「自分の意見がないと言われた…」自分の意見を持つために必要なこととは

Edit by 羽莉花南

 

自分の意見を持つにはどうすれば良い?

「自分の意見がない」と人から指摘されたら、ショックを受けてしまいますよね。他人から意見がないと思われる人には、実際に意見が思いついていない人もいれば、本当は自分の意見を持っているが空気を読んで表に出さない人もいるはずです。

自分の意見がないと思われるのは、自分にとって悲しいだけでなく、意見を言ってくれている相手にとっても不快な思いをさせてしまう恐れがあります。そのような事態を避けるためにも、自分の意見をきちんと伝えられるようになりたいですよね。

今回の記事では、自分の意見がないと思われてしまう原因やその対処法について詳しく解説していきます。ぜひ悩んでいるときの参考にしてくださいね。

自分の意見がないと思われるのはなぜ?7つの原因を解説

他人から「自分の意見がない」と思われてしまうのは、本当に自分の意見がないわけではなく、自分の持つ意見を上手く伝えられていないだけの可能性もあります。全く考えていないわけではないのに、誤解されてしまうのは悲しいですよね。

しかし自分の中でモヤモヤとしている気持ちは、他人にはなかなか伝わらないものです。まずは、自分の意見がないと思われやすい人の具体的な特徴について、確認しておきましょう。

失敗や間違いを恐れているため

他人から自分の意見がないと思われてしまうのは、失敗や間違いを恐れているためである可能性があります。もしも自分の意見が間違っていたら、恥ずかしい思いをするかもしれませんよね。

バカにされたり笑われたりするのは、誰にとっても嫌なことです。間違った意見を言ってしまった場合のことを考えすぎて、自分の意見を言う勇気が持てない場合も考えられます。

人に嫌われるのが怖いため

周囲の人に嫌われたくなくて自分の意見を飲み込んでいるために、自分の意見がないと思われるケースもあるでしょう。自分の意見が他の人の意見とかみ合わなかったり、不快にさせたりしてしまった場合に、嫌われるリスクがあります。

何も言わないことで穏便に事態を切り抜けようとする態度が、他の人には「自分の意見がない」と映っているかもしれません。嫌われないように自分の意見を飲み込むことで、自分の評価を下げてしまっては本末転倒ですよね。

逃げ癖がついているため

自分の意見がないと思われているのは、自分の意見を言うことから逃げる癖がついているためかもしれません。自分の意見を頭の中でしっかり考えてまとめるのは労力がかかる作業です。さらに意見を伝えた後は、周囲の反応も受け止める必要が出てきます。

意見を発言することで引き受けるリスクや面倒から逃げることが、あなたを自分の意見がない人にしている可能性も考えられます。特にあなたに自分の意見を伝えようとしている相手にとっては、そのような態度はアンフェアなものと捉えられやすいでしょう。

幼少期より周囲の顔色をうかがってきたため

子どもの頃から周囲の顔色をうかがってきた人にとっては、自分の意見を言うことは難しいかもしれません。人を傷つけないために言葉を選ぶことは大切ですが、自分の意見ごと飲み込んでいると何も伝えられなくなってしまいます。

そして、周囲の顔色をうかがいすぎて自分の意見を発言することを控え続けていれば、そのうち自分の意見がわからなくなってしまう恐れもあります。本当に自分の意見がない人になってしまうのです。

責任を負いたくないため

責任を背負いたくないという気持ちが、あなたを自分の意見がない人にしてしまっている可能性もあります。自分の意見を口に出して言えば、その瞬間に自分が言った言葉への責任が生じます。

責任なんて重いものは背負わず、身軽でいたいと思うのは自然な心理です。しかし、自分の意見を言う責任を避けていては、周囲から「自分の意見のない人」とレッテルを貼られても仕方がありません。

自分に自信がないため

自分に自信がない人は、自分の意見がないと思われがちです。自信がないと自分の意見を信じることは難しいですよね。実際には意見を持っていたとしても、その意見に自信を持てなければ人に伝えられません。

自分の意見がないわけではなく、意見に自信がないことが真実だとしても、周囲の人はなかなかそこまで踏み込んで見てはくれません。何も言わなければ「あの人は自分の意見がない人」と思われてしまう可能性が高いのです。

自分の選択に責任を持つのが怖いため

何かを選択しなければならないときに自分で決められない人も、自分の意見がない人と判断されてしまうでしょう。自分の選択を自分では決められずに誰かに決めてもらおうとするのは、その責任を引き受けることが怖いからでしょう。

ただ、どれだけ信頼できる人に決めてもらったとしても、その選択が未来にどう繋がるかはわかりません。上手くいかなかった場合に自分で責任を持てないのは、健全な状態とは言えませんよね。

自分の意見がない人の特徴とは?

