友達ができない人の特徴9選|今日から始める、人間関係の作り方

Edit by 木村彩華

友達ができない……そんなときどうする?

友達ができない、友達がいない、周りの人は初めての場所で初めましての相手とも簡単に仲良くなっているのに自分だけ行動できない。思い返せば、昔から友達ができないことで悩んでいたかも…、いや大人になってから…?

友達ができないことに悩んでいる人は、多くいます。SNSが発達したことで、誰とでも気軽につながれますが、これらのつながりはあくまできっかけにすぎず、友達になれているかどうかは別の話。ふとしたときに連絡できる、相談できる友達ができないのが、コンプレックスになっている人は現代社会で少なくありません。

友達ができない人・いない人の9つの特徴

友達ができない人は、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは友達ができない人の特徴を9つご紹介します。友達ができないことで長く悩んでいる人だけではなく、今いる友達を失わないためにも気を付けておくと良いでしょう。

ネガティブな発言が多い

ポジティブすぎるのも周りが疲弊しますが、ネガティブな発言が多い人とは友達になりたくない、という人が多いでしょう。ネガティブな思考や発言になってしまうことは誰にでもありますが、あまりにも多いと聞いている相手もいい気持ちはしません。また、自分もネガティブな考えや発言、出来事に引き込まれてしまうのではないかと考えてしまいます。ネガティブな発言は控えるようにしましょう。たまの愚痴や相談しつつの吐露程度に留めておくことで、友達への負担も軽減できます。

感情の起伏がほぼない

感情の起伏がほとんどない人は友達ができない傾向にあります。喜んでいる・楽しんでいる、などのハッピーな感情すらも表に出ていないことが多いため、相手はどう対応すればいいのかわからないのです。感情の起伏がほぼない、表情に出ないことで楽しい・うれしいなども伝わらず「いつも怒っている」「なんとなく人を馬鹿にしている」という印象にもつながりかねません。表情に出ずとも言葉にするなど、人に伝えるようにしましょう。察して欲しい、というのは友達ができない原因にもつながります。

人の陰口・悪口をよく言っている

人の悪口や陰口は聞いていて気持ちの良いものではありません。あまりにも悪口や陰口が多いと「自分がいないところで何か言われているのかも」「ちょっとでも気に触ることをしたら悪口が言われるのかも」など不信感につながり、友達になることはできないでしょう。また、人の悪口や陰口を言っている人のそばにいることで、自分も同類に思われ、友達になるにはリスクが高い人だと判断されてしまう可能性もあります。

見た目の清潔感がない

見た目で判断すべきではない、とはいいつつも最低限の清潔感は必要です。友達や人に紹介できる程度の清潔感は最低限大切、清潔感がない相手と一緒にいることで苦痛に感じることも少なくありません。清潔感は、コミュニケーションや人間関係のなかでも最低限のマナーですが、なかには清潔感がないことに自分自身が気づいていないことも。見た目の清潔感があるだけで、さまざまな場面で人の対応が変わるでしょう。

人を見下してしまいがち

話し方が高圧的、人を小馬鹿にしたような話し方、上から目線など人を見下すような言動が多い人は友達ができない傾向にあります。誰であっても見下されている相手と、長い時間会話したり、わざわざ時間やお金をかけたりしたくはないでしょう。友達ができない人のなかには、自分はそんなつもりがなくても話し方や態度が人を見下しがちな人は少なくありません。

自己中心的な考えが根付いている

自分のやりたいこと、好きなこと、行きたい場所など、はっきりしているのはいいことですが少し方向を間違えると自己中心的と捉えられかねません。友達ができない人のなかには、自己中心的すぎるが故、周りも疲れてしまい友だちにならないパターンもいるでしょう。自分の話ばかりして相手の話に耳を傾けず、自分よがりの考え方を押し付けていることで、友達ができないのです。

自分と違う価値観をなかなか受け入れられない

千差万別・十人十色という言葉があるように、一人ひとり考え方や価値観が違います。しかし、友達ができない人は自分とは違う価値観を受け入れず、自分の価値観を押し付けたり、自分の考えが正しいと主張したりします。違う価値観を受け入れ学ぶことで人間関係を深められ、さまざまな発見や成長につながるのです。友達ができない人は、自分の心の枠組みを広げ、柔軟な思考を持つことが苦手な傾向です。

人に気を遣いすぎる

一見すると良いことに聞こえますが、人への過度な気遣いは「友達」になるには大きなハードルです。ある程度の気遣いは必要ですが「友達だから許せること」「友達だから大丈夫なこと」が、誰にでもあります。しかし人への過度な気遣いは、対等であるはずの友達との関係は築けず距離感が生まれてしまうかもしれません。優しさと気遣いが過度なものになると、友達ができない原因につながるといえるでしょう。

