ポジティブでいなきゃいけないの?
「なんでもポジティブに考えないと!」「ポジティブに考えた方がいいよ」と言われるたびに、否定されたような気分になってしまう。ネガティブでいたいわけではないけど、ポジティブに考えられないことが悪いかのような風潮。
ポジティブでいたいとは思うけど、ポジティブでいることはそんなに大事?と感じる人もいますよね。
SNSなどでもポジティブな発言や言い換え、考え方は多く見かけますが、無理やり変えるのは大変なこと。毎日ポジティブなマインドばかりで過ごすのは難しい。もちろん大事な考え方ですが、ずっとポジティブでいようと努力しなくてもいいのです。
そもそもポジティブの意味とは
「ポジティブ」は、日本でもよく聞くようになりましたが、そもそもの意味と日本で使われる意味合いが少し異なります。英語での「ポジティブ(positive)」には、いくつか意味があり、必ずしも日本で使われるような意味ではありません。
- 積極的・肯定する
- 明確で疑いがない
- はっきりしている・確信・自信がある
- 実用的・現実的
- プラス・陽
以上が代表的なポジティブの意味です。ポジティブとは日本ではたいてい「明るい・前向き・積極的・陽気」など、マインドの要素が強い意味で使われます。
ポジティブとは明るく前向きで楽観的な意味で使われることが多く、英語で使う場合は「間違いないよ」「大丈夫だよ」などの肯定の意味合いで使われることが多い単語です。
ポジティブと前向きの違い
ポジティブと似た意味で使われる言葉が「前向き」です。似たような意味で使われますが、少し意味が異なります。「前向き」は現実を直視したうえで解決策を見出すニュアンスで、「ポジティブ」には物事の良い面を見つける意味合いがあります。
ポジティブと前向きは似て非なる意味ですが、どちらも大切なマインドであることは変わりません。問題やネガティブな出来事に遭遇したとき、根本的に解決することが常に最善ではなく、中には手に負えないこともあるでしょう。
ポジティブとは見方を変えることであり、目の前の課題に前向きに取り組むこととは、意味合いが違ってきます。「前向きに頑張りたい」と感じている人は、実はすでにポジティブなマインドを持ち合わせているのかもしれません。
ポジティブな人の特徴
ポジティブ思考の人のことを羨ましく思う日もあるけど、どんな考え方をすればいいのかわからないと感じる人も多いはず。ポジティブな人たちにもさまざまな個性がありつつ、代表的な特徴がいくつかあります。
「ネガティブを減らしたい」「柔軟に考えたい」という人は、ポジティブな人の特徴を取り入れられそうな部分から取り入れて、自分のプラス要素にしていくのも良いかもしれません。ポジティブな人の特徴を9選ご紹介します。
1.常に楽しいことを考えて生きている
ポジティブな人に「どんなことを考えて生きているのか」と聞くとほとんどの人が「楽しいことだけを考えている」と返してきます。「楽しいことだけなんて考えられない……」という人もいるでしょう。
しかしポジティブな人たちは、たとえ日々の中で嫌なことがあっても「週末はデートだし!」「仕事終わりは焼肉だ!」など、楽しみなことをメインに考えて生きています。
新しく買った服のコーディネート、今度行きたいカフェなど、自分のやってみたいことや楽しみなことを次々と頭の中で考えています。
2.幸せを恐れない
ポジティブな人は、楽しいことや嬉しいことなどハッピーな気持ちを優先します。自分にとって幸せなことばかり起こる環境を恐れないのも特徴です。
幸せなことが続くと「この後何か起こるのでは」「こんなに幸せなことばかり起きてしまってどうしよう……」などと考えてしまう人も少なくありません。
しかしポジティブな人は「幸せなことばかり起きて最高!」と自分が幸せであることに恐れを感じず、受け入れる傾向があります。自分の軸で自分本意で行動した結果が自分にとっていい形で返ってくることを知っています。
3.物事を深く考えない
物事は深く考えすぎると、答えが出ないもの。深入りすることでどんどんと不安になりがちです。ポジティブな人は、自分が考えたある程度までしか追求しない傾向にあります。
「私はこう考えた!だから答えはこれ!」と、一見すると横暴に見えますが実は深入りしないように、自分が納得できるボーダーラインをしっかりと備えているのです。不安なことや心配なことも、ある程度自分でボーダーラインを決めておくことで対処し、納得できるのがポジティブな人の特徴です。
4.起きていないことは考えない
ネガティブ思考や心配事が増える人は、とても真面目で一つひとつのことをしっかりと確認し、リスクにも可能な限り対応できるようにしています。一方でポジティブな人は、起きていないことは考えずに進む傾向があり、目の前のことに全力です。
もちろん心配していないわけではありませんが、起きていないことに気を取られてしまうと目の前のことは放置されがち。「底抜けに明るい」ことがポジティブと捉えられやすいですが、まだ起きていないことに目を向けて心配するよりも、目の前のことを全力で楽しむ姿勢が強いことが特徴的です。
5.自分を幸せにする術を知っている
毎日がハッピーなことばかり起きるとは限りません。ついついため息をついて、引きづってしまいそうになることもあるでしょう。それはポジティブな人たちも同じです。
しかしポジティブな人たちは、そんな時の対処法を知っています。何をすれば自分のご機嫌が良くなるか・幸せだと感じるかをわかっているので、すぐに対処できるのです。カフェでちょっとだけトッピングする・推しの活躍を見るなど、方法はさまざまですが自分自身を幸せにしています。