人に期待したぶんだけ裏切られる……私は依存しやすいのかな?
つい人に期待してしまう…。他人に期待して裏切られると、悲しくなったり怒りを感じたりしますよね。結果的に一人で振り回されて傷ついてしまいます。人に期待して傷つくことを繰り返している場合、もしかしたら他人に依存しすぎているのかもしれません。
人の言動によって一喜一憂するのは、かなり精神的に負担がかかるものです。誰かに依存すると、自分の幸せを自分でコントロールできなくなってしまいます。人に期待しない方法を身につけて、穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになれば、きっと自分が楽なはず。
「でもこれは私の性格だから期待しない方法はない…。」そんな風に感じていませんか?実は人に期待してしまう癖は、トレーニングで変えることができるものです。今回の記事では、人に期待しない方法について詳しく解説していきます。
「他人に期待しない=ネガティブなこと」ではない!
「人に期待しない方法」というと少し冷たく感じてしまう人がいるかもしれません。けれど、他人に期待しないことは、相手を信頼しないということではありません。期待と信頼は境界線が難しく、つい混同してしまいがちです。信頼がその人自身を信じることであるのに対して、期待は相手に自分の理想を押し付ける行為でもあります。
確かに、人から期待をかけられることはモチベーションに繋がりますが、自分の意思とは関係ない大きな期待を寄せられるとプレッシャーに感じませんか?ましてや、期待通りに動けなくてがっかりされてしまっては、なおさらつらいですよね。人に期待しない方法をとることは、他人をありのまま受け入れることに繋がります。
過剰に他人に期待してしまう……その原因とは?
それでは、私達が人に期待してしまうのはなぜなのでしょうか?他人に期待しない方法をとることがネガティブなことではないと分かっていても、原因が分からないとつい期待することを繰り返してしまいそうですよね。
他人に期待しない方法を身につけるためには、期待してしまう原因を知っておくことも大切です。ここからは、過剰に人に期待してしまう原因について、一緒に確認していきましょう。
人に認められたいという気持ちがあるため
承認欲求が強い人ほど、人に期待しやすい傾向です。「他人から認められたい」「人に愛されたい」と願うのは、誰にとっても自然なことですよね。ですが、その欲求が強くなりすぎると、独りよがりになってしまいます。
人から認められるために自分で努力するのは素敵なことですが、他人の気持ちまでコントロールすることはできません。自分の思い通りにしたいと思ってしまうことが、人への過度な期待に繋がります。
自分の存在価値を見出そうとしているため
人に過度に期待してしまう心理の裏側には、あなたが自分の存在価値を見出そうとしている可能性があります。他人が自分のために動いてくれたり、自分の思った通りに行動してくれたりすることで、自分が価値のある存在だという証拠を集めようとしているのではないでしょうか?
ただ、実際に人は自分の理想通りには動いてくれないものです。期待を裏切られたことで自己肯定感が下がり、それを取り戻すためにまた他人に期待してしまう…。そんな無限ループに陥ってしまっているのかもしれません。
幼少期から親に期待されてきたため
他人に過度に期待してしまうのは、幼少期の家庭環境に起因している場合もあります。親に期待されてきた人は、人にも期待しやすいといわれています。
幼少期に親が子どもに期待するのは自然なことですよね。ただ、愛情が深すぎるが故に期待が過剰になった場合、子どもが人間関係を築く上でも過度な期待がスタンダードとなってしまうのです。子どもが最初に築く人間関係は親子関係ですよね。土台となる幼少期の親との関係性によって、自然と他人に期待してしまう習慣がついている可能性があります。
人の顔色をうかがいすぎるあまり、他人にも求めてしまうため
人に期待しやすい人の中には、自分も人の期待に応えられるように頑張っている人もいるはずです。常に周囲の人の顔色をうかがって、他人を喜ばせることや、がっかりさせないことを気にしている人は、他人にも同じことを求めてしまうことがあります。
人間ですから「自分も頑張ってそうしているのだから、あなたもそうして」と、つい思ってしまいがちですよね。ただ、実際に他人が同じようにしてくれる訳ではないので、その期待が余計にストレスとなってあなたを苦しめているのかもしれません。
自分自身には期待できないため
自分に自信が持てないために、他人に期待してしまうケースも考えられます。自分ではできないから、他人にしてもらう必要があると思い込んでいるのかも。
他人に頼ることが当たり前になってくると、その思いはだんだんと「私はできないのに、どうして助けてくれないの?」と膨れ上がってしまいます。「他人にしてもらうしかない」が「他人はできない自分のためにしなくてはならない」と独りよがりで過剰な期待になっていってしまうでしょう。
トレーニングすれば変えられる!他人に期待しない方法9選
他人に期待してしまうのは、変えられないあなたの性格ではありません。前述した通り、そこには何か原因があって、それが期待へと繋がっていくものです。トレーニングすることによって、人に期待しない方法を身につけていくことができます。
ここからは人に期待しない方法について、具体的に紹介していきます。すぐに劇的に変えられなくても、トレーニングを続けることによって少しずつ理想に近づいていけるはず。ぜひ焦らず自分のペース期待しない方法に取り組んでみてください。
自分の実力や能力を高める努力をする
