「感受性が強すぎる…」と悩むあなたへ
「感受性が強い」とは、物事を繊細にキャッチするセンサーを持っていることを指します。つまり、普通の人なら気づかない場所でも、心をときめかせるものを見つける能力を持ち合わせているということ。
でも、感受性が強いあまり、ちょっとした出来事にも敏感に反応して、すぐ落ち込んでしまう。他人のネガティブな感情をキャッチしてしまって苦しい。私はただ穏やかに毎日を過ごしたいだけなのに、どうしてそんな簡単なことが叶わないの……?と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
心乱されてしまいがちな刺激の多い世の中で、感受性が強い女性が楽に生きるためにどうしたらよいのでしょうか?
そもそも感受性の意味は?
感受性とは、「外界からの印象や変化・刺激を受け取る感度や感じ取りやすい性質」を指します。
たとえば、音、匂い、味、色、肌ざわりなどの五感で受け取る刺激に敏感な人は「感受性が強い」と表現されます。また、人の喜怒哀楽を敏感に感じ取り共鳴してしまう人も同じく、感受性が強い人といえるでしょう。
他人が気にならないようなことにも敏感に気づいたり、他人の感情をキャッチして共感して涙を流したり、外側からの刺激の変化に敏感で影響されやすいのが、感受性が強い人の大きな特徴です。
感受性が強くなる3つの原因
感受性が強いことに悩んでいる方の多くは、幼いころからすでに「感覚が鋭い」とか「繊細だね」とかと言われてきた経験があるかもしれません。芸術的センスに秀でていたり、周りの空気を読む力があったりすると、周りの大人からかけられてきた言葉ではないでしょうか。
ここからは、感受性が強くなる原因を3つにわけて、それぞれを詳しく紹介します。あなたの感受性の強さのルーツはどこにあるかじっくり考えながら、この先を読み進めてくださいね。
遺伝的・環境的要因
生まれつき感受性が強い方はとても多いです。最近メジャーになった「HSP(Highly Sensitive Person)」とは、「生まれつき繊細で敏感な気質、感受性が強い気質」を表した言葉です。遺伝によって感受性が強い親から、感受性の強さを受け継いだという人は少なくありません。
また、幼いころから絵を描くのが好きだったり、たくさんの音楽に触れていたりと、芸術的センスが磨かれる環境に置かれていた人も、後天的に感受性が強くなるケースが多いです。ほかにも、親から「人の気持ちをよく考えて行動しなさい」と言われて育ったり、親や大人の顔色をうかがいながら生きたりしていた人も、感受性が強い人へと成長していきます。
「私は遺伝的・環境的な要因で感受性が強い人になった」と感じる方はきっと多いはずです。
ドラマや小説への感情移入
あなたはドラマや小説は好きですか?つい物語の登場人物に感情移入して、思いきり泣いたり笑ったりしてしまう方も、感受性が強いことが多いです。
ドラマや小説に触れる時間が長いほど、心が動かされる瞬間が多いということ。感受性が強いこととは、刺激を敏感にキャッチする力が強いことですから、感情が動く機会が多いと、次第と感受性が強い人になるのも不思議ではありません。
また、ドラマや小説に感情移入する方は、物語の中の登場人物と自分を重ね合わせて、感情や感覚を感じ取ることを無意識に繰り返してきていますから、繊細な心の動きや変化にすぐに気づけるようになるでしょう。
心が動かされる経験をたくさんしてきた人ほど、感受性が強いといえますね。
自己肯定感の低さ
周りのあの子はキラキラしているのに、私はどうしてこんなにかわいくないの?同僚は仕事ができて上司に褒められているのに、私は全然ダメでミスばかり、上司にも嫌われている気がする…。休みの日には、誰にも会わずに過ごしていた方が、誰とも比較しなくて楽でいい。
周りの人と自分を比べて、いつでも自分を下げてしまう人も、感受性が強い人に多いです。他人の気持ちや価値観、表現に敏感に気づき、すぐに自分の悪いところを見つけ出して比較してしまうのは、細かいところまで意識が届いてしまう、感受性が強い人ならではの悩みといえるでしょう。
他人の素敵なところにばかり目が向くのは、あなたが感受性が強い自分の価値を認められていないからかもしれません。小さなことをキャッチできるほど感受性が強いことを、自分の素敵なポイントだと受け入れてあげてくださいね。
感受性が強い人の7つの特徴
ここまで読み進めてみて、「やっぱり私って感受性が強いのかも…」と思った方もきっと多いでしょう。人によっては、感受性が強いがゆえに苦しんだ過去の出来事や、今抱えている悩みを思い出して、胸が苦しくなってしまったかもしれません。
ところで、感受性が強い人の特徴とは、どんなものがあるのでしょうか?
