一人の時間が欲しい…自分の時間が必要なときの心理状態とは?上手な過ごし方

Edit by 菜々子

人と居る時間も好きだけど、一人の時間も好き!

人と居る時間は楽しくて好き。でも1人でいたいときもある…。

友達や恋人、家族といる時間は何ものにも変えられない、かけがえのないものですよね。気を許した会話から生まれるリラックス感や高揚感は生活に温かな充実をもたらすでしょう。

でもときどき「一人の時間が欲しい」と思うのも事実。とくに疲れているときや心に余裕がないときは、誰の声も聞かず、一人になって自分の心の声に耳を傾けたい、そう思うこともあるでしょう。

忙しく過ごす毎日の中で、少しずつすり減っていく心の余裕。一人の時間はそんな心を満たしてくれるでしょう。

自分の時間が欲しいときの心理状態とは?

仕事やプライベートが忙しいと「疲れた、一人になりたい」とふと思うことはありませんか?一人の時間が欲しいときは、心と体が疲れ果てているのかもしれません。

一人になりたいと思うのは逃げなのかな…。愛してるパートナーが側にいてくれるのに一人になりたいなんてわがままかな?ママを求める子どもがいるのに一人になりたいなんて母親失格なのかな…。

一人になりたいだけなのに周りのことを考えるとチクリと胸が痛む、そういうときもあるかもしれません。しかし、一人の時間が欲しいと願うときは心身ともに疲れている証拠。自分の心に素直になるときも必要です。

1.疲れが溜まっている

何も考えずベッドで横になりたい、頭を空にしてぼーっとしていたい、一人の時間が欲しい…そう思ったときは疲れが溜まっているサインかもしれません。

忙しさの中で頑張りすぎて、知らず知らずのうちに心のエネルギーが底をついているのかも…そんな状態では人との関わりを避けたくなるのも自然なことでしょう。「疲れているんだな」と気づいてあげることが自分を大切にする第一歩。一人時間はそんな自分を癒すための必要なリセット時間なのです。

2.ストレスを抱えてる

ストレスを抱えていて余裕がない…そんなときは一人の時間が欲しいと思うでしょう。大きな仕事をこなせるのか不安に思ったり苦手な仕事を我慢したりしているときは、逃げ出したくなるときもありますよね。

ストレスは心をすり減らします。時には一人になって心と向き合い、「大丈夫だよ」と自分に声をかけてみてはいかがでしょう。一人になりたいと思うときは、ストレスをリセットする時間が必要なのかもしれせん。

3.人に気をいすぎている

人に気をいすぎていると心がすり減って一人の時間が欲しいと思うでしょう。たとえば、自分の仕事が終わっていても周りがまだ働いていると帰れない、友達との会話中沈黙にならないようにたくさん話題を振るのなども、立派な気いです。気いができることは素晴らしいことですが、続くと気疲れしてしまいますよね。

周りに配慮ができる人ほど、時には一人になって心を自由に解き放つ時間を持つことが大切かもしれません。

4.スケジュールに追われている

スケジュール帳にびっしり詰まった予定の数々。やらなければいけないことに追われて、「本当に私はこれがやりたいの?」という心の声が聞こえなくなっていく…。

スケジュールに追われると、手帳の時間軸に支配されて、自分の生活なのに主導権がないと感じてしまうでしょう。それは心のエネルギーをすり減らしてしまうかもしれません。

時には一人になって、人生の主導権を取り戻すことも大切です。一人時間は忙しさで見失いそうになる自分を取り戻す、静かなリセットボタンかもしれません。

5.自分の感情を整えたい

「なんだかモヤモヤする」「誰かに当たってしまいそう…」そんなときは一人の時間が欲しいと思うでしょう。仕事がうまく進まない焦りや、パートナーとのすれ違いからふっと怒りの感情が湧き上がることもあるかもしれません。

気持ちの波に飲み込まれそうになったときは、一人になって心を落ち着ける時間が必要です。今のモヤモヤした気持ちをノートに書き出したり、無心になって体を動かしたりするのもよいでしょう。感情を抑え込まずに吐き出せば心が軽やかになるはずです

