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友達以上恋人未満とは|どんな関係?付き合うきっかけはあるの?

Edit by 羽莉花南

彼と私は、友達以上恋人未満

友達以上恋人未満の関係は「彼氏」や「恋人」のように明確な名前や約束がないことから、不安定で複雑に感じることもありますよね。相手のことが好きで付き合いたいと思っている場合、友達以上恋人未満の関係が続くと不安で苦しくなってしまうことも…。

今回の記事では、友達以上恋人未満とはどのような関係なのかを一緒に見ていきましょう。また、友達以上恋人未満の関係を続ける心理や付き合うきっかけについても詳しく解説します。ぜひ、彼との曖昧な関係に悩んでいるときの参考にしてください。

友達以上恋人未満とは

通常、友達以上恋人未満とは、友達というには相手を意識しすぎていて、しかし恋人になる約束をしていない状況を指します。しかし、どのような状態を友達以上恋人未満と感じるかは人それぞれ。曖昧な状況であるだけに、定義づけが難しい関係です。

両思いの場合もあれば、どちらかの片思いの場合もあるでしょう。どちらか一方は自分たちの関係を「友達以上恋人未満」だと感じているのに対して、もう一方は「ただの友達」と解釈しているケースも考えられます。

お互いに付き合う意思があるかどうかに関わらず、友達以上恋人未満のときは、恋人同士と比べて、関係が不安定な状況であることが多いでしょう。

友達以上恋人未満とはどんな関係?

友達以上恋人未満の関係は、曖昧です。実際に、友達以上恋人未満とされる関係には、どのようなものが存在するのでしょうか。まずは、一般的に友達以上恋人未満と考えられている関係について、代表的なものを紹介します。

2人きりで会う・出かけることが多い

友達以上恋人未満とは、2人きりで過ごす時間が多いことが考えられます。2人で頻繁にデートしていれば、周囲からは恋人同士だと思われるはずです。

2人きりで会う機会が多い場合は、これから付き合おうとしている前段階かもしれません。しかし、どちらか一方、あるいはお互いに付き合う意思がないまま、2人で会ったり出かけたりしている可能性もあります。

たわいもない連絡が続く

たわいもない連絡が続くことで、相手との関係を友達以上恋人未満と判断する人もいるでしょう。時間を気にせず夜中であっても何時間も電話したり、毎日LINEで連絡を取りあったりする関係は、普通の友達としては距離が近すぎると感じられますよね。

お互いに恋愛対象として意識しているかはわかりませんが、たわいもない連絡が続くのは、少なくとも人として好意があることを示しています。お互いに心を許している表れと判断できるでしょう。

スキンシップがある

友達以上恋人未満とは、スキンシップがあるかないかで判断するケースもあります。手を繋いだり、話すときの顔が近かったりすると、相手を意識してしまいますよね。ただの友達であれば、あまり居心地良く感じられないでしょう。

「異性と手を繋いだら浮気」と考える人は、多く存在します。そのくらいスキンシップの有無は、一般的にも友達かそれ以上かを分ける基準として判断されやすいものです。

体の関係がある

体の関係があるけれど付き合う約束をしていない場合に、友達以上恋人未満の関係と考える人は多いでしょう。通常、友達と体の関係を持つことはあまりありませんよね。体の関係があれば、特別な感情を持つことも珍しくないはずです。

体の関係があると、曖昧な関係がより複雑になります。付き合わない理由は人それぞれですが、どちらかに好きな気持ちがある場合には、苦しい関係になり得るでしょう。

旅行など恋人みたいなことをする

友達以上恋人未満とは、恋人になる約束をしていないだけで、他の恋人と同じことをして過ごす場合もあります。一緒に旅行したり、毎週末デートしたりする場合には「ただの友達」という枠におさめて考えるのは難しいのではないでしょうか。

好きだけれど恋人としての責任を背負いたくないと考えている場合もあるかもしれませんし、恋人のように過ごしているのだから今さら口約束は必要ないと思っているケースも考えられます。

家族や親しい友人たち公認

特に二人の間で付き合う約束をしていないけれど、家族や友達など親しい人から公認されているカップルもいますよね。その場合は、友達以上恋人未満であっても、関係が安定している可能性が高くなります。