感受性が強いことは、いい面と悪い面どちらも持ち合わせています。感受性が強いことで悩んでいる方は、悪い面ばかりに目を向けてしまっているのかも。ぜひ感受性が強い人の素敵なポイントも知ってくださいね。
人の気持ちを察して行動できる
会社のあの子、なんだか疲れてそうだから、少し仕事を変わってあげようかな。友達が落ち込んでいそうだから、飲みに誘ってあげよう。あれ?あの人、笑顔で振るまっているけれど、すごく苦しそうに見える。何か悩みがあるのかな?
なぜだか周りの人の気持ちが手に取るようにわかる。何気なく起こした行動に対して「よく気がつくね」と褒められた。他人の表情や言葉の嘘に気づいてしまう。
感受性が強い人は、日々こんな風に考えています。
これは、自然と相手の立場に立てる感受性が強い人だからこそできること。誰もが持ち合わせているわけではない能力なのです。
また、感受性が強い人は人の気持ちを察して行動に移せるので、人間関係を良好に保つのが得意なのではないでしょうか。他人を不快にさせず、調和を作り出すのが上手なので、周りから一目置かれていることも。
感受性が強い人とは、人付き合いが上手な人といえるかもしれません。
日々の体験から多くの感動を発見できる
いつも歩いている道端に小さな花が咲いていて、その愛らしさとけなげさに胸がきゅんとなった。季節の変わり目を肌に当たる風で感じて、これからの季節が楽しみになった。いつもは仏頂面の上司が家族の話を嬉しそうにしていて、心がほっこりした。洗濯物から感じる太陽の匂いに包まれて、心が満たされた。
感受性が強い人とは、何気ない日常から心が動く出来事を見つけ出すのに長けている人のこと。ほんの小さなことにも気づき、そこから感動を感じ取る力があるので、感受性が強い人の毎日はいつでも心震える出来事で彩られています。
感受性が強い人とは、日々さまざまな変化を感じ取り、充実感を味わっている人といえるでしょう。
芸術的センスに長けている
感受性が強い人とは、芸術的センスに長けている人でもあります。なぜなら感受性が強い人は、物事の捉え方が他人と異なり、バラエティに富んでいるから。感受性が強い人は独自の世界観を持ちやすく、それが芸術的センスとして周りの人から評価されているようです。
また、感受性が強い人の能力とは、心が揺れ動くものを敏感にキャッチして、文章や作品に落とし込む能力でもあります。人の心をつかんで離さない、魅力的な作品を生み出せるのも、感受性が強い人ならでは。
「感受性が強いと感じているけれど、芸術的センスなんて私にはありません」と思う方は、センスがないのではなくて、自分の気持ちや考えていることを外に出力する機会が少ないだけかも。まずは日記などに自分の感じていることを書くところから始めてみませんか?感受性が強い人ならではの文章を綴れるはず。
昔は絵を描くのが大好きだった方は、ちょっとしたイラストを描くだけでも、感受性が強い心が満たされるはずです。
人から相談を受ける機会が多い
相手の気持ちがすぐにわかってしまう、感受性が強いあなたは、周りから信頼されているので人から相談を受ける機会が多いのでは。感受性が強い人は共感能力が高いからこそ、相手のかけてほしい言葉や寄り添ってほしい気持ちに気づけるはずです。
感受性が強い人とは、相手のまなざしや表情から、本人すらも自覚していない気持ちや感情をすくい上げて、的確に言語化してあげる能力がある人です。また、「これを言ったら傷つくだろうな…」という言葉もすぐにキャッチできてしまうから、細やかな配慮ができるのですね。
感受性が強いゆえ、困っている人の気持ちがよくわかるために放っておけずに、何とか助けてあげようと尽力します。感受性が強い人のその献身的な姿勢が、周りからの絶大な信頼の理由といえるでしょう。
愛情深い
感受性が強い人とは、愛情深い人ともいえます。愛情を向ける対象物や人がたくさん存在していて、どれも平等に愛せるのが感受性が強い人の素晴らしい長所。物持ちがよかったり、長く付き合いのある友達が多かったりするのも、感受性が強い人の特徴といえるでしょう。
人間関係において初対面の人には警戒心が強くなりがちですが、一度懐に入れた人に対しては、損得勘定なく何でもしてあげたくなってしまうのではないでしょうか。
