ポジティブな性格とは?前向きとの違い&ポジティブな人9つの特徴

Edit by mayan

ポジティブでいなきゃいけないの?

「なんでもポジティブに考えないと!」「ポジティブに考えた方がいいよ」と言われるたびに、否定されたような気分になってしまう。

ネガティブでいたいわけではないけど、ポジティブに考えられないことが悪いかのような風潮。

ポジティブでいたいとは思うけど、ポジティブでいることはそんなに大事?と感じる人もいますよね。

SNSなどでもポジティブな発言や言い換え、考え方は多く見かけますが、無理やり変えるのは大変なこと。毎日ポジティブなマインドばかりで過ごすのは難しい。

もちろん大事な考え方ですが、ずっとポジティブでいようと努力しなくてもいいのです。

そもそもポジティブの意味とは

「ポジティブ」は、日本でもよく聞くようになりましたが、そもそもの意味と日本で使われる意味合いが少し異なります。英語での「ポジティブ⁡(positive)」には、いくつか意味があり、必ずしも日本で使われるような意味ではありません。

  • 積極的・肯定する
  • 明確で疑いがない
  • はっきりしている・確信・自信がある
  • 実用的・現実的
  • プラス・陽

上記が代表的なポジティブの意味です。ポジティブとは日本ではたいてい「明るい・前向き・積極的・陽気」など、マインドの要素が強い意味で使われます。

ポジティブとは明るく前向きで楽観的な意味で使われることが多く、英語で使う場合は「間違いないよ」「大丈夫だよ」などの肯定の意味合いで使われることが多い単語です。

ポジティブと前向きの違い

ポジティブと似た意味で使われる言葉が「前向き」です。似たような意味で使われますが、少し意味が異なります。「前向き」は現実を直視したうえで解決策を見出すニュアンスで、「ポジティブ」には物事の良い面を見つける意味合いがあります。

ポジティブと前向きは似て非なる意味ですが、どちらも大切なマインドであることは変わりません。問題やネガティブな出来事に遭遇したとき、根本的に解決することが常に最善ではなく、中には手に負えないこともあるでしょう。

ポジティブとは見方を変えることであり、目の前の課題に前向きに取り組むこととは、意味合いが違ってきます。

「前向きに頑張りたい」と感じている人は、実はすでにポジティブなマインドを持ち合わせているのかもしれません。

ポジティブな人9つの特徴

ポジティブに見える人たちを見て、「羨ましいな」「どうしたらあんなふうに考えられるんだろう」と感じたことはありませんか?
ポジティブな人にもさまざまな性格や背景がありますが、共通して持っている“考え方のクセ”のようなものがあります。

「ネガティブ思考を減らしたい」「もっと柔軟に物事を捉えたい」と思っている方は、ポジティブな人の特徴の中から、自分にも取り入れられそうなポイントを見つけてみましょう。

ここでは、そんなポジティブな人たちの9つの共通点をご紹介します。

1.常に楽しいことを考えて生きている

ポジティブな人は、日々の中で「楽しいこと」を自然と探しながら生きています。

嫌なことがあっても、「週末は好きなカフェに行くから大丈夫」「仕事終わりに美味しいご飯を食べよう」など、自分にとって楽しみな予定を心の支えにしています。

「今日も大変だった」ではなく、「明日はあれがあるから楽しみ」という視点で考えることが、ポジティブな生き方につながっているのです。

2.幸せを恐れない

今まで、不幸な出来事が多かったり、幸せな状況の後に不幸になった経験があると、「こんなにうまくいっていいのかな…」「この後何か起こりそう」と、幸せを前に不安になってしまうこともありますよね。

でもポジティブな人は、「幸せなことが起きた、ラッキー!」とシンプルに受け取ることが得意で、幸せな状況を前に怯まない強さがあります。

起きていないことで不安になるよりも、「今、幸せであること」を素直に喜ぶ姿勢が、さらに良い出来事を引き寄せる力にもなっているのかもしれません。

3.物事を深く考えない

物事は深く考えすぎると、答えが出ないもの。深入りすることで、最初は一つしかなかった不安な出来事が気づけば、十個、二十個と、どんどんと不安が募ってしまいます。

ポジティブな人は、考えすぎて不安になる前に「ある程度」で思考を止めるクセを持っています。自分が納得できるラインで答えを出し、「これでいい」と決められるのがポジティブな人の特徴です。

