忘れられない人がいる。過去の恋を引きずっている…
好きな人のことを忘れられない…。
大恋愛をした後には、時間が経っても相手のことがなかなか忘れられませんよね。手放したくても手放せない想いに、長い時間苦しんでいる人もいるでしょう。
一途に相手を思い続ける気持ちはとても素敵なものですが、長く続けばその気持ちがあなた自身のことを苦しめてしまいます。過去に意識が向いていると、せっかく始めた新しい恋愛の足枷となってしまうことも…。
今回の記事では、好きな人を忘れられない理由について解説します。気持ちを断ち切るための方法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
過去の恋を忘れられない理由は?
なぜ忘れられないのかわからないまま相手を思い続けていると、自分の中でますます気持ちが複雑なものになってしまいますよね。
過去の恋を忘れられないのには、それぞれに理由があるはずです。まずは、好きな人を忘れられない理由について、確認してみましょう。
まだ好きな気持ちがあるから
一度特別な感情を抱いた人への気持ちは、「別れたから」「振られたから」といってすぐに消え去るものではありません。関係が終わっても、純粋に相手を好きな気持ちが残ることがあるでしょう。
過去の恋愛相手に好きな気持ちが残っている状態で、違う人に意識を向けるのは難しいものです。気持ちを切り替えられずに忘れられない人がいる状況が続くケースも珍しくありません。
自分が振られた側だから
振られた側は、相手への未練が残りやすい傾向があります。別れるときにまだ気持ちの準備ができていなかったり、深く傷ついたりしたことが、忘れられない気持ちへとつながることもあるでしょう。
自分はまだ好きなのに、振られたという事実がなかなか受け入れられないことも。
自分で考えた選択ではないので、自分を納得させるのもなかなか難しいですよね。「あのときもっとこうしていれば違ったかもしれない」という後悔が、未練を大きくすることも考えられます。
性格やルックスが魅力的だったから
性格やルックスが好みの相手であった場合、忘れられない人となる可能性が高くなります。周囲から羨ましがられるような魅力的な人であった場合も同様です。
相手がとても素敵な人であるほど「もっといい人なんているはずがない」と思ってしまいますよね。替えがきかない存在として自分の中に残っている分、相手のことを忘れるのが難しくなります。
他の人ではダメだから相手をなんとか取り戻したいという思いが、忘れられない人への執着となることも考えられます。
心を許していたから
付き合う相手の中でも、完全に自分の心を許せる人は多くはありません。心を許していた恋人と別れることになれば、大きなショックを受けるでしょう。自分の一部が欠けたような気持ちになるかもしれません。
自分にとって大きな存在であった分、忘れられない人として強く残ります。
心許せる人とはすぐに出会えるものではありません。時間が経っても同じように信頼できる相手に出会えなければ、ますます相手への気持ちが強くなるでしょう。
良き理解者だったから
相手があなたにとって良き理解者であった場合も、別れたときの喪失感は大きくなります。心許せる相手と同じように、自分を理解してくれる人の存在は大きなものです。
別れたり振られたりしたら「恋人と別れた」という単純なものではなく、「大切な自分の人生からいなくなった」ような衝撃となります。
新しい人とお互いのことを理解し合える関係を築くまでには、長い時間が必要です。
すぐに同じような人を見つけられるわけではないため、寂しい気持ちや満たされない気持ちに押しつぶされそうになる場面も出てくるでしょう。
初めての恋人だったから
初めての恋人のことは、なかなか忘れられない人が多くなります。初めての恋人はやはり特別な存在です。すべての思い出が自分にとって初めてのことであった分、鮮明に記憶に残ります。
また初めての恋人と別れたときは、初めての失恋となるため、相手の忘れ方もわかりません。経験を積んでいれば「今までと同じように大丈夫になる日がくる」と思えるところも、初めてだと先が見えないでしょう。
気持ちの切り替え方も、これから自分の気持ちがどうなるのかもわからないまま、苦しい気持ちを抱えるケースが多いのです。
別れた後の現状に満足していないから
今の状況への不満が、以前の恋人への未練にすり替えられている可能性もあります。その場合、忘れられないのは相手自身というよりも、付き合っていた頃の幸せな状況です。
過去の思い出は、自分の中で美しく脚色されがちです。今うまくいっていないと、過去の恋愛が眩しく思えることもあります。
実際には、当時も苦しいことやつらいことだってあったはずですが、そういった部分は忘れて自分に都合良い思い出に書き換えられていることも。
今の状況に満足できずに過去の思い出に浸っていると、前に進めなくなることがあります。
恋人以外にも…忘れられない人のパターンはある?
