仕事でどんどんストレスが溜まる…
うまく眠れない、よく食べられない、朝起きるのが憂鬱、毎日の疲労感でなにもやる気にならない、体調がすぐれない…。仕事のストレスはさまざまな形で認識します。自分が思っている以上に体や神経にも影響しているのです。
一日のうち、多くの時間を占める仕事。稼働時間が8時間でも、起きている時間のほとんどを占めています。仕事は生きていく上で必要ですが、人間関係・タスク管理・スケジュール管理・売上や予算など気を回すことばかりでストレスが溜まります。好きなことを仕事にしていても、ストレスがゼロな仕事は社会にほとんどないでしょう。
仕事でのストレスは避けて通れないものですが、うまく解消して上手に付き合っていく方法はあるのでしょうか。
ストレスの主な原因は?
「仕事のストレス」と一言でいっても原因はさまざまです。人間関係なのか、仕事の業務内容そのものなのかによってもかかってくるストレスは違うでしょう。
ここでは、ストレスの原因となる内容をご紹介します。自分が仕事上でストレスを感じていることはどれなのか確認しましょう。
同僚との人間関係
同期や同僚は、仕事をする上で一番身近な関係性ですよね。仲が良ければ相談や愚痴なども共有できる心強い仲間でしょう。ときには励まし合い、ときには愚痴を言い合い、切磋琢磨できる同僚がいることは仕事をする上で大事なポイントにもなってきます。
しかし、仕事上同僚との人間関係がうまくいっていないと、ストレスの原因となり仕事の効率やモチベーションにも関わります。同僚とのすれ違いは些細なことから始まり、長引いてしまうと仕事へのストレスになってしまうものです。
上司・部下とのコミュニケーション
会社の上司との関係性は仕事をする上で大切です。理不尽な言い方やプレッシャーなどもストレスの原因となるでしょう。
また、ある程度の年齢や年数を重ねると部下やアシスタントのような存在がついてきますよね。自分が部下の立場だったときと違い上司の立場になります。上司とうまくいかなかったことも生かしつつ、部下を教育し能力を伸ばさなければなりません。
どちらの立場になっても、人対人のコミュニケーションでストレスの原因になるでしょう。
残業が多く疲労困憊している
残業しないことを推奨されている近年ですが、完全にない会社や仕事は少ないでしょう。急なトラブルや業務の進捗が遅く、残業せざるを得ないケースも多いはずです。
たまの残業であれば良いでしょうが、残業が続く、想像よりも多いことはストレスの原因となります。本来持てるはずの自分の時間が持てなくなり疲労が溜まってしまうからです。
仕事とプライベートの両立ができない
仕事とプライベートはどちらも大切です。プライベートを大事にしたいからと会社を選んだ人や仕事を調整する人も多いでしょう。しかし、急なトラブルや仕事の業務内容が増えることでプライベートの時間が取れなくなり、心身のバランスが崩れるとストレスにつながります。
プライベートで英気を養う、元気を取り戻す、仕事のことを考えない時間を作っていたのに、時間が取れなくなることは大きなストレス要因です。
仕事にやりがいを見いだせない
仕事そのものがストレスになっているケースもあります。好きなことを仕事にしている人も増えていますが、ほとんどの人がそうではありません。仕事の業務内容が単純作業となっていたり、あまり好きではない部署や内容だったりすると、仕事へのやる気・やりがいが見出せないことからストレスにつながります。
達成感ややりがいは仕事する上で自分が意識しているよりも重要で、やりがいがないことはストレスをじわじわと溜めてしまいます。
人生の中でも多くの時間を占める仕事は楽しいものに─
一日は24時間、一週間は7日と誰もが平等です。24時間のうち最低でも8時間は仕事で占めています。人生の中でも仕事は大半を占めるでしょう。人生の中で多くの時間を占めるからこそ、ストレスは少ない方が長く心持ちも軽く続けられます。
ストレスはさまざまな体調不良やトラブルの原因にもつながり、ストレスで崩れたリズムは取り戻すのに時間がかかるものです。多くの時間を占めるからこそ、仕事を楽しめる要素は多くあって欲しいところ。好きなことを仕事にするわけではなくとも「ストレスがない」「ストレスが少ない」職場環境や仕事環境が重要といえます。
住まいや食事、付き合う友人などと違い、仕事でのストレスは自分で変えられる部分に限りがあります。部署移動や会社のシステム・ルール変更は自分一人の意志でどうにかできるものではありません。しかし、誰かに相談したり打診をしたりするなど、できることはあるはず。自分一人でどうにかならないと感じたら誰かに話してみると解決の糸口が見つかるかもしれません。
仕事のストレスが溜まった時の解消法
「仕事でストレスが溜まるのは仕方ない」「仕事なんて大半がストレスだよ」という人も少なくありません。ストレスをまったく溜めない生活や仕事は難しいでしょう。溜まったストレスをうまく解消させること、発散できる対策があることが大切です。