もちろん、適当に考えているわけではありません。あえて深掘りしすぎず、自分が納得できるボーダーラインをしっかりと備えているのです。

自分の中で決着をつけて前に進む力が、メンタルの安定を保っています。

4.起きていないことは考えない

ネガティブ思考や心配事が増える人は、とても真面目で一つひとつのことをしっかりと確認し、リスクにも可能な限り対応できるようにしています。

一方でポジティブな人は、起きていないことは考えずに進む傾向があり、目の前のことに全力です。

もちろん心配していないわけではありませんが、起きていないことに気を取られてしまうと目の前のことは放置されがち。

「底抜けに明るい」ことがポジティブと捉えられやすいですが、まだ起きていないことに目を向けて心配するよりも、目の前のことを全力で楽しむ姿勢が強いことが特徴的です。

5.自分のご機嫌を自分で取れる

毎日がハッピーなことばかり起きるとは限りません。ついついため息をついて、引きづってしまいそうになることもあるでしょう。それはポジティブな人たちも同じです。

しかしポジティブな人たちは、そんな時の対処法を知っています。何をすれ⁡ば自分のご機嫌が良くなるか・幸せだと感じるかをわかっているので、すぐに対処できます。

好きなカフェに行く、好きな音楽を聴く、好きな人と話すなど、ちょっとしたことで自分の機嫌を立て直す方法を持っているのです。

自分をハッピーにできるのは、誰でもない“自分自身”。その感覚を大切にしているからこそ、日々を前向きに過ごせているのでしょう。

合わせて読みたい:「幸せになりたいのに…」自分を幸せにするには?幸せになる方法7選

6.笑顔が多く、周囲を明るくできる

「ポジティブ」と聞いて、よく笑う人や常に笑顔を絶やさない人が思い浮かびませんか?

よく笑い、よくしゃべり、よく人と関わる——そんな姿が、自然と周囲の空気まで明るくします。

どんなときも笑顔で嫌な顔をしないので、友人関係が広く人間関係も良好です。楽しいことやハッピーであることが好きなタイプなので、常に笑顔でその場を楽しんでいる人が多いのでしょう。

笑顔が多い人のそばにいると、なんだか安心できたり、自分も前向きになれたりしますよね。そんな“雰囲気づくり”も、ポジティブな人の魅力の一つです。

7.社交的

ポジティブな人は、人と話すことや新しい出会いを楽しめるタイプも多いです。初対面でも気さくに話しかけたり、場の雰囲気を盛り上げたりと、社交的な面が目立ちます。

物事の楽しい面やいい面をみているため褒め上手で、社交の場でも自然に相手の懐に飛び込んでいけます。

自分だけが楽しむのではなく、「みんなで楽しもう」とする姿勢が、信頼や好感にもつながり、結果的に人間関係もうまくいきやすい傾向があります。

8.アクティブで行動力がある

ポジティブな人はアクティブで行動力がある傾向にあります。「ポジティブな人ほど行動力がある」「行動する人はポジティブな考えの持ち主」とも言われますよね。これは、常に楽しいことを考えて生きている・物事を深く考えないことにもつながります。

やってみたいと思ったことに挑戦し、結果がどうであれ「やってよかった」と前向きにとらえます。

失敗を恐れすぎず、「経験になるからOK」と切り替えられることで、行動の数もチャンスも自然と増えていくのです。

9.体を動かすことやよく食べることが好き

美味しいものを食べると、ついつい笑みがこぼれることも。ポジティブな人は、体を動かすことやよく食べることが好きな傾向にあります。

美味しいものを食べる時や運動をしているときは目の前のことに集中します。ストレス発散方法の一つでもありますが、終わった後は「美味しかった」「よく運動した・よく動いた」という感想が大半を占めているため、悩んでいたことや嫌な感情もリセットできるのです。

