切り涙を流す
失恋や仕事でうまくいかないときに思い切り涙を流して、すっきりした経験はありませんか?人生に疲れた人は、泣くことをおすすめします。
今まで抑え込んできた感情を涙とともに流してしまいましょう。また、涙を流すことは、副交感神経を優位にして、心身をリラックスした状態に導きます。泣くことは、眠ること以外で副交感神経を優位にする唯一の方法だといわれていますよ。
泣ける映画や小説に触れることで涙を流してみると、次の日はすっきり目覚められるはずですよ。
旅行に行く
人生に疲れたと感じたなら、旅行に行くのもよいでしょう。
日常のしがらみから解き放たれて、心身がリフレッシュされるはずです。また、普段とは違う経験ができるため、刺激を感じてワクワクするでしょう。
また、神社やお寺などのパワースポットに訪れると、神聖な空気感に心洗われる体験ができるはず。
頑張った自分へのご褒美として、気になっている場所に足を伸ばしてみてくださいね。
趣味に時間を割く
人生に疲れたと感じるなら、趣味の時間をしっかり取りましょう。
自分の好きなことに没頭すると、日々のストレスが体から抜けていって、疲れが和らぎます。素敵な音楽や映画、書籍に触れると、心がぐんぐんと栄養を吸い込んで元気になる感じがしませんか?
好きなものは人それぞれですから、あなたの心が喜ぶものを実践しましょう。
もし好きなものがわからないと感じているなら、昔に夢中になれていたものを思い出してやってみるのもよいですね。
スポーツを始める
人生に疲れたタイミングで、スポーツを始めるのもおすすめです。
余計に疲れてしまうのではないかと思うかもしれませんが、体を思い切り動かすことで感じる疲労感は、休息しやすい状態を作ってくれます。また、心の中にたまったネガティブな感情を発散できるので、心がすっと軽くなるはず。
激しいスポーツでなくても、ウォーキングなら始められる人が多いのでは。ウォーキングすると、脳内から幸せを感じるセロトニンが分泌されますよ。
ときには逃げてしまうのもあり!
人生に疲れたと感じたら、あなたにそう思わせた原因から逃げてしまうこともおすすめです。
完璧主義で、途中で放り出すことを自分に禁止している人は、逃げ出すことに罪悪感を抱いてしまうかも。
負担を感じている仕事があれば、職場に相談して別の仕事に変えてもらったり、疲れてしまう家事は手を抜いたり。あなたの心身が楽になる選択をしましょう。
今までたくさん頑張ってきたはず。頑張っても結果が出ない仕事や、自分を苦しめる人や環境からは、もう逃げてもよいのですよ。
人生に疲れたときこそ休息を。自分と向き合う時間を確保しよう
人生に疲れた人は、休息が必要なタイミング。そして、今までの環境や自分の価値観、人間関係などを見直す機会ともいえるでしょう。
付け焼刃の休息ではなく、これから長い人生を楽しく生きるために、自分を向き合う時間を取ってくださいね。