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“感受性豊か”とは?
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映画を見たとき、本を読んだとき、選手やアイドルたちの反省を描くドミュメンタリーを見たとき…。さまざまな感情が渦巻き、感動して涙が出る「自分も頑張らなくては」とやる気を出すなど、自分なりに思うところがあるでしょう。
あるいは、友人の些細な変化、恋人のちょっとした言動の違いなどに気づく…。そんなふうに、気持ちを敏感に感じ取り、共感・感情移入、自分の行動に影響を受けたりするのは「感受性が豊か」「感受性が強い」からといえます。
感受性が強い、あるいは感受性が豊かな人とは感性が鋭く、あらゆる人や感情、状況にアンテナをはり、変化にすぐ気づく人が多い人のことです。
感受性が豊かでいいこともあれば、感受性が豊かであるが故に苦しむことも少なくありません。ここでは、感受性が豊かな人の特徴や長所・短所をご紹介します。
感受性が豊かな人の特徴はある?
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感受性豊かと聞くと「想像力が豊かでクリエイティブ」「人の気持ちに寄り添える」といったポジティブなイメージと「繊細」「傷つきやすくてネガティブ」といったネガティブなイメージを抱くかもしれません。また、逆に「感受性が乏しい」といわれる人もいるでしょう。感受性豊かな人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
相手の気持ちを汲みとる
相手の気持ちを汲みとって、話を聞いたり相手に合わせたりするのは当たり前と思われがちです。一方で難しいと感じることもあるでしょう。感受性が豊かな人は、相手の気持ちや経験したことに共感し、他人の気持ちを自分の気持ちのように感じ取れます。
「こんなことをされて、こう思ったのだから、今相手はこういう気持ちなんだろうな」と、気持ちを自然と汲み取れるため、相談相手として話を聞いてもらいたい人も少なくないでしょう。
喜怒哀楽が豊か
感受性が豊かな人は、話している相手の感情を汲み取りやすく、映画や読書などからの影響も受けやすい特徴があります。そのため、喜怒哀楽が豊かでいつまでも子どものように感情を表出できる人が多い傾向です。
喜怒哀楽は、喜び、怒り、哀しみ、楽しみと、人間の感情や気持ちを表す大きな動きです。感受性が豊かな人は、多くの場面で、これらの感情に素直に反応できるため、時に子どもっぽく、素直で、泣いたり笑ったりすることができるのでしょう。
芸術や音楽に感動する
芸術や音楽といった、一見するとその価値が見えずとも心を揺さぶられるものは世の中に数多くあります。感受性豊かな人は、これらの感覚に敏感で、芸術や音楽の繊細さ、迫力、ちょっとした背景に感動し、感銘を受ける人が多いのも特徴的です。感性に何かしらの刺激を与えてくれるものを好む傾向にあります。
謙虚さがある
感受性豊かな人は、相手の気持ちを汲みとるのが得意、あるいは無意識のうちにできてしまう傾向にあります。そのため、どんな言動や発言が、どのように映るかを気にしている人も少なくありません。
常に謙虚な姿勢で接している人が多いのも、感受性が豊かな人の特徴といえるでしょう。褒められたり賞賛されたりした際、自分の気持ちよりも、相手の気持ちを汲みとってしまうことも。場の空気や、相手との関係性が悪くならないように調和を取ろうとして、無意識に謙虚さを出してしまう傾向にあります。
共感性が高い
感受性の豊かな人は、相手の感情を汲みとって話を聞いたり、悲しさやうれしさを感じやすかったりと、共感性が高い傾向にあります。特に女性に感受性が豊かな人が多く、共感性が高い傾向にあるのはこのためともいわれています。
辛いことや悲しいこと、うれしいこと、楽しいこと全部を自分のことのように感じ、共感できる人は「あの人感受性豊かだよね」といわれることも多いでしょう。
感受性が豊かな人の長所
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感受性が豊かな人の特徴を紹介しましたが、感受性が豊かな人の長所はどのようなところなのでしょうか?「感受性豊かだね」といわれることをアピールポイントにすることができるかもしれません。
気配りができる
人の気持ちを汲みとって共感できるため、気配りや配慮が得意な傾向にあります。周りの空気を読んだり、その場での自分の役割などを瞬時に汲みとったり、サッと行動に移すことができます。
気配りができるので、上司や目上の人にも気に入られたり、信頼を得やすかったりして、会社などでも「気がきく人」といわれることが多いでしょう。
思いやりがある