忘れられない人は、付き合っていた相手とは限りません。成就せずに終わった恋が、忘れられない想いとして心に残ることもあります。
付き合えなかったけど、片思いしていた人
片思いの相手が、忘れられない人になるパターンも少なくありません。片思いだから、気持ちが軽いわけではありませんよね。片思いの恋にも、恋人同士と同じだけの重みがあります。
付き合っていなくても、片思いしていた期間が長いほど、なかなか忘れられない可能性が高くなります。
付き合うところまでいかなかったからこそ「手が届かなかった存在」として、素晴らしい人のように記憶に残ることもあるでしょう。
付き合っていれば見えていた嫌な部分を見ることなく、素敵な部分だけを知っているためにいつまでも美しい存在として自分の中に残るケースも考えられます。
友達以上、恋人未満の関係が続いた人
付き合ってはいないけれど両思いなことがわかっていたり、恋人になっていないけれどデートや体の関係があったりした相手が忘れられないケースもあるでしょう。
安定していない関係であるために、余計に気持ちが盛り上がることもあります。恋人ではないからこそドキドキしたり傷ついたりした経験も多かったのではないでしょうか。
さまざまな感情が複雑に入り乱れる状況を経た後だからこそ、強烈な思いとして残る可能性があります。
また「自分は恋人になれなかった」という引け目や後悔が、未練につながることも考えられます。
職場やお店などで憧れてた人
気持ちを告げられないまま、憧れていた人が忘れられない人になるケースも存在します。片思いの相手以上に、嫌な面を見る機会がないまま恋愛が終わり、美しい記憶として残ることが多いでしょう。
「積極的に動いていたらどうなっていたのかな」「自分の気持ちを伝えればよかった」という後悔が、忘れられない気持ちを強くすることも考えられます。
自分の中で「やりきった」と思えない不完全燃焼なことほど、未練が残りやすいものです。
新しい恋をしても忘れられない場合も…なぜ?
過去の恋愛を忘れるためには新しい恋をするのが効果的という言葉をよく聞きますよね。しかし、実際には新しい恋をしても以前の好きな人を忘れられないケースがあります。
ここからは、新しい恋をしても過去の恋愛を忘れられない原因について解説します。
過去の恋が美化されている
過去の思い出は、美しく脚色されがちです。甘い部分ばかりが思い出されていれば、目の前の現実の恋ではカバーしきれません。
思い出を美しいものとして自分の中に閉まっておくのは素敵なことですが、美しい記憶に囚われていては目の前の恋を大切にできなくなります。
元恋人と現恋人を比較してしまう
今の恋人と前の恋人を比較することで、過去の恋愛が忘れられなくなっている人もいるでしょう。前述した通り、過去の思い出や恋人は美化される傾向があります。
思い出の中の元恋人は、現在付き合っている恋人のように、新たに自分が気に入らない行動を取ることもありません。あなたを傷つけることもないでしょう。
忘れられない人と比較するのは今の恋人にとってフェアではなく、相手への不満も溜め込む原因となります。
現恋人より元恋人への気持ちが強い
新しい恋人ができても、前の恋人への気持ちのほうが強いままのこともあります。過去の恋愛に未練を抱いたまま、気持ちを切り替えようとして恋愛を始めたときに起こりがちです。
ただ、それは以前の恋人に比べて、まだ新しい恋人と過ごした時間や思い出が少ないだけである可能性があります。
恋人同士の愛情や信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。新しい恋人とも、忘れられない人と同じだけの時間を一緒に過ごす必要があるでしょう。
悲観的に考えると、ますます過去の恋愛への未練に意識を引っ張られてしまいます。
ふと忘れられない人を思い出してしまうタイミング
気持ちを切り替えて生活しようと思っていても、ふとした瞬間に好きな人が思い出される瞬間もあります。次のような瞬間には、忘れられない人のことが頭に浮かびやすいでしょう。
思い出の場所を訪れたとき
思い出の場所を訪れれば、忘れられない人のことをふと思い出してしまいます。
特別な日のデートで訪れた場所のような鮮明に記憶に残りやすい場所はもちろん、日常的に使っていたお店や待ち合わせの場所なども、見れば相手を思い出すでしょう。
