悲しみで胸がきゅーっと締め付けられる…
ふとした瞬間に襲ってくる胸がきゅーっとなる感覚。思い当たることが何かあるわけではなくても、ふと目に入ったことに、ふと気づいてしまった過去のことに、気持ちを支配されてしまう夜。どんなに頑張っても、なくならない胸の痛みはどうすればいいんだろう…?
胸がきゅーっと締め付けられるような出来事は、誰もが一度は経験したことがあるでしょう。悲しみ、悔しさ、怒り、ストレスや恋愛・人間関係での悩みを感じやすく受け止めるキャパシティを超えてしまったことがあるかもしれません。
胸がきゅーっと締め付けられる経験は誰もがしたことがあるものの、それらとうまく付き合えている人も多く、原因と対策がいくつかあります。今回はそんな胸がきゅーっとなる体験をしたときの向き合い方をご紹介します。
胸が痛いほど締め付けられる原因は?
- 失恋をした
- 友人と仲違いをした
- 親と意見が合わず対立している
- 人の死や悲しい出来事に向き合わないといけない
など、胸が締め付けられる原因はさまざまです。友人や親など、周りからの影響で自分が負担に感じてしまう出来事や、自分の努力が実らず思っていたよりも結果につながらなかったときに、胸が締め付けられる人もいるでしょう。
ストレス・悲しみ・苦しみなどネガティブで攻撃力が強い感情に、人間は脆く弱い傾向にあるとされています。胸が痛いほど締め付けられる原因の多くは、自分が受け止めきれない量の感情や気持ちが動くからなのです。
悲しみやストレスで胸がキューッとなりやすい人の特徴
悲しみやストレスなど胸がきゅーっとなる原因はいくつかあります。悲しみやストレスをダイレクトに感じやすく、いつも人のことを優先する繊細で優しい人がなりやすい「胸がきゅーっとなる」感覚は、人とシェアできないことでもあるのでやるせないと感じる人も多いでしょう。
胸がきゅーっとなる原因、胸がきゅーっとなりやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか?自分の性格だけの問題ではないかもしれませんが、原因や特徴がわかれば対処法があるかもしれません。
悩みを一人で抱えがち
胸がきゅーっとなる経験があっても、すぐに立ち直る・すぐに忘れることができる人は悩みを誰かに話し、発散するのが上手な傾向にあります。一方で胸がきゅーっとなった際、いつまでも苦しんでしまう人は、悩みや考え事を一人で抱えてしまいがちです。
悩みを相談することに罪悪感を抱いている人や「相談することで相手の時間を奪ってしまう」などと考えてしまう人は、いつまでも悩みが自分の中で燻ってしまいます。
ちょっとしたことをストレスに感じやすい
胸がきゅーっとする原因は、悲しみや苦しさだけではありません。ちょっとしたことがストレスに感じ、ストレスが心身的負担となり、胸の痛みにつながります。ちょっとしたことをストレスに感じてしまうことで、胸がきゅーっとなってしまい、その心身的負担が長引いてしまうのです。
特に女性はホルモンバランスなどの関係から普段なら気にならないことも、胸がきゅーっとなってしまう原因になりかねません。
神経質、几帳面、真面目
神経質で几帳面、真面目な人は、何事にもまっすぐに向き合います。仕事、友人関係、恋人関係なども、真面目がゆえに「それは違うんじゃないか」と指摘や意見をぶつけることも多いでしょう。真面目なのは大変良いことですが、大人になると冗談や緩さが大事になる局面がいくつもあります。
しかし、神経質、几帳面、真面目といった性格の人はちょっとした冗談や緩さを許容できないことがあり許容されていることにストレスを感じてしまいがちです。また「冗談通じないよね」などと人間関係にも影響し、心身的負担になることも少なくありません。
胸が締め付けられる悲しみの忘れ方
胸がきゅーっとなるときの悲しみは、何にも変え難いものです。根本となる悲しみやストレス、出来事を忘れるのは、簡単に思えて意外と難しく「結局何がいいんだろう」「どうすればいいの?」と心身への負荷になってしまいがちです。
だけどどうにかして忘れたい。ここでは、胸が締め付けられる悲しみの忘れ方を4つご紹介します。胸がきゅーっとなる悲しみの中で「何から始めたらいいかわからない」という人は、まずはこの4つのどれかから始めましょう。
人が集まる場所で過ごす
人が人に与えるエネルギーは、自分が思っているよりも強く、影響力が大きいもの。人と過ごすことや人混みが苦手でも、人が集まる場所で過ごすことは胸が締め付けられる悲しみの忘れ方です。友人と過ごさなくても、人が集まる場所に積極的に出向くようにしましょう。
クラブや混雑している場所へ行くのではなく、カフェやちょっとしたイベント、人が途切れないデパコスエリアなど、人がいる場所に身を置くことで、自分一人で向き合い続けることは少なくなるでしょう。
軽めの有酸素運動をする
運動することと胸がきゅーっとなる感覚は、なんのつながりもないように見えますが、実は有効な解決策でもあります。昨今はSNSでも「運動すれば病まない」「ネガティブなマッチョはいない」といわれるほど。
運動することで気分が晴れるだけでなく、体を動かすことに集中するため胸がきゅーっとなる出来事に向き合いにくくなり、忘れやすくなるのです。
リラックスできる時間や空間を作る
気持ちがいっぱいいっぱいだと、胸の痛みだけでなく不安感や悲しみなどネガティブな感情が大きくなってしまいがちです。真剣に向き合うことと、丁寧に向き合うことは似ているようで別物です。
リラックスできる時間や空間を作り、自分を大事にする時間を作りましょう。悲しみ・悔しさ・ストレスなどすべてにおいて、一瞬で消し去るのは不可能です。リラックスできる時間や空間を作ることで凝り固まったネガティブな感情を柔らかくすることから始めましょう。
友人や信頼できる人に悩みを相談する
一人で抱え込んでも解決できることは少なく、人からアドバイスをもらう、話すことで整理されることがたくさんあります。胸が痛くなるほど締め付けられる経験がある人、ついつい長引いてしまう人は、誰かに話してみましょう。
友人・恋人・親・上司や同僚などでも良いでしょう。誰かに話すことで胸の痛みを軽減できる可能性があります。
病気の場合もあるので長く続くなら注意が必要
悲しみやストレス、悩みなどの心身的負担から胸がきゅーっとなることは、日常生活の中で少なくありません。特にストレスに耐性があまりない人は、胸がきゅーっとなる感覚を味わいがちです。
胸がきゅーっとなる感覚の原因が、悲しみやストレスなどであれば対応ができますが、まれに他に原因がある場合があります。
胸がきゅーっとなる感覚は狭心症や心臓神経症の初期症状、その他大きな病気につながる症状なども考えられるとされています。心当たりがないのに何度も起こる、最近急に起こるようになった方はかかりつけの病院に相談してみましょう。
悲しみとゆっくり上手に向き合おう
胸がきゅーっとなる感覚は、恋愛・ストレス・悲しみ、さまざまな原因が折り重なって起こります。悲しみやストレスなどの原因が解決しなければいつまでも続く感覚に、なんだか嫌になることもあるでしょう。
日々のストレスや、悲しみをすべて取り除くことはできません。だからこそ、上手に付き合い、線を引いて日々を過ごしていく対処法が必要です。胸がきゅーっとなる感覚を減らすための対策は紹介したものの他にも人それぞれ存在します。
あまりにも続くようなら、病院に行ってみるのも一つの対策です。自分らしくいられる、胸がきゅーっとなる感覚に支配されないお付き合いの仕方を見つけましょう。