避けては通れないけど、人付き合いがしんどい…
人付き合いは避けては通れない道です。仕事でもプライベートでも、人付き合いを含めた対人関係は、もはや日常生活から切り離せません。
しかし、人付き合いが苦手な人にとってには、すべてを投げ出したくなるときもあるでしょう。誰かに気を遣ったり、自分らしくいられなかったり。相手はどう思っているんだろうと気になりますし、すべてから離れてひとりになりたいと感じてしまいますよね。
中には、人付き合いが苦手な自分のことが嫌だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。なんとかして人付き合いを改善しようと試みてもうまくいかず、余計に疲れてしまうケースもあるはずです。
そんなあなたに必要なのは、無理して背伸びせず、苦手な人付き合いと向き合う方法です。
今回は人付き合いが苦手に感じる原因と向き合いながら、苦手な人付き合いを無理せず克服するための方法をお伝えします。
人付き合いが苦手な人は多い?
実際、人付き合いが苦手だと感じる人は決して少なくありません。
2023年に20~69歳の男女1100人を対象に行われた調査の結果を確認してみましょう。「家族や親しい人以外の人とのコミュニケーションに消極的である」と回答した人の割合は42.7%、積極的な人は21.0%でした。
アンケート結果からも、人付き合いが苦手だと感じる人が多いのがわかりますね。人付き合いで悩むのは「あなたが劣っている」「あなたが良くない」からではないかもしれません。
引用:株式会社クロス・マーケティング「お店で接客されるのがやや苦手な20-30代 知り合い以外とのちょっとした会話には好感も -人との距離感・関わり方に関する調査(2023年)-」
人付き合いが苦手な原因
人付き合いに対する苦手意識を改善するために、まずはどのような状況で人付き合いに対する抵抗が生まれてしまうのかを確認してみましょう。
人付き合いが苦手だなと感じてしまうシチュエーションやパターンには共通点があります。多くの人が苦手だと感じやすい人付き合いの場面についてご紹介していくので、ご自身にも当てはまるものがないか確認してみましょう。
人といると疲れやすい
しばらく誰かと過ごしていると、それだけで疲れを感じ、人付き合いに対する苦手意識が芽生えてしまいます。
ずっと誰かと過ごして疲れを感じるのは、多くの人が実感していることです。他人といるときは、周囲や相手の期待を察知し、自分の感情をコントロールしながら適切に対応しなければなりません。
特にまだお互いのことを深く知らない人とのやり取りにおいては、精神的なエネルギーが大きく削られてしまいます。
人の気持ちに敏感すぎる
他人の気持ちに敏感に反応してしまうときも、人付き合いが苦手だと感じやすくなります。
相手の感情に敏感であることは、共感性が高い証拠です。しかし敏感になりすぎると、他人の反応に対して不安を抱くようになり、ストレスの原因となります。
特に意味のない発言や態度に対し「嫌な気持ちにさせていないかな」「退屈に思わせてしまっていないか」など、過度に心配してしまう人も多いはず。このような敏感さは、過去の傷ついた経験や自己肯定感の低さが原因と考えられます。
騒がしい場所が苦手
多くの人が集まる騒がしい場所に対して、抵抗を感じる人も多いものです。
音や人によって騒がしい環境は、集中力の低下やストレスの増加を引き起こします。静かで落ち着いた環境を好む人にとっては、特につらいですよね。
多くの人が集まる社交の場は、自分ひとりの空間とは大きく異なり、騒がしく疲労感を抱きやすいものです。その中で、あまり知らない人たちと会話を深めるのは、いつも以上にエネルギーが必要であるはず。
ストレスや疲労感が大きくなってしまい、人付き合いが苦手だと感じやすくなります。
些細な言動が気になってしまう
他の人があまり注目しないような言動が気になってしまう人も、人付き合いが苦手だと感じやすい傾向です。
相手の言動に対して敏感な人は、他人のマナーや行動の小さな変化にも強く反応します。
- 会話中の相手の目線や手の動きから「自分との会話が退屈なのかもしれない」と感じる
- 軽い冗談や皮肉を深刻に受け取ってしまい、自分に対する批判や軽蔑と捉える
上記のような場面を繰り返し経験すると、他人とのコミュニケーションにおいて過度にプレッシャーを感じやすくなります。
マメなやりとりが苦手
SNSにおける日々のやり取りが大変だと感じ、人付き合いに対して苦手意識を抱く人も多いものです。
コミュニケーションで疲労を感じやすい人にとっては、離れている人とも継続的にやりとりを続けるのは大変でしょう。
実際に、日常的なSNSの利用がストレスの原因となる研究結果は数多く報告されています。SNSに関するストレスは、人付き合いが苦手だと感じるきっかけにもなります。