親しい人たちに公認されている場合は、友達以上恋人未満の関係のなかでも、恋人寄りに近いのではないでしょうか。

お互いを信頼している・居心地がいい

友達以上恋人未満とは、お互いを信頼していて居心地がいい関係を指します。心から信頼して、居心地よく過ごせる相手というのは、親しい友達のなかでもごくごく一部ですよね。

かならずしも恋愛対象ではなくても、他の友達と同じ枠でくくるのは違うと考える人もいるでしょう。友達以上恋人未満として、相手を大切に考えているケースであると考えられます。

友達以上恋人未満の関係を続ける心理

友達以上恋人未満という曖昧で不安定な関係を続けるのには、どのような理由があるのしょうか。ここからは、友達以上恋人未満の関係を続ける心理について、紹介します。

今の関係が心地良い

友達以上恋人未満という今の関係が心地良いと、わざわざ関係を変えようとは考えません。現状を変えようと思うと、勇気や労力が必要です。人は基本的に変化を嫌い、現状維持しようとする傾向にあります。

友達以上恋人未満では不都合となる差し迫った理由がなければ、特に行動して変化を起こそうとは思わないでしょう。

恋愛対象ではない、見ていない

相手が友達以上恋人未満の関係を長く変えようとしないのは、自分を恋愛対象として見ていないから。恋愛対象と見ていない場合、相手にとっての二人の関係は、友達以上恋人未満という特別なものではないのかもしれません。

寂しいですが、自分だけが友達以上恋人未満だと感じていたり、相手があなたの好意を知ったうえで利用したりしている可能性も否定できません。

今の関係を壊したくない

今の関係を壊したくないために、友達以上恋人未満の関係を続けていることも考えられます。相手に本当は恋人になりたいと思う気持ちがあったとしても、あなたにそれを拒否されたときに関係が壊れるのを恐れているのかもしれません。

相手のことが好きであれば、恋人になりたいと思うと同時に、告白が失敗して離れてしまうくらいであれば今のままの関係がいいという気持ちも湧いてきますよね。

気まずさを残したくない

友達以上恋人未満でいるのは、もしも恋人になって別れた後の気まずさを心配しての選択である可能性があります。はっきりと付き合う約束をすると、別れた後に気まずくなることは珍しくありません。関係の修復に時間がかかる場合も多く存在します。

曖昧な関係のままでいれば、そのような気まずい関係になる事態を避けられると考えて、友達以上恋人未満の関係を続けている人もいるでしょう。

結婚願望がない

結婚願望がないことが、友達以上恋人未満の不安定な関係を続けるきっかけとなっているのかもしれません。特に相手に結婚願望がある場合、付き合った先に結婚を意識する可能性は高くなるでしょう。

結婚に対する責任を抱えたくないために、あえて付き合う約束をしていないケースが考えられます。

恋愛でのいざこざを避けたい

相手のことは好きでも、恋愛でのいざこざは嫌だという人も存在します。恋愛には楽しさもありますが、同時に煩さも引き受けなければなりませんよね。実際に「恋愛が苦手」という人はたくさんいます。

恋愛関係に発展させて面倒なことになるよりは、友達以上恋人未満の居心地のいい関係を続けたいと思う人も少なくないでしょう。

責任を持ちたくない

きちんと付き合うという形をとると、相手に対して責任が生まれます。その責任を背負いたくないために、友達以上恋人未満の関係を続けるのも、よくあるケースです。

「責任は背負わずに、おいしい部分だけ楽しみたい」という考えですね。お互いにそのように思っていればいいですが、きちんと付き合いたいと思っている相手に対しては自分勝手で不誠実な態度といえるでしょう。

振られる覚悟をしてでもして向き合うべき?