一人の時間が欲しいときに試してほしいこと

一人の時間が欲しいときは、心も体も休息を求めているのかもしません。休む暇もない毎日の中に少しでも余白を作れたら、きっとワクワクした日々を過ごせるはず。次では一人の時間が欲しいときに試してほしいことをご紹介します。

1.予定を入れない日を作る

一人の時間が欲しいときは、意識的に予定を入れない日をつくってみましょう。「この日は予定を入れない」と決めないと、いつの間にか慌ただしい日々に呑み込まれてしまいます。気づけは一人の時間がないということになりかねません。

たとえば、毎週日曜の夜は予定を入れないと決めて、周りに宣言するのもいいでしょう。あなたを誘うときは、ほかの曜日にしようと考えてくれるかもしれません。一人の時間を確保できれば、毎週何をしようか考えるのもワクワクするでしょう。

2.家族・恋人に相談する

家族や恋人など、一緒に暮らしている人がいると自分のペースで生活できないこともありますよね。しかし、一人の時間が欲しいと伝えると時間確保のために協力してくれるかもしれません。

休日の朝には子どもを連れて遊びに行ってくれる、友達と旅行を計画して一人にしてくれるなど、相談するとあなたの時間を尊重してくれるでしょう。

大好きな家族や恋人との時間も大切だけど、一人になって自分を取り戻す時間も必要です。大切な人との時間も一人の時間も、どちらもあなたらしさを育ててくれるかけがえのないものでしょう。

3.仕事量を調整する・上司に相談する

仕事量が多くて手に負えないと息苦しくなったときは、上司に相談してみるのも手段の一つ。それは逃げでも甘えでもなく、すり減った心を元に戻すために必要な選択です。

毎日仕事に追われて一人の時間が欲しいのになかなか取れない。だんだん仕事が嫌になるかもしれません。「なんでこの仕事を選んだんだっけ?」と働く意味を見失ってしまうことも…。

流れを止めて、自分の心の声を聞く時間も必要です。そうすることで「また頑張ろう」と心が軽くなるでしょう。

4.家事代行サービスを頼んで少し休む

平日は仕事、休日は溜まった家事に追われて一人の時間が取れないこともあるでしょう。そんなときは家事代行サービスに頼むのはどうでしょうか。

お金を払ってまで一人の時間をつくるのは気が引けると思う人もいるかもしれません。しかし、家事に時間を取られて自分の時間がなくなると心が弱りやすくなります。

一人の時間が欲しいと思うときは心身が疲れているサインです。「ちょっと一人で休みたいな」そんな気持ちも大切にしていいんです。誰かに頼って休むこともときには必要なことですよね。

上手な一人時間の過ごし方アイデア6選【お家編】

「一人の時間をどう過ごそう?」いざ一人の時間ができたとき、何をすればいいのか迷う人もいるでしょう。せっかくの自分時間、満喫したいですよね。ここではお家で過ごす一人時間のアイデアを紹介します。

1.趣味に没頭する

誰にも邪魔されず、大好きな趣味に没頭する…それはとても贅沢な時間でしょう。好きなことに夢中になることは自律神経のバランスを整え、ストレス発散につながります。

植えてから花が咲くまで楽しめるガーデニング、完成品を想像するのも楽しいハンドメイドやDIY…没頭できる趣味は一人時間を充実したものにしてくれます。

もし趣味がなくても、何か始めてみたら意外とハマるかもしれません。興味あるけど時間がないと諦めていたことはありませんか?もしかしたらそれが新しい趣味につながるかもしれませんよ。

参考:大樹生命健康コラム「https://www.taiju-life.co.jp/joyful/health/065/index.htm

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2.読書をする

場所を選ばず、すぐ始められる読書は貴重な自分時間にぴったりでしょう。

お気に入りの空間で、好きな飲み物を準備してゆっくり読書を楽しむ…通勤時間などでする読書とは違って本の世界に入り込めるはずです。また、本屋さんへ行かなくてもKindleで購入して手軽に始められるのも読書の良さですよね。

