疎外感を感じる人の特徴や心理とは?疎外感を乗り越える10の方法

Edit by 羽莉花南

疎外感で押しつぶされそう…どうすればいいの?

周囲にうまくとけこめない…。誰からも必要とされていない気がする…。そんなふうに感じるとき、どうすればいいかわからず押しつぶされそうな気持ちになります。

決定的な出来事があるわけでもなく、周囲の人と自分の考え方や価値観にズレがあるように思えて、理解者が誰もいなくて疎外されているような気分を感じることがあるかもしれません。

疎外感を抱くと、自分で自分を苦しい状況に追い詰めてしまいがちです。

今回の記事では、疎外感を抱きやすい人の特徴や強い疎外感によるデメリットについて解説します。乗り越える方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

疎外感とは?

疎外感とは、たくさんの人がいる中で自分だけが排除されていると感じることを指します。

たとえば、「みんなに嫌われている」「避けられている」と感じるのは疎外感を抱いているときです。あるいは、「自分は必要とされていない」「いてもいなくても同じ」と自分が評価されていないことに疎外感を抱くケースもあります。

また、自分だけがみんなの考え方や価値観と合わないときにも疎外感を抱きます。

孤独感と似ていますが、孤独感は「自分は一人だ」という感情であるのに対して、疎外感は「大人数の中で自分だけが排除されている」と感じるものです。

たくさんの人の中にいても、孤独や寂しさを感じる状態を指します。

孤独感や疎外感を感じやすい人の特徴や心理

疎外感を抱きやすい人には、共通して見られる特徴があります。特徴を知ることで、乗り越えるためのヒントとなるでしょう。

まずは、疎外感を抱きやすい人の特徴や心理について見ていきましょう。当てはまるものがないかどうか、ぜひチェックしてみてください。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は、いつも「私なんて」と考えてしまいがちです。最初から自分の中で「こんな自分は受け入れられるわけがない」という前提があり、少しでも周囲との違いを感じたり輪に入れなかったりしたときに「やっぱり!」と疎外感を抱くことになります。

また、自分が周りと違うことに対して「自分が間違っている」「みんなとうまくやれない私が悪い」と自分を責める傾向があります。そのことが、ますます疎外感に拍車をかけることになるのです。

受け身姿勢が癖づいている

いつも受け身の姿勢で控えめな人は、自分の意見を言えないまま、周囲の輪に入れなくなることがあります。また、おとなしい人は、自分がされて嫌なことに抗議できず、ストレスを溜め込んでしまうことも。

そのようなことが続くと、だんだんと周囲と仲良くなれないことにストレスを感じて疎外感を抱くようになるでしょう。「自分は大切にされていない」と追い込まれた気持ちになるケースも考えられます。

周りの目を気にする

自分が評価されないことに悩むのは、周りに認められたいという願望を持っているからです。人からどう思われているかを気にしていない人であれば、「自分が排除されている気がする」と悩むこともありません。

みんなから嫌われたくないと思っていて人目を気にしているからこそ、疎外感を抱くことになります。人から好かれたいと思う気持ちが強くなりすぎて、過度の心配やストレスに繋がっていることが考えられます。

ネガティブ思考が強い

いつもネガティブな考え方をしていると、ちょっとしたことでも自分が周りから嫌われていたり避けられたりしていると思い込みがちです。

相手からすると深い意味のない言葉や態度でも、自分を責めたり避けたりするもののように受け取ってしまうことがあります。

自分と周囲の意見が違ったときなどにも、深刻に受け止めてしまいます。他の人が「まぁいいか」と流せるような状況でも、ネガティブに捉えて疎外感を抱くことがあるでしょう。

一人になることが苦手

一人になりたくないと思っているからこそ、人から受け入れられないことを恐れて悩むことになります。疎外感を抱いて苦しむのは、みんなの輪から外れたくないという気持ちの裏返しです。

また、一対一の人間関係なら大丈夫だけれど、大人数になるとどう振る舞っていいかわからないという人も少なくありません。一人にならないために「みんなと良い関係を築かなくては」というプレッシャーに押し殺されている可能性があります。

疎外感を乗り越える10の方法

強い疎外感を抱いたままでは、なかなか自分らしい生き方ができません。

最後に、疎外感に苦しむ状況を乗り越えるための方法についてご紹介します。ぜひできそうなものから、試してみてください。

1.コミュニケーションを大切にする

疎外感を抱きそうになったときは、周囲の人と丁寧にコミュニケーションをとることを心がけてみてください。

「周りからこう思われている」というのは、自分一人で勝手に思い込んでいる場合も多いものです。周囲の人が考えていることを、勝手に決めつけて悩んでいる時間はもったいないですよね。

