オープンマインドの意味とは|仕事・人間関係で使える考え方のコツ

Edit by mayan

オープンマインドな振る舞いで前向きに生きたい!

誰とでもすぐに仲良くなるあの子、いろいろな部署から声をかけられるあの人、何があってもニコニコしていておおらかな彼女、誰からも好かれている彼…。私もああなりたい、と願っているのに、近づけないのはどうしてなんだろう。

対人スキルが高く、さまざまな人に意見を傾けられるオープンマインドな人は、多くの人から好かれて人望も厚く、憧れる的ですよね。オープンマインドな人になるにはどうしたら良いのでしょうか?

今、注目を浴びている「オープンマインド」の意味とは?

さまざまな場で「オープンマインドで」「オープンマインドであれば」など、注目されてます。オープンマインドとは、頭が柔らかい・開放的・前向き・偏見がないなどの意味を持ちます。日本では、特にオープンマインドとはおおらかで、あまり物事を気にしない人に対して使われることが多く、奥ゆかしさや察する文化が根付いているお国柄からすると、珍しく感じることもあるでしょう。

近年では、海外と同じくらいオープンマインドな人が増え、交友関係も広く、自分の人生を明るく楽しく歩むために努力する若者も少なくありません。オープンマインドは、生まれ持った性格だけでなく、あとから身につけることもできます。

オープンマインドな人の5つの特徴

近年さまざまなところで注目され若い人たちにも増えているオープンマインドですが、誰でもなれる一方で、もともとオープンマインドな気質を持っている人も少なくありません。もともとオープンマインドな気質の人にはさまざまな特徴があり、周りから「明るいね」「誰からも好かれているよね」など好感を持たれることが多いため、とても親しみやすい性格でもあります。ここでは、オープンマインドな人の5つの特徴をご紹介します。

他人の意見を素直に受け止める

人の数だけ考えやアイデアがありますよね。多くの人に出会えば出会うほど多くの価値観や意見に出逢います。中には自分と似た意見だけではなく、全く相容れないものもあるでしょう。否定したり反論したりしたくなりますが、まずは受け入れ「そんな考え方もあるのか」と一旦相手の意見を聞けるのはオープンマインドな人の特徴です。

他者の意見を素直に受け止めるには、心を広くもち「世の中にはさまざまな人がいる」と考えられることが大切です。オープンマインドな人は、多くの意見がそもそも当たり前だと思っている傾向にあります。

変化を恐れず、柔軟に対応できる

ちょっとした変化でも、日常への負担、心身への負担は大きいですよね。オープンマインドな人は、さまざまなタイプの人と触れさまざまな意見を受け止めることができるため、対応策も自ずと多くなります。自分で考えるだけでなく「自分では対応したことなさそうだから対応したことありそうな人に聞く」など、その時々で柔軟に動くことができるのも特徴的です。

柔軟な対応ができるため仕事や対人関係でも大きな壁にぶつかることなく進むことができるため、周りからの評価も高いことが多いでしょう。

物事を多面的に捉えられる

物事は見方を変えると見え方が変わります。見え方が変わると、解決策や対応策などが変わってきます。冗談で解説した柔軟な考え方や対応ができるのも、物事を多面的に捉えられる理由の一つです。

「どちらか一方の話じゃなく両方から聞いてみよう」「まったく違うジャンルの仕事をしている人にはどう映るんだろう?」など、おおらかでオープンマインドな人にはさまざまな意見をもらう選択肢があるのも特徴でしょう。

好奇心が旺盛

オープンマインドな人は、好奇心が旺盛です。オープンマインドとは”開かれている”意味も持っているため、さまざまな物事に興味関心があり、自分で触れてみたい人が多い傾向です。社会に出ると、自分から動けること、自分で視野を広げることが大事になります。

オープンマインドであればあるほど、さまざまな方向に心を開きコミュニケーションを取る、相手に自分はいまこう思っているなどを伝えていくため、好奇心旺盛で何にでも挑戦するイメージを持たれることが多いでしょう。

ポジティブ思考

オープンマインドな人は、好奇心旺盛で、柔軟な考え方ができ、物事を多方面から捉えることができます。さまざまな考え方があることも理解し、ネガティブな側面がある一方でメリットやポジティブな方を選択し、自分の意見や考えとして捉えられるのです。

オープンマインドとは、すべてに対して心を開くといった意味だけでなく「自分にとっての最良な選択を取るための手段」とも言えるでしょう。

オープンマインドであることのメリット

オープンマインドな人は、周りから見ても明るく好印象で、仕事ができそう、友人が多そうなどボジティブなイメージを持たれることが多いタイプです。しかし中には「あんなに明るく振る舞わなくても」「オープンマインドになりすぎるのも周りはいやなんじゃ…」などネガティブなイメージがないわけではありませんよね。

オープンマインドであることのメリットはどのようなことがあるのでしょうか?