自分はきちんとした形で恋人になりたいと思っているのに、相手の都合によって友達以上恋人未満の関係を続けられるのは、とても苦しいものですよね。振られる覚悟で向き合うべきなのか、離れるくらいならこのままの関係でいるべきなのか、ものすごく悩んでしまうでしょう。

どう向き合うかに、正解はありません。しかし、自分をおさえて相手にあわせているのは、あなたが自分のことを大切にできていない状態です。自分を犠牲にしたまま、幸せになるのは難しいでしょう。

相手が友達以上恋人未満の関係に満足している場合、自分から行動を起こさないと、自然に状況が好転していくケースはあまりありません。あなたが本当はどうしたいのか、相手に向き合う前にまずは自分の気持ちと向き合うことで、自ずとあなたにとっての正解が見えてくるはずです。

友達以上恋人未満から、恋人へ。付き合うきっかけは?

友達以上恋人未満の苦しい状況を脱却して、恋人になるにはどうしたらいいのでしょうか。友達以上恋人未満から付き合うことになるきっかけについて見ていきましょう。

異性として魅力を改めて感じた

相手に異性としてのあなたの魅力を実感させることは、きちんと付き合おうと思ってもらうきっかけとなります。「付き合わなくても友達以上恋人未満の関係でいい」というのは、存在を軽く見られていますよね。

相手から「自分のものにしたい」と思ってもらうことが大切です。ぜひ自分磨きに力を入れましょう。どんどんきれいで魅力的になっていくあなたを見たら、彼もそわそわしてくるでしょう。

自分にとって失いたくない人だと感じた

付き合うきっかけとして、あなたのことを失いたくない存在だと相手に実感させることも、恋人になるのに効果的です。友達以上恋人未満の状態で傍にいるのが当たり前になると、だんだんとありがたみが薄れていってしまいます。

適度に他の異性の影を意識させたり「付き合ってくれないのなら、もう一緒にいない」という雰囲気を出したりすれば、相手もあなたの存在を見直すきっかけになるはずです。

どちらかから告白する

きちんと約束のある関係になりたいのであれば、どちらかが告白する必要があります。友達以上恋人未満の状況で、相手に告白するのは勇気がいりますよね。

しかし、告白するのは、一番確実に状況を変える方法です。うまくいけば晴れて恋人同士になれます。そうでない場合でも、気持ちを切り替えて苦しい状況を脱却するきっかけとなるでしょう。

距離を置く

あえて距離を置くことも、付き合うきっかけとなり得ます。いつも傍にいる相手のことは、いつの間にか空気のような当たり前の存在と考えてしまいがちです。離れることで、相手の大切さに気づくケースは珍しくありません。

距離を置くことで、友達以上恋人未満の関係を発展させられるかもしれません。

関係をはっきりさせるため話し合う

関係をはっきりさせるために話し合うのもひとつの方法です。告白するのと同じように勇気が入りますが、今の状況を変えられる可能性が高いでしょう。

思いを伝えようとすると感情的になりがちですが、冷静に気持ちを伝えることを意識してください。男性のなかには話し合いが苦手な人も多く、特に女性のヒステリーは嫌がられる傾向にあります。良い方向に話を進めるためには、気持ちを落ち着けてお話しすることが大切です。

他の異性との関係が気になる

相手が他の異性との関係が気になり始めることで、焦りを感じて付き合うことも考えられます。

「どうせ自分のことが好き」「他の異性と付き合うことはない」と思われていると、なかなか友達以上恋人未満の関係には発展しません。やりすぎは禁物ですが、適度に他の異性の影をちらつかせるのも、相手を焦らせるためには有効です。

友達以上恋人未満が続いてしまうとどうなる?

友達以上恋人未満の関係も、自分さえ我慢すれば好きな人と一緒にいられると思うかもしれません。しかし、友達以上恋人未満の関係が続くと、気持ちの問題以外にも、いろいろと不都合なことが出てくるおそれがあります。

最後に友達以上恋人未満の関係を長く続けることで起こりうる弊害について、紹介します。

結婚が遠のく

結婚を希望している人にとっては、きちんと付き合ってくれない人と長い時間を過ごすことで、結婚を遠ざけてしまう可能性があります。責任をとるつもりがない人とだらだらと一緒にいると、婚期を逃してしまうかもしれません。

もちろん「〇歳まででないと結婚できない」などということはありません。しかし、結婚には人それぞれにあったタイミングがあります。自分の結婚の夢を邪魔されてでも一緒にいたい人なのか、慎重に考える必要があります。