自分のことは自分で何でもできると思っていれば、人に期待する必要がなくなります。自分が安心できる実力や能力を身につけることが、人に期待しない方法の一つです。
ただ、もちろん実力や能力というのは、一朝一夕で身につくものではありませんよね。少しずつ、自分ができることを増やしていく意識でいるのがおすすめです。自分でできることが増えていく過程で、人に期待しない方法やバランスのとり方が自然とわかってくるでしょう。
目標を設定して行動する癖をつける
他人に期待しない方法の中でも、自分に自信を持つことはとても大切です。自己肯定感を上げるためには、自分で目標を立てて、それを達成していくことが有効だと考えられます。
初めから大きな目標ではなくて、まずは叶えられそうな小さなものから設定してみましょう。小さな成功体験を積み重ねていくうちに、自分のことを信頼できるようになるはずです。そのうちに「目標を達成してもしなくても大丈夫な自分」と思えるようになるでしょう。
目の前のことに全力で取り組む
人に期待しない方法として、目の前のことに全力で取り組むのもおすすめです。時間に余裕があるときほど、余計な不安や心配を感じてしまいがちですよね。ネガティブな感情が湧いてくると、心細くてつい人に頼りたくなってしまいます。
人目を気にせず目の前の自分のことに集中していると、雑念の入ってくる余白がなくなります。人間が一番不安を感じるのは、何もしていないとき。何かに全力で取り組んで不安な気持ちを排除するのが、他人に期待しない方法です。
相手のために自分ができることを考える
「相手が自分に何をしてくれるか」ではなく、「自分が相手のために何ができるか」に意識を向けることは、そのまま直接的に人に期待しない方法となります。他人が期待通りに動いてくれることはコントロールできませんが、自分の行動は自分の裁量で決められますよね。誰かに期待するよりも、人のために行動する方が、かえってストレスがないものです。
また、結果として本当に相手が自分の行動で喜んでくれたり感謝してくれたりしたら、自己肯定感も上がります。幸せを感じられれば、今後誰かに期待してネガティブな気持ちになる生活には戻りたいと思わなくなるでしょう。
他責思考を改める
他人に期待しない方法として、物事の責任を周囲の人に求めないことも大切です。何かがうまくいかないと「あの人があのときこうしなければ」「周りの環境がもっとこうであれば」と責任を外に押し付けたくなりますよね。
しかし、「すべての責任は自分にある」と思っていれば、どんなことでも他人に任せないで自分で何とかしようという気持ちになります。そして、人に期待したり人のせいにしたりするより、その方が自分で思った方向に物事を進めていけるので気持ちがいいものです。
自分自身を満たしてあげる
他人に期待しない方法を身につけるためにも、常に自分で自分を大切にしてあげるようにしてください。自分の機嫌は自分でとりましょう。自分で自分を満足させてあげられれば、人に期待する必要がなくなります。
また自分自身に満足していれば、他人からの評価も気にならないでしょう。「もっと認めてほしい」「愛してほしい」という承認欲求を解消させていくことも、期待しない方法に繋がります。
自他境界を明確にする
自分と他人の境界線を自分の中ではっきりと引いておくことも、他人に期待しない方法として大切です。他人は、あなたの思い通りには動いてくれません。自分の言動とは別物なので、他人に期待する言動を求めることはできないのです。
そもそも「他人は期待通りに動かない」と認識しているだけで、気持ちが随分楽になります。その楽さを実感すれば、自分と他人をはっきり区別して期待しない方法を継続できるはずです。
思いや意見ははっきり伝える
「言わなくても察してほしい」と思ってしまいますが、やはりそれを他人に求めるのは難しいもの。逆の立場でも、相手の気持ちをすべて察することはできませんよね。自分の伝えたいことをはっきり言葉にすることも、他人に期待しない方法の一つです。
きちんと伝えるだけでも、自分が考えていることと相手の考えていることの誤差を小さくすることができます。もちろん相手の気持ちを慮ることは大切ですが、わかってほしいことは、わかりやすく言葉にして伝えるようにしましょう。
見返りを当たり前だと思わない
他人のために何かをしたときに、同じだけのものを返してほしいと考えてしまいそうになりますよね。期待した通りのものが返ってこなかったら「自分はあんなにしてあげたのに」と悲しくなってしまいます。何かをするときに見返りはないと考えておくことが、初めから期待しない方法です。
あなたが一生懸命相手に尽くしたとしても、相手にそれが同じように伝わっているとも限りません。また、あなたが誰かのためにしたことは、相手から直接でなくても、巡り巡ってあなたに返ってくるでしょう。そのことを常に意識するのも、期待しない方法として有効です。
他人への期待をコントロールして、自分を大切にできるように…
他人に期待しない方法を身につければ、自分自身が楽に生きられます。「そんなの冷たいのでは…」と不安になってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。人に期待しないことは、相手のためにもなるのです。
他人の行動に依存して、状況や気持ちを振り回されるのはしんどいですよね。他人に期待しなければ、自分ですべてのことに責任を持って、自分の身のまわりのことを自分でコントロールできるようになります。
また人から過剰に期待されるのも、相手にとっては負担になります。人に期待しないことで自分も相手も軽やかに生きられる…。他人に期待しないのは、自分も周囲の人も大切にできる素敵な生き方です。