恋人との思い出が残る場所は、あなたにとってただの空間ではありません。訪れれば一緒に相手との会話や過ごした時間が蘇ってきます。
プレゼントやお揃いのものを見たとき
相手からもらったプレゼントやお揃いで買ったものを見れば、どうしても相手の顔が頭に浮かびます。
ただの「モノ」として割り切って見られる場合は別ですが、忘れられない人がいる場合にはなかなかそのようにはいかないでしょう。
相手が自分のためを思って用意してくれたプレゼントや、2人で選んだお揃いのものには、ただの物質である以上の意味合いがあります。
プレゼントやお揃いのものに込められた気持ちが、あなたに忘れられない人を思い出させるでしょう。
写真を見たとき
相手の写真や思い出の写真がふと目に入れば、一緒に過ごした日々を思い出してしまいますよね。
写真を撮るときというのは、2人で過ごした時間の中でも特別なものであったり楽しい瞬間であったりすることが多いと考えられます。
喧嘩したときや嫌な気持ちになったときは、写真として残っていないでしょう。
笑顔で過ごしている楽しい写真を見ていると、幸せだった瞬間を思い出してますます相手のことが忘れられなくなるものです。
クリスマスや誕生日などのイベント
付き合っていたときに一緒に過ごしていたクリスマスや誕生日などのイベントの日は、思い出と一緒に相手のことを思い出す可能性が高くなります。
周りが賑やかであったり自分にとって特別であったりする日は、1人でいれば余計に寂しい気持ちになりがちです。忘れられない人がいるときには、一緒にお祝いしてくれる友だちがいても、埋められない寂しさがあるでしょう。
満たされない感覚の中で、相手と過ごした特別な日が恋しくなる人は多いと考えられます。
過去の恋や想いを断ち切る方法9選
過去の恋愛を忘れられない状態は、あなたにとって苦しいものですよね。しかし、自分で簡単にコントロールできるものでもありません。
ここからは、忘れられない人への想いを断ち切るためにできることについてご紹介します。
忘れられない人との連絡を遮断する
想いを断ち切って前に進みたいと考えているなら、忘れられない人との連絡は遮断するほうがいいでしょう。
好きな人との連絡を自分から遮断するのはつらいことです。「もう少しつながっていたい」という思いもあるでしょう。
ただ、相手といつでも連絡が取れる状態だと、なかなか想いは断ち切れません。自然に忘れるのが難しいときには、まずは先に連絡を取れない状態を自分で作る方法があります。
自分の気持ちを自分でどうしようもないときには、先に環境を整えるのが効果的です。
今の好きな人・恋人を大切にする
新しく好きな人や恋人がいる場合は、そちらに意識を向けて、大切にすることを心がけてみてください。
つい忘れられない人と比べて、「前の人のほうがよかった」と考えてしまっているかもしれません。
思い出は記憶の中で美化されがちです。そして、一緒に過ごした時間や経験が相手を特別なものにします。
あなたが相手のことを大切にするほど、時間の経過とともに相手があなたにとってかけがえのない存在となっていくでしょう。目の前の相手を大切にしているうちに、いつの間にか忘れられない人は過去の人となっているかもしれません。
過去と現在を比較しない
過去と今を比較するのは、一旦やめましょう。現状がうまくいっていないときほど、昔のことを懐かしく思い出しがちですよね。
人生には、どうしても波があります。良いときもあれば、悪いときもあるのが普通です。今うまくいっていなくても、これからずっとうまくいかないわけではありません。
過去を振り返っても、現状は変わりません。過去に執着すると、今の状況がますます悪くなることも。今と未来に目を向けて考えるようにしてみてください。
夢中になれることを見つける
恋愛以外に夢中になれることを見つけるのも効果的です。
心が暇になれば、どうしても忘れられない人のことを考えてしまいます。意図的に過去を振り返る隙を作らないようにしてしまいましょう。
つらいときに、つらいことを頑張るのはハードルが高いときもあります。しかし、自分が楽しいと思えることであれば、きっと無理なく取り組めるでしょう。
楽しいことをして笑って過ごしていれば、自然と気分も上向きになります。
自分磨きをする
自分磨きに力を入れるのも、想いを断ち切る方法の一つです。気持ちが沈んでいるときこそ、きれいになることが自分を持ち直すことにつながります。