何に対しても自分の中にはっきりと意見を持っている人もいれば、そうでない人もいます。自分の意見がない人には、どのような特徴があるのでしょうか?

もしも自分の意見がないことに悩んでいる場合には、そこに陥りやすい人の特徴を知ることが打開策を考える第一歩となるはずです。ここからは、自分の意見がない人の特徴として考えられるものについて、一つずつご紹介します。

協調性がある

自分の意見がない人には、協調性のある人が多く存在します。自分を主張せずに周囲の空気を読んで行動できるのは、美徳でもありますよね。

ただ、いつも集団に混ざって行動することばかりではありません。自分の意見がない状態で周囲に協調して動くことだけを指針としていると、一人で行動しなければならないときに、困ってしまうでしょう。

人に合わせることに慣れている

自分の意見がない人は、何でも人に合わせることにも慣れています。自分の意見がない場合には、人の判断に従って動くときに疑問を抱いたり苦に感じたりすることがないでしょう。

時として他人に合わせる度量や技術を持つことも大切ですが、あまりに人に合わせすぎると、いつの間にか自分を見失ってしまいます。自分の意見がないから人に合わせて、人に合わせることで自分の意見がますます持てなくなるという悪循環に陥ってしまう恐れがあるのです。

聞き役に回ることが多い

聞き役に回ることが多いのも、自分の意見がない人の特徴です。意見やアドバイスがほしいわけではなく、話を聞いてほしいだけの場合も多いので、そのような人にとっては居心地のいい存在でしょう。

話す側が吐き出してすっきりする一方で、話を聞く側というのは多少なりストレスがたまるものですよね。自分の意見がないからといって、話を聞くプレッシャーがないわけではないはずです。いつも聞き役に回っていては、心が疲れてしまう可能性もあります。

怒られたりからかわれたりしても言い返せない

自分の意見がないと、怒られたりからかわれたりしても相手に言い返せません。自分の意見がないからといって、感情がないわけではありません。しかし、嫌なことを言われて傷ついたりモヤモヤを感じたりしても、自分の意見がないと相手に伝えられませんよね。

一方的に嫌なことを言われるのは、心の負担となってしまうでしょう。対人関係でのストレスをためこみやすい可能性があります。

争いごとや話し合いが苦手

自分の意見がない人は、基本的に争いごとや話し合いが苦手です。聞き役でいることは上手ですが、自分の意見を発言する必要がある場面では困ってしまいます。

争いごとをしてまで突き通したい自分の意見がないので、それよりも穏便に事をすませたい人が多いのです。また自分の意見がないので、話し合いで発言を求められるのも苦痛でしょう。

自分の意見を持つことのメリットは?

自分の意見がない人というのは、見方によっては平和主義で優しい人にも思えますよね。それでは、どうして自分の意見を持つ必要があるのでしょうか?

自分の意見がない状態を脱することで得られるものは、自分の意見がない状態によって守ってきたものを上回る可能性が高いでしょう。ここからは、自分の意見を持つことによるメリットについて解説していきます。

考える癖がつき、成長に繋がる

自分の意見を大切にすることで、自然といつでも考える癖がつきます。脳は使えば使うほど、活性化されていくものです。自分の意見がないままと考えることを放棄していると、脳はどんどん働かなくなってしまいます。

自分で考えて行動するからこそ、導かれる結果の一つひとつが自分にとって重みのあるものになります。そして、その責任を背負う心の筋力も鍛えられるはずです。自分の意見がない状態で他人の意見に頼っているときよりも、大きく成長できるでしょう。

自分に自信が持てるようになる

自分の意見を持つことは、自信にもつながります。いつも自分の意見が正くて、良い結果を得られるとは限りません。しかし思考して行動を続けていれば、必ず理想に近づいていけるでしょう。

自分で考えて、自分の意見に従って行動することで導き出した結果は、自信として自分の中に積みあがっていくはずです。自分の意見がないときには経験できなかった充実感や達成感が、今後の自分を支えてくれる自信となっていくでしょう。

人としての魅力が備わり、頼られる人になる

自分の意見がないことで決定的に欠けてしまうのは魅力です。自分の意見を持つことの最大のメリットは、凛とした魅力を手に入れられることでしょう。

自分の意見を持てつことでブレない芯が生まれて、表情や行動も自ずと変わってくるものです。そのことが、人間として深みや頼りがいのある魅力を作り上げていきます。自分の意見がないときには経験できなかったような周囲の人から頼られる喜びも感じられるでしょう。

