自分のことが嫌い…愛せない…
「自分のことを大事に!」「自己肯定感ある女が最強!」SNSで見かけるたびに、疎外感を覚える。どんなに誰に何を言われても私は私が好きになれない。容姿や思考、自分に関わるものすべて。社会人を装ってうまく溶け込んでいるだけで、私は自分が嫌いだから全部本当は無駄なんだって感じてしまう。自分が嫌いだからこそ、何をしてもなんだかうまくいかない。メイクも似合っていない、服に負けてる、髪型もなんだかしっくりこない…気がしている。
誰もが感じたことのある「自分が嫌い」という気持ち。自分でどうにかできるものもあれば、どんなに頑張っても抜け出せないこともあるでしょう。昨今はSNSで「自己肯定」についての発信が増え、自分が嫌いなのをよしとしない風潮もあり、息苦しく感じている人も多いかもしれません。
「自分が嫌い…」「自分が嫌になる…」と感じている人に向けて自分を好きになるための7つのヒントをご紹介します。
自分が嫌いになるのは、あなたのせいではない
私は自分が嫌い。こんなふうに考えてしまうことも、こう考えていることを人に伝えて微妙な顔をさせてしまうのも。私がもっと自分を好きだったらよかったのかも。でもこんな私のこと、嫌い以外どうすればいいの?
「自分が嫌い」と考えてしまうことに罪悪感を感じてしまう人は少なくありません。しかし、すべてを自分のせいにする必要はなく、もしかしたら外部的な要因で自分が嫌いになる呪いのような言葉や原因があるかもしれないと考えてみましょう。自分や家族以外、他人からの言葉や攻撃は、自分が思っているよりも確実に根深く自分の心の奥底に刻まれ、思考へと影響します。
自分が嫌いだからと言って、それらがすべて自分が原因とは限らないのです。
嫌いになってしまう原因は?
「自分が嫌い」ということは間違いないけれど、でもなんで?いつ、何が原因だったかわからない。自分が嫌いになったきっかけってなんだったっけ…?
さまざまな原因が重なって自分のことを嫌いになっている人は多いでしょう。しかし、中には「なぜかわからない」という人も。ここでは、嫌いになってしまう原因をご紹介します。たくさんの理由や要因の中から自分でこれかもというものがあれば、自分が嫌いな現状を打破する解決策が見えてくるかもしれません。
職場でハラスメントを受けている
人生の中でも一日の中でも、大きな割合を占める仕事。職場でハラスメントを受けている、大きな声で叱責されるなどがある場合「自分が嫌い」になる理由になるでしょう。「お前はこれだから」「こんなこともできないのか」など、あまりにも人格を否定されることが続けば、自分はなんてダメなんだ、こんな自分が嫌いだという考えにつながります。
ハラスメント行為の代表とされるパワーハラスメントだけではなく、セクハラ・アルハラ・マタハラなど、さまざまなものがあり、この他にも多くのハラスメントが存在します。自分が嫌いな理由は、ハラスメント行為であなたを否定されているからかもしれません。
恋人やパートナーに蔑んだ発言をされる
恋人やパートナーとの関係は平等で公平であるべきですが、中にはそうではない恋人関係も存在するでしょう。恋人やパートナーからの心無い言葉や鋭い言葉は、自分の中で処理するのが難しく、いつまでも刺さって抜けないものになる可能性もあります。恋人やパートナーという「自分にとって大切な人」が言っているのだから、そうなのだと思ってしまい、自分のことをダメな人間、この人しか自分を受け入れてくれないのかもと考えてしまうのです。
恋人やパートナーから一緒にいるときの自分や、日々の自分の行動を否定されることで、何もできず蔑まれていることもよしとしてしまい「自分が嫌い」につながっているのかもしません。
幼少期のトラウマ
幼少期に自分のことを否定や、自分を蔑まれて育った人の中には、そんなトラウマが原因となり自分が嫌いになってしまった人もいるでしょう。
「昔お母さんに、ダメな子って言われたから」「よい子にしないと怒られてしまうから」など、幼少期のトラウマは大人になってからも、全身に染み付いているもので、ふとしたときに自分の思考に影響することも。
大人になってからも否定され続けた過去のトラウマは消えることなく、自分が嫌いになってしまったりトラウマを断ち切れない自分が嫌いになってしまったりします。
完璧主義が故に自分を許せない
全力で挑むのはとてもいいことですが、完璧主義な人はすべてに納得いく結果が出ないと自分が嫌いになってしまう原因にもなります。SNSなどが発達したことで素敵なところ、すごいところばかり目についてしまい「私はなんてダメなの」「どうしてこんなこともできないんだ」と完璧を求めてしまうでしょう。
完璧主義の人は、0か100の基準しかないため100で出したい気持ちが強く、そこに達していないのは自分の力不足だと自分を責めてしまうことも。自分のミスや、自分のちょっとした抜けているところを許せず「こんなこともできない自分が嫌いだ」につながります。
自分を好きになる7つのヒント
自分が嫌いな状態から、自分を好きになるのは難しいものです。食べ物のように「意外と美味しかった」なんて簡単な話ではなく、思考・主観・周りからの見られ方などにも影響するでしょう。「自分を好きになるための行動ってなんだろう」「自分を好きになることなんて本当にできるだろうか」と考えることもあるかもしれません。
ここでは自分を好きになるヒントを7つご紹介します。できそうなことから少しずつ実践し、自分が嫌いな状況を受け入れて克服していきましょう。
寝る前に今日あったいいことを3つ思い出す
今日あったいいこと・嬉しかったこと・楽しかったことを一つずつ思い出してみましょう。「いいこと」の大小は関係ありません。
- なくしたと思っていたピアスが出てきた
- 限定ランチが食べられた
- 効率よく仕事が回せた
など「自分にとってのいいこと」を3つ思い出すことで、ポジティブな気持ちのまま一日を終えられます。思い出している中で出てくる嫌なことは、無視してよかったことだけを見つけ出してみましょう。ポジティブな思考や行動が「自分が嫌い」の気持ちを緩和してくれるかもしれません。
恋人やパートナーに褒めてもらう
自分が嫌いと思い悩むときは、恋人やパートナーに「自分のいいところはどこ?」「どんなところが好き?」と、聞いてみましょう。自信は言葉と行動でしか身に付きません。自分で自分を肯定できれば一番いいですが、そうはいかないこともあるでしょう。とくに自分が嫌いな状態で自分のいいところを見つけるのはかなり困難です。
恋人やパートナーから見た自分は、素でいる場面や恋人だからこそ知る面も多いでしょう。褒めてもらい「恋人からはそう見えているんだ」と自信につなげましょう。