

最近よく聞く「しごでき」というワード

仕事をそつなくこなし、日常生活でもテキパキと行動できる女性は、多くの人にとって憧れの存在ですよね。忙しくても自分磨きをおこたらず、いつでも笑顔で周囲とコミュニケーションを上手にとれる姿は魅力的です。
「最近よく聞く“しごでき”って、きっとあんな女性のことなんだろうな」と、まるで自分とはかけ離れた存在だと感じている人もいるのではないでしょうか。でも、気づけば「自分もああいうふうに仕事ができる人になりたい」と思ってしまうこと、ありませんか?
もし心のどこかで「私も少しずつ変わっていきたい」と感じるなら、その気持ちを大切にしてみてください。ここでは“しごでき”の意味や、しごでき女性になるためのヒントをご紹介します。あなた自身の新たな一歩を、ぜひ一緒に考えていきましょう。
「しごでき」とは?

しごできは「仕事ができる人」という意味で、性別を問わず褒め言葉として使われています。高い成果を出す人や優れた能力をもつ人などを指すことが多いようです。もともとの由来ははっきりしていませんが、2019年ごろからじわじわと流行している言葉ですね。
はじめはナイトワークの現場で、人気が高かったり、お客様を多く持っていたりする“コミュニケーション能力に優れた人”を指して使われていたという説もあります。
ただし、しごできは単に仕事のスキルだけを指すわけではありません。人としての魅力を高めるために学ぶことをやめず、コミュニケーションスキルや自己管理など、あらゆる面で“自分磨き”を頑張っている人全般を表現する言葉でもあるのです。
仕事ができる人の特徴

“しごでき”といわれる「仕事ができる人」とは、どのような特徴を持っているのでしょうか? ここでは代表的なポイントをご紹介します。どれかひとつでも身につけば、あなたも「しごでき」に近づくきっかけになるかもしれません。
コミュニケーション能力が高い
高いコミュニケーションスキルは、しごできに必須の要素です。同僚や上司、部下、外部の関係者など、相手に合わせた言葉選びや声のトーン、スピードを自然と使い分けています。オープンな印象を与えられれば、相手も安心して話しやすくなりますよね。
このスキルはプロジェクトを進めるうえでもとても重要です。プライベートの家族や友人、パートナーとの関係にも大きく活かされるので、意識して磨いていくと人生そのものが豊かになります。
柔軟性がある
しごできは、予定外のミッションやトラブルが発生しても、柔軟に対応できる力があります。
急な仕事が舞い込んだり、部下のミスをフォローしたりするとき、通常より余分な時間や労力がかかることは避けられません。それでも、「こういったピンチこそ自分の成長につながる」と前向きに捉えられるのがしごできの強みです。
もちろん無理をしすぎるのは禁物ですが、「やってみます」と柔軟に応じられる姿は、周囲も心強く感じますし、自分自身もキャパシティを広げる機会になります。
計画性がある
しごできな人は、仕事とプライベートの両方で計画性を大事にしています。年間や月、週、そして1日のスケジュールを見渡し、優先順位をうまくつけて行動しているのが特徴です。
長期的な視点で物事を考えられるからこそ、「今日やるべきこと」がクリアになり、ムダな時間を減らしながら的確に動けるわけですね。将来のキャリアアップだけでなく、プライベートでも「こんなふうに過ごしたい」というライフプランが見えやすくなり、心に余裕が持てるようになります。
自己管理ができる

しごでき女性は、自己管理能力が高いのも特徴です。健康状態はもちろん、感情のコントロールも大切にしています。
いくら優れたスキルや経験があっても、体調を崩してしまったり、気分の浮き沈みに振り回されて周囲を困惑させてしまっては実力を発揮できません。だからこそ、無理しすぎない範囲で心身を整える努力を怠らないのです。
向上心がある
向上心を持っていることも、しごできな人に共通する魅力のひとつです。どんなに成果を上げても「自分はまだまだ伸びしろがある」と考え、自己成長を楽しもうとする姿勢が見られます。
過去の自分と比べて成長している実感があると、もっと頑張りたくなるものですよね。その気持ちが原動力となり、さらに仕事へのモチベーションが高まるわけです。
細部に気を配る
一生懸命に働いていると、自分のことや自分の業務だけで手一杯になりがちです。でも、しごでき女性は周りを見渡す“余裕”を持っています。
少し落ち着いたタイミングで上司や同僚、部下の様子や進捗をチェックし、手が足りていなければサポートをする。落ち込んでいる人がいれば声をかけるなど、気配りを忘れないのです。そういった心配りが、より信頼される人間関係を築き、結果的に仕事をスムーズに進める大きな助けになっているのですね。
仕事ができない人の特徴

一方で、仕事が苦手で「どうしても自信が持てない…」と感じてしまう人も少なくありません。周囲のしごでき女性を見ては「私って仕事ができない人かも」と不安になることもあるでしょう。
ここでは「仕事ができない」と言われがちな人の特徴を挙げますが、だからといって自分には才能がないわけではありません。苦手意識を持つところから、少しずつ改善していけば大丈夫ですよ。
コミュニケーションが苦手
もともと人と話すことに緊張してしまう人は、テキパキと明るく接しないといけないと思い込んで、自分のスタイルを見失ってしまうことがあります。
でも、落ち着いて丁寧に接するスタイルが向いている人もいますよね。大事なのは、相手に気持ちが伝わり、信頼し合えるコミュニケーションを目指すこと。口数が少なくても、要所でしっかり発言できる強みを活かせば、人間関係のストレスが減っていきます。
優先順位がつけられない
与えられたタスクが多くなると、何から始めればいいのかわからなくなり、混乱してしまう人もいるでしょう。その結果、仕事の効率が落ち「できない人」という評価を受けてしまうことも。
「納期の短いものから手をつける」「すべてを書き出してみる」など、まずは小さな工夫から始めてみてください。優先順位が明確になると、次に何をすればいいかが自然と見えてきますよ。
計画性がない
優先順位をつける力が弱いと、計画性も失われがちです。
「そもそもいつまでに、このタスクを終わらせればいいのか」「今やっている仕事は、その先のどんなプロジェクトにつながるのか」を理解できないまま動いていると、全体像が見えなくて焦りやミスが増えてしまいます。
大きなくくりでも構わないので、まずはスケジュールや流れを把握してみましょう。
反省や改善をしない