時間を消費する

特に結婚したいと思っていない人であっても、相手の都合で友達以上恋人未満の関係を続けることには、あまり生産性がありません。

きちんと付き合いたいと考えているのであれば、そうしてくれない人と一緒にいる間は、苦しい時間を過ごすことになります。結婚願望の有無にかかわらず、時間は有限です。あなたの大切な時間を消費してしまうことに、変わりはないでしょう。

相手にいきなりパートナー・恋人ができて疎遠に

付き合う約束をしていない場合には、相手に恋人やパートナーができることも考えられます。友達以上恋人未満の関係に我慢して一緒にいることを選んだのに、突然向こうから疎遠になるケースも起こり得るのです。

あなたが付き合いたいと思っているのに実行しないのは、彼のあなたに対する不誠実な態度ですよね。異性に対して不誠実な態度をとっている人であれば、別れるときにも誠実に対応してくれるとは考えづらいでしょう。

ぜひ、相手に恋人やパートナーができて関係が終わったときに、今の時間を後悔しないかどうか、考えてみるようにしてください。自分の本当の気持ちを確認するきっかけとなるはずです。

友人関係が変わる

あなたが付き合いたいと思っているのに、相手の都合で友達以上恋人未満の関係を続けている様子は、あなたを大切に思っている人から見ると納得しづらいものです。あなたを心配している友達が、いろいろと忠告してくることもあるでしょう。

あなたを理不尽に扱う人と一緒にいることは、あなたを大切にしてくれている人に対しては不誠実な態度です。長く続けば、心配してくれる友達も、離れていってしまうかもしれません。

出会いや新しいきっかけへの機会を失う

友達以上恋人未満の人とずっと一緒にいることで、新しい出会いの機会を失ってしまうこともあるでしょう。その出会いは、もしかしたらあなたの幸せに繋がる出会いであったかもしれません。

恋愛で振りまわされているときは、視野が狭くなりがちです。好きな人と一緒にいたいという気持ちも大切ですが、それによって自分が失っているものに意識を向けることも、負けないくらい大切です。

誰だって見たくないものからは、目をそらしていたいですよね。しかし、あなたの幸せのためには、盲目にならずに広い視野で物事を見る必要があります。

この関係は永遠には続かない

友達以上恋人未満の関係であっても、自分が耐えれば好きな人と一緒にいられるのだからと、苦しい気持ちを納得させている人は少なくないのではないでしょうか。しかし、残念ながら、どんなに苦しみに耐えたとしても、永遠に続く関係というのはありません。どんな関係にも、いつか終わりが来ます。

その終わり方は、あなたにとって理不尽なものとなる可能性もあります。突然相手に好きな人ができて離れることになるかもしれません。あるいは、相手のライフステージが変わったことで、あなたとの関係を終わりにすることも考えられます。

約束のない関係を終わらせるのは、お互いに責任を背負った関係を終わらせるのよりも、ずっと簡単です。あっけなく終わってしまったときに、自分に何が残るのか、後悔しないのか、冷静に考えることは、自分を守ることに繋がります。

お互いにとってどんな存在なのか考えてみよう

友達以上恋人未満の相手は、あなたにとってどんな存在でしょうか。また、相手はあなたをどんな存在だと考えているのでしょうか。

約束やステータスのうえに成り立たなくても、お互いを大切にして素敵な関係を築けているのであれば、きっと幸せな恋愛です。しかし、どこかに違和感を抱いたり、苦しさを感じていたりするのであれば、一度冷静にお互いの存在について考えてみる必要があるでしょう。

恋愛の当事者であるときは、自分を客観的に見て冷静に状況を判断するのは難しいもの。迷ったら、信頼できる人に相談するのもおすすめです。どうか自分を犠牲にすることなく、幸せになれるよう取捨選択してください。

羽莉花南

Writer

はとりかな|キャバ嬢、アジア女性研究機関勤務、さまざまな国の男性との交際経験を活かして恋愛を中心に女性のお悩みに寄り添う記事を執筆中。アメリカ→フランス→ベトナムと海外生活11年目。外国人夫、愛犬1匹、愛猫2匹と暮らしています。