「上司が嫌い…ムカつく」仕事で態度に出てしまう…どうすればいい?

Edit by mayan

「上司が嫌い…」こんなとき、どうすればいいの?

仕事は楽しいし、いつでも最高のパフォーマンスで成果を出したいと思っている。同僚や他部署との関係も良好である。ただ一つ。たった一つ、上司のことだけが苦手で嫌いだ。会社も仕事内容も、周りの人間関係も嫌いじゃない。唯一、上司に対してうまく対応できない。どうしてなのだろう…?

どんなに仕事が楽しくても、周りとの関係が良くても、そりが合わない人はいますよね。たとえ上司とそりが合わなくても関わりを避けることはできないため、自分にとってはストレスの原因となります。会社・仕事は毎日繰り返されることであるため、上司との関係は切り離せません。上司が嫌いなとき、どう対応したら良いのでしょうか?

上司を嫌いになる9つの原因

「なんとなく苦手」なこともありますが、多くの場合、嫌いになるのには理由があります。それが上下関係のある上司であれば尚更、しっかりとした理由があるでしょう。ここでは、上司を嫌いな理由をいくつかピックアップしてご紹介します。自分が上司を嫌いになった理由も、はっきりとさせることができるでしょう。

依怙贔屓してくる

学生時代や新卒時代に一度は依怙贔屓を感じたことがあるでしょう。依怙贔屓は、大人になるにつれて明確になってしまうことも少なくありません。

依怙贔屓する上司の姿を見てしまった場合、依怙贔屓されている対象の人も上司も両者とも嫌いになってしまうことも。正当に評価されないと、仕事においてストレスになります。依怙贔屓している上司のことを嫌いになってしまうかもしれません。

仕事を押し付けてくる

仕事の役割や量、社員ができることできないことなどを考慮し采配を振るうのが上司の仕事ですよね。部下である人たちが仕事しやすい環境や状況、仕事量をしっかりと調整することは上司としての任務です。

しかし、残業を含め、仕事を理不尽に押し付けてくる上司であれば嫌いになってしまっても仕方がないでしょう。本来であれば上司の仕事であるはずのことや、自分の仕事以外のことを押し付けられてしまうと上司への信頼もなくなります。

嫌味を言ってくる

上司という立場であってもなくても、遠回しに嫌味を言ってくる人はいますよね。そんななか、逆らったり文句を言ったりするなど反論が難しい上司が嫌味を言ってくるのであれば、さらに嫌いになってしまうはずです。

嫌味は、ストレートに文句を言われたり指摘されたりするよりも、人の感情を逆撫でするといわれています。上司を嫌いになる要素の一つになり得るでしょう。

部下の意見を聞かない

仕事は、多くの人の協力で成り立っています。一人でできることは多くありません。会社の利益のためには、チームや部署の連携・協力が必要です。ときには、上司であっても部下たちからの声を拾い、耳を傾け、一緒に考えることが必要でしょう。

しかし、部下の声に耳を傾けることをせず、自分の意見や数字・利益だけを見て会話する上司だと、部下が上司を嫌いになる原因へとつながってしまいます。

上から目線で話してくる

上司は確かに上の立場に立って采配を振るう必要があります。上の立場でありながらも上層部と部下の意見をまとめ、ときには部下のために身を呈し、また別のときには部下へ上層部の考えを伝える必要があります。

しかし、上から目線で行動や仕事内容に対して口出しする上司だと、部下たちからの信頼はどんどんと減っていくでしょう。上から目線の言動は相手に不快感を与え、上司嫌いヘとつながります。

感情的になりやすい

人の上に立つ、部下を持つためには、常にいくつかの判断材料を持った上で冷静に対処できる心の余裕を有しておくことが重要です。しかし上司の中には、冷静に対応できず、ついつい感情的になってしまう上司も少なくありません。

感情のままに発せられた言葉や態度は、いつまでも相手の心に残り「この人と仕事するのはしんどいな」と思うきっかけになっているかもしれません。

愚痴や悪口が多い

仕事の愚痴や悪口は、ついつい誰かに話をして発散したくなりますよね。「本当にありえない!」などと、感情を共有することもあるでしょう。

しかし、上司という立場であれば悪口や愚痴を言いつつも、部下たちを鼓舞し、全体の士気を上げるのが仕事です。愚痴や悪口だったり、自分達以上に悪口を言っていたりすることがあれば、上司のことを嫌いに感じてしまうこともあるでしょう。

異性として接してくる

上司と恋愛関係に発展し、お付き合いや結婚に進展することも少なくありません。しかし、自分にその気がなかったり、社内恋愛したくなかったり、男女として見られていること自体を負担に感じ相手を嫌いになってしまったりすることもあります。

恋愛に限らず、異性として見られることで、仕事の裁量に支障が出たり、パワハラやセクハラと判断されかねない言動があったりすると、上司のことを嫌いになってしまう人も少なくないでしょう。

仕事ができない上司だから尊敬できない

「上司」であるならば、自分よりも仕事ができるまたは人望が厚いなど、優れているところがあるもの。しかし、年功序列や勤続年数、上層部への取り入り方がうまいなどの理由から上司という立場になる人もいないとは言い切れません。

