人付き合いが苦手な原因&改善方法9選!人間関係を楽しむコツは?

Edit by mayan

避けては通れないけど、人付き合いがしんどい…

人付き合いは避けては通れない道です。仕事でもプライベートでも、人付き合いを含めた対人関係は、もはや日常生活から切り離せません。

しかし、人付き合いが苦手な人にとってには、すべてを投げ出したくなるときもあるでしょう。誰かに気を遣ったり、自分らしくいられなかったり。相手はどう思っているんだろうと気になりますし、すべてから離れてひとりになりたいと感じてしまいますよね。

中には、人付き合いが苦手な自分のことが嫌だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。なんとかして人付き合いを改善しようと試みてもうまくいかず、余計に疲れてしまうケースもあるはずです。

そんなあなたに必要なのは、無理して背伸びせず、苦手な人付き合いと向き合う方法です。

今回は人付き合いが苦手に感じる原因と向き合いながら、苦手な人付き合いを無理せず克服するための方法をお伝えします。

人付き合いが苦手な人は多い?

実際、人付き合いが苦手だと感じる人は決して少なくありません。

2023年に20~69歳の男女1100人を対象に行われた調査の結果を確認してみましょう。「家族や親しい人以外の人とのコミュニケーションに消極的である」と回答した人の割合は42.7%、積極的な人は21.0%でした。

アンケート結果からも、人付き合いが苦手だと感じる人が多いのがわかりますね。人付き合いで悩むのは「あなたが劣っている」「あなたが良くない」からではないかもしれません。

引用:株式会社クロス・マーケティング「お店で接客されるのがやや苦手な20-30代 知り合い以外とのちょっとした会話には好感も -人との距離感・関わり方に関する調査(2023年)-」

人付き合いが苦手な主な原因

人付き合いに対する苦手意識を改善するために、まずはどのような状況で人付き合いに対する抵抗が生まれてしまうのかを確認してみましょう。

人付き合いが苦手だなと感じてしまうシチュエーションやパターンには共通点があります。多くの人が苦手だと感じやすい人付き合いの場面についてご紹介していくので、ご自身にも当てはまるものがないか確認してみましょう。

1.人といると疲れやすい

しばらく誰かと過ごしていると、それだけで疲れを感じ、人付き合いに対する苦手意識が芽生えてしまいます。

ずっと誰かと過ごして疲れを感じるのは、多くの人が実感していることです。他人といるときは、周囲や相手の期待を察知し、自分の感情をコントロールしながら適切に対応しなければなりません。

特にまだお互いのことを深く知らない人とのやり取りにおいては、精神的なエネルギーが大きく削られてしまいます。

2.人の気持ちに敏感すぎる

他人の気持ちに敏感に反応してしまうときも、人付き合いが苦手だと感じやすくなります。

相手の感情に敏感であることは、共感性が高い証拠です。しかし敏感になりすぎると、他人の反応に対して不安を抱くようになり、ストレスの原因となります。

特に意味のない発言や態度に対し「嫌な気持ちにさせていないかな」「退屈に思わせてしまっていないか」など、過度に心配してしまう人も多いはず。このような敏感さは、過去の傷ついた経験や自己肯定感の低さが原因と考えられます。

3.騒がしい場所が苦手

多くの人が集まる騒がしい場所に対して、抵抗を感じる人も多いものです。

音や人によって騒がしい環境は、集中力の低下やストレスの増加を引き起こします。静かで落ち着いた環境を好む人にとっては、特につらいですよね。

多くの人が集まる社交の場は、自分ひとりの空間とは大きく異なり、騒がしく疲労感を抱きやすいものです。その中で、あまり知らない人たちと会話を深めるのは、いつも以上にエネルギーが必要であるはず。

ストレスや疲労感が大きくなってしまい、人付き合いが苦手だと感じやすくなります。

4.些細な言動が気になってしまう

他の人があまり注目しないような言動が気になってしまう人も、人付き合いが苦手だと感じやすい傾向です。

相手の言動に対して敏感な人は、他人のマナーや行動の小さな変化にも強く反応します。

  • 会話中の相手の目線や手の動きから「自分との会話が退屈なのかもしれない」と感じる
  • 軽い冗談や皮肉を深刻に受け取ってしまい、自分に対する批判や軽蔑と捉える