良好な対人関係を築ける

対人関係は、人生の中でも難しい部分ですよね。対人関係がうまくいっていれば大抵のことはうまくいくとすら言われるほど。

オープンマインドな人は、良好な対人関係を築くのが上手な傾向にあります。一度意見を受け入れる聞き役だけではなく、柔軟な考えから出る多面的な見方で自分の意見も言えるため相手との違いも受け入れ、対応します。「なるほど、そういう考えもあるね」「それは知らなかった」など、素直に伝えられるため相手も自分の話をしやすくなるでしょう。

自己肯定感が高まる

対人関係がうまくいくだけでも自己肯定感は上がりますよね。さらにオープンマインドな人は「自分の考えを通したい!」「こうじゃないと」といった固執した考えではなく、柔軟性が身についているため、周囲に人が集まってくる傾向があります。

周りの人に恵まれ、仲間や相談できる相手、話を聞いてくれる相手がいることで自信位つながり自己肯定感が高まることにもつながります。また、プライベートでもビジネスでも関係なく頼られ「あいつにとりあえず連絡してみよう!」と相手の懐に入ることも自己肯定感につながるでしょう。

多様性を受け入れられるようになる

2023年現在地球上の人口は80億人、日本だけでも1億人以上と言われています。大きな数字で多くの人がいることがわかります。地球や日本規模ではなくとも、クラスや会社、集合住宅などであってもさまざまな人がいます。性格だけではなくルーツや考え方、仕事や携わっている物事など数え始めたらキリがありませんよね。

オープンマインドな人の周りには、さまざまな人が集まってきます。そのため、さまざまな分野、性格、考え方など多様性を受け入れられるようになります。多様性を受け入れられることとは、良い循環が生まれることでもあるでしょう。

チームや組織の問題解決につながる

社会に出ると、チームや組織で動くことも増えてきますよね。チーム・組織での問題解決は、目的や目標が同じであるが故に、意見のぶつかり合いやトラブルが多くなってくるからこそ必要不可欠です。

オープンマインドな人は、さまざまな意見を聞き、多面的に物事を捉えることができるため、トラブルの解決すべき側面や敵対している意見をまとめることもできるでしょう。そうすることで周りもクールダウンでき「なるほど」と納得して解決へと導けます。

一歩が踏み出せない…オープンマインドになれない人の心理とは?

オープンマインドになる方法をご紹介してきましたが、中には「どんな方法を試してもうまくいかない」「頑張っているけどなかなか難しい」と、オープンマインドになれない人も少なくありません。憧れる一方で、オープンマインドになることに抵抗がある、まだ一歩が踏み出せない、などの悩みも出てくるかもしれません。

オープンマインドになれない人とは、どのような心境や心理があるのでしょうか?

自分を否定されたくない

オープンマインドな人に限らず、自分の意見や考え方を否定されるのはとても悲しく、なんだか自分自身を否定されたように感じてしまいますよね。オープンマインドな人であっても、意見が対立することはありますし、考え方だけでなく相容れない部分はあるでしょう。

「心を開いて接した結果がこれなら、もうやらないほうが」と考えてしまいオープンマインドになれない人も少なくありません。自分を否定されても「なるほど〜そういう考えもあるかも!」と楽観的に考えられることが必要です。

他人に関心がない

オープンマインドな人とは、好奇心旺盛で何にでも関心を持つ特徴があります。しかし一方で、他人に関心がなく、何事も冷静に捉える人にはオープンマインドになりにくいとも言えるでしょう。

他人に興味があるため、オープンマインドな人はさまざまな意見やさまざまなタイプの人と対話をしてみたいと考えています。それが自分にとってプラスであることをわかっている場合もあるでしょう。他人や物事自体に関心がないと、オープンマインドからは遠ざかってしまうかもしれません。

周囲からどう見られているか気になる

「周りのことは気にせず、自分らしく」などとSNSで大きく発信されている現代ですが、周囲からの評価は気になるものです。オープンマインドな人は、周囲からの評価すらも「確かにそうみられることもあるかも」「ここは確かに治したほうがいいのかも」など、受け入れ柔軟に対応します。気にしていないわけではありませんが「さまざまな見方の人がいる」ことを大前提としています。