自分にはないもの、尊敬できるところが見当たらない上司に従うことは難しいでしょう。「この人より仕事ができるのに」と不満やフラストレーションは溜まり、上司を嫌いになる原因につながります。

嫌いな上司と働いていると…

仕事を含め、好きな人、気持ちがいい人とばかり付き合うわけにはいきませんよね。どこかでなんとなく合わない人にも遭遇するでしょう。

しかし、それが上司で、嫌いにまでなってしまっている状態で働き続けると、どのようになってしまうのでしょうか。ここでは、嫌いな上司と働くとどうなるのかをご紹介します。

仕事に集中できない

プライベートであれば、休日などの予定を合わせない、それとなく距離を置くことも可能です。しかし、仕事となると毎日のように顔を合わせるため、指示や司令にも従わざるをえません。

いくら「仕事は仕事」と割り切っても、嫌いな人がちらついてしまう作業は効率が落ち、仕事に集中できないと感じることもあるでしょう。仕事の効率が落ちた結果、上司から指摘が入ってしまう可能性もあるなど悪循環です。

イライラする

仕事に集中できないことにもつながりますが、嫌いな人との仕事は小さいものから大きなものまでイライラにつながりがちです。

自分では意識していなくても「なんだかイライラする」「なんであいつあんなに偉そうなんだろ」と考えてしまい、イライラしてしまうことも。嫌いな人が一人いるだけで、イライラしやすくなってしまいます。

上司と接するとき態度に出てしまう

普段は自分のメンタルをうまくコントロールできていても、ふとした瞬間に嫌いであることが態度に出てしまうこともあるかもしれませんね。大人気ないとわかりつつも、嫌いであるが故、ついつい態度に出てしまい、気まずい空気になってしまうことも。

言葉遣いや態度には気をつけていないと、ふとした瞬間に態度に出てしまい、その後の業務にまで支障をきたしてしまう可能性があります。

ピリピリとした空気が漂う

嫌い、苦手、ムカつくなど、マイナスな感情や怒りのエネルギーはポジティブなエネルギーよりも蔓延するのが早いとされています。また、ネガティブな状況を察知する人間の能力もかなり高いものとされているため「あの上司嫌い」と自分が思っている感情が知らず知らずのうちに、部署や自分を含め上司を取り巻く環境に影響を及ぼしている可能性もあります。

ピリついた関係の空気感は、全体に広まりやすく、広い範囲でピリついた空気感が漂ってしまうかもしれません。

楽しいと思っていた仕事が楽しくなくなる

希望した職種、なりたかった職業、やっと任せてもらえたプロジェクト、仕事にはさまざまな関わり方があります。仕事が楽しい、ついつい仕事ばかりしてしまうくらい夢中という人もいるでしょう。

しかし上司が嫌いというたった一つの原因で、すべての楽しいことが空虚に見えてしまう可能性もあります。「仕事は好き、楽しい、でも上司が嫌いだからただの作業になりがち、もっとアイデアはあるのに」と、悶々としてしまうことも考えられます。

ムカつく…嫌いな上司との関係を改善する方法&今後の対策

嫌いな人との時間は苦痛ですが、毎日の仕事であれば避けては通れません。転職や人事異動などを考える人もいますが、仕事を気に入っていたり、そこまでの気力がなかったりする人もいるはずです。

すぐに転職や部署移動するのではなく、日々付き合っていかなければならない嫌いな上司との関係性を改善するにはどうしたら良いのでしょうか?

無理に仲良くなる必要はない

上司はあくまで仕事仲間です。毎日食事を共にしなければならないわけでも、毎日決まった時間に一緒に何かをしなければいけないわけでもありません。

「上司だから」という理由だけで無理やり好きになったり、いいところを見つけたりと仲良くなる糸口を見つけなくても良いでしょう。上司には上司の、自分には自分の仕事があり、必要なときは協力し合うだけの関係と割り切ってしまうと気持ちが楽になります。

嫌いな感情を表に出さないようにする

嫌いな相手と接するとき、ついつい感情が表情や声のトーンに表れてしまいがちですよね。しかし、嫌いな感情が表に出てしまうことでのメリットは何もありません。むしろ空気が悪くなる・相手との関係性がさらに悪化するなど悪循環を産みだします。

嫌いな感情、嫌だと思っていることを一旦横に置き、仕事をスムーズに効率よく進めるために無感情で接するようにしましょう。

他の上司に相談する

会社には自分よりも上の立場の人間、いわゆる上司は一人ではありません。自分の直属の上司が嫌いだと感じるのであれば、他部署や別のプロジェクトを担当している上司に相談してみるのも良いでしょう。