感受性が強い人は思い出も大切にするタイプなので、誰も覚えていないような昔の出来事をよく覚えている傾向にあります。それも、周りから見たら愛情深いと感じさせるポイント。
あなたが渡した愛情は巡り巡って、あなたにも返ってくることを忘れないで。それを受け取るだけのことをあなたはちゃんとしていると認めてあげてくださいね。
決められたことを丁寧にこなせる
感受性が強い人とは、決められたことを丁寧にこなせる人でもあります。あらかじめ決められたタスクを丁寧に完璧に処理するのが大得意。持ち前の集中力をいかんなく発揮して、驚くほどの処理スピードでタスクを片づけてしまって、周りが驚くことも。
感受性が強い人は、もともと「任されたことはしっかりとやり遂げたい」という責任感が強いため、途中で投げ出したりせずに根気よく仕事と向き合います。感受性が強い人の姿勢を、周りの人はきちんと評価してくれていることを忘れないでください。
一方で、周囲の刺激が多すぎることで注意力が散漫になり、ケアレスミスが多くなりやすいのも、感受性が強い人の特徴です。感受性が強いと感じている方は、変化が多く忙しい場所よりも、1つのことに集中できる環境に身を置いてあげると、あなたの能力を発揮できるはずですよ。
周囲の反応や環境に左右されやすい
感受性が強い人がもつ、変化に敏感に気づける力は、よくも悪くも周囲の反応や環境に左右されやすいことにもつながります。
周りの人の期待が伝わってしまうがゆえに応えないといけない気持ちになる。一緒にいる人の空気が悪いと、自分が悪くなくても機嫌を取らずにはいられない。誰かが不機嫌だと、私のせいではないかと不安になる。
感受性が強い人は、他の人からしたら「どうしてそんなことが気になるの?」と驚くくらいちょっとしたことが気になり、神経質な人とみられることも。
また、感受性が強いために雰囲気にのまれやすく、自分をうまく出せずに周りと合わせてしまいがちなので、誰かと会った後は疲労感からぐったりしてしまった経験がある方も多いでしょう。
感受性が強い人とは、他人や環境に振り回されやすい人といえます。
感情の起伏が激しい
さっきまではすごく元気だったのに、なぜか今は落ち込んでいる。数時間前はあんなに楽しかったのに、今は物悲しくて胸が苦しい。自分の中に渦巻く感情の種類が多すぎて、内側に何人も別の自分がいる気がしてしまう…。
感受性が強い人の中には、自分自身の中にある感情の起伏の激しさに悩んでいる人も多いです。他人の感情を敏感にキャッチするがあまり、人が多いところに行くとさまざまな感情が体の中に流れ込んできて、自分でもコントロールできない感情のアップダウンに振り回された経験を持つ人も多いのでは。
ときには、感受性の強さが災いして、ちょっとしたミスがきっかけで激しく落ち込んでしまうことも。
感受性が強い人とは、感情のコントロールが課題の人ともいえるでしょう。
不満やストレスを溜め込んでしまうことも…
感情の起伏が激しい感受性が強い人は、内側で大きな葛藤を抱えていることは少なくありません。
誰かのちょっとした一言で叫び出したいくらい怒りにのまれたり、悲しみで胸が引き裂かれそうになったり…感受性が強い人の心の中はいつでも大忙し。でも、周りの人とはうまくやっていきたいと強く願っているため、自分が感じている気持ちや感情に無意識でふたをしてしまいがち。
激しい感情の起伏を内側に押し込めている状態とは、心に強いストレスがかかっているということ。また、感受性が強い人は不満を抱いても、他人を不快にさせたくないと考えて飲み込んでしまう癖があります。
感受性が強い人の課題とは、自分が感じていることをありのまま表現できないでいることかもしれません。
感受性が強い人に向いている仕事
感受性が高い人とは、仕事の内容や環境が整えば、周りが驚くほどの成果を生み出せる人です。
感受性が強い人は、もともと責任感が強く、物事に丁寧に取り組むのが得意なので、仕事にもまじめに取り組み、周りから信頼されるはずです。
今あなたが「私は仕事ができない…私なんてだめだ…」と思っているとしたら、もしかすると感受性が強い人に向いている仕事への転職を検討するのによい時期かもしれません。
では、感受性が強い人の特徴を活かせる仕事とは、どんなものがあるのでしょうか?