数分間の読書がストレスを軽減させるという研究結果もあります。家にいながらストレス解消できる読書は一人時間を充実させてくれますよ。

参考:PRESIDENT online 「https://president.jp/articles/-/74321

3.瞑想する

心と身体が整う瞑想は誰もいない一人に行うのがおすすめ。足音や話し声などがないことで集中して取り組めるからです。

今に集中して、頭の中を空にする…何も考えず、何にも縛られないで心と頭を結びつける…。シーンとした空間に身を委ねる、その心地良さにやみつきになるかもしれません。

初めは雑念が浮かんで集中できないかもしれません。それでも続けていけば自然と心が整う感覚が掴めるでしょう。一人時間で瞑想に慣れれば、ちょっとした時間でも瞑想できるようになりますよ。

4.ゆっくりお風呂に入る

普段ゆっくりお風呂に浸かれない人は、一人の時間にバスタイムを楽しむのもよいでしょう。ゆっくりお風呂に浸かると、副交感神経が優位になりリラックスした状態になりますよ。

携帯は浴室外に置いて、お気に入りの入浴剤を入れてゆったりしたBGMを流す。硬くなっていた力がふっと抜けて、リラックスできるでしょう。お湯に浸かり身体と心をほぐす時間は極上のリフレッシュになるはずです。

5.映画やドラマを観る

気になっていた映画やドラマを楽しむのも充実した一人時間の過ごし方です。普段は忙しくてテレビを観る時間がない人にとって、好きな番組を集中して観る時間は幸福の時間でしょう。

お家映画館のようにお菓子や飲み物を準備するのもいいですね。ソファに足を伸ばし、リラックしてテレビを楽しむ…。周りには誰もいないから思いっきり笑っても涙を流してもいい。テレビの世界に入り込んで感情を動かすと、気持ちがリフレッシュされるはずです。

6.無心になって料理する

いつもは手短に済ませる料理を時間があるときにはじっくり行うのもよいでしょう。時間がかかる料理をしたり新しいレシピに挑戦したりすると、レシピのレパートリーが増えて料理が楽しくなるかもしれませんよ。

料理に集中をすることは一種の瞑想のようなものでしょう。何も考えず夢中で料理をする、できたときには達成感や心地良い高揚感を味わえるはず。料理だと食べる楽しみもあるので、一石二鳥でもありますよ。

上手な一人時間の過ごし方アイデア8選【おでかけ編】

天気の良い日は外で過ごしたくなりますよね。疲れて家にいることが多い人は、たまの一人時間にはおでかけしたくなるかもしれません。次では一人時間を充実させるおでかけ先のアイディアをご紹介します。

1.ヘッドスパやマッサージで癒される

なんだか疲れが取れない、ずっと気が張っている…そんなときはヘッドスパやマッサージで癒されるのもよいでしょう。

誰かに優しく触れられることで、ふっと力が抜けて「大丈夫」と思える瞬間が訪れるかもしれません。心身ともに軽くなって「これからも頑張ろう」と前向きな気持ちにしてくれるでしょう。ヘッドスパやマッサージは毎日頑張る自分を労わる特別な時間になることでしょう。

2.サウナやスパへ出かける

何も考えずに、ただただボーッとしたいときはサウナやスパに行くのもおすすめです。

「一人で行くのはちょっと気が引ける…」と思うかもしれません。ですが、自分の心と体をリセットするにはぴったりの場所です。じんわり汗をかいて、ゆっくりお湯に浸かると心のモヤモヤがほどけていくでしょう。終わった後は気分もスッキリして、帰り道には少し前向きな気持ちになれるかもしれませんよ。

3.買い物に出かける

一人の時間に気分転換がしたい、そんなときはふらっと買い物に出かけるのもよいでしょう。大きな買い物ではなくても、雑貨屋さんを覗いてみたり、好みの洋服を試着したりするだけでも気分が上がります。

かわいいもの、好きなものを探しているとなんだかウキウキしてきますよね。自分の「好き」を探すことは自分らしさを取り戻すことでもあります。忙しいと自分を忘れがちです。どんなときに心躍るのか、どんなものに惹かれるのかを再確認すると疲れた心の助けになるかもしれません。