感受性が豊かな人は「この行動をしたら、他の人がどう思うか」や「これをしておくことで明日以降、どれくらい楽になるか」などを先に考えられます。そのため、相手を不快にさせないようにしたり、相手の気持ちを落とさないようしたり、思いやりのある言動・返答ができたりするのです。
どんな相手であれ、どんな場面であれ、相手のことを一番に考えた発言などができるのは、コミュニケーションを取るうえで重要な長所です。
クリエイティブなことに理解がある
感受性豊かな人は感性が鋭く、表現方法も豊かな傾向にあります。感情を動かされる、感性に刺さるものを好む傾向にあるので、クリエイティブなことに理解がある人も多いでしょう。
小さい子が描いた絵やストリートミュージシャンの歌詞など、他の人から見ると感動するポイントがないのではと思う部分でも、感動したり影響を受けたりすることがあります。
鋭い洞察力に優れている
感受性が豊かな人は、空気を読むのがうまい傾向にあるため洞察力も優れている人が多いといえます。洞察力に優れているとその場の空気感、その場でどの人がどんなふうに振る舞っているのかなどを、すぐに見抜くことができます。
そのため、足りないところにカバーしたり不足している部分にすぐに気づき指示を仰いだり指示を出したりすることも得意です。
小さなことにも心から感動できる
小さな子が歩き始めたことに感動する人は多いものですが、ときどき見に行く映画や舞台に感動することができる大人は少ないでしょう。その感動が、日常に影響を与えることもあまり多くはありません。
感受性が豊かな人は、さまざまなことに対して感性が鋭いため、感動や喜びなど些細なことでも感じやすいといえます。「え?そんなことで?」と他の人では思ってしまうことも、感動し楽しめるでしょう。そのため「褒め上手だね」といわれることもあります。
感受性が豊かな人の短所
「感受性が豊か」と聞くとポジティブで長所に捉えてもらえることが多い印象ですが、その一方でデメリット・短所もあります。敏感で鋭い感性は、使い方や捉え方を間違えてしまうと、すべて短所になってしまうかもしれません。感受性が豊かな人の短所をご紹介します。
傷つきやすい
感受性が豊かであるがゆえの繊細さは、ポジティブに使えば気配りになりますが、ネガティブに捉えると傷つきやすいと言い換えることができます。繊細であるがゆえ、多くの気持ちや空気感などを察して先に動いてしまったり、相手はそんなつもりのない何気ない行動でも「私が何かしてしまったんだ…」と思い込んでしまったりしがちです。
相手の気持ちを汲みとれるからこそ「今この人は私に良い感情を持っていないかも」とネガティブに捉えて傷ついてしまうことがあります。
疲れやすい
傷つきやすいのと同様に、疲れやすいのも感受性が豊かな人の特徴であり短所でもあります。人と接しているとき、自分のいる環境やさまざまなものに共感や気遣いを無意識のうちにしていることが多く、すべてを自分のことのように捉える傾向にあります。
気付かぬうちにストレスを抱え込むだけでなく、ストレスを人に話すことも相手の負担になると考えてできないため、精神的に疲れやすくなってしまうのです。
周りの影響を受けやすい
感受性が豊かな人は、受け取る器が繊細で大きいだけでなく、自分に投影させるのが上手な傾向にあります。それゆえ、自分の生き方や考え方などに大きく影響を及ぼします。
近年のSNSでも問題になりつつありますが、自分の意見よりも他人の意見や考えに影響を受けやすく、偏ったものの見方や考え方になりやすいのが感受性豊かな人の短所です。
ネガティブになりがち
人の気持ちを察しやすい、洞察力に優れ空気を読める、周りからの影響もしっかり取り入れる…一見するといいように聞こえる部分ですが、これらを受け取りやすいからこそ、ネガティブな気持ちになりがちです。
相手のポジティブな気持ちばかりではなく、不穏な空気感や不安感、ネガティブな感情、その場の空気の悪さなどをモロに受け取ってしまい、影響されてネガティブな気持ちになってしまう人も少なくありません。
ストレスを抱えやすい
人の感情は、目には見えづらいのですが多くの感情が渦巻いています。人が多い場所、仕事場などであれば尚更です。感受性が豊かな人は、多くの人の感情や、空気感に触れることが多いため、それらが逆にストレスになってしまいがちです。
またストレスを抱えても、その原因を話すことで相手に不快感を与えたくないという気持ちが強いため、自分一人で抱え込んでしまい、精神的に苦しくなってしまいがちなのが短所の一つです。
感受性を豊かにする方法とは
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感受性豊かな人がいる一方で「感受性が乏しい」人も少なくありません。また「あそこまで小さなことで感動したり人のことを考えたりできないな…」と思う人もいるでしょう。「もう少し感受性豊かになりたい」と思ったとき、どのようにすれば良いのでしょうか?