上記のような場面を繰り返し経験すると、他人とのコミュニケーションにおいて過度にプレッシャーを感じやすくなります。

5.マメなやりとりが苦手

SNSにおける日々のやり取りが大変だと感じ、人付き合いに対して苦手意識を抱く人も多いものです。

コミュニケーションで疲労を感じやすい人にとっては、離れている人とも継続的にやりとりを続けるのは大変でしょう。

実際に、日常的なSNSの利用がストレスの原因となる研究結果は数多く報告されています。SNSに関するストレスは、人付き合いが苦手だと感じるきっかけにもなります。

6.他人を信じられない

他人をうまく信じられない人は、人付き合いが苦手だと感じやすくなります。

過去に誰かから裏切られたり、逆に信頼を損ねてしまった経験がある人は、再び傷つくことを恐れ、他人を信じることに消極的になりやすいのです。

また、自分自身を信用できない人は、他人を信頼するのも難しくなります。「自分が迷惑をかけていないか」「こんな自分のどこがいいんだろう」と考えていると、相手からの好意や優しさを素直に受け取れない場面も増えてしまうでしょう。

7.自分の意見を求められることが苦手

人付き合いが苦手だと感じる人の中には、自信がなく、あまり自分の意見を言えない人も多いでしょう。

コミュニケーションにおいて、自分の意見や考えを求められる場面は少なくありません。しかし、自信がなかったり、否定されることへの不安が強かったりすると、その分ストレスも大きくなります。

また相手とのズレや違和感を抱いても、そのまま蓋をしてしまいがちです。結局、つらい感情がどんどん蓄積してしまいます。

8.人からの評価が気になる

誰かからの評価を過度に気にしてしまう人は、人付き合いを苦手だと感じやすい傾向です。

他人の目を気にするほど、人付き合いにおいても相手に合わせようという意識が強くなります。他人からの評価が、そのまま自分の価値になっているといえるでしょう。

そのため、少しでも否定的な反応を受け取ってしまうと大きく傷ついてしまい、人付き合いが苦手だと感じてしまうわけです。

特に現代は、SNSの普及により、他人からのフィードバックが数字としてあらわれてしまいます。他人からの評価に大きく依存しやすい時代だといえるでしょう。

9.「自分の話」をするのも、されるのも苦手

人付き合いが苦手な人の中には、誰かの前で自分の話をするのが苦手だと感じる人が多いかもしれません。

自分のことについて話したのに、相手に否定されたり、微妙な反応をされたりすると大きく傷ついてしまいますよね。そのような恐怖感から、自己開示に対する抵抗が強くなり、人付き合いが苦手だと感じてしまうのです。

また、誰かとの間で自分が話題になるのも、多くの人が抵抗を感じる場面です。他人に自分のことを知られたくないという思いの裏には、恥ずかしさや不安が隠れていると考えられます。

10.1人で過ごす時間が好き

1人で過ごす時間に大きな価値を感じると、人付き合いよりも自分の時間を優先しやすくなります。

趣味に没頭したり、好きな音楽を聞いたりと、1人で過ごす時間は自由です。相手に合わせて会話する必要もないので、精神的にも楽でしょう。

誰かと過ごす時間と1人の時間、どちらのほうが大切かは人により異なります。誰かといるよりも、1人の自由が好き。そのように考える方は、人付き合いに対しても苦手意識を持ちやすいのです。

人付き合いができるようになりたい!と思ったときは─ 

人付き合いに対する苦手意識は多くの人が持っており、原因も多様です。

それでも、やはり人付き合いはできるようになりたいですよね。人付き合いへの苦手意識をなくせば、日々の生活や仕事におけるストレスを大きく軽減できるでしょう。

そのために、これから人付き合いの克服方法についてお伝えしていきます。ですが最も大切なのは、自分を責めず受け入れること。人付き合いに関する悩みや苦手意識は、多くの人が抱いています。自分を責める必要はありません。

自己批判は改善に繋がりにくく、ストレスをかえって大きくしてしまうでしょう。

人付き合いが苦手な人向けの克服・改善方法9選 

ここからは、苦手な人付き合いを改善するための具体的な方法について解説していきます。日々の生活や実際のコミュニケーションにおいて実践しやすいものを選びました。

ご自身に合うものから、無理のない範囲で取り入れてみてください。

1.自分の素直な感情を大事にする 

苦手な人付き合いを克服する方法の1つ目は、自分の感情に蓋をせず、きちんと認識することです。まずは他人とのコミュニケーションにおいて、どんなことに何を感じているのか把握する必要があります。

また自分の感情を大切にするのは、心地よいコミュニケーションの秘訣です。自分の気持ちを押し殺したり否定することなく、誰かと楽しく話すためにも、自己受容は必要不可欠です。

2.相手のいいところを見つける 

対人関係をポジティブなものにするために、相手の長所に注目してみるのもおすすめです。

嫌な部分や不安な気持ちにフォーカスしてしまうと、人付き合いに対する苦手意識はなかなか払拭できません。コミュニケーションを「相手のいいところ探し」と捉えてみると、また違った発見があるはず。