経理事務
経理事務は、突発的な予定変更や臨時の仕事が舞い込むことが少なく、やるべきことが日単位、月単位、年単位でしっかり決まっているので、感受性が強い人に適した仕事だといえるでしょう。また、対人関係の複雑さに悩むことも少ない傾向にあります。
感受性が強い人は、定期的なルーティンワークが得意な傾向にあります。
1つのことに集中できるシングルタスクの仕事は、コツコツ取り組むのが得意な感受性強い人にぴったりの仕事です。
研究者
計画に基づいて、日々コツコツと仮説・実証・考察を繰り返す研究者は、責任感が強く、丁寧な仕事が得意な感受性が強い人におすすめできる仕事です。
心乱されることが少なく、目の前のことに集中できる環境が用意されているので、感受性が強い人でも平穏に仕事に取り組めるでしょう。
研究者の人間関係も、比較的合理的でドライなケースが多いので、周りに振り回されて疲れてしまうことも少ないはずですよ。
芸術家・クリエイター
独自の世界観を持っている感受性が強い人は、芸術家やクリエイターに向いています。
感受性が高い人とは、感動で心が震えた経験、感受性が強いがゆえに思い悩んできたことなどを、作品に落とし込む能力に長けている人。
また、芸術家やクリエイターとは、他人と関わる時間よりも、1人で作業を行う時間の方が長いことも特徴の1つ。
感受性が強い人が自分の世界観にどっぷり浸かって生み出した作品は、見る人の心を動かすはずです。
職人
パティシエや伝統工芸品制作など、きめ細やかな作業が求められる職人の仕事も、感受性が強い人におすすめです。
感受性が強い人は、コツコツと繰り返される繊細な作業が得意な人が多いです。また、独自の感性を持っているのも特徴。
自分の個性を発揮し、細かいところまで目を配るので、質の高い商品を生み出せるでしょう。
また、同じ職場で働く人も似たタイプの人が多い傾向にあるため、対人関係で悩むことも少ないはずです。
心理カウンセラー
感受性が強い人とは、人の気持ちを汲み取るのがうまく、思いやりに溢れた人といえるでしょう。また、さまざまな角度から物事を見聞きし、分析する力にも長けており、その人に合ったアドバイスを渡すのも得意です。相談相手の言動や表情から、本人も自覚していない感情を言語化する能力も持ち合わせています。
このような観点から、相手の気持ちを理解して、相談者の心を癒す心理カウンセラーの仕事は、感受性が強い人にぴったりです。
ただ、相手の気持ちに共感しすぎて疲れてしまう可能性も。他人と自分を切り離す努力は必要です。
Web系フリーランス
自分のペースで仕事をすると、想像以上の成果を生み出せるのが、感受性が強い人の特徴。
パソコンを使ってほぼ1人で仕事が完結するweb系フリーランスとは、感受性が強い人におすすめの仕事といえるでしょう。
感受性が強い人は、細かいところまで目を配り仕事に反映できるので、クライアントから喜ばれる仕事をできる人がとても多いです。また、仕事上で人と会う機会も少なく、心穏やかに仕事に取り組めるのもフリーランスの魅力。
感受性が強い人は責任感も強いので、受注した仕事をやり遂げて、クライアントの信頼を獲得するのも得意ですよ。
感受性の強い人に避けてほしい仕事・業種は?
感受性が強い人が避けるべき仕事とは、突発的な予定変更や急な依頼など想定外の出来事が多く、臨機応変さが必要なものです。周囲の変化に敏感に反応するので、変化や刺激が多いと注意力が散漫になってしまい、ケアレスミスを起こしてしまうことも。
また、同時に複数の作業を並行して行う仕事も避けた方が無難でしょう。なぜなら、感受性が強い人とは、1つ1つのことを丁寧に片づけていくのが得意である一方、複数のことを同時に行えずにパニックを起こしてしまう傾向にある人だからです。
感受性が強い人に向かない仕事に就いていると、「どうして私はこんなにダメなんだろう」と責めてしまいがち。もしあなたが今、マルチタスクや臨機応変さを要求される仕事をうまくこなせないと悩んでいるなら、合わない環境で懸命に頑張っている自分自身を褒めてあげてくださいね。
感受性の強さを和らげたい…楽に生きるための6つのマインド
人の感情や感覚が手に取るようにわかってしまうのがつらい。自分の中に渦巻く感情の起伏が激しすぎて苦しい。周りに気を使いすぎて、へとへとになるのはもう嫌だ。ありのままの自分を生きたい。感受性が強い自分を手放して、もっと楽に毎日を過ごしたい。
感受性が強いあまり、環境や他人の影響を強く受けてしまう生きづらさを感じて、「感受性が強い自分を嫌い、変えたい」と望む人は多いです。
それでは、感受性が強い人が楽に生きるためのマインドとは、いったいどういったものなのでしょうか?