毎日感動したことを振り返る
感動したことや「いいなあ」「すごいなあ」「素敵だな」と思ったことを毎日振り返る習慣をつけてみましょう。日記を書く、メモなどにして取っておく、SNSなどで記録する…。お風呂の中で必ず考えて振り返るなどでも良いでしょう。
一日の行動や思考を振り返ることで「自分がどんなことにどんな感情を抱くのか」を確認することができます。感受性だけでなくこれからの行動指針などにも繋がります。
コミュニケーションを増やす
一つの絵や一つの物事に対して、人の感情や考え方はさまざまです。今までよりも、多くの人とコミュニケーションをとり、さまざまな考えや想いに触れてみましょう。
感動や感銘、自分に影響を及ぼす考え方にも出会えるでしょう。感受性が豊かな人は「この人とは合わないだろうから」と最初から避けるのではなく、一度話をしてみる、コミュニケーションをとってみることを大事にしています。
音楽や芸術に触れる
音楽や芸術は、古くからの歴史あるものから、最新でPOPなもの、今の世の中を表したものなど、さまざまです。音楽や芸術に触れることで、その音楽や芸術作品の背景を知り、考え、その想いをより深く理解することができるでしょう。
普段はJ-POP しか聞かないのであれば、ジャズやオーケストラを聞けるカフェに行ってみたり、芸術作品やアート展示会などを調べて行ったりするのもおすすめです。
初めての場所に訪れてみる
大人になると行動の範囲が狭まってしまう人も少なくありません。行ったことのある場所にばかり行って安心するのは良いのですが、新しい場所を訪れてその場所ならではの空気や、新しい発見を体験・体感するのも感受性を豊かにするのに必要です。
感受性豊かな人は、新しいことへの好奇心や興味関心があるため、多くの人や新しいものに触れる機会が必然的に多い傾向にあります。常に新しいことや多くの感情、感性が刺激されることに意識が向いているので、小さなことに感動したり、人の感情や動向に敏感になったりします。
時間に余裕を持つ
仕事、家事、育児、勉強、雑務…。日々を忙しく生きていると、何かに感動したり、どのくらいすごいことなのかを考えず流れ作業になったりしがちです。時間に少しだけ余裕を持って行動してみると、見える世界が変わってくるかもしれません。
いつもギリギリで着いていた会社や学校に10分、15分早く着いたら、清掃員さんが丁寧に仕事をしている場面に出会うかもしれませんし、カフェでコーヒーを買ってエスカレーターを登る余裕もできるかも。たった5分、されど5分の意識で、少し余裕を持つと自分の心に余裕も持てるようになります。
感受性豊かな性格を大切に、自分らしく毎日を過ごそう──
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「感受性が豊かなんだね」といわれるたびに、褒められているのか、ちょっと馬鹿にされているのかわからなくて答えづらい。小さなことに感動するし、人の相談事はよく聞く方。クリエイティブなことも好きだし、それらは私にできないことでも、すごいなと素直に感じる。確かに傷つきやすいし、落ち込みやすいかもしれないけれど、感受性が豊かって、意外と楽しいと思っている自分がいたりする。
感受性が豊かであればあるほど、長所も短所も見えてきます。感受性が豊かな人の気配りや周りを気遣う姿勢は、人とのコミュニケーションを取るうえで重要です。大切なのは、感受性豊かな性格を大切に、自分らしく毎日を過ごしていくことです。
自分らしさの一つとして受け入れ、日々を楽しく、あるいは刺激的に過ごすための要素の一つでもあると捉えて過ごしていきましょう。