仕事を続けていれば、誰でもフィードバックを受けたり、自分でミスに気づいたりする場面があります。その際、「せっかく頑張ったのに…」と落ち込むだけで終わってしまうと、同じ失敗を繰り返す可能性が高くなります。
こうした経験を活かすためにも、過剰な自己批判はせず、適度に反省や原因分析をし、改善策を考える癖をつけましょう。これは仕事だけでなく、プライベートの人間関係にも大いに活きてきます。
チームワークを重視しない
個人のスキルがいくら高くても、周りと協力する意識が乏しいと「一緒に仕事をしたくない」と思われる可能性があります。
誰かと協力し合える環境があるからこそ、大きな仕事でもスムーズに進むし、達成感も分かち合えるもの。仲間がいるありがたさを感じながら働くほうが、結果的に自分のモチベーションも上がるはずです。
柔軟性がない
突然、やり方の変更を求められたり、想定外の業務を依頼されることはよくあります。そのときに頑なに拒絶してしまうと、周囲から「扱いにくいな」と思われてしまうかもしれません。
もちろん無理をする必要はありませんが、「少し考えてみます」と柔軟に受け止める姿勢はとても大事。プライベートでもいろんな状況を楽しめるようになると、生き方そのものがラクになるでしょう。
しごできになるための6つのコツ

「頑張っているつもりなのに、まだまだしごできには遠い気がする…」と不安に思う人は多いと思います。でも、しごできな人たちも、最初から何でもうまくこなせたわけではありません。少しずつ試行錯誤を重ねて今の姿があるのです。
ここからは、そんな“しごでき女性”を目指すうえで押さえておきたいコツをご紹介します。
1.計画を立てる
しごできを目指すなら、まずは計画を立てる習慣をつけることが最初の一歩。
今日1日のスケジュールを確認し、優先度の高いタスクから手をつけていきましょう。会議や接待など時間が決まっているものが先にあるなら、それ以外のタスクをどう組み込むか考えてみるといいですね。
月末には来月の、週末には翌週の、そして前日には翌日の予定をさらっとでも確認する癖をつけると、スケジュール感覚が磨かれていきます。
2.小さな目標を設定する
計画性や全体を把握するのが苦手な人は、まず“小さな目標”を設定してみましょう。
たとえば「任された仕事を決められた期日までに終わらせる」や「会議で一度は自分の意見を言ってみる」など、ハードルを低めに設定すると達成しやすくなります。できたらその都度「よし、できた!」と自分をほめることも忘れずに。小さな積み重ねがやがて大きな自信につながります。
3.時間管理を徹底する
しごできを目指すうえでは、時間管理も欠かせません。
「金曜日までに仕上げてね」と言われたからといって、期限ギリギリに着手するのはリスクが高いですよね。何か疑問点やトラブルがあったときに慌てる羽目になるかもしれません。早めに取りかかっておけば、修正や確認に時間を回せます。ちょっと先を読んで動くことで、余白ができ、心にも余裕が生まれますよ。
4.コミュニケーション能力を高める

コミュニケーション能力といっても、「明るくてノリが良い」だけがすべてではありません。落ち着いた話し方でも、相手がわかりやすいように配慮していれば、十分高いコミュニケーション力といえます。
普段から意識して声のトーンやスピード、表情に気をつけてみましょう。最初は慣れないかもしれませんが、続けるうちに「こんなふうに伝えると相手が安心してくれるんだな」とわかってきます。
5.ポジティブな言動を意識する
どんなに元気な人でも、仕事中ずっと笑顔でいるのは難しいときがありますよね。でも、あからさまに不機嫌そうにしたり、ネガティブな発言ばかりすると、周囲の雰囲気まで重くなってしまいます。
「あともう少し頑張ってみよう」「やってみます」「ありがとう」といった前向きな言葉を意識して使うだけで、自分も周りも気分が明るくなります。仕事の成果やチームワークにも良い影響を与えますよ。
6.周囲との協力を大切にする
しごできは、決して「自分ひとりで全部やる」わけではありません。上司や部下、同僚がいるからこそプロジェクトは完遂します。
上下関係にとらわれすぎず、相手の得意分野や能力を尊重し合って協力し合える人は、一緒に仕事をする仲間にとっても魅力的な存在です。プライベートでも家族や友人、パートナーへ感謝を忘れずにいれば、自分自身も心が満たされていくでしょう。
しごできを目指して働いてみよう!

現代の女性にとって、仕事は人生の大きなウエイトを占めるもの。どうせ働くなら、誇りを持ってやりがいを感じられる仕事をしたいですよね。
しごでき女性は、ただ「業務をこなすだけ」の人ではなく、あらゆる面で努力を惜しまない人。ちょっとずつでも意識して動いていけば、必ずステップアップできます。
さらに、家事や育児などのプライベートなタスクも立派な“仕事”のひとつ。今回ご紹介した7つのコツは、生活をより豊かにするためにも大いに役立つはずです。自分の理想とする“しごでき女性”像に近づきながら、仕事もプライベートも楽しんでいきましょう!
▼あわせて読みたい!バリキャリの意味とは|今日から始める「しごでき女子」の目指し方