4.カフェやレストランで一人時間を楽しむ

慣れないうちは、一人でカフェやレストランに入るのも少し勇気がいるかもしれません。しかし、思い切って扉を開けてみると、ゆっくり流れる時間の心地良さに気づくでしょう。お気に入りの飲み物や食事を味わうだけで、いつの間にか心がほぐれていくかもしれません。

心地良い空間で本を読んだり、流れる景色をぼーっと眺めたり…誰にも気を遣わない時間は、忙しい毎日にこそ必要です。リラックスできるお気に入りのカフェやレストランを見つけると疲れたときの癒しになるでしょう。

5.美容院・ネイルなど美容に時間を使う

髪を整えたりネイルを新しくしたり…そんな美容の時間も自分と向き合う大切なひとときでしょう。

誰かのためではなく、自分のためにきれいにする。そうやって少しずつ手をかけることで、内側から気持ちが整っていくうれしさを感じるかもしれません。「ちゃんと手をかけてあげられた」と思うと、不思議と前向きな気持ちが湧いてくるでしょう。忙しい日々の中でも、自分を磨く美容のひとときを持つことは心弾む時間になるでしょう。

6.自然スポットへ出かける

自然の中に身を置くと、不思議と心が落ち着くことがあるでしょう。公園を散歩したり海辺で波の音を聴きながら深呼吸したりする…そうすると忙しさから凝り固まっていた心がほどけていくかもしれません。

特別なことをするのではなく、ただフワッと自然に体を溶け込ませる。それだけで心が軽くなりませんか?遠出できない場合は、近くの公園でもよいでしょう。緑を見つめるだけで穏やかな優しい気持ちになりますよ。

7.ドライブする

運転していると気持ちがスッと整うことがあります。お気に入りの音楽をかけて、景色の良い道を走る…移り変わる景色に気持ちがブワッと高揚し、リフレッシュできるでしょう。

目的地を決めず、ただ車を走らせるだけでもワクワクした気持ちになるでしょう。しかし、海沿いや田舎道、キラキラ輝く夜の高速道路など、気持ちが上がるドライブコースを見つけておくと疲れたときの心の逃げ道になりますよ。

8.美術館や図書館など静かな場所に出かける

心を静かに保ちたいときは美術館や図書館など、静けさに包まれる場所に身を置くと落ち着けるかもしれません。人の声や生活音から離れて絵画を見つめたり、本を読んだり…自然と心の感覚が研ぎ澄まされていくでしょう。

絵や本は苦手という人でも、実際に行ってみるとその空間が好きになるかもしれません。とくに何もしなくていい。凛とした静けさの中にいると心が整うはずです。

カップルや夫婦でも一人時間は大切

どれだけ仲がいいパートナーと一緒にいても、自分に戻れる一人時間は必要です。そして、一人の時間が欲しいと思うのは自然なこと。自分の時間を持つことは自分自身を整えることといっても過言ではありません。気持ちの整理や心の声に耳を傾けることで本当の自分に戻れるでしょう。

どこを見渡しても時計が目に入る今の時代。区切られた時間に背中を押され、いつの間にか心が置いてけぼりになっている…。

一人の時間が欲しいと願うときは、心と体の距離が開き過ぎてしまったサインなのかもしれません。愛するパートナーとの時間も、自分一人の時間もどちらも同じように大切なもの。あなたがあなたであるために、一人の時間を守りましょう。

自分の時間を有意義に使おう!

慌ただしく過ぎる時間の中で、ようやく見つけた自分の時間。意識しなければ携帯という魔物に飲み込まれてしまうかもしれません。

一人の時間は、自分と対話して心を落ち着つかせる時間になるはず。あなたがあなたらしくいるための、かけがえのない時間です。

自分を見失わないように、いつでもありのままの自分でいられるように、一人の時間を有意義なものにしていきましょう。

菜々子

Writer

外資系の客室乗務員や医療事務を経て、現在はフリーライターとして活動中。アメリカ在住、男の子2人のママ。多文化に触れた経験や、人の悩みに寄り添った経験を活かし、さまざまなテーマの記事の執筆を行う。