必要以上に自分を卑下してしまう

日本人は、自分を下に下げて相手を上にあげる風習があります。とはいえ必要以上の卑下は失礼にもあたりますし、ネガティブな思考と捉えられてしまいます。自分自身を否定することが多いが故、自分の言動に対して猛省し、自分自身を責めて「他人に迷惑をかけてしまった」「気を遣わせてしまった」と落ち込みがちです。自分のいい点や、友達が良いと言ってくれたところは「ありがとう」と受け取れることが重要です。

社会人になると友達ができにくいのはなぜ?

子どもの頃に比べると、友達を作るのが難しいと感じる瞬間は多いでしょう。多くの経験を積んだ大人だからこそ、友達という関係を構築するのにさまざまなことを考えてしまいがち。ここでは、社会人になると友達ができにくい理由をご紹介します。

仕事で忙しくなるため

1日の大半が仕事になる社会人は、自由な時間も少なく新しく行動範囲や出会いを広げるのが難しいため、友達ができない、あるいはできにくい傾向にあります。同僚や会社の人と交流する機会が多いため、新たに友達を作るするのが億劫という人もいるでしょう。1日の中心が仕事であるため、自分の好きなものや好きなことを楽しんだり、趣味の友達を作ったりする時間を作りにくくなるのです。

学生の頃に比べると外出の機会が減る傾向にあるため

学生の頃は確実に土日が休み、放課後も何もないという人も多かったでしょう。しかし、大人・社会人になると、学生の頃に比べて外出の機会が減る傾向にあります。体力が落ちる・仕事のために体力を回復させる、おうち時間を楽しむための時間を作る、居心地のいい家にするために稼ぐなど、家にいる・外出しない理由がたくさんできてしまうからです。

同僚=友達になるとは限らないため

仕事関係で、同僚や仲が良い人は多いかもしれませんが、あくまでも仕事仲間であり、友達になれるとは限りません。社会人になり関わる人が増えても、友達ができない・少ないことに悩む人もいれば、会社の人たちとは友達関係になりたくない人もいます。仕事からプライベートまで知っていると仕事が進まない、生きていくためややりがいに対しての価値観が違うなど、社会人ならではの友達ができない原因の一つなのです。

友達がいないとどう困る?

「友達って必要ですか?」と思うことがあるかもしれません。友達がいなくても楽しめるものや、行ける場所、できることはたくさんあります。友達ができない・友達がいないことのデメリット、困ることとはどのようなものがあるのでしょうか?

寂しさを感じてしまう

漠然とした寂しさは急に襲ってきます。SNSが発達したことで比較対象が増え、イベントや連休などを友達と過ごしている人の様子を目にすることも多いでしょう。そんななか「ここ行こう」「あそこに行きたいんだけど、予定どう?」と声をかける友達がいないことで、友達ができない虚しさや寂しさを感じる機会が増えるものです。人間の感情のなかでも寂しさは、ネガティブな思考に直結しやすくなります。

人と関わることが苦手になる

友達がいることで、定期的にコミュニケーションを取る相手がいます。しかし友達がいない場合、定期的に人とコミュニケーションを取る機会が減るため、人と話すときの声のトーン・スピード感など人と関わること自体が苦手になるかもしれません。人と関わる機会が減ると、どんな人とどんな話をしたら良いかわからず、仕事や日常生活にも影響する可能性があります。

いざというときに頼れる人がいない

日々過ごしているなかで何が起こるか分かりません。突発的な事柄には体調不良などに限らず、心身的負担や悩み、愚痴など、些細なことまであり得ます。いざというときに頼れる友達がいないことでトラブルを抱え込んでしまい、自分でもどうしようもなくなってしまうことも少なくありません。頼れないことで人間関係だけではなく、自分の健康などにも影響を及ぼすのです。

自信がなくなっていく可能性も……

友達がいないことは、自信をなくす原因につながります。

自分には友達ができないんだ…、自分のアレがいけないんだ、自分がこうだからだ…など、自分のダメな部分が目についてしまいがちです。ネガティブで自分を否定してしまうループに入ってしまい、自信を失ってしまいます。友達ができないことで自信を失ってしまい、人間関係や日常生活に影響を及ぼしてしまうこともあるでしょう

今日から始める!友達をつくる10のコツ

友達ができない人の特徴・友達がいないことで困ることをご紹介しましたが、実際に友達をつくるのにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、友達ができない人が今日から始められる、友達をつくる10のコツをご紹介します。自分ができるコツを一つひとつ実践していくことが大切です。