過去の恋愛を忘れられないのは、あなたがまだその場所から動けずにいるからです。より魅力的になって一歩進んだ自分になれば、過去に縛られることはなくなるでしょう。
新しい生活や恋愛にも、積極的な気持ちになれると考えられます。
仕事に集中する
何をしていいかわからないときには、仕事に集中するようにしてみてください。
仕事はあなたの人生の中でも多くの時間を使う大切な部分です。仕事がうまくいくようになれば、自然と前向きな気持ちで過ごす時間が多くなります。
また、仕事を頑張っている姿は周囲の人にも魅力的に映るでしょう。目の前の仕事に集中して取り組むことは、自分を磨くことにもつながります。
思い出の品を整理する
忘れられない人への想いを断ち切るには、思い出の品も整理したいです。
大切なものなので手放したくないと思うかもしれませんが、割り切ることが難しい場合は、あなたが前に進む足枷となるかもしれません。
処分する思い切りがつかないときには、箱などに入れて目のつかないところにしまっておくのがおすすめです。覚悟が決まらないのに無理やり処分しなくても、目に入れないようにして、「もうなくても大丈夫」と思ったときに手放すようにしてみてください。
身体を動かす
適度に身体を動かすことは、ストレスを溜め込まないために大切です。忘れられない人がいるときは、視野が狭くなって鬱々とした気分になっていることが多いものです。
じっと考え込んでいては、なかなかポジティブな考えにはなれません。身体を動かせば気持ちがすっきりして、前向きに考えられるようになることもあるでしょう。
ノートに気持ちを書き出す
今考えていることを、すべてノートに書き出すのもおすすめです。
頭の中でぼんやりと考えていると、自分でも自分の気持ちがはっきりとわからないままネガティブな考えが膨張しやすくなります。
書き出して気持ちを整理することで、すっきりするし、忘れられない状態からの突破口が見えてくることもあると考えられます。
自分の気持ちを自分で正しく理解することは、気持ちを整理するうえで欠かせません。
どうしても忘れられない場合はどうすればいいの?
いろいろと試してみても、やはりどうしても忘れられないケースもあるでしょう。最後に、どうしても忘れられない場合の対処法についてお伝えします。
無理に忘れる必要はない
何をやってもどうしても忘れられない場合、一度忘れようとするのをやめてみてください。
どうしても忘れられないのは、あなたにとってまだ忘れる準備ができていないからでしょう。気持ちを切り替えるまでにかかる時間は人それぞれです。
無理に忘れようとする必要はありません。自分にプレッシャーをかけるほど、気持ちが強くなる可能性もあります。
また、「忘れよう」「忘れなければ」と常に考えていれば、ますます忘れられなくなります。
再会したい理由があるなら、連絡するのもアリ
再開したいと思っているのなら、自分から相手に連絡してみる方法もあります。
距離を取って相手を忘れる方法もありますが、それができないときには直接連絡したり会ったりすることで、気持ちの整理ができるケースも考えられます。
気持ちは抑え込もうとすれば、余計に膨れ上がります。再会したい理由があるなら、無理に我慢しようとせずに実行してみてもいいでしょう。
時間の流れに身を任せる
自分で無理に動かなくても、時間の流れが解決してくれることは少なくありません。
今は絶対に忘れられないと思っていても、人の気持ちは時間の経過や状況によって変化します。
無理に自分の気持ちをコントロールしようとするのはつらいものです。今は今持っている気持ちを大切にして、時間が経つのを待つのも方法の一つです。
過去の恋に区切りをつけ、今を見つめよう
忘れられない人がいるときというのは、過去に気持ちが向いているときです。
過去もあなたの人生を形作る大切な時間の一つ。そちらに意識が向いていることはかならずしも悪いことではありません。
しかし、忘れられない人への気持ちに区切りをつけたいと考えているのであれば、今に意識を向けることが前を向くきっかけとなります。
もしも今新しい恋人や好きな人がいるのであれば、ぜひ目の前の恋を大切にしてください。
まだ新しい恋に踏み出せていない場合には、自分を楽しませて大切にすることに意識を向けてみてください。
変わりたいと思って、変われないことはありません。いきなり気持ちを切り替えるのは難しいかもしれませんが、意識すれば少しずつ変えていけるはずです。