自分の意見が思いつかない人の対処法

自分の意見がない状態が癖になってしまっていると、いきなり「自分の意見を持て」と言われても難しいものです。慌てなくても大丈夫なので、少しずつ自分の意見がない人を脱していきましょう。

自分の意見がない状態から脱する対処法についてまとめました。ぜひできそうなことから、一つずつ試してみてください。そのうちに自然と自分の意見を持てる状態になっているはずです。

完璧な意見を言える人はいないと認識する

意見を言うときに、完璧な意見を言う必要はありません。あなた以外にも、完璧な意見を言える人なんていないことを理解しているだけでも、心が随分と楽になるはずです。

例え間違った意見を言うことがあっても、それがあなたの価値を否定することには繋がりません。どんな意見であれ、自分で考えて意見を発言したことが、あなたの魅力を高めてくれるでしょう。

尊敬する人の振る舞いを参考にする

意見を思いつかなかったり、どのように発言していいかわからなかったりする場合には、尊敬する人を真似するのがおすすめです。

尊敬する人の意見の中には、きっと共感できるものも多いでしょう。そういうものを集めていくことで、いつの間にかあなたのオリジナルの意見が作られているでしょう。また上手に意見を伝える立ち振る舞いも、尊敬する人の真似をすれば自信が持てます。

当事者意識を持つ

どんなときも、自分が当事者であることを意識するようにしましょう。自分の意見がないのは、誰かが考えてくれるという気持ちがあるからですよね。あなたのことを決めるのは、あなた自身だという責任と誇りを持つことが大切です。

思いつかないときには、誰かに相談しても構いません。ただし相手の意見をそのまま鵜呑みにするのではなく、その意見について思考することを忘れないようにしてください。

まずは「YES」か「NO」の意思表示をする

自分の意見がない状態から一歩ずつ脱するために、まずは「YES」か「NO」かを自分の中ではっきりさせることを意識してみてください。実際に言葉にするのが怖ければ、最初は心の中だけでも構いません。

「どちらでもいい」と思うことでも、無理やりにでも自分の中で「YES」か「NO」かを分けるようにしましょう。まずは習慣にすることで、自分の心の声を聞く力が研ぎ澄まされてきます。

些細な意見でも怖がらずに述べてみる

大それた意見でなくていいので、会話の中で自分の意見を何か一つでも発言することを心がけてください。些細な意見でも人前で発言できれば、自信につながります。最初は勇気がいるかもしれませんが、慣れていくことで怖い気持ちも解消されていくでしょう。

信頼できる人との会話から、少しずつ意見を言うことを目標にするのがおすすめです。親しい人であれば、あなたがよほど故意に相手を傷つけるひどいことを言わなければ、どのような意見でもあなたを嫌ったり見限ったりすることはないでしょう。

短い日記をつけてみる

自分の意見がない状態を脱するためには、日記をつけるのも有効です。自分だけが見る日記であれば、気負わずに正直な気持ちを書けますよね。見逃しがちな自分の気持ちをしっかりキャッチしてください。

また、日記をつけて自分の気持ちを整理することによって、意見もすっきりとまとめられます。普段からまとまった自分の意見が頭の中にあれば、人前で意見を言う緊張や不安も和らぐでしょう。

日々の選択に根拠を持つ

何となくでこなしている日常の動作や選択の一つひとつにも、意識を向けるようにしてください。「自分はどうしてこの行動をとるのか」「なぜそれを選ぶのか」と自分に問いかけることで、自分の意見がない状態から抜け出せるでしょう。

また日々の生活を丁寧に意識することは、自分が本当にやりたいことやほしいものを知るきっかけにもなります。

カウンセリングを受けてみる

自分の意見がない状態から脱することが難しければ、プロの力を借りるのも一つの方法です。プロのカウンセラーの先生は、豊富な知識と経験から、あなたの本当の気持ちや意見を引き出してくれるでしょう。

またカウンセリングを受けることで、自分の意見にも自信が持てますよね。自分の意見を持つための最初のきっかけとしても有効です。

自分の意見を持ち、はっきり伝えられる人になろう

協調性を持つことや周囲に合わせられることは、人間としての美徳です。しかしそこに自分の意見がないと、かえって自分が苦しくなってしまったり相手を傷つけてしまったりすることもあります。

自分の意見を持つことで、会話の相手との関係もあなたの魅力も深まります。そして自分の意見がないときよりも、自分を守りやすく、生きやすくなるはずです。

ぜひこれまでの周囲の人を思いやる気持ちも大切にしながら、自分の意見を言えるように少しずつ対処法を試してみてください。自分の意見がない状態を脱して、より素敵なあなたを形作っていきましょう。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。