周りに嫌われていると思い込んでいると、自然とあなた自身の態度もそのようになってしまい、自分で自分を追い込む状況を作ってしまいかねません。

自分の意見を相手に伝えることで、解決できることもあります。人と話すこと自体がエネルギーに繋がることもあるでしょう。

合わせて読みたい:人と話すのが苦手…会話が苦手・嫌いな人必見!すぐに試せる克服方法

2.周囲の言葉を真に受けない

周囲の話に耳を傾けることは大切ですが、すべての言葉をそのまま受け止める必要はありません。人にはそれぞれの考え方や価値観があります。「自分は自分」と切り離して考えることも大切です。

また、あなたと違う意見を周りが持っていたとしても、あなたを排除しようとしている訳ではありません。「ぞれぞれの考え方がある」と気楽に受け止めましょう。

似たような意見を持っている人同士でも、まったく同じ考えを持っているということはありません。みんな考えが違うと思えば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

3.疎外感を感じる原因を知り、対策を考える

疎外感を抱くのには、それぞれに理由があるはずです。みんなの輪に入れていないと悩んでいるのであれば、自分から歩み寄る努力も必要でしょう。

自分と周囲の考え方が違うことに悩んでいるのであれば、自分と周りを切り離して考える必要があるかもしれません。

原因がわかれば、自分がどう動けばいいかが見えてきます。

あなたが疎外感を抱いている原因をよく考えたうえで、どうしたらいいかを考えてみましょう。

4.集中できる物事を見つける

人との関わり以外でも、集中できる物事を見つけるのがおすすめです。他にやるべきことや趣味を持つことで、「自分には居場所がある」と思えます。

一つのコミュニティだけがあなたの世界のすべてになると、そこでうまくいかないときに疎外感を抱きやすくなります。

疎外感を抱くときには、視野が狭くなっていることが多いものです。ぜひ自分の世界を大きく広げることを意識してみましょう。

5.自分を大切にする

疎外感を抱きやすい人は、周囲の目を気にしすぎて自分のことを後回しにしがちです。まずは、あなた自身が自分のことを大切にしてあげてください。

自分で自分を大切にできるようになると、周囲を過度に気にすることはなくなります。また、自分のことを大切にしている人のことは、周囲も大切に扱うようになるものです。

周囲とうまくやりたいと思ったときには、実は自分を大切にするのが近道となるのです。

6.自分の価値を再確認する

疎外感を感じると、自分に対する自信が揺らぐことがあります。しかし、まずは自分の価値を再確認することが大切です。

あなたは他の誰とも違う魅力的な存在であり、その個性には必ず意味があります。過去の成功や周囲からの評価を振り返り、自己肯定感を高めることで、疎外感を乗り越える第一歩を踏み出すことができます。

7.無理に合わせる必要はないと認識する

疎外感を感じると、「周りに合わせなければ」と思いがちですが、無理に他人の期待に応える必要はありません。自分自身を偽らず、素直な自分でいることが最も大切です。

自分のペースで生活し、自分を大切にすることで、次第に他人との違いも受け入れやすくなり、疎外感を軽減できます。

8.自分の気持ちを誰かに話す

疎外感を抱えているとき、気持ちを一人で抱え込むことが多いですが、信頼できる人に話すことで心が軽くなります。自分の気持ちを理解してもらうことで、孤独感が和らぎ、心が楽になります。

相手が必ずしも解決策を提供してくれなくても、共感してもらえるだけで十分に癒されることがあります。自分の中で抱え込みすぎずに、周囲を頼ってみましょう。

9.自己表現を大切にする

自分の考えや感情を表現することで、疎外感を乗り越えることができます。絵を描いたり、文章にしたりすることで、自分を理解し、自己肯定感を高めることができます。

自己表現をすることで、自分の感情を整理し、外部からの評価に左右されずに自分を大切にできるようになります。自分の気持ちを表に出すことで、気持ちが楽になるはずです。

10.小さな成功体験を積み重ねる

疎外感を感じていると、自分が周囲から認められていないと感じがちです。そんな時こそ、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。

小さな目標を設定して、達成することで自信を取り戻せます。成功することで、自分の存在が価値あるものであることを実感でき、次第に疎外感を克服していけるでしょう。

疎外感を感じるとき、自分を責めずに気持ちを切り替えよう!

疎外感を抱いているときは、苦しくてつらいですよね。どうしたらいいのかわからなくて、絶望的な気持ちになることもあるでしょう。

しかし、疎外感は自分自身で作り出した思い込みに過ぎません。自分次第ですぐに切り替えられるものであることを知っておくだけでも気持ちは楽になります。

無理をしてみんなに好かれようすると自分を押し殺せば、結果として人とうまくやれない事態になることも。

無意識に自分を責めている人も少なくありませんが、自分で自分を責めているとなかなか苦しい状況から抜け出せません。

どうしたらいいかわからないときには、まずはあなた自身を大切にすることを意識するようにしてみてください。自分を大切にしていれば、自然と疎外感やストレスから解放されて、自分らしく生きられるようになるでしょう。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。