しかしオープンマインドになれない人は、周囲からの評価が自分のすべてであると、思っている節があります。周りからネガティブな評価を受けることを恐れている傾向にあります。

過去にトラウマがある

過去にオープンマインドでさまざまな人との交流を楽しんでいたのに、今は違うという人も少なくありません。またオープなインドに憧れつつも、途中で何か嫌なことが起き、頓挫してしまったパターンも。

過去にトラウマがあると、オープンマインドにすることでそのトラウマを笑いや「こういうこともあったよ、今はなんとも思っていないけれど」と、消化した前提が必要になります。消化できていないトラウマや過去の出来事に縛られ、オープンマインドになるには抵抗があるという人もいるでしょう。

オープンマインドになるには?考え方のコツ

オープンマインドになるには、さまざまな方法はもちろんですが日常的にコツが必要です。ポジティブな人が物事の捉え方を癖づけるのと同じようにオープンマインドにも、日常的にできるオープンマインドのコツがいくつかあります。ここでは、オープンマインドになるための考え方のコツをご紹介します。「できていなかったかも」と見直しをしてみましょう。

身近にいる「オープンマインドな人」をイメージする

身近にいるオープンマインドな人をイメージしてみましょう。オープンマインドと一言で言っても、何でもかんでも話、何でもかんでも受け入れているわけではないことがわかるはずです。

受け入れる基準、話す基準、対応の仕方、仕事する上で多い仕草などを考えてみると共通点が見つかるでしょう。またオープンマインドな人をイメージすることで「これはできそう」「こういうところは真似してみよう」などが見つかり、自分にも反映できるでしょう。

先入観や固定概念を手放す

さまざまな経験をして社会に出ると「あれはこうでなくてはならない」「こうしなければならない」「●●なはずだ」など先入観や固定概念が出てくるでしょう。しかし、柔軟な考えやアイデアは先入観や固定概念を手放した先にあります。

「はず」「ならない」と言った固定概念は、相手とも対立しやすくなるワードの一つです。もちろんルールや決められた予算などがある場合もありますが、先入観や固定概念を一度横に置いて、フラットな気持ちでさまざまな物事を見てみると、自分でも気づかなかったことや知らなかったことを学ぶ機会になるでしょう。

自分の中にブレない芯を持つ

オープンマインドな人は、誰にでも明るく接していて、好かれているため「人生楽しそう」「うまくいっていていいな」「何も考えなくても周りがなんとかしてくれそう」などと思われがちです。しかし、オープンマインドであるからこそしっかりと自分の中にぶれないものを持っています。それらは人生の指針のようなものから、人にはあまり理解できないようなものまでさまざまです。

まずは自分の中でぶれない芯をつくり、その芯を使うため、叶えるためにはどうしたら良いのか、どんなことをしていくかを考えてみるのも良いでしょう。

多様な情報に触れる

現代は情報化社会です。片手に持っているスマホで、目の目絵のパソコンで知りたいことがなんでも手に入ります。自分の意見とは別の意見、世界で起こっていること、世代や性別で違う考え方など、さまざまな情報に触れ幅を広げてみましょう。

情報の取捨選択は、意見の取捨選択でもあるためオープンマインドに近づきます。また、情報が溢れてはいますが、触れている範囲が狭いと固定概念や先入観に繋がってしまいがちです。多様な情報に触れ、多様な考え方や視点を学びましょう。

幅広い人と交流を持ち、価値観を広げる

年齢・国籍・性別・職業、わたしたちを分類する名称はたくさんあります。しかし、それらを「●●だから」といった理由で避けてしまえば、それ以上価値観や世界観が変わることはないでしょう。先入観・固定概念・偏見などにもつながります。

「自分には関係ない職種」「自分にはあまり縁がない人」と判断せずに、興味を持つ、話を聞いてみるなど心がけてみましょう。好奇心や興味関心があるふりをするところから始めても良いものです。

オープンマインドな振る舞いで仕事も人間関係も円滑に!

オープンマインドは、ならなければいけないものではありません。しかし、オープンマインドな振る舞いで仕事も人間関係も円滑に進むようになると、今よりもさらに楽しい日々、おもしろい日々が待っているかもしれません。

いきなりオープンマインドな立ち居振る舞いは難しく、一歩踏み出すには躊躇してしまう人もいるでしょう。オープンマインドとまではいかなくとも、先入観や固定概念を取り払い、新しい価値観・意見をどんどんと取り入れてみることから始めてみましょう。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。