目の前の楽しさに集中できることが、ストレスをためこまずに心を軽くしてくれる理由のひとつです。

ネガティブ思考を脱却する5つのマインド

ネガティブな気持ちは誰にでもあるもの。けれど、その思考にとらわれすぎると、自分らしさや前向きな行動を失ってしまうこともあります。

ここでは、ネガティブ思考のループから抜け出すために大切な「5つのマインドの持ち方」をご紹介します。無理のない範囲で、少しずつ自分に取り入れてみてください。

1.完璧を求めすぎない

「ちゃんとしなきゃ」「失敗しないようにしなきゃ」と思えば思うほど、自分にプレッシャーがかかり、些細なことで落ち込んでしまうことも。
ネガティブ思考の原因の一つは、「完璧であろうとする自分」です。

でも、完璧な人なんてどこにもいません。むしろ失敗や弱さを受け入れられる人の方が、自分らしく生きやすくなります。

「うまくいかない日もある」「これも自分」と認めてあげることが、気持ちをゆるめる第一歩になります。

2.今の自分の感情に素直になる

ネガティブな思考にとらわれているとき、多くの場合は自分の感情を否定しようとしてしまいます。

「なんでこんなに悩んでいるんだろう」「もっと前向きにならなきゃ」と、自分の気持ちを押し込んでいませんか?

大切なのは、今の自分の気持ちに素直になること。落ち込んでいる自分も、不安になっている自分も、それでいいのです。

まずは「そう思ってるんだね」と自分の感情を受け止めてあげることで、思考も少しずつ落ち着いていきます。

3.できたことに意識を向ける

ネガティブ思考に陥りやすいとき、人はできなかったことや失敗したことばかりに目が向いてしまいがちです。

でも、本当はその中にも、できたことや頑張ったことがきっとあるはず。

たとえ小さなことでも、「早起きできた」「苦手な人に挨拶できた」など、自分を肯定できる材料を見つけることが大切です。

できなかったことではなく、“できたこと”に目を向けて、自分の価値をちゃんと認めてあげましょう。

4.他人の評価は参考程度と考える

「どう思われているんだろう」「嫌われていないかな」と人の目を気にしすぎると、どんどんネガティブな思考に引っ張られてしまいます。

他人の言葉や態度は、あなたの価値を決めるものではありません。

大切なのは、自分自身がどう感じていて、どうありたいかです。

他人の評価はあくまで参考程度にとどめ、自分で自分を評価する練習をしていきましょう。その積み重ねが、自分を信じる力へとつながっていきます。

5.失敗は成長の一部と捉える

失敗をしたとき、「もうダメだ」「自分は向いてない」と思ってしまうのは、ごく自然な反応です。誰だって自信を無くしてしまいます。

ですが、失敗は決して悪いことではありません。むしろ成長のきっかけとなる、大切な経験でもあります。

ポジティブな人たちも、たくさんの失敗を経験しています。ただそれを「学び」に変えて前に進んでいるのです。「次からはこうしてみよう」「今回はここが反省点だな」とポジティブに考える力があります。

「失敗しても大丈夫。ちゃんと挑戦して、学んでいる証拠」思えるようになると、ネガティブ思考から一歩抜け出しやすくなります。

いいところを吸収して、自分らしさを残して

ネガティブ思考は誰にでもある自然な心の動きですが、ずっとそのままでは心が疲れてしまいます。だからこそ、ポジティブな人のいいところだけ吸収したり、自分に合ったマインドの持ち方を知っておくことが大切です。

完璧を求めすぎず、今の感情を受け入れ、できたことに目を向けてみる。他人の評価に振り回されず、失敗も学びと捉える。こうした小さな意識の変化を知っておくだけでいいのです。全て実行しようとしなくて大丈夫。

焦らず、優しく、自分の心と向き合うことから始めてみましょう。

合わせて読みたい:前向きになれる言葉31選|ポジティブな名言から好きな言葉を探そう!

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。