意識し続けてみれば、自然と相手のいいところに目がいくようになります。話のネタにもなりますし、お互い気持ちいい会話ができそうですね。

3.自分の自信につながるものを見つける 

苦手な人付き合いを改善する上で、自信は重要な要素です。自信をつければ、コミュニケーションに対する苦手意識も大きく軽減できるでしょう。

自信とは、自分の能力がある一定水準をクリアすれば身につくものではなく、自分自身が「こんな自分でも価値がある」と思える度合いの強さで変わります。他人からの評価に振り回されるのではなく、自分で自分のことを好きだと思えるかどうかが大切。

そのために、日々の小さな成功体験を積みながら、自分の思考や感情をきちんと理解することから始めてみましょう。

4.今の人付き合いを大事にする 

新しく人間関係を広げようとする前に、すでに繋がっている人との関係を大切にしてみましょう。

苦手な人付き合いを克服するためには、新しく知り合う人との会話に慣れる必要があると考える人も多いでしょう。ですが、人付き合いは量より質が大切。

今の人付き合いをおざなりにしていないか、親しい人にもっとできることはないか、改めて考えてみましょう。きっと新しいヒントが見つかるはずです。

5.完璧主義をやめる 

完璧主義をやめてみると、苦手な人付き合いが変わる可能性があります。

すべてのコミュニケーションにおいて、完璧なやり取りができる人はいません。すべての人に好かれることも、常に思い通りに振る舞うこともできません。

誰しもが持つ不完全さを受け入れられるようになると、対人関係における不安や緊張が大きく軽減できます。

人間の不完全さも、他人から好かれる理由の一つです。少しずつ時間をかけて、完璧主義を手放すようにしてみましょう。

6.信頼できる人との関係を大切にする 

自分にとって信頼できる人や大事な人との関係を、これまで以上に大事にしてみましょう。

やはり対人関係は、量より質。信頼できる人との関係を大事にする中で、なぜ相手が信頼できるのか、自分らしく過ごせているときはどんなことを考えているのかなど、さまざまな発見があるはずです。

もし信頼できる人がそばにいるなら、人付き合いが苦手であることを相談してみるのも一つの手です。客観的なアドバイスや、自分では気づけなかった長所などを教えてもらえるかもしれません。

大切な人との信頼関係があるだけで、人付き合いにおける自信も大きく変化するでしょう。

7.会話の引き出しを増やす 

会話のネタを増やしておくことも、苦手な人付き合いを改善する上で重要です。

たくさんの引き出しを用意しておけば、さまざまな人と楽しく会話できます。時事ネタはもちろん、日々のちょっとした変化や発見を会話のネタとして持っておくだけで、コミュニケーションの幅がぐっと広がるでしょう。

また、自分からたくさん話そうとするのではなく、相手の話をきちんと聞くことも大切です。相手がどんなことに興味があるのか、どんな生活をしているのかなど、相手に関する情報が増えていくにつれ、会話内容も充実します。

8.無理に人に合わせすぎない

人付き合いが苦手な人は、「相手に嫌われたくない」「場の空気を壊したくない」と考えすぎてしまい、自分を抑えて無理に相手に合わせることが多くなりがちです。しかし、無理をしすぎると疲れてしまい、人と関わること自体が億劫になってしまうことも。

大切なのは、自分の気持ちを大切にしながら人と付き合うことです。相手の考えを尊重しつつも、自分の意見や気持ちを少しずつ伝えるように意識すると、人間関係が楽になり、自然な付き合いができるようになります。

9.交流の場を増やして少しずつ慣れる

人付き合いが苦手なのは、「経験不足」が原因であることも多いです。普段から特定の人としか話さないと、新しい人との会話に緊張しやすくなります。そのため、少しずつでも交流の場を増やして慣れていくことが大切です。

たとえば、趣味の集まりに参加したり、オンラインのコミュニティに入ってみたりすると、自然と会話の機会が増えます。最初は短い会話から始め、徐々に人とのやり取りに慣れていくことで、自然にコミュニケーションのスキルが身についていくでしょう。

人付き合いが苦手なのを無理に克服する必要はない 

ここまで苦手な人付き合いを改善する方法についてお伝えしてきましたが、人付き合いは無理に克服する必要はありません。

たしかに仕事や生活において、人付き合いが役に立つシーンも多いでしょう。ですがそれよりも大切なのは、あなた自身がのびのびと過ごせるか、あなたらしい生き方ができるかどうかです。

書店やインターネットにおいて、多くのコミュニケーション術やノウハウに関する情報が存在します。しかし、無理に克服しようとしても、コミュニケーションのスタイルを抜本的に変えるには時間がかかります。

それよりも、あなた自身や相手に対し、どのような態度で向き合うかが重要です。

無理して苦手な人付き合いを克服しようとしても、ストレスでしんどくなってしまっては元も子もありません。どんな人とどう付き合っていくのが心地よいかは、人によって大きく異なります。

あなたらしい人付き合いを否定し無理に克服しようとしても、いつか無理がきてしまうでしょう。それよりも、あなたらしいコミュニケーションの方法を探してみるのがおすすめです。

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Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。