ここでは、仕事のストレスが溜まったときの解消法をご紹介します。自分ができそうなもの、仕事へのストレスをうまく解消できそうなものを取り入れてみましょう。
上司に相談する
仕事上でストレスになっていることは、自分だけにとってストレスとは限りません。仕事導線やルール、効率などの面でストレスに感じていることは他の人も感じている可能性があります。
上司との関係がストレスになっていない場合は相談してみましょう。部下の現状把握や仕事への向き合い方を指導するのも上司の役割の一つ。深刻に捉えられたくない場合は気軽な雰囲気で「ここがこうだったらいいなと思うんですけど」と、言い回しを変えるのも一手です。
こまめに休憩をはさむ
集中して作業しているときや、あれもこれもとせわしなく動いていることは、実はじわじわとしたストレスとなって蓄積しがち。この蓄積したストレスは、知らない間に些細なミスやトラブルを引き起こしかねません。そして「なぜそんなことをしたのか」とまたさらにストレスを抱えてしまう悪循環にも陥ります。
こまめに休憩を挟んだり好きな飲み物を飲んだり、糖分補給したりしながら仕事と向き合いましょう。ストレスは、溜まってしまうと大きな力となって体や思考にも影響を及ぼします。しかし、些細なストレスのうちに対策すれば蓄積を防げるものです。こまめに休憩をとる、目を閉じて少し休むなど、一度緊張状態を解く体制をとりましょう。
仕事を忘れて趣味に没頭する
仕事ややらなければいけないことは日々ありますよね。生活のなかに影響し仕事と切り離して考えるのが難しい人もいるでしょう。好きなことを仕事にしている人や立場がある仕事をしている人は尚更で、常に頭がフル稼働しているものです。
たまの休日や平日の夜など、プライベートな時間はスマホの電源を切って自分の好きなことや趣味に没頭してみるのも良いかもしれません。好きなことを好きなだけできる時間は幸せホルモンが増えやすく、満たされた感覚も得やすいためストレス軽減につながります。
友人や家族・恋人と飲みに行く
友人、家族、恋人など気の置けない関係の人と飲みにいって、たくさん話し、たくさん笑いましょう。笑うこと、話すことは、ストレス解消につながり帰り際には「あー楽しかった」「またストレスが溜まってもこうして話を聞いてくれるし大丈夫そう」など、気持ちも軽くなります。
愚痴や笑い話など、気軽に話せて一緒に食事することで、日頃のストレスを忘れる時間も大切です。お酒ですべてが解決するわけではありませんが、お酒が入らないと話せない人や、気持ちが表に出にくい人もいるでしょう。
ゆっくり湯船に浸かる
毎日できる方法です。ゆっくり湯船に浸かり身体も緊張もほぐすことでストレスの軽減や解消につながります。ストレスがかかっている状態の身体や心は、自分が思っているよりも神経や体をこわばらせ緊張状態を保っています。「仕事のことを考えると頭が痛い」「肩こりが前よりもひどい」などがあれば、それらは緊張しているサインかもしれません。
常に緊張状態であることもストレスを助長し悪循環です。湯船にゆっくり浸かることで体の内側からほぐれ、ほっとできるでしょう。自分の好きな入浴剤や、いつもは使わないちょっといい入浴剤などを入れてリラックスタイムを作るのがおすすめです。
ストレスを溜めない方法&今後の対策
「ストレスを解消する方法はあるけれど、そもそも溜めたくない」「ストレスを溜めない人ってどうしてるの?」
ストレスを溜め込まない人は一定数いて、とても生きやすそうに見えます。もちろん、ストレスを受けているかもしれませんが解消・発散、もしくは受け流し方が上手なのです。
ストレスは、仕事以外でも受けることが多いですよね。満員電車・食べたかったランチの売り切れ・すれ違ってしまった宅配便…。日常の中でもストレスの要因となることは多いので、まったく受けないのは難しいものです。
なるべくストレスを溜めない方法や今後できる対策には、次のようなものがあります。
- 仕事は仕事と割り切る
- 嫌われてもいいやと開き直る
- 好きなことをするための時間やお金に注目する
- 嫌な発言や理不尽な発言はなるべくスルーする
いきなりは難しくても、少しずつストレスの原因となっていることから離れた時間をなるべく多く持つよう心がけましょう。
業務関係なら効率化、人間関係であれば割り切るか移動するなど、できることから始めてみるのが賢明です。ストレス耐性がついてしまうと、さまざまなことに鈍感になり、そのうち自分のやりたいことや気持ちにも鈍感になってしまいます。適度に発散・解消させながら日々を過ごせるようにしましょう。
自分らしく、働くために
仕事でかかるストレスは多くのことに影響します。人生で多くの時間を占めるからこそ「今の仕事はどうなのか」「転職や独立、部署移動など、ストレスがなるべく少なくなる対処法は何か」を考えておく必要があるでしょう。
人間関係、上司や部下との関係性、業務内容、顧客との関係性や、意思疎通の難しさなど、ストレスは「仕事」と一言でいいつつもさまざまな角度から生じるものです。自分らしく働ける、自分で自分のストレスや機嫌をコントロールできる余裕を持てるようにしておきましょう。