感受性が強い自分を受け入れる
まず、感受性が強い自分を受け入れましょう。どんなことにも敏感に反応してしまう自分を変えたい気持ちはすごくわかるのですが、感受性の強さを手放すのはなかなか難しいです。それよりも「私は感受性が強い」と割り切ってしまい、自分に合った環境や対人関係を選ぶのに力を注ぐことをおすすめします。
感受性が強い人が楽に生きるマインドとは、自分の個性を受け入れることだといえるでしょう。個性を受け入れることで、自己肯定感が高まり、持っている能力をしっかり発揮できるはずです。
頑張っている自分自身を労う
感受性が高い人は、自分が思っている以上に頑張っていて、緊張状態にあります。いたるところにアンテナを張って、周りに気を使って動いている自分自身をたくさん労わってあげましょう。
ゆっくり深呼吸をして、優しい声かけをしてあげるだけでも十分です。深呼吸を繰り返していると、体が想像以上に緊張していたことに気づくでしょう。それほど刺激の多い日常で気を張って生きているのってすごいことですよ。
頑張っている自分自身を労うとは、自分を緊張から解放してリラックスさせてあげる愛のある行為。
自分自身を労うこととは、感受性が強い人が楽に生きるために必要不可欠な行為といえるでしょう。
「相手にどう思われるか」に囚われすぎない
感受性が強い人は「周りの人に悪く思われたくない、嫌われるのが怖い」と思うあまり、他人の気持ちを気にしすぎてしまう傾向にあります。しかし、いくら配慮したとしても、相手がどう感じるかは本人が決めることであり、外からコントロールすることはできません。
自分なりに心を砕いたら、相手の感情や気持ちとは距離を取ることを意識するとよいです。
あなたは誰かを喜ばせるために生きているわけではありません。他人の感情に責任を取る必要はないのです。
失敗を過度に恐れない
感受性が強い人は、失敗を恐れて完璧を求めがち。周りに迷惑をかけたくない、自分の力を疑いたくない一心で努力を続けられる人が多いです。感受性が強い人とは、向上心が強く、何事にも誠実な人といえるでしょう。
ただ、人間とは誰しも、失敗する生き物だと忘れないでください。何度も失敗を重ねて、そこから学び成長していくのです。また、失敗したとしてもリカバーできる能力を、感受性が強い人はすでに持っているはずです。
大切なこととは、失敗しないことではなくて、失敗から学ぶことだと心に留めてください。
なんとかなる!の精神をもつ
感受性が強い人とは、完璧主義な一面がある向上心に溢れた人です。ただ、いくら頑張っても結果が出ないこともあれば、そんなに努力していなくても成果を手に入れることもあります。
そこで、人生なんとかなる!の精神を持つことをおすすめします。
結果が出ないことに過度に落ち込みすぎず、「今はタイミングじゃなかったのかな」「もっと別の方法があるのかも」と前向きに捉える努力をしましょう。結果が出ないことと、あなたの価値の間には何の関係もありませんから、自分を責めないでくださいね。
できるだけ感情をフラットに保つ
感受性が強い人は、感情の激しい起伏にふりまわされがちですよね。でも、感情に振り回されてばかりいると、いつも心が休まらず、疲れ切ってしまうと思います。
できるだけ感情をフラットに保つことを心がけましょう。
感情にのまれそうになったら、いったん深呼吸をしてみる。感情が揺れそうな人と会うのを控える。あれこれ過去や未来のことを考えずに今の時間に集中する。
小さなことでも実践すれば、必ず効果があります。
感情をフラットに保てれば、穏やかな日々が手に入りますよ。
感受性の強さと上手く向き合い、より豊かな人生を
感受性の強さとは縁を切れないのですが、ここで紹介した6つのマインドを取り入れれば、うまく付き合うことはできるようになります。
最初は難しいなと感じるかもしれませんが、日々コツコツ意識するのが得意な感受性が強いあなたなら、ちゃんと身につけられるはず。
本来、感受性の強さとは、何気ない日常から感動を見つけ出す最高の才能。
そして、彩り豊かな人生を創り出す特性ですから、受け入れて愛してあげてくださいね。