この人がいないとダメな自分には、なりたくない

Edit by tomoda

恋愛と依存、切っても切れない関係?

恋をすると、相手の存在が大きくなり「この人がいないと生きていけない」と感じることがある。

それは時に強い結びつきとなり、安心感をもたらす良い面もあるのかもしれない。でも一方で、過度な依存は自立心を奪い、相手の気持ちや状況にも左右され続ける危うさをはらむ。

良い面と悪い面、その両方が“依存”には存在している。

依存に溺れると失うもの

「依存=相手がいなければ自分の価値や生存意義を見失う状態」と捉えるとき、その関係の行き着く先には不安が待ち受けている。

もしも相手がいなくなったとしたら──。
関係が切れてしまったら──。
何かの問題で一緒には生きていけなくなったら──。

関係が切れた瞬間、自分の精神的基盤まで失われてしまう。それは恋愛だけでなく、自分自身をも見失うリスクになりうる。

この人がいないとダメな自分。
じゃあ、“この人”を失った自分は?

一体何者なの?
生きる気力すら失ってしまうの?

人はひとりでは生きていけない。誰もが、何かに依存しながら生きている。

だけど、心を丸っと預けて依存してしまう恋愛関係は怖い。

互いに自立したまま、ただ一緒にいたい。それだけでいい。

理想は、一人でもちゃんと生きていける者同士が
「ただあなたといるときの自分が好き」
「一緒にいると笑顔になれる」
と感じ、一緒にいる関係。

打算も過度な依存も存在しない。
頼ったり支えたりすることはあっても、それを前提にはしない。

「あなたがいなくても、私は生きていける。でも、あなたといると人生が少し豊かになるし、もっと楽しい。」

──そんなシンプルな理由で側にいる関係だからこそ、お互いが自由で安心していられるんじゃないかと、私は思う。

「助けが必要になったら助けるね。それまではそれぞれの人生を楽しもう。私の人生を楽しくする要素のひとつに、あなたも含まれてるよ」

そう言い合える関係は、互いを尊重し合う強さと優しさを兼ね備えているのではないだろうか。

tomoda

Chief Editor

メディアディレクター・編集者。恋愛も仕事もがんばるフリーランス。