友達づくりのきっかけとなる場に出向く

今まで自分が行かなかった場所に行くことで友達ができるきっかけになるでしょう。近くのバーや友達から誘われた集まりなど、さまざまな場面がありますが、今まで行かなかった場所に行くのは友達作りには欠かせない機会です。行動しないことには変わることはありません。自分で変えていきましょう。

身だしなみを整える

身だしなみは最低限整えましょう。身だしなみは友達ができる・友達ができないに関わらず、人間関係すべてにおいて大切なことです。身だしなみを整えることで、相手が自分に話しかけてくれるハードルが下がります。相手を不快にさせないように気を配ることは、最低限のマナーと心得ましょう。髪を整える・服に皺やシミがないか確認する・歯磨きやハンドケアなど些細なことだからこそ、気配りは大切です。

会話の輪に積極的に入る

聞き上手なのは良いことです。自分から話しかける必要がないため楽ですが、会話には積極的に入っていくようにしましょう。ただ聞いているだけなのであれば、いてもいなくてもいいという認識になってしまいます。会話に積極的に入り「私はあなたと仲良く話ができる相手である」ことを認識しましょう。友達作りには、相手と同じくらい自分から話かけることが重要です。

笑顔を意識する

話し始めることが苦手・聞いているだけになってしまいがち…と感じる人は、笑顔を絶やさないように意識しましょう。無表情やきつい表情で話を聞いていると、話をしている相手も不安になります。笑顔を絶やさず、相槌を打つなど「話を楽しく聞いています」という意思表示が大切です。

自分から挨拶する

友達ができないことに悩んでいる人のなかには、自分から挨拶するのが苦手な人も多くいます。自分から挨拶するのは、友達をつくるために、印象を残すことが大切です。自分から挨拶し「友だちになろうよ」という意志を表現しましょう。友だち作りに関わらず人間関係において重要です。

友達のハードルを下げてみる

友達ができない人は、自分にとって友達のハードルがどのくらい高くなっているのか気づいていない可能性があります。「これをしたら友達」などボーダーラインを設けず「少しでも話をしたら友達」とハードルを下げて友達になるようにしましょう。

SNSを活用する

社会人が、出会うきっかけを探していたり寂しく感じたりしている場合は、SNSを利用すると良いでしょう。友達ができない・いない人でもSNSを活用している人がいるため、SNSを利用して趣味や食生活など共通の友達を見つけてみましょう。自分が興味あることや好きなものについて投稿して仲間を募ると一つの方法です。

怖がらず自分から声をかける

初めましての場では誰もが緊張します。またすでにコミュニティができていたり、仲良く会話しているところに話しかけたりするのは、とても勇気がいることです。しかし、バーやなにかの会場で隣の人に話しかける・1人の人に話しかけるなど、友達になるためには自分から話しかけることも大切です。怖がる必要はなく、もし相手にされなかったとしても、そう言う人なのだと認識し、落ち込む必要はありません。

コミュニケーションは傾聴と共感を意識する

コミュニケーションは一方的に話すだけでも、じっとして聞いているだけでもありません。傾聴と共感を意識し、友だちの話に共感しつつ、しっかりと話を興味深く聞くことが大切です。特に女性は、共感を得たいことも多く「それは大変だよね」「そんなひどいことがあるの?」などを共感することで、話が続き楽しめるでしょう。どちらかに偏るのではなくバランス良く保つことが友達ができないと悩む人には必要です。

ときには自分から話題を振ることも忘れずに

聞き上手は、聞いているだけが上手な人のことを指すわけではありません。聞いている話を広げつつ、自分から話題を振ったり、相手が興味を持っていそうな内容を自分から発信したりすることができる人のことです。「それでどうなったの?」「そんなことってあるんだ!」と、反応を少し大袈裟にするだけでも、話は弾んでいくでしょう。

友達づくりのコツを掴み、良い人間関係を築こう!

友達がいない・友達ができないとしても、豊かな人生を送れるかもしれません。しかし、さまざまな経験や体験、話を共有する友人がいることで、さらに豊かでおもしろい人生が送れるでしょう。

友達ができないことで悩んでいる人はまず、自分自身が9つの特徴に当てはまっていないか確認してみましょう。子どもの頃と比べて、ある程度大人になると友達関係を築きにくくなります。友人ができないと悩んでいる人は友達を作るコツを思い出しつつ、自分らしくいられる関係性を作っていくと良いでしょう。

木村彩華