自分が見えていなかった面も、上司同士であれば見えている・見せていることがあり、会話している間に見え方が変わってくるかもしれません。

上司のいいところを探すようにする

上司のことがどんなに嫌いであっても仕事上でまったく関わらないのは難しいでしょう。嫌いなのは仕方ないとしつつ、上司のいいところを探してみましょう。

  • 言葉はきついがわかりやすい指摘
  • 部下には無愛想だが同僚からの信頼は厚い
  • よく怒るがすべてのミスを被って上層部に頭を下げてくれる

など。上司になれたということは、何かしら評価される部分があったからです。それらはどんなことなのか考えてみましょう。

度が過ぎた言動をとられた場合は会社のしかるべき窓口へ

嫌いとはいえ「上司だから」という理由で我慢したこともあるでしょう。業務上のぶつかり合いなどではなく、度が過ぎた言動だと感じた場合は必ず会社側や第三者機関に相談しましょう。

業務に支障が出る報連相を無視、目の前での悪口、プロジェクトのことを聞いても答えられないなど、あまりにも上司として頼りない、この人の下で働きたくないと思ったら早めに話してみましょう。

上司が嫌いでもやってはいけない6つのNG行動

嫌いな上司との仕事はストレスが溜まります。ついつい態度に出る、声色が変わる、社内の人に愚痴をこぼす、話をするのも嫌になるなんてこともありますよね。しかし、どんなに上司のことが嫌いでも、してはいけないことがあります。

ここでは、上司のことが嫌いでもやってはいけないことを6つご紹介します。

上司を無視する

「上司の言うことなんか信用ならない」「私の判断でやった方が早くできる」など、理由はさまざまですが上司を無視することはどんなに嫌いでもしてはいけないNG行為です。

無視したくなる気持ちはわかりますが、無視することで得られるものは何もありません。むしろ「態度が悪い」「上司に逆らう、問題のある社員」などと判断されてしまう可能性も少なくありません。業務にも支障が出ます。

上司の悪口を言う

嫌いなところ、ムカつくところ、馬が合わないことも多々あるでしょう。ついつい同僚などにぐちぐちと言いたくなることもあります。しかし、どのような場面であっても上司の悪口を言うのはやめておきましょう。

誰が聞いているかわかりませんし、信頼しれている同僚がポロッと言ってしまうかもしれません。たまたま聞いた人が曲解して別の人に話をしてしまうかもしれません。どうしてもなにか聞いてほしいときは、家族など仕事や会社とはまったく関係ない人に少しだけ話すと良いでしょう。

SNS等で上司のことを書き込む

誰かに悪口を話す以上に危険なのが、SNSでの上司の悪口です。悪口に限らず、会社のこと、上司のこと、仕事のことをSNSで呟く・書き込むのはNG行為です。

現代はSNS社会であるため、なんでもSNSが中心となっています。ひょんなことから悪口の対象や勤め先がわかったり、特定されたりします。それらは会社の損害につながるだけでなく自分や上司の個人情報の流出まで及ぶかもしれません。

上司に嫌がらせをする

子どもじみた発想ですが、大人になっても地味な嫌がらせなどを続ける人は一定数います。上司への嫌がらせは無視と同じく、自分の評価自体も下げることにつながり、部署内などでも不穏な空気感が漂うでしょう。

「わからないようにやるから大丈夫」とどんなに思っていても、どこからともなくバレてしまうものです。いくら嫌いな上司であっても、嫌がらせをしていい相手ではありません。

コミュニケーションを拒否する

連絡などをはじめ、コミュニケーションを拒みシャットダウンしてしまうのは社会人としてあるまじき行為です。できるだけ話したくない、関わりたくない、嫌な思いをしたくない気持ちはあるでしょう。

しかし、友達や家族などではなく社会人であり会社・組織の一員です。コミュニケーションを拒絶することは、自分の評価を下げ協調性やチームとしての意識が足りないといった評価にもつながりかねません。どんなに嫌いでも必要最低限のコミュニケーションや報連相は欠かさないことが大切です。

嫌悪感を出す

嫌いであることが態度に出てしまう人に出会った経験は誰しもあるでしょう。拒絶や嫌悪感を表に出すのは簡単ですが、会社という組織の中で協力し合うことが大前提であれば、嫌悪感を出したり、拒絶をしたりすることはNGです。

どんな人であっても、上司であることに変わりはありません。指示や上層部との話し合い、予算決めや人員配置などは上司が担っているものです。嫌悪感や拒絶を表に出すことで仕事が円滑に進まない、チーム全体の士気が下がるなど、デメリットの方が多いでしょう。

好き嫌いがあるのは仕方ない!上手なかかわり方を見つけよう

仕事は毎日あります。会社にはさまざまなタイプの人が集まっています。好きな人、話が合う人、なんとなく落ち着く人、人生の相談ができる人、嫌いな人、苦手な人などさまざまです。

多くの人が集まってできている組織で、好きな人しかいない・好きな人だけで構成されている環境は難しいでしょう。

好きな人も嫌いな人も苦手な人も、一緒に会社の利益を生み出すため協力している仲間です。必要以上に話さない、上司の言い方や発言を全部真正面から受け止めない、など、好き嫌いがあるのは仕方ないと割り切って、上手なかかわり方を見つけていきましょう。

mayan

Writer

フリーライター。女性向けトレンド分析などのマーケティングも行う。その豊富で多彩な人生観を活かし恋愛から生き方まで多岐にわたるジャンルを執筆。